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検索結果 699 件

JaLCDOI 10.18926/bgeou/60997
フルテキストURL bgeou_175_001_012.pdf
著者 片山 美香| 西村 華那|
抄録  本稿では,まず,平成29(2017)年に改訂(改定)された幼稚園教育要領に提示された,これからの時代を生き抜くために幼児教育において育てたい資質・能力としての三つの柱を示すと共に,その育成に際して「言葉」の力を育む重要性について述べた。続いて,3つの資質・能力の育成を目指しつつ,子どもが5領域を通じた経験を積み重ねることによって幼稚園修了時に育まれるとされる「言葉による伝え合い」に焦点を当て,幼稚園生活における「言葉による伝え合い」の場と年齢別の姿を描出した。さらに,幼稚園生活の中でほぼ毎日,「言葉による伝え合い」を交えて実践されている「振り返り」の時間を取り上げ,幼児や教師にとっての意義,及び有用な「振り返り」に求められる教師の専門性について論じた。幼児にとっては,ある体験の前後で自らの違いに気付いて学びを自覚したり,小学校での学び方の型を身に付けたりする機会として,教師にとっては新たな幼児理解,適切な環境構成の手がかりとしての意義があることを論じた。
キーワード 言葉による伝え合い 振り返り 幼稚園 教師 言語力の育成
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2020-11-27
175巻
開始ページ 1
終了ページ 12
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006937506
タイトル(別表記) Development of an Intercultural Education Program to Support Japanese Students Returning from Study Abroad: A Trial Implementation of Self-help Group Activities for Care and Career Enhancement of Returnee Students
フルテキストURL ryugakukouryuu_101.pdf
著者 髙濵 愛| 田中 共子|
キーワード 帰国後教育 カルチャーショック
発行日 2019-08
出版物タイトル 留学交流
101巻
出版者 日本学生支援機構
開始ページ 46
終了ページ 63
ISSN 0916-1309
NCID AN10095893
資料タイプ 学術雑誌論文
言語 日本語
OAI-PMH Set 岡山大学
著作権者 © JASSO
論文のバージョン publisher
オフィシャル URL https://www.jasso.go.jp/ryugaku/related/kouryu/2019/08.html|
関連URL isVersionOf https://www.jasso.go.jp/ryugaku/related/kouryu/2019/__icsFiles/afieldfile/2019/08/08/201908takahamatanaka.pdf
タイトル(別表記) For Interaction with Muslim International Students: From View Point of Japanese Commonality on Case and Practical Studies
フルテキストURL ryugakukouryuu_100.pdf
著者 中野 祥子| 田中 共子|
キーワード 在日ムスリム留学生 異文化交流
発行日 2019-07
出版物タイトル 留学交流
100巻
出版者 日本学生支援機構
開始ページ 32
終了ページ 43
ISSN 0916-1309
NCID AN10095893
資料タイプ 学術雑誌論文
言語 日本語
OAI-PMH Set 岡山大学
著作権者 © JASSO
論文のバージョン publisher
オフィシャル URL https://www.jasso.go.jp/ryugaku/related/kouryu/2019/07.html|
関連URL isVersionOf https://www.jasso.go.jp/ryugaku/related/kouryu/2019/__icsFiles/afieldfile/2019/07/09/201907nakanotanaka.pdf
JaLCDOI 10.18926/bgeou/60560
フルテキストURL bgeou_174_045_060.pdf
著者 槇野 滋子|
抄録  本実践は,2020 年2月12 日㈬に,岡山県立玉野高等学校第2学年153 名を対象に,総合的な学習の時間(以下「総合」)におけるコミュニケーション能力育成のための学習活動として「フリーズ・フレームを体感しよう」の単元名で行ったものである。  総合の探究活動を活性化するには,多様な他者と円滑にコミュニケーションを図ることが必要である。本実践は,演劇的手法の1つである「フリーズ・フレーム(静止画)」に,総合の学問分野別小グループ単位で取り組むことで,「全身を用いたコミュニケーション」と「言葉によるコミュニケーション」の両方の特性を体得し,多様な他者と豊かで実り多いコミュニケーションができる能力の育成を図ることを目標とした。加えて稿者が所属する獲得型教 育研究会が目指す「演劇的手法を導入した『学びの全身化』により,学習者自身が『学びのワクワク感』を喚起する」ことを企図した。  生徒の活動ぶりや振り返りの記述を通して,本実践が目標を十分達成したことと,生徒達が「自立的学習者」への第一歩を踏み出したことが窺えた。
キーワード 演劇的手法 フリーズ・フレーム(静止画) 学びの全身化 獲得型教育 学びのワクワク感
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2020-07-27
174巻
開始ページ 45
終了ページ 60
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006881515
JaLCDOI 10.18926/bgeou/60559
フルテキストURL bgeou_174_037_044.pdf
著者 宮﨑 善郎|
抄録  本研究では,視覚障害児の図形認知と空間表象に関連する研究領域の中から,触運動知覚による空間理解,全盲者の描画活動,触運動知覚による物体認識に関する近年の研究を取り上げ,視覚障害教育の指導方法との関連づけを試みた。Millar,Al-Atter(2004),Kennedy(2014)Woods,Moore,Newel(2008)の知見は,これまで視覚障害教育の指導実践においても留意して取り組まれてきたことと概ね一致していた。今後の課題として,さらに視覚障害教育領域に関連する国内外の研究動向を調査して指導方法と関連づけて整理していくことにより,香川(2013)が指摘する視覚障害の特性を十分に考慮した空間理解に関する学習プログラムの開発及び実践的で実証的な検証が求められる。
キーワード 視覚障害 図形認知 空間表象 触運動知覚
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2020-07-27
174巻
開始ページ 37
終了ページ 44
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006881514
JaLCDOI 10.18926/bgeou/60558
フルテキストURL bgeou_174_025_036.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録  本研究は,小・中学校の「総合的な学習の時間」及び,高等学校の「総合的な探究の時間」を,シティズンシップ教育として位置づけた時の可能性や意義を検討したうえで,実践にむけての課題を明らかにしようとするものである。そのために本研究では,1998 年改訂以後の学習指導要領における「総合的な学習の時間」の目標や内容の記述の変遷をたどり,改訂の度に「総合的な学習の時間」の性格がどのように変わっていったかを考察する。  具体的には,1998 年,1999 年告示の学習指導要領,次の2011 年から2013 年告示の学習指導要領,そして,2017 年と2018 年告示の学習指導要領に示された「総合的な学習の時間」の目標,内容,方法等を検討する。そのうえで,そこにシティズンシップ教育としての性格がどのように現れているかを明らかにする。
キーワード 総合的な学習の時間 シティズンシップ教育 市民性 学習指導要領
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2020-07-27
174巻
開始ページ 25
終了ページ 36
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006881513
JaLCDOI 10.18926/58199
フルテキストURL rkiyo55_087_094.pdf
著者 岩谷 諭| 小田 成一| 川端 美穂| 小倉 弘美|
出版物タイトル 研究紀要 : 岡山大学教育学部附属中学校
発行日 2020-03
55号
開始ページ 87
終了ページ 94
言語 日本語
著作権者 © 岡山大学教育学部附属中学校
論文のバージョン publisher
NAID 120006824844
JaLCDOI 10.18926/CTED/58136
タイトル(別表記) Fundamental Study to Create a Joint Modeling Bringing up a Skill to Build a Relationship in a Childcare Facility
フルテキストURL cted_010_259_271.pdf
著者 山口 実梨| 髙橋 慧| 馬場 訓子| 渡邊 祐三| 髙橋 敏之|
抄録 近年の社会変化により,子どもの遊びには変化が見られ,主体性を発揮して夢中になれる活動や,友達とやりとりをしながら創造性を発揮する機会が,必要とされている。つまり,遊びを通した子ども同士の関わりは,道徳性・社会性を育み,人間関係形成能力を育むための重要な課題であると指摘できる。人間関係形成能力を育むための活動の1つとして,共同造形制作が考えられる。本論では,子ども同士の関わりを作る造形表現活動の実践は,1人では作ることができない大きな作品で,アイデアを多く必要とする「寄せがき方式」の制作遊びを設定して行うことが望ましいと考えられる。創造的な遊びには,子どもにとって友達とイメージを共有して作る要素が多く,テーマや色や形を工夫していくことができると考える。
キーワード 保育施設 (Childcare facility) 子ども (Child (Children)) 人間関係形成能力 (Skill to build a relationship) 共同造形制作 (Joint modeling)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 259
終了ページ 271
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58135
タイトル(別表記) Practical Study on the Use of Newspaper for Teaching Materials Focusing on Reflection of Undergraduate’ s Lectures about the Theory and Practice of‘ Newspaper in Education’ Movement.
フルテキストURL cted_010_245_258.pdf
著者 尾島 卓|
抄録 本稿は2019 年9 月19 日に行われた岡山県NIE 推進協議会主催大学セミナーでの発表に本学部開設科目「教育における新聞活用の理論と実際」に関する内容を加筆し、再構成したものである。2012 年から開始された上述の講義は本年で8 年目を迎えた。この間行われた60 分クォーター制への変更から4年が経過したため、90 分時間割時代からの成果を振り返る節目であることが執筆の動機である。もう一つの節目は学習指導要領の完全実施である。2020 年度より小学校から順次本格実施される学習指導要領において新聞とそれを使った教育実践の行く末を展望するには絶好の時期だと考えたからである。
このような動機に基づく本校では、はじめに上述した講義の概要を解説した。次に、学習指導要領における新聞に関する記述の変化から、新聞にたいする期待を分析した。最後に、教科横断的な学びを成立させる教材としての可能性を学部講義の成果から検討した。
キーワード NIE(Newspaper In Education) 教材開発 (Development of teaching materials) 教科横断的な学び (Cross-curriculum learning) 学習指導要領 (Course of Study in Japan)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 245
終了ページ 258
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58134
タイトル(別表記) Challenges in Teaching Elementary School Science The development example to make educational guidance of science enrich : Formation and change of land
フルテキストURL cted_010_231_244.pdf
著者 山﨑 光洋|
抄録 令和2年4月に完全実施される小学校学習指導要領の理科では,主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善等に加え,プログラミング教育が位置付けられたコンピュータや情報通信ネットワークなどの活用,自然災害との関連などの新しい内容が注目を集めている。授業を工夫・改善するためには,これまでの教育実践の蓄積を若手教員にもしっかり引き継ぐことが必要とされているが,容易に引き継ぎを行うことができる状況にない。本稿では,第6学年「土地のつくりと変化」を例に,若い教員や理科に苦手意識を持つ教員の理科授業実践を支援し,授業を実践しながら理科の学習指導に必要な知識や経験に触れることをねらいにした資料を作成し,それらの資料を活用した研修や実践を通して,現職教員とともにその内容や方法について検討したものを報告する。
キーワード 小学校理科 (elementary school science) 授業改善 (instructional improvement) 観察・実験 (observation and experiment) 教材 (development of teaching materials) 授業構成 (structure of activities)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 231
終了ページ 244
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58133
タイトル(別表記) Improving Moral Courses in the Use of Care-Thinking Aiming for Children to Explore Together
フルテキストURL cted_010_215_229.pdf
著者 尾崎 正美|
抄録 「特別の教科 道徳」となり,「考え,議論する道徳」への授業の質的転換が求められている。学習指導要領には,道徳科として目指す学びが具体的に示されており,現場の教員にも授業の質を改善するという意識が高まってきた。そこで,子供が共同的に自己のよりよい生き方を探求していくことができる授業となるよう,マシュー・リップマンの提唱する多元的思考アプローチの一つであるケア的思考を重視して道徳科の授業に応用し,授業改善に取り組んだ。筆者が創造的思考,批判的思考を段階的に取り入れてきたこれまでの実践と比較しながら実践を進め,道徳科の授業に,ケア的思考を意識的に取り入れることにより,創造的思考や批判的思考が活性化され,さらには三つの思考が作用し合うことが明らかになった。
キーワード ケア的思考 (Care-Thinking) 探求の共同体 (Community of Inquiry) 道徳科授業 (Moral Courses) 多元的思考アプローチ (Plural Thinking approach)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 215
終了ページ 229
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58131
タイトル(別表記) Childcare Practice Study of Rythmique that Draws Proactive Physical Expression from Children (1st Report) : Mainly Including Cases of Classes for One, Two, and Three Years Old in a Childcare Facility
フルテキストURL cted_010_183_197.pdf
著者 小竹 沙織| 馬場 訓子| 髙橋 慧| 渡邊 祐三| 髙橋 敏之|
抄録 近年の先行研究を「身体表現」「音楽教育」「リトミック」「遊戯」をキーワードに概観すると,100 年を超える歴史の中で,リトミックの捉え方が変容していることと,リトミックの新しい保育実践研究が必要であることが,明らかになった。そこで本論では,保育施設におけるリトミックの実践から,子どもが何を学び,何が育っているのかを論考した。その結果,以下のことが示唆された。(1)1歳児学級の子どもは,保育者の模倣を活発に行う段階である。(2)2歳児学級においては,子どもが自由に想像し表現できるよう,保育者は,配慮する必要がある。(3)3歳児学級においては,表現することの楽しさを通して心が解放される気持ち良さを感じることや,リトミックの主題や保育者の姿に集中することや,何かを達成する喜びを感じること等が重要である。
キーワード 子ども (Child (Children)) 身体表現 (Physical expression) リトミック (Rythmique) 保育実践 (Childcare practice) 1・2・3歳児学級 (Classes for One, Two, and Three Years Old)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 183
終了ページ 197
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58128
タイトル(別表記) 岡山大学教育学部特別支援教育教員養成における米国での海外研修プログラム
フルテキストURL cted_010_165_181.pdf
著者 OHTAKE, Yoshihisa| CHEATHAM, Gregory| TANJI, Takayuki|
抄録 This article delineates a faculty-led study abroad program that has been conducted for 15 years by a special needs education (SNE) teacher preparation program in Japan. A description of the content and context of the program is followed by a series of observations made by study abroad participants during site visits in the United States of America (U.S.). Finally, suggestions are proposed for how participants’ observations may be used to help them review the values and beliefs embedded in SNE practices in Japan in a way that sublates contradicting values and beliefs between the U.S. and Japan as a means of developing better practices in Japan.
キーワード faculty-led study abroad program (海外研修プログラム) special education (特別支援教育) teacher preparation (教員養成)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 165
終了ページ 181
ISSN 2186-1323
言語 英語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58123
タイトル(別表記) A Study on the Method of Thinking Support in Social Studies: The Case of Inductive Inference
フルテキストURL cted_010_091_105.pdf
著者 髙畑 昌志| 山田 秀和|
抄録 本研究は,社会科における思考支援の方法を明らかにすることを目的とし,思考ツールを用いた授業に着目した。特に,帰納的推論を働かせるためのアプローチについて考察を行い,以下の成果を得た。(1)先行研究では,思考ツール(クラゲチャート)の使用に関する提案がなされているものの,帰納的推論でつまずいてしまう原因,そして,つまずかないための支援方法について,十分に明らかにされているわけではないことを明確にした。(2)思考ツール(クラゲチャート)を活用した実践を行った上で,5つのつまずきのパターンを見出した。また,クラゲチャートの構造自体にその原因があることを指摘した。(3)実践の省察と授業のユニバーサルデザイン(UD)の視点をもとにして,思考支援の改善の方向性を示した。本研究では以上のような成果を得ることができたが,具体的な改善の方向性については,今後,さらに実践を行った上で検証を行うことが必要である。
キーワード 社会科 (social studies) 思考支援 ( thinking support) 帰納的推論 (inductive inference) 思考ツール (thinking tool)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 91
終了ページ 105
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58122
タイトル(別表記) Choosing a theme and designing its instructional units in Life-Unit Learning : Analyzing the impact on what and how students with intellectual disabilities have learned
フルテキストURL cted_010_079_090.pdf
著者 仲矢 明孝| 井上 寛規| 能勢 涼子|
抄録 本研究では、知的障害特別支援学校中学部において、同一集団、同一指導者によって2年間実践された「生活上の課題をもとにした」22 の生活単元学習の授業評価を行い、その結果を踏まえて、単元設定や単元構成の在り方について検討した。3 観点からなる観点別個別評価結果を基に各単元の評価を行った結果、観点別評価による各単元の特徴及び生徒個々の活動への取り組み方を確かめることができた。また、個々の単元の評価結果と、単元の活動経験の有無、活動の種類、単元目的の具体性、教師と生徒のいずれが提案した単元であるかという視点との明確な関連性は見られなかった。一方で、生徒が見通しをもつことのできる単純な単元構成、集団全体の課題解決場面の設定、人と関わりの多い場面設定と単元の評価結果との関連性が見られ、単元設定、単元構成におけるこれらの重要性が示唆された。
キーワード 生活単元学習 (Life-Unit Learning) 単元設定 (theme selection) 単元構成,授業評価 (unit plan development, lesson evaluation)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 79
終了ページ 90
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58118
タイトル(別表記) A Study for Professional Matters of Area Related to“ Language” in Kindergarten Teacher-Training Course
フルテキストURL cted_010_049_061.pdf
著者 片山 美香| 伊藤 智里| 馬場 訓子|
抄録  2019 年度に改訂された幼稚園教諭養成の教職課程に設置される「領域及び保育内容の指導法に関する科目」は,「領域に関する専門的事項」と「保育内容の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)」より構成される。本研究では,従来の「教科に関する科目」が撤廃されたことにより新設された「領域に関する専門的事項」の科目において,具体的にどのような専門知識の学修を要するかについて,「保育内容の指導法」のモデルカリキュラム,及び新幼稚園教育要領の記載内容に照らして検討した。その結果,養成課程の学生自身が領域「言葉」のねらいや内容等を専門的見地から理解して保育実践のための知識や技能を修得することに加え,感じたり,考えたり等の体験的な学びから幼児の視点で言葉の世界をイメージする内容を授業に取り入れる必要性を見出した。
キーワード 領域「言葉」 (Area Related to “Language” ) 幼稚園教諭養成課程 (Kindergarten Teacher-Training Course) 専門的事項 (Professional Mat ters of Area ) モデルカリキュラム (Model Curriculum)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 49
終了ページ 61
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/58032
タイトル(別表記) Practice of Academic Writing Course using LMS
フルテキストURL biess_4_001_010.pdf
著者 小林 雄志|
抄録  本稿では、LMS を活用したアカデミック・ライティング科目の実践例を報告し、ライティング支援に関する今後の方向性等について検討した。本授業でのLMS 活用内容は主に、①資料(授業スライドおよび参考資料)の配布、②授業時の課題・コメント収集、③原稿(草稿、第一次原稿、最終原稿等)の提出およびフィードバック、の3 点であった。LMS の活用は、授業内外において学生と教員とのコミュニケーションを活発にし、ライティング課題の作成を円滑に進めるうえで極めて有効であったが、教員側がある程度、LMS 活用能力を備えていなければならず、また、コース作成の労力もそれなりにかかるため、今後、より多くのアカデミック・ライティング担当教員にLMS を活用してもらうためには、こうした課題を克服していく必要があると考えられる。
キーワード アクティブラーニング ライティング能力育成 学習支援 授業時間外学修 Moodle
出版物タイトル 岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要
発行日 2019-12-30
4巻
開始ページ 1
終了ページ 10
ISSN 2432-9665
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006812098
JaLCDOI 10.18926/bgeou/57996
タイトル(別表記) The Duality and Dynamics of Situated Learning Theory: Analyzing Wenger’s Dissertation ‘Transparency’
フルテキストURL bgeou_173_001_009.pdf
著者 平田 仁胤|
抄録 本論は,ウェンガーの学位論文である「透明性」を分析することによって状況学習理論の両義的および動的特質を解明することを目指す。「透明性」は,ウェンガーによるエスノグラフィックな調査に基づいており,アリンスという保険会社の請求処理係の実践に焦点を当てている。そこで用いられる調整シートという人工物=表象は,給付金計算の業務をより容易にする一方で,電話対応業務を難しくしていた。ウェンガーは,人工物=表象が可視性と不可視性を同時にもたらし,両者が両義的な関係にあることを指摘する。人工物=表象のもたらす可視性を利用しつつ,不可視性を克服するためには,実践共同体の周辺性において様々な参加形態を展開する成員による意味の交渉が重要となる。可視性と不可視性のジレンマゆえに,意味の交渉は駆動され,実践共同体を変化と安定の双方に開いていく。
キーワード 状況的学習論 透明性 人工物=表象 可視性/不可視性 意味の交渉
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2020-02-21
173巻
開始ページ 1
終了ページ 9
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006802114
JaLCDOI 10.18926/bgeou/57565
フルテキストURL bgeou_172_057_064.pdf
著者 酒向 治子|
抄録  本研究者が2011 年に教師と協働して取り組んだ「現代的なリズムダンス」授業づくりのプロセスを経て,教育現場で授業づくりの模索を続ける教員に寄り添った教材の必要性を感じた。この体験を契機として,2014年に岡山大学スポーツ支援室(旧:スポーツ教育センター)の協力の下,ダンス学習支援教材「白桃ダンスプロジェクト」を立ち上げ,ダンス教材『白桃ダンス』の開発と普及を行うこととした。本稿では紙幅の都合上コンテンツ開発に焦点をおき,制作プロセスを踏まえつつ教材の核となる理念とその具体的な内容についての整理・分析を行った。
キーワード ダンス教育 リズムダンス 身体表現 白桃ダンス LOD
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2019-11-27
172巻
開始ページ 57
終了ページ 64
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006772602
JaLCDOI 10.18926/bgeou/57561
タイトル(別表記) Structure of Skills in Social Studies and a Strategy for Their Development: A Fundamental Study from the Viewpoint of Subject Specificity and Generality
フルテキストURL bgeou_172_011_022.pdf
著者 山田 秀和|
抄録  汎用的な資質・能力の育成とどのように関連づけて社会科のカリキュラムや授業をデザインすればよいのか。本研究は,スキル育成の観点からこの問いに対してアプローチするものである。
 本研究では,アメリカに手がかりを求めて考察を行い,以下の2点の成果を得た。第1は,教科・領域横断的なスキル,教科・領域固有のスキルという観点から,社会科で育成がめざされるスキルの構造を整理したことである。第2は,スキルの構造を意識したスキル育成の一方略を,具体的な事例に基づいて明らかにしたことである。本研究は革新的なスキル育成の方略を示すものではないが,日々の実践に資する基礎的な視点を提示している。
キーワード 社会科 スキル 教科・領域の固有性 教科・領域の横断性 アメリカ
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2019-11-27
172巻
開始ページ 11
終了ページ 22
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006772598