JaLCDOI | 10.18926/CTED/66769 |
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タイトル(別表記) | Interrelationship between Autonomous and Organizational Learning among Elementary School Teachers: Differences Arising from the Images of Organizational Learning |
フルテキストURL | cted_014_017.pdf |
著者 | 三沢 良| 松江 桃果| |
抄録 | 本研究では,教師の自律的な学びと組織的な学びの連動を検討した。質問紙調査を実施し,公立小学校教師99名から回答を得た。既往知見を参考に,自律的な学習姿勢は4側面(「自己省察」,「同僚の経験の取り入れ」,「児童・保護者の視点の考慮」,「前向きな挑戦姿勢」),組織的な学びについては専門的な学習共同体(PLC)の認識の2要素(「使命と責任の共有」,「同僚との協働的省察」),組織的な学びに対するポジティブおよびネガティブなイメージを測定した。相関分析の結果,PLC 認識の「使命と責任の共有」と「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「同僚の経験の取り入れ」と正の関連を示した。また,「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「自己省察」とも正の関連を示した。しかし,組織的な学びにネガティブなイメージを抱く場合,自律的な学びと組織的な学びの連動は制限されたり,負の関係になる可能性が示唆された。 |
キーワード | 小学校教師 (elementary school teacher) 自律的な学び (autonomous learning) 組織的な学び (organizational learning) 専門職の学習共同体 (professional lea rning community) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2024-03-29 |
巻 | 14巻 |
開始ページ | 17 |
終了ページ | 31 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66768 |
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タイトル(別表記) | A Preliminary Study of School-Based Strengths Intervention with Japanese elementary school students: Through Classroom Activity to Promote Awareness of Strengths |
フルテキストURL | cted_014_001.pdf |
著者 | 伊住 継行| 戸田 朱音| 大倉 尚志| |
抄録 | 本研究の目的は,児童を対象とした強み介入の予備的検討のために実践した強みへの気付きを促す授業の効果について検討することである。対象者は小学6年生95名(男子50名,女子40名,不明5名)であった。本研究によって以下の3点が明らかになった。まず,生活充実感と被信頼感・受容感の事後の得点が有意に向上した。次に,自己の強みへの注目の変化量と被信頼感・受容感の変化量で有意な正の偏相関が確認された。さらに,強みへの注目が向上した児童と向上しなかった児童の学習の感想を計量テキスト分析で検証した。その結果,群ごとに有意な記述の偏りは確認されなかった。全体として,児童の多くはポジティブな感情に関する主観的経験について記述していた。最後に,課題として介入で実施する授業と研究デザインを取り上げ,今後の展望について議論した。 |
キーワード | 促進的援助 (facilitative assistance) 強み介入 (strengths intervention) 学級活動(2) (classroom activities (2)) 児童 (children) 計量テキスト分析 (quantitative text analysis) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2024-03-29 |
巻 | 14巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 15 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
フルテキストURL | cted_014_contents.pdf |
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出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2024-03-29 |
巻 | 14巻 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
フルテキストURL | cted_014_all.pdf |
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出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2024-03-29 |
巻 | 14巻 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65089 |
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タイトル(別表記) | Development of Cross-curricular Classes that Contribute to the Cultivation of Creativity Analysis of Practical Results of the Liberal Arts Education Class “Creativity in Life” at Okayama University |
フルテキストURL | cted_013_261.pdf |
著者 | 稲田 佳彦| 篠原 陽子| |
抄録 | 近年,創造性の涵養を重視する教育が国内外で盛んになり,総合的な探究の時間やSTEAM 教育など,教科横断的に創造性を刺激する授業の開発も進んでいる。我々は,大学の教養教 育科目として,「色」を主題にして物理学と被服学の知見を組み合わせ,プロジェクト型の 活動も組み入れた新たな授業を開発し実践した。様々なつながりを意識してものごとを捉 えたり,学生自身の思考や感覚の特徴を自覚させることを促す仕掛けを組み込むことで, 学生の主体性を促して創造的な思考を刺激する授業になっている。受講生のシャトルカー ドの記述,考察過程で作成したウェビング,物理や物理学習に対する学生の思考や態度を 測定するCLASS 調査紙などの分析の結果,創造性の涵養に欠かせない,「考え,感じ,判断 する自分自身の存在を意識すること」を促す効果が大きいことが明らかになった。 |
キーワード | 創造性 (creativity) 物理学 (physics) 被服学 (clothing science) STEAM 教育 (STEAM education) ICT |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 261 |
終了ページ | 273 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
フルテキストURL | cted_013_contents_e.pdf |
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出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
フルテキストURL | cted_013_colophon.pdf |
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出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65086 |
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タイトル(別表記) | Children’ s Books as Teaching Material that Help Preschoolers Gain Understanding of Physical Disabilities |
フルテキストURL | cted_013_389.pdf |
著者 | 浅野 泰昌| 山口(西岡) 由稀| 馬場 訓子| |
抄録 | 本論は,身体障害を扱う絵本に焦点を当て,幼児期における障害理解を援助する絵本を収集及び分析し,絵本リストを作成すると同時に,それらの絵本の学びの要素や保育者の留意事項等について考察するものである。その結果,身体障害に関する絵本は,情緒的な理解の促進を目指したもの,盲導犬や車椅子等の障害児・者の生活を補助するものに関する知識の習得に重点が置かれたもの,その両方等,作者の思想や意図によって多種多様なものが存在することが分かった。それらを有効に活用するために保育者は,絵本に込められた学びの要素を読み取り,障害理解教育のねらいに合わせて適切な絵本を選択し,幼児の日常生活に般化されるように提示することが求められる。今後の課題は,リストを基にした現場実践から事例を収集し教育効果を分析すること,障害理解絵本が新たに出版される場合はその内容を吟味し,リストを随時更新して一層の実用化を図ること,が挙げられた。 |
キーワード | 幼児期 (Preschool period) 障害理解教育 (Disability awareness education) 身体障害 (Physical disabilities) 絵本 (Children’ s books) 保育者 (Preschool teacher) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 389 |
終了ページ | 403 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65085 |
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タイトル(別表記) | Challenges of Using Children’s Books as Teaching Material and Teaching the Content for Disability Awareness Education in the Preschool Period |
フルテキストURL | cted_013_373.pdf |
著者 | 山口(西岡) 由稀| 浅野 泰昌| 馬場 訓子| |
抄録 | 本稿は,幼児期の障害理解教育における教材としての絵本について考察し,その教育的価値や課題を明確にするものである。絵本によって障害理解教育を推進する立場と,限定的な目的のための読み聞かせに反対する立場からの多様な意見を整理・対照し,以下の結論を得た。①幼児にとって身近な絵本により,障害者に対する擬似的接触と同化をもたらし,肯定的態度が形成される可能性があるが,幼児の障害者像の固定化の危険性もある。②絵本の読み聞かせによって,幼児の気づきを誘発し,疑問を解決しうるが,その指導の効果には保育者の障害観が影響する。今後の課題は,障害を主題とした絵本の内容を分析しながら,それらを整理し,その絵本を読む際の留意点を明確にすることである。保育者が選ぶべき絵本は個々の障害理解指導に応じて変わるため,そのねらいや目的に合わせて,適切かつ円滑に絵本を選択できるように,関連する絵本を体系的に整理し一覧化を試みる。 |
キーワード | 幼児期 (Preschool period) 障害理解教育 (Disability awareness education) 絵本 (Children’s books) 保育者 (Preschool teacher) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 373 |
終了ページ | 387 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65084 |
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タイトル(別表記) | A Study of Teaching Materials Used for Disaster Prevention Education in Early Childhood and its Requirements |
フルテキストURL | cted_013_357.pdf |
著者 | 馬場 訓子| 大蔵 蓮| 蓮井 和也| 西山 節子| |
抄録 | 本論では,地震災害や地震防災に焦点を当て,幼児期の防災教育に活用されている具体的な教材を取り上げ,それらに見る共通の特徴や要素について検証した。それらを踏まえ,教育効果を期待できる幼児期に適した教材の条件について検討したところ,①子どもの発達過程や興味関心に即している,②遊びを通して学べる,③歌唱や身体表現を伴う,④子どもにとって親しみのある生き物や人物が登場する,⑤手軽に入手できる,⑥生活に密着している,等が求められると考えられた。幼児期の防災教育における今後の教材開発に関する課題は,被災経験を有さない多くの子どもに対する現実味のある防災教育を実現させること,自然災害が発生する簡単なメカニズムについて知的好奇心が高まる教材を開発すること,が挙げられた。 |
キーワード | 幼児期 (Early childhood) 地震 (Earthquake) 防災教育 (Disaster Prevention Education) 教材 (Teaching Materials) 条件 (Requirements) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 357 |
終了ページ | 371 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65083 |
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タイトル(別表記) | Development of a Lesson Plan Based on the Theory of Inquiry-based Learning in Junior High School Home Economics Class“ Clothing Composition: Making Sleeveless Smocks for Toddlers by Remaking Old Shirts” Development of the Home Economics Curriculum Based on the ESD(Ⅲ) |
フルテキストURL | cted_013_341.pdf |
著者 | 佐藤 園| 脇坂 吏紗| 石川 佳子| 平田 美智子| |
キーワード | ESD 内容開発研究 (content development research) 家庭科衣生活学習 (home economics clothing life learning) 中・高等学校 (middle and high school) 教授書 (proposed lesson plan based on the theory of inquiry learning) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 341 |
終了ページ | 355 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65082 |
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タイトル(別表記) | Diverse Learning of Children that Can Be Observed during Developing Play with Flowers in the Class of Kindergarten for Four-year-old Children |
フルテキストURL | cted_013_327.pdf |
著者 | 横田 咲樹| 西村(中川) 華那| 髙橋 敏之| |
抄録 | 本論の目的は,幼児教育における遊びの展開を捕捉することである。幼児期の学びは,多様且つ総合的で,全体像の捕捉は困難であり,これまで経験的に理解されてきた。そこで,幼稚園4歳児学級における草花を使った遊びを考察した。遊びの展開に伴って学びは,深化・発展し,保育内容5領域に関係した。偶発的に見える幼児期の学びの背景には,教師の効果的な働きかけがある。 |
キーワード | 幼児の多様な学び (diverse learning of children) 遊びの展開 (development of play) 幼稚園4歳児学級 (the class of kindergarten for four-year-old children) 草花遊び (play with flowers) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 327 |
終了ページ | 339 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65081 |
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タイトル(別表記) | Literature Reviews on Sexual Harassment at School in Japan |
フルテキストURL | cted_013_315.pdf |
著者 | 野田 夕月奈| 大守 伊織| |
抄録 | 児童生徒の健全な発達を阻害する一要因として就学時期におけるセクシュアルハラスメント(以下,SH)がある。文部科学省(2020)は,児童生徒への性犯罪・性暴力を根絶するため,「生命(いのち)の安全教育」として教育・啓発を強化し,SH についても正しい理解と知識を促している。本論文では,就学時期におけるSH について,先行研究や取組の動向をまとめ,今後の研究課題について述べた。就学時期におけるSH は,その被害経験が自尊心や学習意欲に影響を及ぼす可能性が示唆されているが,その発生件数について政府による一律的な調査は行われておらず,各自治体教育委員会独自の調査結果および相談件数やわいせつ事例に係る懲戒免職処分の件数から推測するにとどまっていた。就学時期におけるSHの研究課題として,SH の発生頻度を把握することや,SH の被害経験と被害者の心理的または社会的な適応との関連について,統計的手法を用いて客観的に検討することが挙げられる。 |
キーワード | セクシュアルハラスメント (sexual harassment) ジェンダーハラスメント ジェンダーステレオタイプ |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 315 |
終了ページ | 325 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65080 |
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タイトル(別表記) | Combined Instruction in Each Subject Area in Education for Intellectual Disabilities Handling of Content and Evaluation of Learning in Each Subject Area Consideration of Measures Focusing on |
フルテキストURL | cted_013_299.pdf |
著者 | 藤谷 峻介| 宮﨑 善郎| |
抄録 | 知的障害のある児童生徒に対する教育を行う特別支援学校で実施されてきた,各教科等を合わせた指導において各教科等の内容の取扱いや学習評価に着目した方策の検討を行うため,合わせた指導の編成について調査を行った。また,筆者が所属する特別支援学校の教員の授業づくり等に関するアンケートの結果からは,具体的に指導内容を設定することの必要性を理解していても,合わせた指導のねらいを明確化することやねらいに沿った単元を計画することが難しいために,実際の授業では,具体的に指導内容を設定して指導をすることに難しさがあることが明らかになった。調査した合わせた指導の編成や所属校の教員の課題やニーズを踏まえて,対象児童生徒の主に取り扱う各教科の設定や主に展開される教科の評価を行うことができる「授業構想シート」と児童生徒一人一人の各教科等の指導内容の確認をすることができる「指導内容確認表」の作成を行った。 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 299 |
終了ページ | 313 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65079 |
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タイトル(別表記) | Practical Report on Teacher Training During the COVID-19 Epidemic -Lessons learned through in-person and online training- |
フルテキストURL | cted_013_285.pdf |
著者 | 才野 博紀| |
抄録 | COVID-19 の流行に伴い,教員研修の在り方にも変化が生まれた。COVID-19 の流行以前には対面方式が中心であった教員研修が,COVID-19 の流行によって対面方式にとらわれない実施形態に移行した。令和2年度~令和4年度に担当した倉敷市教育委員会倉敷教育センター主催の「3年目研修」の事例をもとに,主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善に繋がるための教員研修を目指し,ICT 機器を活用しながら実施した研修の計画及び実施の実際について報告する。この報告を通して3年間の取り組みを整理するとともに,対面方式及びオンライン方式という異なる形態で研修を実施したことにより見えてきた課題を整理し,次年度以降の研修計画の改善およびよりよい研修の在り方を検討し,研修の充実に繋げていきたい。 |
キーワード | 教員研修 (Teacher Training) 研修形態 (Training Format) 主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善(Improving teaching for proactive, interactive, and authentic learning) ICT 機器の活用 (Use of ICT equipment) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 285 |
終了ページ | 297 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65078 |
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タイトル(別表記) | A trial support for children with foreign roots from a perspective of multicultural coexistence: A case study of language education and culture learning as core of the curriculum |
フルテキストURL | cted_013_275.pdf |
著者 | 謝 芯怡| 桑原 敏典| |
抄録 | 本稿では,多文化共生社会の構築を目指して,筆者(謝)が取り組んでいる外国にルーツを持つ子どもに対する多文化交流活動の実践を検討し,その意義を解明しようとするものである。具体的には,筆者(謝)が岡山県内で主催している地域教育支援活動団体「週末エウレカ」の実践の取り組みを取り上げ検討する。本実践は,日本語の学習だけではなく,様々な国の文化を学ぶことによって,多文化共生社会の一員としての資質を育成しようとする点に特質がある。活動の中では,日本で学ぶ外国人留学生によって,外国にルーツを持つ子どもに対する教育活動が行われた。本研究では,そのような支援の特徴と課題を明らかにしたい。そして,今後,このような外国人留学生による活動支援団体を,地域においてコミュニティの協力のもとで運営するための示唆を得たい。 |
キーワード | 多文化共生 (multicultural conviviality) 外国にルーツをもつ子ども (children with foreign roots) 地域教育 (local education) コミュニティ (community) 外国人散在地域 (foreigner dispersed area) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 275 |
終了ページ | 284 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65077 |
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タイトル(別表記) | Post-graduation career aspirations and career views among university students – A focus on active and passive views of work |
フルテキストURL | cted_013_245.pdf |
著者 | 飯田 都| |
抄録 | 本研究では大学生のキャリア観について,GOAL 次元とMUST 次元の両側面からアプローチし,働くことをめぐる考え方の背景にある価値観を消極的な動機も含めて検討することを目的とした。まず第一に,希望する進路にかかわらず,GOAL 次元とMUST 次元のいずれにおいても,非難回避,家族配慮,安心感の各下位尺度において有意な主効果が認められた。世間から悪く思われないように,家族を養えるように,そして家族と自身が安心感を得られるように,ということを重視する点で,教員志望者,職業未決定者,そしてその他の進路希望者は異なっていた。第二に性別について検討したところ,女性の方が働く目的として自己成長や経済的向上に力点を置いた考え方をし,他者よりも優位な立場になることへの意識が高く,家族のために働かなければならないと強く認識していた。これらの知見を加味した上で,学生への効果的なキャリア支援のあり方が論じられた。 |
キーワード | 大学生 (university students) 職業観 (occupational outlook) 職業未決定 (undecided occupation) 教員志望 (aspiring teachers) キャリア観 (career outlook) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 245 |
終了ページ | 259 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65076 |
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タイトル(別表記) | Characteristics of Music Teachers’ Eyes on Recorder Performance -A Preliminary Experiment Using a Video Survey with an Eye Tracker- |
フルテキストURL | cted_013_233.pdf |
著者 | 早川 倫子| 井本 美穂| 古山 典子| 小川 容子| 笹倉 万里子| |
抄録 | 本研究は,音楽熟達教師は学習者の何をいかに見ているのか,リコーダー演奏場面に対する教師の視線分析を通してその特徴について明らかにしたものである。今回は予備実験として,リコーダー演奏場面の動画を刺激として用い,被験者20 名(音楽専門家10 名,音楽専門の小学校教師2名,大学生8名)を対象にアイトラッカーを装着して動画の視聴調査を実施した。その結果,(1)被験者は未熟な演奏に対して注視する傾向にあること,(2)音楽専門家と小学校教師は「手元」または「顔」に視線が集中する傾向があること,一方で(3)音楽専門家と小学校教師の視線は,「手元」または「顔」に視線が集中するものの,指導助言の言及内容にはそれ以外の内容も多く含まれていることが明らかとなった。また,演奏者を捉えるときには,視線が優位ではない場合があることが示唆された。 |
キーワード | リコーダー指導 音楽教師 ワザ 視線解析 身体知 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 233 |
終了ページ | 244 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65075 |
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タイトル(別表記) | Guaranteeing the Right to Attend Higher Education of students with disabilities: An Analysis of Rejected Cases by High Schools that Have a Shortage of Applicants. |
フルテキストURL | cted_013_219.pdf |
著者 | 胡 珏穎| 德留 宏紀| 有光 眞子| 吉利 宗久| |
抄録 | 日本は,2014 年に国連による障害者権利条約を批准した。その第24 条は,障害のある人のインクルーシブ教育及び生涯学習の権利を認めている。しかし,障害のある人の高等教育へのアクセスは十分とはいえない実態がある。本稿は,高等学校への入学試験をめぐる定員内不合格の問題に着目し,その論点と課題について検討した。その結果,定員内不合格の理由が十分に説明されないまま就学の機会が保障されておらず,障害者権利条約の理念が反映されていない可能性が示唆された。今後における改善課題として,学校現場のインクルーシブ教育への理解,適切な合理的配慮の実施,特別支援教育に対する教員の専門性を向上しなければならないことを指摘した。 |
キーワード | 定員内不合格 (High School Entrance Exam) 合理的配慮 (Reasonable Accommodation) インクルーシブ教育 (inclusive education) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 221 |
終了ページ | 231 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65074 |
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タイトル(別表記) | A Qualitative Study on Teachers’ Reflection in Creative Dance Instruction -Focusing on the “Reflection in Action” of the Experienced Teacher- |
フルテキストURL | cted_013_207.pdf |
著者 | 福武 幸世| 太田 一枝| 酒向 治子| |
抄録 | 本研究は,公立中学校で長年ダンス教育に携わってきた熟練教師O 氏を対象として,D・ショーンが提唱した「行為の中の省察(reflection in action)」という観点から,その実践的指導力の特徴を検討した。分析手法には,再生刺激法を採用した聞き取り調査を行い,M-GTA による質的検討を行った。研究の結果,教師の授業実践中の省察から5 つのコアカテゴリー【教師観】【中学生のダンスへの抵抗感】【即時的な指導】【ダンスの指導観】【指導中の困難感】と12 のサブカテゴリ―と45 の概念が認められた。O 氏の指導には,自主創造性教育を掲げるダンス教育と,規律や規範といった学校文化との狭間における葛藤がみられた。中学生のダンスへの抵抗感をダンス授業の根本的な課題と抱えながらも,自身の身体を介入させた指導方略によって人間関係を重視した集団づくりを核とする指導実践を行っていることが明らかとなった。 |
キーワード | 創作ダンス (creative dance) ダンス指導 (dance instruction) 熟練教師 (experienced teacher) 行為の中の省察 (reflection in action) 実践的指導力 (practical leadership) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 207 |
終了ページ | 219 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |