JaLCDOI | 10.18926/CTED/53240 |
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タイトル(別表記) | Practice of the class that utilized the function of "Matrix Method” Instruction of junior high school social studies with the class group formation by "Cooperative Collaboration Learning" as a Base |
フルテキストURL | cted_005_101_110.pdf |
著者 | 藤枝 茂雄| |
抄録 | 本論は,社会的事象を立場と領域というマトリクス構造から考察して課題解決に迫る「マトリクス・メソッド」 という思考ツールを活用した授業展開と,高旗1 の提唱する「自主協同学習の理論」の実践を同時に行った中学 校社会科の実践報告である。 実践の結果,マトリクス・メソッドの持つ二つの機能,つまり事象を多面的・多角的に帰納的に分析する「帰 納的機能」と,意見の根拠の裏付けとなる情報収集をグループで配分し学習過程の協同化を実現する「配分的機能」 を生かした授業の有効性が明らかになった。また,自主協同学習の理論の実践の分析から,マトリクス・メソッ ドの有効性を担保する集団形成の要因として,コミュニケーションに関する因子とともに学級自治に関する因子 が存在することが明らかになった。 |
キーワード | 自主協同学習 問題解決学習 社会科 マトリクス・メソッド |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2015-03-06 |
巻 | 5巻 |
開始ページ | 101 |
終了ページ | 110 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2015 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005572546 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66784 |
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タイトル(別表記) | Transforming Teachers’ Attitudes through Experiential Learning in Laos -BENGALA dying workshops and the experience with local teachers- |
フルテキストURL | cted_014_239.pdf |
著者 | 宮本 あゆは| 梶本 夏未| Vongheuangsy Bounpaserth| 原 祐一| |
抄録 | ラオスの学校制度は, 初等教育全般において「体験型学習の提供」を求めている。実技教科では体験型の授業が実践されているが, それ以外の教科では座学中心の授業である。その背景には, 体験型学習の行い方がわからないといった教員の課題意識がある。本研究では, 特に教員の授業づくりに対する課題意識を引き受け, ラオスにおいて体験型学習を協働実践し教員意識の変容を明らかにすることとした。具体的には, ラオスの小中学校2校で,体育の授業で使うT シャツをベンガラ染めする体験型学習を行った。教員にも参加してもらいながら, 体験型学習を経験すると同時に協働実践することで, どのように意識が変容するかを検証した。検証方法は, 実践校2校の教員に対する半構造化インタビューである。その結果, 教員らは体験型学習の可能性を理解した一方, 座学中心の授業から体験型学習へ転換の方法がわからないという意見もあり, 今後の課題となった。 |
キーワード | 体験型学習 (Experiential learning) ラオス (Laos) ベンガラ染め (BENGALA dyeing) 持続可能な教育 (ESD) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2024-03-29 |
巻 | 14巻 |
開始ページ | 239 |
終了ページ | 252 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/63296 |
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タイトル(別表記) | An Investigation on “Ae” of Real-time Online Lecture at the Okayama university - Using the YouTube Live + OBS Studio and Google Classroom Web Applications |
フルテキストURL | cted_012_033.pdf |
著者 | 山川 純次| 髙旗 浩志| |
抄録 | 岡山大学でリアルタイムオンライン講義を実施した。使用したオンラインシステムはYouTubeLiveとGoogleClassroomのWebアプリケーションを使用して作成者が新たに構築した。このシステムは,講義ビデオアーカイブを提供することも可能であった。システムの構築費と運用費はかなり低くなる可能性がある。LMSは,講義ビデオの配信に加えて,学生とのコミュニケーションを合理化するために用いた。ビデオ配信システムまたはLMSの障害が原因でオンライン講義が停止することはなかった。このシステムにより講師は講義室の設備や講義の時間割の制約から解放され,マルチメディア教材やバーチャル教材の使用が容易になった。また学生の受講効率は従来の講義形式に対して約2.9倍に向上したと考えられる。授業の構成や内容の質的問題の検証,授業内容に対する生徒の理解の深化,生徒が習得した資質や能力の内容の検証は今後の課題である。 |
キーワード | オンライン講義(Online Lecture) OBS Studio YouTube Live Google Classroom 受講効率(Attendance efficiency) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2022-03-30 |
巻 | 12巻 |
開始ページ | 33 |
終了ページ | 46 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65076 |
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タイトル(別表記) | Characteristics of Music Teachers’ Eyes on Recorder Performance -A Preliminary Experiment Using a Video Survey with an Eye Tracker- |
フルテキストURL | cted_013_233.pdf |
著者 | 早川 倫子| 井本 美穂| 古山 典子| 小川 容子| 笹倉 万里子| |
抄録 | 本研究は,音楽熟達教師は学習者の何をいかに見ているのか,リコーダー演奏場面に対する教師の視線分析を通してその特徴について明らかにしたものである。今回は予備実験として,リコーダー演奏場面の動画を刺激として用い,被験者20 名(音楽専門家10 名,音楽専門の小学校教師2名,大学生8名)を対象にアイトラッカーを装着して動画の視聴調査を実施した。その結果,(1)被験者は未熟な演奏に対して注視する傾向にあること,(2)音楽専門家と小学校教師は「手元」または「顔」に視線が集中する傾向があること,一方で(3)音楽専門家と小学校教師の視線は,「手元」または「顔」に視線が集中するものの,指導助言の言及内容にはそれ以外の内容も多く含まれていることが明らかとなった。また,演奏者を捉えるときには,視線が優位ではない場合があることが示唆された。 |
キーワード | リコーダー指導 音楽教師 ワザ 視線解析 身体知 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 233 |
終了ページ | 244 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66789 |
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タイトル(別表記) | Trends and Issues in Research on the Reggio Emilia Approach |
フルテキストURL | cted_014_309.pdf |
著者 | 髙橋 慧| 岡山 万里| 髙橋 敏之| |
抄録 | 本論は,レッジョ・エミリア教育に関する研究動向を整理し,実践及び研究上の課題を明らかにするものである。研究の第一段階として日本国内の研究を中心に先行研究を概観した結果,「プロジェクト」「プロジェクト型保育」「創造性と表現活動」にかかわる研究成果が充実していることが判明した。それと同時に,日本の保育理念や保育方法との一致点や相違点も明らかになった。今後は,レッジョ・エミリア教育の根幹と言われる「芸術性」「創造性」「協同性(共同性)」とその理解を学術研究の主題にして,芸術教育や子どもの造形表現を考察した研究成果が待ち望まれる。 |
キーワード | レッジョ・エミリア教育 (the Reggio Emilia approach) プロジェクト (projects) 創造性 (creativity) 表現活動 (expressive activities) 課題 (issues) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2024-03-29 |
巻 | 14巻 |
開始ページ | 309 |
終了ページ | 323 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/55812 |
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タイトル(別表記) | Effects of peer support program for 7th grade students : Utilizing support activities to elementary school sixth graders as peer support activities |
フルテキストURL | cted_008_123_133.pdf |
著者 | 三宅 幹子| |
抄録 | 本研究では,中学1年生を対象として,「小学校訪問」をピア・サポート活動として位置付けたピア・サポートプログラムを実施し,社会的スキルおよび自己有用感の観点からその効果を検討することを目的としていた。質問紙による効果測定を行い,分析の結果,社会的スキルおよび自己有用感のいずれにおいても,ピア・サポートプログラムの前後,および,ピア・サポートトレーニングとピア・サポート活動の前後で,統計的に有意な上昇が示された。また,事前の社会的スキルと自己有用感の評定値が比較的低めの生徒においてのみ,ピア・サポートトレーニングの前後で上昇的変化が生じたことから,ピア・サポートトレーニングからピア・サポート活動へと移行するピア・サポートプログラムの形式は,社会的スキルと自己有用感の低めな生徒にとっては特に有用であると考えられた。 |
キーワード | ピア・サポートプログラム (peer support program) 小中連携 (collaboration of Elementary School and Junior High School) 社会的スキル (social skill) 自己有用感 (sense of self-usefulness) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2018-03-20 |
巻 | 8巻 |
開始ページ | 123 |
終了ページ | 133 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2018 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65083 |
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タイトル(別表記) | Development of a Lesson Plan Based on the Theory of Inquiry-based Learning in Junior High School Home Economics Class“ Clothing Composition: Making Sleeveless Smocks for Toddlers by Remaking Old Shirts” Development of the Home Economics Curriculum Based on the ESD(Ⅲ) |
フルテキストURL | cted_013_341.pdf |
著者 | 佐藤 園| 脇坂 吏紗| 石川 佳子| 平田 美智子| |
キーワード | ESD 内容開発研究 (content development research) 家庭科衣生活学習 (home economics clothing life learning) 中・高等学校 (middle and high school) 教授書 (proposed lesson plan based on the theory of inquiry learning) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 341 |
終了ページ | 355 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/61574 |
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タイトル(別表記) | Development of Cross-Curricular Career Education Making Use of Internship in a Middle School : Building Relevance of Students ‘Subjective Leaning, School life, and Social Life |
フルテキストURL | cted_011_195_209.pdf |
著者 | 青木 多寿子| 杉田 進太朗| 山﨑 麻友| |
抄録 | キャリア教育として中学校の職場体験活動はほぼすべての学校で実施されている。本稿はその事前指導,事後指導を通して,職場体験と学校で学ぶ教科,学校生活,社会生活を生徒にとって意味あるつながりの構築を目指して行った実践の紹介である。具体的には,教職免許を持つ 6 名の大学院生が,それぞれの専門性を生かして教科の専門性と働くことと生活がつながっていることを,中学校 2 年生の職場体験の事後指導Ⅰとしてポスターセッションで伝えた。事後指導 2 時間目では,生徒は働くことと生活と教科のつながりを可視化するマップを作成して意見交換をした。これらの活動の成果は,生徒が記入した授業の振り返りを分類することで確認した。その結果,授業実践者がねらったつながりに気づいたと思われる記述が多く見られた。中でも多かったのは,将来に備えて今後の勉学や努力したいという趣旨の回答であった。 |
キーワード | キャリア教育 (Career Education) 職場体験活動 (Internship) 複数教科横断的な指導 (Cross-Curricular, Relevance) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2021-03-22 |
巻 | 11巻 |
開始ページ | 195 |
終了ページ | 209 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54032 |
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タイトル(別表記) | The Practice of Social Skills Training for Work Experience in Junior High School |
フルテキストURL | cted_006_160_169.pdf |
著者 | 松浦 和輝| 三宅 幹子| |
抄録 | 職場体験学習の効果をより高めるための一つの方法として,事前に対人スキルやコミュニケーションスキルを身に付けるための学習を行っておくことが必要であると考え,職場体験学習の事前学習において,3回のソーシャルスキルトレーニングと異年齢交流活動を実施した。事前学習が始まる前の職場体験学習に対する期待と不安を変量としたケースのクラスタ分析により,3つのクラスタが得られた。第1クラスタは期待が低く,不安は中程度あるクラスタと考えられる(n=21)。第2クラスタは期待が高く,不安が低いクラスタと考えられる(n=20)。第3クラスタは期待と不安の双方が高いクラスタと考えられ,全体の約半数がこのクラスタに属していた(n=41)。ソーシャルスキルトレーニングの実践を通して,第3クラスタの不安の減少が有意にみられた。 |
キーワード | 職場体験学習 ソーシャルスキルトレーニング コミュニケーションスキル 中学生 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2016-03-04 |
巻 | 6巻 |
開始ページ | 160 |
終了ページ | 169 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2016 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005723300 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54026 |
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タイトル(別表記) | How Can We Practice Life-Education as Moral Education in Junior High School?(1) |
フルテキストURL | cted_006_106_112.pdf |
著者 | 渡邉 満| |
抄録 | 阪神淡路大震災と東日本大震災では,多くの大人だけでなく,多くの子どもたちが犠牲となった。改めて「命の教育」の重要性が指摘されている。また,青少年,特に10代の若者による殺傷事件やいじめによる自殺も後を絶たない現状にある。一方,2019(平成31)年度から中学校の「道徳の時間」は「特別の教科 道徳」という名称の教科となる。その理由は様々であるが,教育再生実行会議の第一次提言によれば,同会議が教科化提言に踏み切った直接の要因は,いじめ問題への実効性のある道徳教育を求めることにあった。しかし,学校の道徳教育や「命の教育」は役に立たないという指摘もあり,教科となった道徳科における道徳教育は,これまでの諸課題を確実に見直し,確たる実践的基盤を打ち立てなければならない。本稿(1)では,理論と実践の両面から「〈いのち〉の教育」という独自の観点を設定して,「命の教育」の新しい在り方と「道徳科の道徳授業」の新しい展開を提案したい。 |
キーワード | ビオスとゾーエー 「〈いのち〉の教育」 発達段階 コミュニケーション的行為 討議 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2016-03-04 |
巻 | 6巻 |
開始ページ | 106 |
終了ページ | 112 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2016 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005723294 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54926 |
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タイトル(別表記) | How Can We Practice Life-Education as Moral Education in Junior High School?(2) |
フルテキストURL | cted_007_011_020.pdf |
著者 | 渡邉 満| 小林 万里子| |
抄録 | 阪神・淡路大震災と東日本大震災では,大人だけでなく,多くの子どもたちが犠牲となった。改めて「命の教育」の重要性が指摘されている。また,青少年,特に中学生による殺傷事件やいじめによる自殺も後を絶たない現状にある。一方,2019(平成31)年度から中学校の「道徳の時間」は「特別の教科 道徳」という名称の教科となる。その理由は様々であるが,教育再生実行会議の第一次提言によれば,同会議が教科化提言に踏み切った直接の要因は,いじめ問題への実効性のある道徳教育を求めることにあった。しかし,学校の道徳教育や「命の教育」は役に立たないという指摘もあり,教科となった道徳科における道徳教育は,これまでの諸課題を確実に見直し,確たる実践的基盤を打ち立てなければならない。本稿(2)では,前号の(1)で論じた〈いのち〉とその教育に関する独自の観点によりながら,「〈いのち〉の教育」に取り組む「道徳科の授業」の新しい展開を提案したい。 |
キーワード | ビオスとゾーエー (bios and zoé) 〈いのち〉の教育 (life-education) 発達段階 (development stages) コミュニケーション的行為 (communicative action) 討議 (Diskurs) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 11 |
終了ページ | 20 |
ISSN | 2186-1323 |
関連URL | http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/54026 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68493 |
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タイトル(別表記) | Practice of Aging Studies in Middle School Home Economics –Considering Aging in the Life Course– |
フルテキストURL | cted_015_219.pdf |
著者 | 高田 水穂子| 李 璟媛| |
抄録 | 本研究では,中学校家庭科における高齢期学習の授業実践を通して,中学生が高齢期を自らのライフコースの中で考えることができるかを明らかにすることを目的とし,中学生を対象に高齢者,高齢期学習を実践した。中学校家庭科における高齢者や高齢期に関連する学習内容を確認するため,『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説技術・家庭編』と家庭科の教科書を分析した。中学生が高齢者,高齢期に関して自分のライフコースの一部として考えることができるように学習指導案を作成し,岡山県内のT中学校3年生を対象に授業を行った。授業実践の結果,学習の深まりを感じたと回答した中学生が多く,高齢期を将来の自らのライフコースの中で考えられるようになった中学生も少なくないことを確認できた。しかし,高齢者に関する学習をより望む中学生が半数を下回り,中学生が更なる学習の意欲や興味を持てるような学習方法の工夫が必要であることも明らかになった。 |
キーワード | 高齢者 高齢期 中学校家庭科 学習指導要領 教科書 Elderly (Aging) junior High School Technology-Home Economics (Home Economics) Courses of Study Textbooks |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 219 |
終了ページ | 233 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68487 |
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タイトル(別表記) | The Image of Mushroom Created by Junior High School Science Textbooks: Suggestions for Learning about Mushroom from Diachronic Surveys |
フルテキストURL | cted_015_133.pdf |
著者 | 髙木 里彩| 池田 匡史| 山本 将也| |
抄録 | 本稿では,戦後中学校理科検定教科書におけるきのこの扱われ方,すなわち学習者が受け取ることになるきのこ像について,①どのようなきのこが扱われてきたのか,②植物に分類されているか否か,③きのこのからだは何で形成されているのか,④生態系における働きの四つの観点から,通時的な調査によって明らかにした。全47種がこれまでの理科教科書で登場してきたが,近年は種への意識というよりも,きのこが分解者としての役割を持つことにのみ焦点が当てられてきていることを指摘した。また,これまで教科書においては菌根性のきのこ自体について取り上げられつつも,その生態系における相利共生の観点への言及はないことから,相利共生の理解を目指す学習の開発が可能性として浮かび上がってくることも指摘した。 |
キーワード | 菌類 (Fungus) 菌根菌 (Mycorrhizal Fungi) 腐生菌 (Saprobic Fungi) 相利共生 (Symbiosis) 教材史 (History of teaching materials) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 133 |
終了ページ | 145 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/58127 |
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タイトル(別表記) | Classification of the Purposes of Dialogue in Social Studies at Secondary School |
フルテキストURL | cted_010_153_163.pdf |
著者 | 野中 惇| 山田 秀和| |
抄録 | 社会系教科の学習において,対話は重要な役割を担っている。しかし,学習の中で対話を行うねらいは様々であり,その位置づけも異なる。そこで本研究では,中等社会系教科を対象にして,対話の目的を整理したい。本研究の成果は以下の二点である。 第一は,対話を学習に取り入れる目的を類型化し整理したことである。具体的には,「教科横断的・汎用的な資質・能力の育成を重視する対話」と「社会系教科固有の資質・能力の育成を重視する対話」の二つのカテゴリーを設定し,後者については,「社会認識の手段としての対話」と「社会形成の手段としての対話」に区分した。 第二は,各類型の授業における対話の特質と意義を抽出したことである。各類型の典型と見なしうる授業事例をもとにして,対話の位置づけとその役割を明確にした。 以上の成果は,対話型の授業を構成する際の一つの指針となりうるものと考えられる。 |
キーワード | 対話 (dialogue) 中等教育 (secondary school) 社会系教科/社会科 (social studies) 類型化 (classification) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2020-03-20 |
巻 | 10巻 |
開始ページ | 153 |
終了ページ | 163 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/49512 |
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タイトル(別表記) | Establishing of a Local Study Program for Upper-intermediate and Pre-advanced Japanese Learners |
フルテキストURL | cted_003_117_124.pdf |
著者 | 内丸 裕佳子| |
抄録 | 本稿は中級後半および上級前半の日本語学習者を対象とした文化クラスでの実践報告である。日本刀,ジーンズ・学生服などの繊維産業,団扇と扇子,麺文化の比較と伝統製法のそうめん,B級グルメと地域の農産物・海産物,といった地域の文化・産業に根差したトピックをとりあげた。このクラスの特徴は,留学生だけでなく,副専攻日本語教育コースの学生と国際交流に興味を持つ日本人学生がボランティアとして授業に参加している点にある。協働学習およびプロジェクトワークが留学生にどのような刺激を与えたか,このような形式のクラスを運営する上での課題は何かをアンケート調査から明らかにする。 |
キーワード | 地域文化 地域産業 プロジェクトワーク 協働学習 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2013-03-08 |
巻 | 3巻 |
開始ページ | 117 |
終了ページ | 124 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2013 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005232455 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/63299 |
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タイトル(別表記) | The Implementation of China’ s Children Learning in Regular Classrooms (LRC) in Special Needs Education and Its Challenge |
フルテキストURL | cted_012_075.pdf |
著者 | 陳 依文| 魏 梓羽| 吉利 宗久| |
抄録 | 中国は,2008年に国連「障害者権利条約」を批准し,インクルーシブ教育の実現に向けた教育形態として随班就読を導入している。随班就読の展開により,障害のある児童生徒の就学問題に新たな変化がみられるはずであるが,その実態に関する継続的な分析は十分とはいえない。そこで,本研究は随伴就読の導入経緯と実施状況に関する動向を分析することにより,その運用に関する今日的課題を明らかにすることを目的とした。その結果,随班就読の対象者は顕著な増加傾向を示していた。しかし,随伴就読の担当教員に関するデータは公表されておらず,その実態を早急に把握することも課題である。特殊学校教員における人数や特殊教育専攻者数は着実な増加傾向がみられるものの,随班就読の担当教員の専門性の確立が求められている。また,随班就読の対象の拡大や基準の見直しも議論されており,さらなる教育環境の整備にも取り組まなければならないことを指摘した。 |
キーワード | 中華人民共和国(China) 特殊教育(Special needs education) 随班就読(Learning in Regular Classrooms) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2022-03-30 |
巻 | 12巻 |
開始ページ | 75 |
終了ページ | 85 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66774 |
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タイトル(別表記) | The Introduction and Effective Use of Individualized Education Program of Learning in Regular Class (LRC) in China |
フルテキストURL | cted_014_087.pdf |
著者 | 胡 珏穎| 吉利 宗久| |
抄録 | 本研究では,随班就読における個別化教育計画の作成及び効果的な活用に向けた課題を明らかにし,改善策を提言することを目的とした。随班就読の担当経験のある小中学校の教員(5名)を対象にインタビュー調査を行った。M-GTA に基づく質的分析の結果,個別化教育計画の作成のための困難は,【随班就読政策に関する課題】【保護者との連携の課題】【個別化教育計画の作成における教員の実践的課題】に分類できた。これらの課題の改善のためには,随班就読に関する詳細で実質的な法律上の規定を整備し,障害のある児童生徒を受け入れた後の対応の仕組みを明確にする必要がある。また,個別化教育計画の認知度及び作成率を高め,作成に当たっての連携が重要になる。とくに,計画の作成にとどまらず,その活用法が重要であり,計画の有効性を評価する仕組みづくりが不可欠である。 |
キーワード | 中華人民共和国 (People's Republic of China) 随班就読 (Learning in Regular Class (LRC)) 個別化教育計画 (Individualized Education Program) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2024-03-29 |
巻 | 14巻 |
開始ページ | 87 |
終了ページ | 101 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68500 |
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タイトル(別表記) | Exploring Home Learning That Bridges Lessons to Foster Autonomous and Self-Directed Learning |
フルテキストURL | cted_015_297.pdf |
著者 | 田中 純子| 三沢 良| |
抄録 | 生徒が自ら学習を進めていく力を身に付けるには,授業内だけでなく,家庭など授業外の場での学習経験を積む必要がある。つまり,学習は授業内だけで完結するのではなく,広範な活動を通して成立する。本研究では,公立中学校の第2学年を対象に授業と家庭学習を連携させる実践を行い,生徒の「主体的・自律的な学び」を萌芽させることを目指した。教師が学習方略や目標設定の重要性を伝え,メタ認知を促すことで,生徒は自己調整学習のサイクルを意識し,自分なりの学習方略を探求するようになった。また,家庭学習で授業につながる課題に取り組むことで,授業への主体的な参加と,授業外で自律的に学ぶ意欲が促されることも示唆された。 |
キーワード | 授業と家庭学習の連携 (coordination between classroom and home learning) 自己調整学習 (self-regulated learning) 宿題 (homework) 授業改善 (lesson improvement) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 297 |
終了ページ | 311 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/63312 |
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タイトル(別表記) | What are Relater with Subjective Well-being? The Relationship between Empathy and Self-acceptance to Make a Better Relationship with Others. |
フルテキストURL | cted_012_257.pdf |
著者 | 梅本 菜央| 青木 多寿子| |
抄録 | 本研究では他者との関わりを円滑にするものとして共感性に着目した。共感性には,自己指向的な共感,他者指向的な共感といった複数の側面がある。先行研究から,この指向性の違いにより主観的幸福感が違ってくることが示されている。本研究では,主観的幸福感を高める共感性に,自己受容性が関わっているのではないかと考えた。そこで,本研究では,共感性,自己受容性,主観的幸福感の関連を高校生と大学生を調査対象に検討した。分析の結果,高校生は,他者理解への意欲,他者への感情移入が主観的幸福感に影響していた。大学生は,他者理解への意欲が主観的幸福感に影響していた。さらに,主観的幸福感を高めるこれらの共感性に,高校生は自己受容性のうち自己理解が影響していた。一方,大学生は主観的幸福感を高める共感性に,自己受容性は影響していなかった。これらの結果には,高校生と大学生の環境の違いや発達差が関わっていることが考えられた。 |
キーワード | 共感性(Empathy) 自己受容性(Self-acceptance) 主観的幸福感(Subjective Well-being) 高校生(High-school Students) 大学生(College Students) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2022-03-30 |
巻 | 12巻 |
開始ページ | 257 |
終了ページ | 269 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54936 |
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タイトル(別表記) | How Nursery Teachers Understand and Respond to Infants’ Cry? : An Observational Study in a Nursery School |
フルテキストURL | cted_007_107_116.pdf |
著者 | 清永 歌織| 片山 美香| |
抄録 | 本研究では,0歳児クラスにおける保育実践場面の観察事例から,乳児の「泣き」の実態と「泣き」に対する保育士の理解と対応について検討した。収集した 事例をもとに「泣き」が生じた背景について検討したところ,5種類に分類された。生理的状態や他者との関係を含む心理的状態,時間帯等によって「泣き」が生じていることがわかった。保育士は,「泣き」を生じさせた負の心情を全面的に受け止めて共感するとともに,正の心情への改善に努めることが子どもと信頼関係を築く機会にもなっていると捉えていた。さらに,信頼関係が深まってくると負の心理的状態を子ども自身が主体的に制御しようとする姿が見られるようになることに加えて,「泣き」の質の変容が認められることが明らかになった。 |
キーワード | 乳児 (infant) 保育士 (nursery teacher) 泣き (cry) 対応 (respond) 保育の質 (quality of daycare) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 107 |
終了ページ | 116 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |