フルテキストURL | cted_013_all.pdf |
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出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65080 |
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タイトル(別表記) | Combined Instruction in Each Subject Area in Education for Intellectual Disabilities Handling of Content and Evaluation of Learning in Each Subject Area Consideration of Measures Focusing on |
フルテキストURL | cted_013_299.pdf |
著者 | 藤谷 峻介| 宮﨑 善郎| |
抄録 | 知的障害のある児童生徒に対する教育を行う特別支援学校で実施されてきた,各教科等を合わせた指導において各教科等の内容の取扱いや学習評価に着目した方策の検討を行うため,合わせた指導の編成について調査を行った。また,筆者が所属する特別支援学校の教員の授業づくり等に関するアンケートの結果からは,具体的に指導内容を設定することの必要性を理解していても,合わせた指導のねらいを明確化することやねらいに沿った単元を計画することが難しいために,実際の授業では,具体的に指導内容を設定して指導をすることに難しさがあることが明らかになった。調査した合わせた指導の編成や所属校の教員の課題やニーズを踏まえて,対象児童生徒の主に取り扱う各教科の設定や主に展開される教科の評価を行うことができる「授業構想シート」と児童生徒一人一人の各教科等の指導内容の確認をすることができる「指導内容確認表」の作成を行った。 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 299 |
終了ページ | 313 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65081 |
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タイトル(別表記) | Literature Reviews on Sexual Harassment at School in Japan |
フルテキストURL | cted_013_315.pdf |
著者 | 野田 夕月奈| 大守 伊織| |
抄録 | 児童生徒の健全な発達を阻害する一要因として就学時期におけるセクシュアルハラスメント(以下,SH)がある。文部科学省(2020)は,児童生徒への性犯罪・性暴力を根絶するため,「生命(いのち)の安全教育」として教育・啓発を強化し,SH についても正しい理解と知識を促している。本論文では,就学時期におけるSH について,先行研究や取組の動向をまとめ,今後の研究課題について述べた。就学時期におけるSH は,その被害経験が自尊心や学習意欲に影響を及ぼす可能性が示唆されているが,その発生件数について政府による一律的な調査は行われておらず,各自治体教育委員会独自の調査結果および相談件数やわいせつ事例に係る懲戒免職処分の件数から推測するにとどまっていた。就学時期におけるSHの研究課題として,SH の発生頻度を把握することや,SH の被害経験と被害者の心理的または社会的な適応との関連について,統計的手法を用いて客観的に検討することが挙げられる。 |
キーワード | セクシュアルハラスメント (sexual harassment) ジェンダーハラスメント ジェンダーステレオタイプ |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 315 |
終了ページ | 325 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65078 |
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タイトル(別表記) | A trial support for children with foreign roots from a perspective of multicultural coexistence: A case study of language education and culture learning as core of the curriculum |
フルテキストURL | cted_013_275.pdf |
著者 | 謝 芯怡| 桑原 敏典| |
抄録 | 本稿では,多文化共生社会の構築を目指して,筆者(謝)が取り組んでいる外国にルーツを持つ子どもに対する多文化交流活動の実践を検討し,その意義を解明しようとするものである。具体的には,筆者(謝)が岡山県内で主催している地域教育支援活動団体「週末エウレカ」の実践の取り組みを取り上げ検討する。本実践は,日本語の学習だけではなく,様々な国の文化を学ぶことによって,多文化共生社会の一員としての資質を育成しようとする点に特質がある。活動の中では,日本で学ぶ外国人留学生によって,外国にルーツを持つ子どもに対する教育活動が行われた。本研究では,そのような支援の特徴と課題を明らかにしたい。そして,今後,このような外国人留学生による活動支援団体を,地域においてコミュニティの協力のもとで運営するための示唆を得たい。 |
キーワード | 多文化共生 (multicultural conviviality) 外国にルーツをもつ子ども (children with foreign roots) 地域教育 (local education) コミュニティ (community) 外国人散在地域 (foreigner dispersed area) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 275 |
終了ページ | 284 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65079 |
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タイトル(別表記) | Practical Report on Teacher Training During the COVID-19 Epidemic -Lessons learned through in-person and online training- |
フルテキストURL | cted_013_285.pdf |
著者 | 才野 博紀| |
抄録 | COVID-19 の流行に伴い,教員研修の在り方にも変化が生まれた。COVID-19 の流行以前には対面方式が中心であった教員研修が,COVID-19 の流行によって対面方式にとらわれない実施形態に移行した。令和2年度~令和4年度に担当した倉敷市教育委員会倉敷教育センター主催の「3年目研修」の事例をもとに,主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善に繋がるための教員研修を目指し,ICT 機器を活用しながら実施した研修の計画及び実施の実際について報告する。この報告を通して3年間の取り組みを整理するとともに,対面方式及びオンライン方式という異なる形態で研修を実施したことにより見えてきた課題を整理し,次年度以降の研修計画の改善およびよりよい研修の在り方を検討し,研修の充実に繋げていきたい。 |
キーワード | 教員研修 (Teacher Training) 研修形態 (Training Format) 主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善(Improving teaching for proactive, interactive, and authentic learning) ICT 機器の活用 (Use of ICT equipment) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 285 |
終了ページ | 297 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65082 |
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タイトル(別表記) | Diverse Learning of Children that Can Be Observed during Developing Play with Flowers in the Class of Kindergarten for Four-year-old Children |
フルテキストURL | cted_013_327.pdf |
著者 | 横田 咲樹| 西村(中川) 華那| 髙橋 敏之| |
抄録 | 本論の目的は,幼児教育における遊びの展開を捕捉することである。幼児期の学びは,多様且つ総合的で,全体像の捕捉は困難であり,これまで経験的に理解されてきた。そこで,幼稚園4歳児学級における草花を使った遊びを考察した。遊びの展開に伴って学びは,深化・発展し,保育内容5領域に関係した。偶発的に見える幼児期の学びの背景には,教師の効果的な働きかけがある。 |
キーワード | 幼児の多様な学び (diverse learning of children) 遊びの展開 (development of play) 幼稚園4歳児学級 (the class of kindergarten for four-year-old children) 草花遊び (play with flowers) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 327 |
終了ページ | 339 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65076 |
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タイトル(別表記) | Characteristics of Music Teachers’ Eyes on Recorder Performance -A Preliminary Experiment Using a Video Survey with an Eye Tracker- |
フルテキストURL | cted_013_233.pdf |
著者 | 早川 倫子| 井本 美穂| 古山 典子| 小川 容子| 笹倉 万里子| |
抄録 | 本研究は,音楽熟達教師は学習者の何をいかに見ているのか,リコーダー演奏場面に対する教師の視線分析を通してその特徴について明らかにしたものである。今回は予備実験として,リコーダー演奏場面の動画を刺激として用い,被験者20 名(音楽専門家10 名,音楽専門の小学校教師2名,大学生8名)を対象にアイトラッカーを装着して動画の視聴調査を実施した。その結果,(1)被験者は未熟な演奏に対して注視する傾向にあること,(2)音楽専門家と小学校教師は「手元」または「顔」に視線が集中する傾向があること,一方で(3)音楽専門家と小学校教師の視線は,「手元」または「顔」に視線が集中するものの,指導助言の言及内容にはそれ以外の内容も多く含まれていることが明らかとなった。また,演奏者を捉えるときには,視線が優位ではない場合があることが示唆された。 |
キーワード | リコーダー指導 音楽教師 ワザ 視線解析 身体知 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 233 |
終了ページ | 244 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65083 |
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タイトル(別表記) | Development of a Lesson Plan Based on the Theory of Inquiry-based Learning in Junior High School Home Economics Class“ Clothing Composition: Making Sleeveless Smocks for Toddlers by Remaking Old Shirts” Development of the Home Economics Curriculum Based on the ESD(Ⅲ) |
フルテキストURL | cted_013_341.pdf |
著者 | 佐藤 園| 脇坂 吏紗| 石川 佳子| 平田 美智子| |
キーワード | ESD 内容開発研究 (content development research) 家庭科衣生活学習 (home economics clothing life learning) 中・高等学校 (middle and high school) 教授書 (proposed lesson plan based on the theory of inquiry learning) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 341 |
終了ページ | 355 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65077 |
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タイトル(別表記) | Post-graduation career aspirations and career views among university students – A focus on active and passive views of work |
フルテキストURL | cted_013_245.pdf |
著者 | 飯田 都| |
抄録 | 本研究では大学生のキャリア観について,GOAL 次元とMUST 次元の両側面からアプローチし,働くことをめぐる考え方の背景にある価値観を消極的な動機も含めて検討することを目的とした。まず第一に,希望する進路にかかわらず,GOAL 次元とMUST 次元のいずれにおいても,非難回避,家族配慮,安心感の各下位尺度において有意な主効果が認められた。世間から悪く思われないように,家族を養えるように,そして家族と自身が安心感を得られるように,ということを重視する点で,教員志望者,職業未決定者,そしてその他の進路希望者は異なっていた。第二に性別について検討したところ,女性の方が働く目的として自己成長や経済的向上に力点を置いた考え方をし,他者よりも優位な立場になることへの意識が高く,家族のために働かなければならないと強く認識していた。これらの知見を加味した上で,学生への効果的なキャリア支援のあり方が論じられた。 |
キーワード | 大学生 (university students) 職業観 (occupational outlook) 職業未決定 (undecided occupation) 教員志望 (aspiring teachers) キャリア観 (career outlook) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 245 |
終了ページ | 259 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65086 |
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タイトル(別表記) | Children’ s Books as Teaching Material that Help Preschoolers Gain Understanding of Physical Disabilities |
フルテキストURL | cted_013_389.pdf |
著者 | 浅野 泰昌| 山口(西岡) 由稀| 馬場 訓子| |
抄録 | 本論は,身体障害を扱う絵本に焦点を当て,幼児期における障害理解を援助する絵本を収集及び分析し,絵本リストを作成すると同時に,それらの絵本の学びの要素や保育者の留意事項等について考察するものである。その結果,身体障害に関する絵本は,情緒的な理解の促進を目指したもの,盲導犬や車椅子等の障害児・者の生活を補助するものに関する知識の習得に重点が置かれたもの,その両方等,作者の思想や意図によって多種多様なものが存在することが分かった。それらを有効に活用するために保育者は,絵本に込められた学びの要素を読み取り,障害理解教育のねらいに合わせて適切な絵本を選択し,幼児の日常生活に般化されるように提示することが求められる。今後の課題は,リストを基にした現場実践から事例を収集し教育効果を分析すること,障害理解絵本が新たに出版される場合はその内容を吟味し,リストを随時更新して一層の実用化を図ること,が挙げられた。 |
キーワード | 幼児期 (Preschool period) 障害理解教育 (Disability awareness education) 身体障害 (Physical disabilities) 絵本 (Children’ s books) 保育者 (Preschool teacher) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 389 |
終了ページ | 403 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65073 |
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タイトル(別表記) | Experimental Study on Dance Instruction Using Onomatopoeia |
フルテキストURL | cted_013_191.pdf |
著者 | 薮井 琴子| 酒向 治子| |
抄録 | 表現運動・ダンスは,体育科教育において最も指導不安が顕在化される領域といわれている。そうした中で,オノマトペ(擬音語・擬態語の総称)は,有効な指導方法の一つとして活用されてきた。しかしながら,その効果性を実証実験により明らかにした研究は見当たらない。そこで,本研究では,関心・意欲・態度,主観的運動強度,学習効率の3 つの視点から,ダンス指導におけるオノマトペの有効性を検証することとした。研究手法としては,近年急速に進む教育のオンライン化を鑑み,オンラインを用いた実験手法を採用した。調査の結果,関心・意欲・態度の1 項目,学習効率の1 項目において,学習者に肯定的な影響を与えることが明らかとなった。このことから,オノマトペはイメージや五感による感覚印象をより鮮明に伝達し,一定の学習効果を導く有用なダンス指導法であるといえる。 |
キーワード | オノマトペ ダンス 指導法 オンライン 体育科教育 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 191 |
終了ページ | 205 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65074 |
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タイトル(別表記) | A Qualitative Study on Teachers’ Reflection in Creative Dance Instruction -Focusing on the “Reflection in Action” of the Experienced Teacher- |
フルテキストURL | cted_013_207.pdf |
著者 | 福武 幸世| 太田 一枝| 酒向 治子| |
抄録 | 本研究は,公立中学校で長年ダンス教育に携わってきた熟練教師O 氏を対象として,D・ショーンが提唱した「行為の中の省察(reflection in action)」という観点から,その実践的指導力の特徴を検討した。分析手法には,再生刺激法を採用した聞き取り調査を行い,M-GTA による質的検討を行った。研究の結果,教師の授業実践中の省察から5 つのコアカテゴリー【教師観】【中学生のダンスへの抵抗感】【即時的な指導】【ダンスの指導観】【指導中の困難感】と12 のサブカテゴリ―と45 の概念が認められた。O 氏の指導には,自主創造性教育を掲げるダンス教育と,規律や規範といった学校文化との狭間における葛藤がみられた。中学生のダンスへの抵抗感をダンス授業の根本的な課題と抱えながらも,自身の身体を介入させた指導方略によって人間関係を重視した集団づくりを核とする指導実践を行っていることが明らかとなった。 |
キーワード | 創作ダンス (creative dance) ダンス指導 (dance instruction) 熟練教師 (experienced teacher) 行為の中の省察 (reflection in action) 実践的指導力 (practical leadership) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 207 |
終了ページ | 219 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65071 |
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タイトル(別表記) | Re-defining Bullying to include Objectivity as well as Subjectivity Analyzing the most serious bullying styles |
フルテキストURL | cted_013_161.pdf |
著者 | 宮川 世名| 青木 多寿子| |
抄録 | 平成25 年に文部科学省が発表した「いじめの定義」は「被害者の主観」に基づいて定義されている。この定義は第三者がいじめを早期に発見する基準にはなりにくいと考えられた。そこで本研究の目的を,第三者視点でもあり,被害者視点でもある,いじめの早期発見に貢献できる指標を作成することとした。その際,「継続性」,「加害者の人数」,「加害者の優位性」の3要因をいじめの「形態」として取り上げ,被害者にとって最も深刻ないじめの「形態」は何かについて大学生143 名を対象にアンケート調査を行って検討した。分析の結果,被害者にとって最も深刻ないじめの形態は,「被害者に対して加害者の方が優位な立場にある状態」であった。つまり,いじめの被害者が加害者に対してやり返せないことが,最も被害者にとって深刻であることがわかった。この結果を踏まえて,いじめ早期発見に繋がる私なりの「いじめの定義」を作成した。 |
キーワード | いじめ深刻度 (styles of bullying) いじめの形態 (bullying levels) 第三者視点を含んだ定義 (definition include objective views) 最も深刻ないじめ (the most serious bullying) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 161 |
終了ページ | 174 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65075 |
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タイトル(別表記) | Guaranteeing the Right to Attend Higher Education of students with disabilities: An Analysis of Rejected Cases by High Schools that Have a Shortage of Applicants. |
フルテキストURL | cted_013_219.pdf |
著者 | 胡 珏穎| 德留 宏紀| 有光 眞子| 吉利 宗久| |
抄録 | 日本は,2014 年に国連による障害者権利条約を批准した。その第24 条は,障害のある人のインクルーシブ教育及び生涯学習の権利を認めている。しかし,障害のある人の高等教育へのアクセスは十分とはいえない実態がある。本稿は,高等学校への入学試験をめぐる定員内不合格の問題に着目し,その論点と課題について検討した。その結果,定員内不合格の理由が十分に説明されないまま就学の機会が保障されておらず,障害者権利条約の理念が反映されていない可能性が示唆された。今後における改善課題として,学校現場のインクルーシブ教育への理解,適切な合理的配慮の実施,特別支援教育に対する教員の専門性を向上しなければならないことを指摘した。 |
キーワード | 定員内不合格 (High School Entrance Exam) 合理的配慮 (Reasonable Accommodation) インクルーシブ教育 (inclusive education) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 221 |
終了ページ | 231 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65060 |
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タイトル(別表記) | Analysis of Online Lectures by Using Attendance Efficiency and Lecture Efficiency -An Attempt to Estimate the Optimal Online Lecture Duration- |
フルテキストURL | cted_013_1.pdf |
著者 | 山川 純次| |
抄録 | リアルタイム形式でオンライン講義を行い,その講義動画をアーカイブ提供する場合,受講生は複数回の受講が可能になるのと同時に必要な部分だけを選択して受講することが可能になる。この状況を数値化したものが受講効率Ae である(山川・高旗, 2022)。今回,新たに講義効率(Lecture efficiency, Le)を定義し,データサイエンスの手法に基づき,筆者が2020 年度から2022 年度の3 年間に実施した約100 回のオンライン講義のAe をLeを使った線形モデルおよび非線形モデルでモデリングして検討したところ,最適なオンライン講義動画の長さは法定講義時間に対して1/2 から2/3 であることが推定された。またこの際のAe は2.0 < Ae < 2.5 の範囲に収束した。これらを講義動画の平均視聴回数と併せて考察するとオンライン講義の受講者は複数回の視聴により約96 %の充足率でオンライン講義動画を視聴していると考えられることがわかった。 |
キーワード | オンライン講義(Online lecture) 受講効率(Attendance efficiency) 講義効率(Lecture efficiency) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 6 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65084 |
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タイトル(別表記) | A Study of Teaching Materials Used for Disaster Prevention Education in Early Childhood and its Requirements |
フルテキストURL | cted_013_357.pdf |
著者 | 馬場 訓子| 大蔵 蓮| 蓮井 和也| 西山 節子| |
抄録 | 本論では,地震災害や地震防災に焦点を当て,幼児期の防災教育に活用されている具体的な教材を取り上げ,それらに見る共通の特徴や要素について検証した。それらを踏まえ,教育効果を期待できる幼児期に適した教材の条件について検討したところ,①子どもの発達過程や興味関心に即している,②遊びを通して学べる,③歌唱や身体表現を伴う,④子どもにとって親しみのある生き物や人物が登場する,⑤手軽に入手できる,⑥生活に密着している,等が求められると考えられた。幼児期の防災教育における今後の教材開発に関する課題は,被災経験を有さない多くの子どもに対する現実味のある防災教育を実現させること,自然災害が発生する簡単なメカニズムについて知的好奇心が高まる教材を開発すること,が挙げられた。 |
キーワード | 幼児期 (Early childhood) 地震 (Earthquake) 防災教育 (Disaster Prevention Education) 教材 (Teaching Materials) 条件 (Requirements) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 357 |
終了ページ | 371 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/63304 |
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タイトル(別表記) | Development of a Theoretical Framework for Local Japanese Language Education for Citizen Development: Focusing on the Career Development of Foreign Technical Interns |
フルテキストURL | cted_012_135.pdf |
著者 | HOANG Ngoc Bich Tran| 桑原 敏典| |
抄録 | 本稿は、市民育成のための地域社会における日本語教育の原理や方法に関する理論的枠組みを構築しようとするものである。その際、特に外国人技能実習生に対する日本語教育を対象として取り上げ、技能実習生のキャリア形成に焦点をあて、それに対して日本語教育がどのように役立つかを、先行研究の分析を通して理論的に考察していく。外国人技能実習生が直面している問題としては、地域社会に参加する市民を育成するための内容が組み込まれていないことによって、彼ら・彼女らのキャリア形成につながる学習が十分に保障されていないことが挙げられる。本稿では、市民育成と日本語教育の関連について考察した先行研究を分析し、外国人が日本社会の中で個々の生き方を追求するにあたって、日本語教育がどのような役割を担うかを理論的に検討する。そのうえで、そのための学習の場としての地域日本語教育の可能性と意義を探る。 |
キーワード | 外国人技能実習生(local Japanese language education) 地域日本語教育(citizenship education) 市民性形成(career development) キャリア形成(foreign technical intern trainees) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2022-03-30 |
巻 | 12巻 |
開始ページ | 135 |
終了ページ | 149 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/63301 |
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タイトル(別表記) | The Current Status and Issues of Gender-Free Education in Japan and China: Focusing on the Analysis of School Curriculum at the Elementary and Middle School Levels |
フルテキストURL | cted_012_103.pdf |
著者 | 王 鶴橋| 平田 仁胤| |
抄録 | 20世紀末、人権理念の尊重や人間存在の多様性を出発点として平等な両性関係の構築や男女共同参画社会の実現を達成するべく、様々な法制度が整備されていった。だが、日本および中国において、ジェンダーにおける平等の理念が広がっているにもかかわらず、いまだ現在の学校教育にはカリキュラムにおけるジェンダーの不平等が温存されている可能性がある。本研究は、日中の小中学校のカリキュラムにおけるジェンダーフリーに関わる教育内容を考察対象とする。各国の小中段階における学校教育のカリキュラムとして日本の学習指導要領、中国の課程標準を取り上げ、ジェンダーフリーの視点から分析を加える。そして、日本と中国の小中段階のカリキュラムにおけるジェンダーフリー教育の異同点を明らかにする。 |
キーワード | ジェンダーフリー教育 (Gender-free education) 日中比較(Japan-China comparison) カリキュラム(Curriculum) 学習指導要領(Curriculum Guideline) 課程標準(Curriculum Standard) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2022-03-30 |
巻 | 12巻 |
開始ページ | 103 |
終了ページ | 117 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/63305 |
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タイトル(別表記) | How to think of junior high school students about “The Period for Integrated Studies” - Relationship between the fulfillment of school life and subject learning and the competencies acquired by taking “The Period for Integrated Studies” - |
フルテキストURL | cted_012_151.pdf |
著者 | 髙旗 浩志| |
抄録 | 本稿では「総合的な学習の時間」に対する中学生のとらえかたを学校社会学的視点から明らかにする。対象は中等教育学校前期課程の3年生である。同校では後期課程との接続を意識した六年一貫教育に取り組んでいる。7つのキー・コンピテンシーを設定し「課題研究(=総合的な学習(探究)の時間)」を柱とする教育課程を編成している。3年生は「自己の生き方」に関わる課題を自ら設定し,解決方法を工夫して取り組み,得られた成果を論文及びポスターにまとめ,発表することになっている。調査では学校生活の充実度や教科の授業への意欲及び授業内容の理解度を尋ねた。また,それらと「課題研究」のテーマ設定や計画の充実度,「課題研究」を通して「身についた」と感じる資質能力との関係を検討した。計画の充実度や設定したテーマの質と,学校生活への満足度や教科の授業に対する意欲及び授業内容の理解度との間には明確な相関が見られることが明らかとなった。 |
キーワード | 総合的な学習の時間(The Period for Integrated Studies) 課題研究(探究学習)(“problem research”) 資質能力(competencies) 中等教育学校(Secondary School) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2022-03-30 |
巻 | 12巻 |
開始ページ | 151 |
終了ページ | 164 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/63300 |
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タイトル(別表記) | Patterns of Consensus Building in Research Meetings for Elementary-School Physical Education Teachers: Focusing on Problem Solving Situations |
フルテキストURL | cted_012_087.pdf |
著者 | 白石 翔| 原 祐一| 梶山 周| |
抄録 | 本研究の目的は,小学校の体育研究主任研究会において課題分析をする際に,教師がどのような合意形成パターンを取りながらコミュニケーションしていくのかを明らかにすることである.「コンセンサス」と「アコモデーション」という2つの「合意形成」概念を視点に会話分析した結果,6個の合意形成パターンを抽出することができた.「コンセンサス」をめぐる合意形成では,「単語の共有」,「言い換えによる納得」が抽出され,「アコモデーション」をめぐる合意形成では,「実体験への共感」,「概念をめぐる差異の許容」,「つぶやきの強化」,「視点の転換」が抽出された.これらの概念を合意される内容(「コンセンサス」,「アコモデーション」)を縦軸,話題への参加構造(「単線的」,「複線的」)を横軸にとる合意形成パターン構造に整理した.このことにより,教員研修内の発話がどのようになされているのかを認識する枠組みを提示することができた. |
キーワード | 合意形成パターン(patterns of consensus) 小学校体育研究主任(elementary-school physical education research chief teacher) コンセンサス(consensus) アコモデーション(accommodation) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2022-03-30 |
巻 | 12巻 |
開始ページ | 87 |
終了ページ | 101 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |