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検索結果 58 件

JaLCDOI 10.18926/CTED/68497
タイトル(別表記) Development Support a Child with Autism to Acquisition of Intersubjective Communication: Through the Environmental Setting of Play with Shared Positive Emotions
フルテキストURL cted_015_281.pdf
著者 角原 佳介| 伴 真里奈| 丹治 敬之|
抄録  自閉スペクトラム症児は,相互伝達行為の獲得に遅れがあることが指摘されている。本研究では,自閉スペクトラム症の診断のある知的障害特別支援学校小学部1年生男児を対象に,相互伝達行為の獲得を目指して,遊びを中心とした指導を行った。その結果,対象児の遊びが「感覚運動的遊び」「機能的遊び」から「象徴的遊び」「社会的遊び」へと移行するに伴い,相互伝達行為が見られるようになった。また,教師による働き掛けへの応答も見られるようになり,ポジティブな情動の共有が生み出されやすい遊びの環境設定が,相互伝達行為の獲得において効果的であったことが示唆された。遊び環境については,1)魅力的な玩具,2)魅力的な玩具を介した教師との遊び,3)対象児の遊びの発達段階に応じた介入,4)情動の共有を促す共感的関わりの4点が相互伝達行為の獲得を促した可能性が考えられた。
キーワード 自閉スペクトラム症 (a Child with Autism) 相互伝達行為 (Intersubjective Communication) 情動の共有 (effective sharing) 遊びの環境設定 (Setting of Play)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 281
終了ページ 295
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68488
タイトル(別表記) Teacher Response Processes to Behavioral Problems in Students with Mild Intellectual Disabilities: An Examination Based on Practices at High School Division of Special Needs School A
フルテキストURL cted_015_147.pdf
著者 時光 秀明| 宮﨑 善郎|
抄録  本研究の目的は,知的障害特別支援学校高等部に在籍する生徒の行動問題に着目し,学校現場で教員が適切に対応する際の枠組みを明らかにすることである。その方法として,生徒指導上の課題を理由とする教育困難期を乗り越えたA 知的障害特別支援学校高等部に所属していた経験豊富な教員4名に面接調査を実施し,M-GTA の手法を援用した質的分析を行った。その結果,【安心感を生む個との関係づくり】と【対応方法の共有と統一化を目指す】関係性がコア・カテゴリーと位置づき,16の諸概念を生成した。行動問題に直面した教員は,生徒に対しては【安心感を生む個との関係づくり】を対応の軸とし,その背後では学校として【対応方法の共有と統一化を目指す】ための動きをしていた。最後に,本研究で明らかとなった対応の枠組みについて考察した観点から,個別の時間を含む階層性のある包括的な支援システムを一つの提案とした。
キーワード 高等部 (High school division) 軽度知的障害 (Mild intellectual disabilities) 発達障害 (Developmental disorders) 行動問題 (Behavioral problems)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 147
終了ページ 161
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67576
タイトル(別表記) High School Teachers’ Questions and Resource Rooms Teachers’ Explanations during Introductory Stage
フルテキストURL bgeou_186_079_089.pdf
著者 森 太| 吉利 宗久|
抄録  本稿の目的は,高校における通級による指導の導入期に着目し,校内体制の整備過程に生じた検討課題を明らかにするとともに,それに対する通級担当者による説明の特徴を捉えることであった。第一に,主な検討課題として「導入の是非」「従来の校内組織との関係」「既存の放課後の取組との関係」「従来の単位認定との関係」「障害という要配慮個人情報の取扱い」「通級による指導を生徒が希望していない場合の対応」が生じていた。第二に,通級担当者は,事例校の実情を参考に質問の背景を推測した上で説明を行うという特徴があった。結論として,校内体制の整備を円滑に進めるためには,通級による指導の導入が現在の各高校の取組等にいかなる影響があるのかを明らかにすること,自校にとって望ましい校内体制を模索するために学校の状況を共通理解することの重要性が示唆された。
キーワード 高等学校 通級による指導 校内体制 発達障害 特別支援教育
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 79
終了ページ 89
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66787
タイトル(別表記) Teaching each Subject for the Children with Severe and Multiple Disabilities
フルテキストURL cted_014_281.pdf
著者 藤田 典子| 宮﨑 善郎|
抄録  重度・重複障害のある子供の指導内容の設定や学習評価における実態,ならびに課題を整理し,各教科等の指導の在り方を明らかにすることを目的とし,重度・重複障害のある子供の教育の現状や課題について整理した。また,自立活動を主とする教育課程に在籍する子供の各教科等の指導の課題を具体的に把握することを目的として,筆者が所属する特別支援学校とA県立特別支援学校のうち,知的障害と肢体不自由を対象とする9校の指導教諭に各教科等の指導の実態と困難さに関するアンケート調査を行い,その結果から,実態把握と適切な目標設定,観点別評価の組織的な実施の必要性が示唆された。そこで,目標設定から評価に至る授業づくりのプロセスや考え方を整理し,共通理解のもと組織的に取り組めるように活動分析表を作成した。
キーワード 重度・重複障害 (Severe multiple disabilities) 各教科等の指導 (Teaching of Each Subject) 自立活動を主とした教育課程 (Curriculum focused on Self-reliance Activities)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 281
終了ページ 295
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66780
タイトル(別表記) Creation of Disaster Preparation and Mitigation Checklists for Special Needs Schools
フルテキストURL cted_014_177.pdf
著者 梶本 夏未| 赤木 恭吾|
抄録  学校防災の基軸となる学校安全計画は,策定・訓練・見直し等による継続的な改善が十分に行われていない現状がある。またそれを扱う教員,とりわけ特別支援学校教員の,有事の責任の大きさに見合っていない準備体制の不十分さ,そこから教員の不安が派生して存在する。本研究では,今後学校への策定義務化が見込まれる事業継続計画(BCP)の,被災後を見据える観点を,学校安全計画に組み入れることを目的にチェック項目を作成した。その妥当性の検討を行うために,特別支援学校教員2名にインタビュー調査を行った。その結果,本チェック項目に係る,被災後を見通す観点の取得,緊急対応・復旧対応業務のタイミングへの気づき,他の学校の取り組みからの振り返り,の3点の有用性が示唆された。課題としては,妥当性の検証,具体性の検討,学校教育以外の事業体からの水平展開の検討,の3点が挙げられた。
キーワード BCP 学校安全計画 災害 学校防災 特別支援学校 Disaster Preparation and Management for Schools Special Needs School
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 177
終了ページ 189
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65080
タイトル(別表記) Combined Instruction in Each Subject Area in Education for Intellectual Disabilities Handling of Content and Evaluation of Learning in Each Subject Area Consideration of Measures Focusing on
フルテキストURL cted_013_299.pdf
著者 藤谷 峻介| 宮﨑 善郎|
抄録 知的障害のある児童生徒に対する教育を行う特別支援学校で実施されてきた,各教科等を合わせた指導において各教科等の内容の取扱いや学習評価に着目した方策の検討を行うため,合わせた指導の編成について調査を行った。また,筆者が所属する特別支援学校の教員の授業づくり等に関するアンケートの結果からは,具体的に指導内容を設定することの必要性を理解していても,合わせた指導のねらいを明確化することやねらいに沿った単元を計画することが難しいために,実際の授業では,具体的に指導内容を設定して指導をすることに難しさがあることが明らかになった。調査した合わせた指導の編成や所属校の教員の課題やニーズを踏まえて,対象児童生徒の主に取り扱う各教科の設定や主に展開される教科の評価を行うことができる「授業構想シート」と児童生徒一人一人の各教科等の指導内容の確認をすることができる「指導内容確認表」の作成を行った。
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 299
終了ページ 313
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65075
タイトル(別表記) Guaranteeing the Right to Attend Higher Education of students with disabilities: An Analysis of Rejected Cases by High Schools that Have a Shortage of Applicants.
フルテキストURL cted_013_219.pdf
著者 胡 珏穎| 德留 宏紀| 有光 眞子| 吉利 宗久|
抄録 日本は,2014 年に国連による障害者権利条約を批准した。その第24 条は,障害のある人のインクルーシブ教育及び生涯学習の権利を認めている。しかし,障害のある人の高等教育へのアクセスは十分とはいえない実態がある。本稿は,高等学校への入学試験をめぐる定員内不合格の問題に着目し,その論点と課題について検討した。その結果,定員内不合格の理由が十分に説明されないまま就学の機会が保障されておらず,障害者権利条約の理念が反映されていない可能性が示唆された。今後における改善課題として,学校現場のインクルーシブ教育への理解,適切な合理的配慮の実施,特別支援教育に対する教員の専門性を向上しなければならないことを指摘した。
キーワード 定員内不合格 (High School Entrance Exam) 合理的配慮 (Reasonable Accommodation) インクルーシブ教育 (inclusive education)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 221
終了ページ 231
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65061
タイトル(別表記) Toward Effective and Efficient Team Meetings in Designing Individualized Instruction Plan in Activity to Promote Independence
フルテキストURL cted_013_007.pdf
著者 川上 佳奈| 重永 多恵| 角原 佳介| 高下 心輔| 仲矢 明孝|
抄録 A知的障害特別支援学校では、各学部教師全員で検討する「自立活動検討会」において全児童生徒の自立活動の個別の指導計画の作成と評価を行っている。本研究では、実施された検討会の経過を整理、分析することにより、チームによる効率的・効果的な検討会の在り方について検討した。従来の検討会の課題の改善を意図して実施された前期設計及び後期設計の検討会に参加した教師の意識や話し合いの内容等の変容を確かめるため、参加した教師全員に、2 回のアンケート調査等を実施した。その結果、児童生徒全員に一律ではなく、ケースに応じた検討時間と検討内容の設定、検討会における適切な「問い」の提示、ホワイトボードの有効活用等により、検討時間の短縮と効率化が図られたこと、及び検討会に対する教師の満足感等が確かめられた。一方で、検討会の課題は、日頃の自立活動の指導の充実との関連が深く、指導の充実に向けた取組の必要性が示唆された。
キーワード 自立活動(Activity to Promote Independence) 個別の指導計画 (individualized instruction plan) 検討会 (team meeting) 効率性 (efficiency) 質の向上 (quality development)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 7
終了ページ 21
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/63314
タイトル(別表記) Identifying Key Points to Consider in the Implementation of Programming Education for Students with Intellectual Disabilities
フルテキストURL cted_012_287.pdf
著者 谷藤 隆行| 宮﨑 善郎|
抄録 知的障害のある児童生徒に対する指導内容としての妥当性の検証と実施上の留意点を得ることを目的として,知的障害特別支援学校において6名を対象にプログラミングロボットを使用し,「進む方向や進む距離を正しく表現できる」をねらいとして授業実践を行った。アンプラグド学習を組み合わせた指導を実施し,その結果,個人差はあるものの全員前後左右の理解が促進された。また,プログラミング的思考の評価は,小学校や保育等の評価基準に関する先行研究を参考にして作成した「プログラミング的思考段階表(試案)」から目標を設定し,評価を行った。評価の結果,プログラミング的思考の育成にも実践の効果が示唆された。以上のことから,知的障害教育における実施上の留意点として「目標設定」「指導計画の作成」「指導・支援」「評価」の4つに整理することができた。今後は段階表や留意点の内容や活用方法,有用性についてさらに検証が必要である。
キーワード プログラミング教育(Programming Education) 知的障害教育(Intellectual Disability Education) 前後左右の理解(Understanding Front Back Left Right) プログラミング的思考段階表(Programming Thinking Stage Table) プログラミングロボット(Programming Robot)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2022-03-30
12巻
開始ページ 287
終了ページ 299
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
フルテキストURL fulltext20211005-1.pdf
著者 前本 浩希| 佐々木 新| 大守 伊織|
キーワード 自己開示 受容 性的マイノリティ 当事者の語り
備考 研究報告
本文ファイルは出版者の許可を得て著者版を登録しています。|
発行日 2019-12
出版物タイトル GID(性同一性障害)学会雑誌
12巻
出版者 GID(性同一性障害)学会
開始ページ 103
終了ページ 110
ISSN 18835228
NCID AA12646318
資料タイプ 学術雑誌論文
言語 日本語
OAI-PMH Set 岡山大学
著作権者 (C)2019 Japanese Society of Gender Identity Disorder
論文のバージョン author
JaLCDOI 10.18926/CTED/61581
タイトル(別表記) A Review of Interventions for Students with Dyscalculia
フルテキストURL cted_011_293_306.pdf
著者 末廣 久美子| 大守 伊織|
抄録 本研究の目的は、中学校通常学級での算数障害生徒への学習支援に関する研究・実践について整理し、支援の方法及び内容と今後の課題を明らかにすることである。中学校・高等学校での学習支援に関する実践論文を中心に文献調査を行い、①学習形態②ICT や教材教具 ③学習内容④学習意欲の4つに焦点をあてて検討した。生徒の障害特性のアセスメントをもとに適切な学習形態や教材を選択すること、支援体制を構築することの重要性が明らかになった。学習内容では、「数と式」領域に個別の支援の実践例が多いこと、学習意欲では、算数障害生徒は心理的サポートが必要であり、生徒の気持ちを尊重しながら支援する必要があることが指摘されていた。ICT を活用した新しい支援方法や内容とその効果の検証、及び算数障害生徒の個々の特性に合わせた学習支援コンテンツの開発が今後の課題であり、生徒の状況に応じた柔軟な支援法を選択していくことが重要であると言える。
キーワード 算数障害 (Dyscalculia) 学習障害 (learning disability) 学習支援 (learning support) 中学校 (Junior high school)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2021-03-22
11巻
開始ページ 293
終了ページ 306
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/61567
タイトル(別表記) The State of Distance Learning that Put Emphasis on Self-reliance Activities at Special Needs School Through a Practice for Children with Health Impairments in the Midst of Pandemic of COVID-19
フルテキストURL cted_011_089_099.pdf
著者 近藤 翔太| 熊谷 愼之輔|
抄録 病弱児に対して取り組んできた本遠隔授業実践を振り返ると,コロナ禍による課題の変化がうかがえた。すなわち,遠隔授業における課題は,「普及」から「授業内容の充実」へと変化し,さらに病弱児が継続した学習ができるような「自立した学びを支援する」ことが新たな課題となっていることがわかった。遠隔学習において学習者に対する自立した学びの支援は,特別支援教育における自立活動を促すことにつながることも示唆された。そのため,病弱児の遠隔授業においては,自立活動を重視した支援を行うことが重要といえる。具体的には,子どもと教師が一緒に遠隔学習の計画を立てたり,子ども自身が学習進度の自己評価を行ったりするなど,子どもが主体的に自身の学習をマネジメントすることが肝要である。また,病弱児の学びの環境を整備するためにも,特別支援教育コーディネーターと協働しながら関係機関と連携をとっていく必要がある。
キーワード 病弱児 (Children with Health Impairments) 遠隔授業 (Distance Learning) 特別支援教育 (Special Needs Education) 自立活動 (Self-reliance Activities)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2021-03-22
11巻
開始ページ 89
終了ページ 99
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58128
タイトル(別表記) 岡山大学教育学部特別支援教育教員養成における米国での海外研修プログラム
フルテキストURL cted_010_165_181.pdf
著者 OHTAKE, Yoshihisa| CHEATHAM, Gregory| TANJI, Takayuki|
抄録 This article delineates a faculty-led study abroad program that has been conducted for 15 years by a special needs education (SNE) teacher preparation program in Japan. A description of the content and context of the program is followed by a series of observations made by study abroad participants during site visits in the United States of America (U.S.). Finally, suggestions are proposed for how participants’ observations may be used to help them review the values and beliefs embedded in SNE practices in Japan in a way that sublates contradicting values and beliefs between the U.S. and Japan as a means of developing better practices in Japan.
キーワード faculty-led study abroad program (海外研修プログラム) special education (特別支援教育) teacher preparation (教員養成)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 165
終了ページ 181
ISSN 2186-1323
言語 英語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58124
タイトル(別表記) Implementing a Professional Learning Community(PLC) at Special Needs Schools Focus on the Relationships among the PLC, the Curriculum Management and the Realization of passing on expertise
フルテキストURL cted_010_107_121.pdf
著者 藤井 裕士| 熊谷 愼之輔| 三沢 良|
抄録 全国の特別支援学校〔聴覚障害部門〕を対象に,カリキュラム・マネジメントの実施や「専門職の学習共同体」の醸成,専門性の継承・向上の実現に関する質問紙調査を行った。収集したデータをもとに相互の関係性を分析した結果,「専門職の学習共同体」を醸成している学校においては専門性を継承・向上している実感が高いことが明らかとなった。また,実施するカリキュラム・マネジメントの質(内容)として「カリキュラムの『見える化』と共有の場づくり」,「カリキュラム開発のための協働の場づくり」等のカリキュラムを基軸に教職員間のつながりを深める取組を行っている学校においては,「専門職の学習共同体」の構成因子のうち「学校内の信頼関係」,「目標の共有」,「学校内外の協働」が醸成されていることが示された。このことから「専門職の学習共同体」を効果的に醸成していくためには,質の高いカリキュラム・マネジメントを実施する必要性が示唆された。
キーワード 専門職の学習共同体 (Professional Learning Community) 特別支援学校版PLC構成因子 (PLC index of Special Needs Schools) カリキュラム・マネジメント (Curriculum Manag ement)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 107
終了ページ 121
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58122
タイトル(別表記) Choosing a theme and designing its instructional units in Life-Unit Learning : Analyzing the impact on what and how students with intellectual disabilities have learned
フルテキストURL cted_010_079_090.pdf
著者 仲矢 明孝| 井上 寛規| 能勢 涼子|
抄録 本研究では、知的障害特別支援学校中学部において、同一集団、同一指導者によって2年間実践された「生活上の課題をもとにした」22 の生活単元学習の授業評価を行い、その結果を踏まえて、単元設定や単元構成の在り方について検討した。3 観点からなる観点別個別評価結果を基に各単元の評価を行った結果、観点別評価による各単元の特徴及び生徒個々の活動への取り組み方を確かめることができた。また、個々の単元の評価結果と、単元の活動経験の有無、活動の種類、単元目的の具体性、教師と生徒のいずれが提案した単元であるかという視点との明確な関連性は見られなかった。一方で、生徒が見通しをもつことのできる単純な単元構成、集団全体の課題解決場面の設定、人と関わりの多い場面設定と単元の評価結果との関連性が見られ、単元設定、単元構成におけるこれらの重要性が示唆された。
キーワード 生活単元学習 (Life-Unit Learning) 単元設定 (theme selection) 単元構成,授業評価 (unit plan development, lesson evaluation)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 79
終了ページ 90
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/57560
フルテキストURL bgeou_172_001_009.pdf
著者 熊谷 愼之輔| 藤井 裕士|
抄録  本研究は,「専門職の学習共同体(以下:PLC)」としての学校の実現をめざしたカリキュラム・マネジメント(以下:CM)による実践研究を行うに当たって理論的な枠組みを構築することを目的とした。ベテラン教員の大量退職を控え,国内の多くの学校では専門性の継承・向上が課題とされている。それを教職員個人の問題として,個人の専門性のみに着目するのではなく,学校が組織として専門性を継承・向上できるようなPLCとしての学校文化を醸成していくことが重要であると考えた。そういった学校文化を醸成するためのヒントを,Sheinの文化の学習/変容のモデルから得て,PLCとしての学校文化変革のためのCMのプロセスを提案した。
キーワード 専門職の学習共同体 カリキュラム・マネジメント 特別支援学校 専門性の継承・向上
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2019-11-27
172巻
開始ページ 1
終了ページ 9
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006772597
JaLCDOI 10.18926/bgeou/56923
タイトル(別表記) A Review of Studies about Evaluation for Visual Function of Children with Intellectual Disabilities
フルテキストURL bgeou_171_047_053.pdf
著者 宮﨑 善郎|
抄録  本研究の目的は,これまでの知的障害児童・生徒の視機能評価について,主として日本の特別支援学校における教育実践の先行研究に関する知見を整理するとともに,今後の教育実践の中で取り組むべき課題について示唆を得ることである。今回は1999年から2018年までの,知的障害のある児童・生徒の視機能評価に関する文献を12件抽出した。知的障害のある児童・生徒の視機能評価については,自覚的検査を中心としてその困難性が以前より指摘されており,近年においても課題になっている可能性が示唆された。この困難性については,重複障害のある児童・生徒の視機能評価についても同様であることも示唆された。今後の課題として,全国の特別支援学校を対象とした視機能評価に関する調査を実施することを含め,最新の動向を把握する必要性が指摘された。
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2019-07-26
171巻
開始ページ 47
終了ページ 53
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006711416
JaLCDOI 10.18926/CTED/56549
タイトル(別表記) Applying Positive Behavior Support to a Student with Autism Spectrum Disorders to Reduce Self-Injurious Behaviors and Promote the Participation in a Morning Assembly at Special Needs School
フルテキストURL cted_009_151_165.pdf
著者 大西 ゆみこ| 丹治 敬之|
抄録  本研究は,知的障害を対象とする特別支援学校において,激しい自傷行動を示す自閉症スペクトラム障害の児童に対してPBSに基づく実践を行い,自傷行動の低減と朝の会参加行動の形成を試みた。機能アセスメントから,対象児が床や机に頭を打ち付けたり拳で頭を叩いたりする自傷行動には,教師の指示や要求から逃避する機能,不安や緊張の低減を図る機能があると仮定した。そこで,①緊張や不安なく取り組める朝の会参加行動の形成,②頭打ちや頭叩きによって得られる感覚刺激の代わりとなる刺激の用意,③頭打ちや頭叩きの予防を図る先行事象操作,④朝の会参加行動の生起を支える結果事象の操作,を基本方針として介入を行った。結果,自傷行動は減少し,朝の会の参加行動が増加した。最後に,対象児に対する本取り組みの効果と,本実践に参加した教師の意識変容を考察した。
キーワード 特別支援学校 自閉症スペクトラム障害 PBS 自傷行動 感覚機能
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2019-03-20
9巻
開始ページ 151
終了ページ 165
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2019 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/56548
タイトル(別表記) A qualitative study about support system for students suspected of developmental disabilities with histories of school absenteeism in a part-time high school
フルテキストURL cted_009_135_149.pdf
著者 趙 氷雁| 吉利 宗久|
抄録  本研究では,定時制高校における発達障害の疑われる不登校経験生徒に対する組織的な支援の実際と実践的課題を捉えるために,フォーカスグループインタビューを用いた面接調査を行った。入学前,在学中,進路決定時に関する時期区分を設定した上で,支援の内容を分析した。その結果,対象校では発達障害を生徒の個性と理解し,不登校に関する指導において発達障害の特性に特化した特別な支援は行っていなかった。ただし,生徒の社会的自立と自己肯定感の向上を目指し,個人差を認めた上で,授業場面などを活用した個別支援を行っていた。また,学校外における福祉機関や特別支援学校との連携を展開するなかで,不登校支援に結びつけた取り組みを試みていた。定時制高校は,多様な支援ニーズをもつ生徒を受け入れており,幅広い支援体制の構築が必要とされている実態を明らかにした。
キーワード 不登校 発達障害 特別な教育的ニーズ 定時制高校 組織的支援
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2019-03-20
9巻
開始ページ 135
終了ページ 149
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2019 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/56541
タイトル(別表記) Instruction in Independent Living Activity Class in a Self-Contained Classroom : Practical issues in the planning and implementing process
フルテキストURL cted_009_057_068.pdf
著者 仲矢 明孝| 内田 直美|
抄録 特別支援学級において、集団で行われる自立活動の「時間における指導」の実践上の課題を検討するため、実際に特別支援学級で行われた授業を分析した。授業の設計過程では、本時案の個別目標と個別の指導計画の個別目標との関連性、展開過程では、インターバル記録法により児童の授業への取り組み状況を調べた。その結果、設計過程では、長期及び短期の個別目標と本時の個別目標との関連性が極めて低いこと、展開過程では、全5回の授業で児童の意欲的な取り組みと言える課題従事行動が8割以上を占めたこと、ゲーム等の活動を伴う活動での児童の注目度の高いこと等が示された。集団による自立活動の指導の設計過程では、複数の個別目標から1つの授業を構成することの困難さと、年間でバランスよく単元を配置し他の学習と相補的に展開することの必要性、展開過程では、指導者の配慮・工夫等により児童の意欲的な取り組みを引き出すことのできる可能性が示唆された。
キーワード 特別支援学級 自立活動 個別の指導計画 授業分析
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2019-03-20
9巻
開始ページ 57
終了ページ 68
ISSN 2186-1323
言語 日本語
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