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JaLCDOI | 10.18926/CTED/66788 |
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Title Alternative | Development of Japanese Language Materials to Support Tandem Learning: Focus on Task Types |
FullText URL | cted_014_297.pdf |
Author | SUESHIGE, Miwa| |
Abstract | 本稿では,日本人学生および留学生間のタンデム学習用の日本語教材の開発および教材を用いた実践について報告する。言語教師ではない母語話者同士の自律的な文化および言語の学び合いを支援するため,「意味」に焦点が当たるタスクベースの中級入門レベルの教材開発を行った。具体的には,(1)情報交換タスク,(2)比較・分析タスク,(3)協同タスクの順に配列し,認知的負荷や意味交渉の量が段階的に増える構成とした。開発した教材を用いたタンデム学習の実践において,参加者から教材の構成やトピックに関し高い評価が得られた。一方で,タスク遂行中のやり取りを分析したところ,難易度が高い協同タスクにおいて,留学生の理解度が低く,意思決定のプロセスへの関与が不十分な事例が観察された。 |
Keywords | タンデム (Tandem learning) 教材開発 (development of Japanese language materials) 自律学習 (autonomous learning) タスク (tasks) 視点表現 (perspective expressions) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 297 |
End Page | 308 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66787 |
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Title Alternative | Teaching each Subject for the Children with Severe and Multiple Disabilities |
FullText URL | cted_014_281.pdf |
Author | FUJITA, Noriko| MIYAZAKI, Yoshio| |
Abstract | 重度・重複障害のある子供の指導内容の設定や学習評価における実態,ならびに課題を整理し,各教科等の指導の在り方を明らかにすることを目的とし,重度・重複障害のある子供の教育の現状や課題について整理した。また,自立活動を主とする教育課程に在籍する子供の各教科等の指導の課題を具体的に把握することを目的として,筆者が所属する特別支援学校とA県立特別支援学校のうち,知的障害と肢体不自由を対象とする9校の指導教諭に各教科等の指導の実態と困難さに関するアンケート調査を行い,その結果から,実態把握と適切な目標設定,観点別評価の組織的な実施の必要性が示唆された。そこで,目標設定から評価に至る授業づくりのプロセスや考え方を整理し,共通理解のもと組織的に取り組めるように活動分析表を作成した。 |
Keywords | 重度・重複障害 (Severe multiple disabilities) 各教科等の指導 (Teaching of Each Subject) 自立活動を主とした教育課程 (Curriculum focused on Self-reliance Activities) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 281 |
End Page | 295 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66786 |
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Title Alternative | Systematic Improvement of Teaching to Realize the School’s Educational Goals -Japanese Language Instruction as the core of the Program- |
FullText URL | cted_014_265.pdf |
Author | OKADA, Nami| MIYAMOTO, Koji| IKEDA, Masafumi| MAKINO, Shigeko| |
Abstract | 本研究の目的は、「目指す生徒像」を意識した学校の組織改善の具体を報告し、そのあり方を提言することにある。いつの時代においても、授業改善は教師に求められることである。教師は、よりよい授業をしたいと願うものの、本質的に授業はおもしろくないものとして、子どもたちには認識されているのが現状である。本研究では、共有ビジョンである「目指す生徒像」を軸とした協働的な授業改善の取り組みを報告する。そして、「目指す生徒像」を教職員が一丸となって作り、解釈、実践、検討していく営みの中で、生徒の実態や授業の問題点を明確に認識し、同じ視点での授業の改善や学校の組織力の向上につながる可能性を見出すこととする。さらに、こうした取り組みを進めていく中で、教師一人ひとりのメンタル・モデルにどのようにアプローチしていくのかということの視座も明らかにしていくこととする。 |
Keywords | 学習する組織 (Learning Organization) 授業改善 (Systematic improvement of teaching) 目指す生徒像 (The school's educational goals) 教師のメンタル・モデル (Mental Models of Teachers) 国語科指導 (Japanese language instruction) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 265 |
End Page | 279 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
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JaLCDOI | 10.18926/CTED/66785 |
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Title Alternative | Childcare Worker Training to Foster Capacity for Interpersonal Relationships: Development, Implementation, and Evaluation of the “Successful Self” Psychoeducation Program for Childcare Workers Part 2 |
FullText URL | cted_014_253.pdf |
Author | KATO, Yumi| ANDO, Mikayo| |
Abstract | 保育者養成大学の学生が保育現場の実情を知り,職務上の人間関係のあり方について実践的に学ぶことができるようにするため,四年制の保育者養成課程4年生45名対象として心理教育プログラム“サクセスフル・セルフ保育者養成版”の後半5レッスンを実施し,その内容や実施方法,効果について検討した。学生の記述内容から,本プログラムは分かりやすく役立つ内容になっていることが示唆され,学生のコミュニケーション能力や問題解決力等の向上に繋がり,ストレスマネジメントについて考える機会となったことが窺えた。なお,プログラム実施前後の心理社会的要因に関する評価指標には有意な差は見られなかったことから,プログラムの効果については,今後さらに詳細な検討が必要だと考えられる。 |
Keywords | 保育者養成 (Childcare worker training) 人間関係力 (capacity for interpersonal relationships) 心理教育 (psychoeducation) 大学生 (university students) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 253 |
End Page | 264 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
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JaLCDOI | 10.18926/CTED/66784 |
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Title Alternative | Transforming Teachers’ Attitudes through Experiential Learning in Laos -BENGALA dying workshops and the experience with local teachers- |
FullText URL | cted_014_239.pdf |
Author | MIYAMOTO, Ayuha| KAJIMOTO, Natsumi| VONGHEUANGSY, Bounpaserth| HARA, Yuichi| |
Abstract | ラオスの学校制度は, 初等教育全般において「体験型学習の提供」を求めている。実技教科では体験型の授業が実践されているが, それ以外の教科では座学中心の授業である。その背景には, 体験型学習の行い方がわからないといった教員の課題意識がある。本研究では, 特に教員の授業づくりに対する課題意識を引き受け, ラオスにおいて体験型学習を協働実践し教員意識の変容を明らかにすることとした。具体的には, ラオスの小中学校2校で,体育の授業で使うT シャツをベンガラ染めする体験型学習を行った。教員にも参加してもらいながら, 体験型学習を経験すると同時に協働実践することで, どのように意識が変容するかを検証した。検証方法は, 実践校2校の教員に対する半構造化インタビューである。その結果, 教員らは体験型学習の可能性を理解した一方, 座学中心の授業から体験型学習へ転換の方法がわからないという意見もあり, 今後の課題となった。 |
Keywords | 体験型学習 (Experiential learning) ラオス (Laos) ベンガラ染め (BENGALA dyeing) 持続可能な教育 (ESD) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 239 |
End Page | 252 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66783 |
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Title Alternative | A Fundamental Research for Disaster Education -Clarify the Substance of Accidental Experience in Disaster Volunteer Activities- |
FullText URL | cted_014_223.pdf |
Author | TANAKA, Ryota| HARA, Yuichi| |
Abstract | 近年,学校教育において災害ボランティアを通した防災教育の意義が改めて注目されている。しかし災害ボランティア全般において,活動中の過失とその後の対応を巡るトラブルが課題となっている。活動中の過失に対し,どのような対応がなされているのかについて具体的な文脈から整理し,防災教育に還元する必要がある。そこで本研究は,被災地で活動する災害ボランティア実施者を対象に過失経験についてインタビュー調査を行い,活動中に発生した過失への対応とその意味づけについて明らかにすることを目的とした。過失後の対応は,「報告」「否定」「隠蔽」「甘受」に大別され,それぞれの対応に対する意味づけから「交換」という共通の原理が働いていることが考察された。この原理とボランティアとしての心構えを考慮して防災教育を展開することで,生徒が安全にかつ,活動自体を多角的・多面的に捉え直すことにつながることが示唆された。 |
Keywords | 防災教育 (disaster education) ボランティア活動 (volunteers activities) 過失経験 (accidental experience) 交換 (exchange) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 223 |
End Page | 237 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66782 |
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Title Alternative | The Analysis of Bullying Questionnaires to Identify the Problems using Teachers’ Recognitions about What Are Serious for Students |
FullText URL | cted_014_207.pdf |
Author | MIYAGAWA, Sena| AOKI, Tazuko| |
Abstract | いじめ早期発見を目的としたアンケートが全国で実施されているが,いじめの認知件数は減少していない。そこで,全国14都道府県のいじめアンケートを集計し,内容を分析した。加えて,このいじめアンケートが「いじめに該当する」としている行為に着目し,いじめ行為に対する,教師の「いじめに対する深刻さの認識」を調査した。その際,宮川・青木(2023)が示した「いじめの深刻度」に関する知見を用いた。分析の結果,教師は「やり返せる行為」よりも,「やり返せない行為」をより深刻と捉えていることがわかった。つまり,教師は「深刻と捉えられるべきいじめ行為」を深刻だと捉えており,現行いじめアンケートが「いじめに該当する」としている行為は妥当であると考えた。このことは,現行いじめアンケートでは早期発見が難しいことを示唆している。よって,早期発見と言うよりは,未然防止につながる新しいアンケートの開発の必要性について考察した。 |
Keywords | いじめアンケート (questionnaire to detect bullying early) いじめ未然防止 (preventing bullying in advance) いじめに該当する行為 (what are the ser ious actions of bullying) 教師の認識 (recognition of bullying by teachers) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 207 |
End Page | 221 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66781 |
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Title Alternative | Proposal for Creativity-oriented Inquiry-based Classes for Liberal Arts Education in Universities Analysis of Practical Results of the Liberal Arts Education Class “Creativity in Life” at Okayama University II |
FullText URL | cted_014_191.pdf |
Author | INADA, Yoshihiko| SHINOHARA, Yoko| |
Abstract | 新学習指導要領で探究的な学びを経験した高校生が大学で学び始める2025年度を控え,大学の教養教育科目として,「色」を主題にして物理学と被服学の知見を組み合わせ,プロジェクト型の活動も組み入れた新たな授業を開発し実践した。昨年度の実践と同様に,様々なつながりを意識してものごとを捉えたり,学生自身の思考や感覚の特徴を自覚させることを促す仕掛けを組み込むことで,学生の主体性を促して創造的な思考を刺激する授業になっている。受講生のシャトルカードの記述,考察過程で作成したウェビング,物理や物理学習に対する学生の思考や態度を測定するCLASS調査紙などの分析の結果,「主体的,対話的に考え,感じ,判断する自分自身の存在を意識すること」を促す効果が大きいことが明らかになった。これは,探究的な学びの土台として重要な創造性の涵養に欠かせない要素になる。 |
Keywords | 探究型授業 創造性 物理学 被服学 ウェビング creativity physics clothing science |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 191 |
End Page | 205 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66780 |
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Title Alternative | Creation of Disaster Preparation and Mitigation Checklists for Special Needs Schools |
FullText URL | cted_014_177.pdf |
Author | KAJIMOTO, Natsumi| AKAGI, Kyogo| |
Abstract | 学校防災の基軸となる学校安全計画は,策定・訓練・見直し等による継続的な改善が十分に行われていない現状がある。またそれを扱う教員,とりわけ特別支援学校教員の,有事の責任の大きさに見合っていない準備体制の不十分さ,そこから教員の不安が派生して存在する。本研究では,今後学校への策定義務化が見込まれる事業継続計画(BCP)の,被災後を見据える観点を,学校安全計画に組み入れることを目的にチェック項目を作成した。その妥当性の検討を行うために,特別支援学校教員2名にインタビュー調査を行った。その結果,本チェック項目に係る,被災後を見通す観点の取得,緊急対応・復旧対応業務のタイミングへの気づき,他の学校の取り組みからの振り返り,の3点の有用性が示唆された。課題としては,妥当性の検証,具体性の検討,学校教育以外の事業体からの水平展開の検討,の3点が挙げられた。 |
Keywords | BCP 学校安全計画 災害 学校防災 特別支援学校 Disaster Preparation and Management for Schools Special Needs School |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 177 |
End Page | 189 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66779 |
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Title Alternative | Differences between China and Japan in high school teachers’ career guidance policy on students: Career decision, self-efficacy and time perspective |
FullText URL | cted_014_165.pdf |
Author | KYO, Gyou| AOKI, Tazuko| |
Abstract | 教師の進路指導が生徒のその後の進路決定にどのように影響しているのかを質問紙調査で明らかにした。具体的には,教師の進路指導が生徒の進路決定自己効力感を高めるのか,それによって,時間的展望が広がるのかを検討した。分析には多母集団同時分析を用いて検討した。その結果, 中国高校教師の進路指導は生徒たちへの影響は日本より強いことがわかった。加えて, 日本の生徒たちは教師から影響もうけるが, 自分で進路決定の意志を決め, 自分で進路を選択していることも明らかになった。日本の生徒達は, 学校のほかに, 塾等の生徒が活動する場所が多くあり,教師のほかに接触できる大人も多く,学校や教師だけでなく, 他のところや人からも進路に関する情報を取得可能であることが影響していると考える。それに対して, 中国の生徒たち, 特に高校生はほぼ一日学校で勉強している。接触できる人は多くの場合,教師しかない。このような高校生を取り巻く環境の違いのため,中国の生徒たちの進路決定は,日本より教師への依存が高いと考察した。 |
Keywords | 高校の進路指導 (Career decision) 進路決定での教師の影響 (teachers’ career decision counseling) 中日比較 (difference between Chinese high school students and Japanese one) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 165 |
End Page | 175 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66778 |
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Title Alternative | Research on a Citizenship Education Education Program that Raises Awareness of the Boundaries Between Self and Others Defined by the Concept of ‘Normal’ |
FullText URL | cted_014_151.pdf |
Author | MATSUBARA, Jin| KUWABARA, Toshinori| |
Abstract | 本研究は,子どもの価値判断基準,つまり自分と他者を区別する価値判断を問い直すプログラム構成原理を明らかにし,その原理に基づいて開発したプログラムを大学生に対して実験的に実践することを通して,原理の有効性や学習者の価値判断基準の変容を明らかにしようとするものである。本研究では,これまでの価値判断学習にはなかった感情を取り入れた新たな構成原理を明らかにするとともに,プログラムの開発・実践を通して,社会認識のみではなく,感情も踏まえた思考をすることを通して自分と他者を区別する境界が存在していることに気づき,新たな価値を生み出していこうとする学習者の姿が明らかになった。以上のような自他の境界を見つめ直す機会を繰り返すことが,真に多様性を認める社会の形成者の育成につながると考える。 |
Keywords | 多様性 (diversity) 価値判断学習 (studies on value judgment learning) 社会認識 (social perception) 感情 (emotion) ふつう (normal) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 151 |
End Page | 164 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66777 |
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Title Alternative | A Study on the Formation of Educational Philosophy of Collaboration Coordinators Linking Schools and Communities -Focusing on the Process of Embodying Ideals- |
FullText URL | cted_014_135.pdf |
Author | HATANO, Masatoshi| KUWABARA, Toshinori| |
Abstract | 本研究は,外部人材の教育観に着目し,インタビュー調査を通して連携支援員の教育に関する理想とその具体化の過程を明らかにしようとするものである。対象とするのは,Y県で連携支援員として活動した経験を持つ4名である。近年,「社会に開かれた教育課程」の推進により,地域と連携した授業の開発や学校現場における「地域コーディネーター」をはじめとした連携支援員の配置が進んでいる。全国都道府県教育長協議会第2部会(2019)や地域・教育魅力化プラットフォーム(2019)などにより連携支援員の実態に迫った量的研究が行われるなど,連携支援員に注目が集まっている。本研究では,学校と地域の橋渡し機能を果たしている連携支援員の理想と,その理念の具体化の過程を分析し,連携支援員の教育観が形成される過程を解明したい。 |
Keywords | 連携支援員 (collaboration coordinators) 教育観 (educational view) 理想 (ideal) 具体化 (embodiment) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 135 |
End Page | 149 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66776 |
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Title Alternative | Study on the Process of Formation of Elementary School Teachers’ perspective on Social Studies -Focusing on rookie teachers- |
FullText URL | cted_014_119.pdf |
Author | FUKUTA, Yuka| KUWABARA, Toshinori| |
Abstract | 本研究は,初任期の小学校教師が何を拠り所として社会科観を形成しているのか,また自身の社会科観をどのように発展させていこうとしているのかを明らかにしようとするものである。調査の結果,初任期小学校教師は,大学時代の卒業論文を書くために所属したゼミでの学びが核となり,日々の授業での子供観察や教材研究,生徒指導の経験など,新しい経験や価値観に出会うことを通して不足している部分を補いながら自身の社会科観を形成しており,社会科観は流動的であることが明らかになった。また,社会科を通して育てたい子供像については,教師のよりよい未来社会への志向が,社会科の役割に対する考えの核となっており,社会科を生徒指導や生活指導と密接に関連する教科であると認識していた。 |
Keywords | 小学校教師 (elementary school teacher) 社会科観 (social studies perspectives) インタビュー (interview) 初任期教師 (rookie teacher) 教師のゲートキーピング (gatekeeping role of teacher) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 119 |
End Page | 133 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66775 |
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Title Alternative | Development of Learning Focusing on the Perspective of “The Situation Narrated” in Japanese Language Arts in High School: A Lesson for Hone to Tane by KAWAKAMI Hiromi |
FullText URL | cted_014_103.pdf |
Author | MOTOMURA, Sota| MAKINO, Shigeko| IKEDA, Masafumi| |
Abstract | 近年,文学的文章の読みの学習指導論では,「語り」に目が向けられつつあり,高等学校段階でも授業実践が報告されている。一方で,「語り」の具体的な指導方法の蓄積がなされていないことや,高等学校段階での発展的な「語り」の学習の実践の蓄積がなされていないことが,国語教育研究上の課題と捉えられる。そこで本研究では,高等学校段階において,学習者が「語り」概念,特に「語りの視点」だけでなく「語りの場」にも着目するという読みの観点を学習者が獲得することを目指す実践を開発するとともに,それを実際に展開し,その価値を検証することを目的とした。具体的には,川上弘美の「ほねとたね」を教材とし,学習者の登場人物の好感度の評価や回想文作成を踏まえ,「語りの場」を考える実践を展開しその成果を検討した。その結果,本実践を通して学習者は「語り」概念を獲得するとともに,「語りの視点」,「語りの場」にも着目した読みの達成が示唆された。 |
Keywords | 読むこと (Reading) 文学国語 (Japanese Language (Literature)) 文学的文章 (Literary texts) 「語り」 (“Narrative”) 「語り手」 (“Narrator”) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 103 |
End Page | 117 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66774 |
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Title Alternative | The Introduction and Effective Use of Individualized Education Program of Learning in Regular Class (LRC) in China |
FullText URL | cted_014_087.pdf |
Author | HU, Jueying| YOSHITOSHI, Munehisa| |
Abstract | 本研究では,随班就読における個別化教育計画の作成及び効果的な活用に向けた課題を明らかにし,改善策を提言することを目的とした。随班就読の担当経験のある小中学校の教員(5名)を対象にインタビュー調査を行った。M-GTA に基づく質的分析の結果,個別化教育計画の作成のための困難は,【随班就読政策に関する課題】【保護者との連携の課題】【個別化教育計画の作成における教員の実践的課題】に分類できた。これらの課題の改善のためには,随班就読に関する詳細で実質的な法律上の規定を整備し,障害のある児童生徒を受け入れた後の対応の仕組みを明確にする必要がある。また,個別化教育計画の認知度及び作成率を高め,作成に当たっての連携が重要になる。とくに,計画の作成にとどまらず,その活用法が重要であり,計画の有効性を評価する仕組みづくりが不可欠である。 |
Keywords | 中華人民共和国 (People's Republic of China) 随班就読 (Learning in Regular Class (LRC)) 個別化教育計画 (Individualized Education Program) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 87 |
End Page | 101 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66773 |
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Title Alternative | High-school Students’ Recognition in Learning and Relationship between Recognition in Learning and Subjective School Adjustment -An Examination of Reminiscence Method- |
FullText URL | cted_014_071.pdf |
Author | MISHIMA, Tomotaka| YAMADA, Yohei| |
Abstract | 本研究の目的は,高校生の学習に対する認識の検討および学校適応感との関連を検討することであった。学習に対する認識として本研究では学習観と協同作業認識に着目した。入学間もない大学1年生を対象に高校時を想起させて回答を求め,109名を分析対象とした。主な結果として(1)学習観の下位尺度のうち「方略志向」が最も高いこと,(2)植木(2002)との比較において「方略志向」を志向する人数が増えていること,複数または3つ全ての下位尺度で高群に分類される対象者が本調査には多いこと,(3)協同作業について肯定的な捉えを有している可能性があること,(4)協同作業について肯定的な捉えがあるほど学校適応状態が良好であることが示唆された。 |
Keywords | 学習観 (learning belief) 協同作業認識 (belief in cooperation) 学校適応感 (subjective school adjustment) 高校生 (high-school students) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 71 |
End Page | 85 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66772 |
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Title Alternative | Development of Cross-curricular Science Lessons Incorporating a Musical Perspective -Cultivation of Weather Awareness through a Japanese school song “Soshun-fu”- |
FullText URL | cted_014_057.pdf |
Author | MATSUO, Kenichi| MATSUMOTO, Kengo| KATO, Kuranoshin| |
Abstract | 季節の遷移期に注目した気象と音楽とを連携させた教科等横断型のアクティブ・ラーニング型の理科授業を考案し,その学習効果を検討した。唱歌《早春賦》を接点として,「芸術作品に表現される自然や季節を感覚的な視点で捉えることから気象の理解のきっかけとする」と同時に,「自然や季節を科学的な視点で捉えることで芸術作品の成立や表現したいことの背景の理解を深める」といった気象(科学的視点)と芸術(感覚的視点)とを連携させた双方向からのアプローチにより,生徒の興味・関心を高め,多面的な視点から考察できるような授業デザインとした。模擬授業後のアンケート分析により,本授業の狙いが伝わったような記述が多く見受けられ,相応の学習効果が認められた。また,本研究は,教科等横断型授業としても意義のある新たな提案の1つと考える。 |
Keywords | 気温変動 (temperature fluctuation) 三寒四温 (SanKan-ShiOn) 教科等横断型授業 (cross-curricular lessons) アクティブ・ラーニング型授業 (active learning) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 57 |
End Page | 70 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66771 |
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Title Alternative | Implementation and Evaluation of Teacher Training on Food Allergy Education in Kindergarten ― Aiming to Foster Children Leading Healthy Lives, Regardless of the Presence of Food Allergies ― |
FullText URL | cted_014_047.pdf |
Author | SHINTAKU, Yumiko| IYAMA, Fusako| KUROSUMI, Chiyo| ABE, Kouhei| KOTANI, Kayo| TAKATORI, Mayumi| OKADA, Keita| TANAKA, Maho| MIKI, Saori| |
Abstract | 本研究の目的は,幼稚園において食物アレルギーと共に生活する子供を育む方策を検討することである。本研究では,食物アレルギー教育に関する教員研修を行い,研修中の教員の反応と研修前後のアンケート調査の結果を基に,その効果を評価した。 研修後には,食物アレルギーやその対応によって生じる子供達の心境へも目を向ける必要性の理解が深まった。また事例検討を通して,幼稚園においても幼児なりに食物アレルギーを理解して対応できるように伝える必要性があると明らかになり,実際に指導できそうな具体的な場面も挙げられた。さらに研修中,脈々と受け継がれてきた“教育観”と,現在の多様化した時代背景や子供達の実態,社会的なつながりを踏まえて更新される“教育観”の中で揺れ動く教員の姿が見られ,その揺らぎや葛藤自体が,個別のニーズを適切に受け入れ,多様性を尊重する教師の観念を磨くことにつながっていると考えられた。 |
Keywords | 食物アレルギー教育 (Food Allergy Education) 食物アレルギー研修 (Food Allergy Training) 幼稚園 (Kindergarten) 教員研修 (Teacher Training) 多様性 (Diversity) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 47 |
End Page | 55 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66770 |
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Title Alternative | The Role of Teachers in the Development of Play Using Grasses and Flowers in a Kindergarten Class for 4-year-olds |
FullText URL | cted_014_033.pdf |
Author | YOKOTA, Saki| NISHIMURA (NAKAGAWA), Kana| KATAYAMA, Mika| TAKAHASHI, Toshiyuki| |
Abstract | 本論は,幼稚園4歳児学級における草花を使った遊びにおいて,教師の役割を整理し,考察するものである。幼児教育では,遊びの展開に伴って,調和的で多様な学びが深化・発展し,遊びや学びは,幼児主体で偶発的に生じているように見える。しかし,遊びの展開や学びの背景には,「幼児の姿を予想した環境構成」「遊び方の変化に合わせた物的環境の整備」「遊びの発展への架け橋」といった教師の役割が見出された。 |
Keywords | 幼稚園 (kindergarten) 4歳児学級 (4-year-old class) 草花遊び (play using grasses and flowers) 遊びの展開と学び (development of play and learning) 教師の役割 (teacher's role) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 33 |
End Page | 46 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/66769 |
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Title Alternative | Interrelationship between Autonomous and Organizational Learning among Elementary School Teachers: Differences Arising from the Images of Organizational Learning |
FullText URL | cted_014_017.pdf |
Author | MISAWA, Ryo| MATSUE, Momoka| |
Abstract | 本研究では,教師の自律的な学びと組織的な学びの連動を検討した。質問紙調査を実施し,公立小学校教師99名から回答を得た。既往知見を参考に,自律的な学習姿勢は4側面(「自己省察」,「同僚の経験の取り入れ」,「児童・保護者の視点の考慮」,「前向きな挑戦姿勢」),組織的な学びについては専門的な学習共同体(PLC)の認識の2要素(「使命と責任の共有」,「同僚との協働的省察」),組織的な学びに対するポジティブおよびネガティブなイメージを測定した。相関分析の結果,PLC 認識の「使命と責任の共有」と「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「同僚の経験の取り入れ」と正の関連を示した。また,「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「自己省察」とも正の関連を示した。しかし,組織的な学びにネガティブなイメージを抱く場合,自律的な学びと組織的な学びの連動は制限されたり,負の関係になる可能性が示唆された。 |
Keywords | 小学校教師 (elementary school teacher) 自律的な学び (autonomous learning) 組織的な学び (organizational learning) 専門職の学習共同体 (professional lea rning community) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2024-03-29 |
Volume | volume14 |
Start Page | 17 |
End Page | 31 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |