IKEDA, Yuka
Graduate School of Education (Professional Degree Corse), Okayama University
IZUMI, Tsuguyuki
Faculty of Education, Okayama University
Published Date
Abstract
本研究の目的は,学校統廃合に係る文献検索および実態調査を通して,学校統廃合という環境移行が児童に与える影響について検討し,学校統廃合がもたらす環境移行に対する児童の適応支援策について提言することである。まず,学校統廃合に係る文献検索を行った結果,学校統廃合の経験が児童生徒のその後の人間関係形成やストレス反応の増加に影響を与えている可能性が示された。しかし,学校統廃合が児童に与える影響に関する研究は非常に少なく,統廃合の経験が児童に与える心理的影響については十分に解明されていないことがわかった。次に,実態調査として行ったインタビューにおいて,学校統廃合が児童にとって大きなストレス要因となる可能性があることがわかった。これらの現状を踏まえて,学校統廃合が児童に与える影響を和らげるため,特別活動を中心として,個人・学級・学年・学校レベルでの具体的な取組を提案した。
Keywords
学校統廃合 (School Consolidation)
児童 (Children)
人間関係形成 (Relationship Building)
ストレス (Stress)
特別活動 (Special Activities)
Note
ISSN
JaLCDOI