検索結果 8976 件
JaLCDOI | 10.18926/68455 |
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タイトル(別表記) | Building a Task Bank to Enhance Task-Supported Language Teaching : Tailoring Task Difficulty to Match Proficiency Levels of Japanese Language Learners |
フルテキストURL | ipec_002_081.pdf |
著者 | 末繁 美和| |
抄録 | 本稿では,タスク支援型指導(TSLT)用のタスクの作成およびタスクを用いた実践について報告する。既存のカリキュラムの中にタスクを補助的に取り入れるTSLTに着目し,PPP(Presentation-Practice-Production)授業からTSLTへの移行を支援するタスク・バンクの構築を目指し,初級日本語教科書のエクササイズをベースに,同じトピックで難易度の異なるタスクの作成を行った。難易度の違いによるタスク中の発話の変化を分析した結果,(1)発話数についてはタスクに含まれる項目数(要素や情報の数)の増加に比例して増えるわけではないこと,(2)項目数が多い難易度が高いタスクでは,日本語学習者の表現の使用幅が広がること,(3)タスクのゴールがロールカードにて提示されていることにより,発話意図の予測が可能になり,不正確な発話が許容される傾向があることが示された。 |
キーワード | PPP TSLT タスク 項目数 難易度調整 |
出版物タイトル | 岡山大学教育推進機構教育研究紀要 |
発行日 | 2025-03-14 |
巻 | 2巻 |
開始ページ | 81 |
終了ページ | 94 |
ISSN | 1881-5952 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/68454 |
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タイトル(別表記) | KIBITANGO : Development and Implementation of an Academic English Vocabulary Learning Program |
フルテキストURL | ipec_002_071.pdf |
著者 | 五十嵐 潤美| 荻野 勝| 大年 順子| 寺西 雅子| 吉田 安曇| 剱持 淑| |
抄録 | 岡山大学では学術英語の語彙力を伸ばすための自習教材として、「きびたんご」を開発し学生に提供している。2019年から開発のためのプロジェクトを開始し、学術雑誌から頻出単語を収集し1500語のリストを作成した。単語には意味・発音などの基礎情報以外に、プロジェクトメンバーによる解説や実際にどのように学術論文中に使用されているかの実例を付している。学生への提供は2022年度からで、登録した学生にメールで一日一単語配信し、専用ウェッブサイトで学習させるというシステムである。利用者も順調に増えている。開発開始から5年、提供から2年経過し、単語リストのアップデートや提供方法・システムの改善など課題も明らかになっている。 |
キーワード | 学術語彙 英語語彙力 自習教材 教材開発 |
出版物タイトル | 岡山大学教育推進機構教育研究紀要 |
発行日 | 2025-03-14 |
巻 | 2巻 |
開始ページ | 71 |
終了ページ | 80 |
ISSN | 1881-5952 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/68453 |
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タイトル(別表記) | Online Exchange Program between Sungkyunkwan University,Jilin University,and Okayama University : Practice Report |
フルテキストURL | ipec_002_049.pdf |
著者 | 藤原 祐子| 秋田 節子| 石井 友美| 佐藤 美穂| |
抄録 | 岡山大学教育推進機構初修外国語系が毎年2月にオンラインで実施している「成均館・吉 林大学交流プログラム」は、日中韓三ヵ国の大学の学生が、日本語を共通言語として、複 数の文化・言語、学習言語と母語の違いなどを包摂した場で生じるコミュニケーション上 の問題を解決しながら、様々な話題のディスカッションやプレゼンテーションを行なう。 本実践報告は、このプログラムの趣旨と成果、また実践に当たっての様々な課題とそれに 対する取り組みについて報告し、コロナ後の国際交流の一つのモデルとなることを期待す るものである。 |
キーワード | 三国間交流 異文化理解 複言語・複文化主義 インクルージョン アクティブラーニング |
出版物タイトル | 岡山大学教育推進機構教育研究紀要 |
発行日 | 2025-03-14 |
巻 | 2巻 |
開始ページ | 49 |
終了ページ | 70 |
ISSN | 1881-5952 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/68452 |
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フルテキストURL | ipec_002_033.pdf |
著者 | KHALMIRZAEVA, Saida| |
抄録 | While higobiwa, the blind biwa players' tradition of Kyushu, is regarded as a historically distinctive genre, its evolution has been influenced by interactions with other storytelling traditions. It is evident that higobiwa borrowed stories from other genres and adapted them to its own distinctive narrative style. The findings of this research focused on the Heike-related tales reveal significant similarities between the tales of Ichi-no-Tani and Ko-Atsumori in the blind biwa players' tradition and Ko-Atsumori in the kojoruri tradition. These parallels suggest a shared narrative lineage between these two performance genres, prompting a reevaluation of our understanding of the transmission and evolution of oral narratives within the blind biwa players' tradition of Kyushu and shedding light on the dynamic nature and the interconnectedness of different performance traditions within Japan. |
キーワード | higobiwa the blind biwa players' tradition kojoruri Ichi-no-Tani Ko-Atsumori |
出版物タイトル | 岡山大学教育推進機構教育研究紀要 |
発行日 | 2025-03-14 |
巻 | 2巻 |
開始ページ | 33 |
終了ページ | 48 |
ISSN | 1881-5952 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/68451 |
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タイトル(別表記) | Research on Factors Promoting Study in Japan : Cases of International Students from South-East Asia |
フルテキストURL | ipec_002_013.pdf |
著者 | 稲森 岳央| |
抄録 | 本研究では、東南アジアから留学している留学生15人を対象として「なぜ日本に留学したのか?」、半構造化インタビューにより情報を収集した。その結果、(i) 留学生の日本に対するイメージ、(ii) 保護者の日本に対するイメージ、(iii) 奨学金の機会、(iv) 私費留学が可能な学費・生活費レベル、(v) 出身国コミュニティーの有無、が重要であることが分かった。これらの情報やイメージの一部は、(1) 留学先での満足度、(2) 日本人との交流機会、(3) 生活のしやすさ、(4) 留学生の日本語レベル、(5) 日本文化に対する理解等によって形成され、ロコミやインターネットを通じて強化されることが推測された。よって、上記の項目に着目し、留学生の満足度等を向上させるための環境づくりを支援していくことが、日本留学に対するプラスのイメージを作り、東南アジアからの留学生増につながっていくと考えられた。 |
キーワード | 日本留学 留学生 東南アジア ASEAN 促進要因 |
出版物タイトル | 岡山大学教育推進機構教育研究紀要 |
発行日 | 2025-03-14 |
巻 | 2巻 |
開始ページ | 13 |
終了ページ | 32 |
ISSN | 1881-5952 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/68450 |
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タイトル(別表記) | Relationship between Sexual Minorities and Attention Deficit Hyperactivity Disorder (ADHD) |
フルテキストURL | ipec_002_001.pdf |
著者 | 松井 めぐみ| |
抄録 | 様々なセクシュアルマイノリティと発達障害のADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)との関連を明らかにするため, WEB調査を行った。18歳以上の成人を対象とし,11,018人(平均年39.47歳)から回答を得た。ADHDを測る質問紙は「成人期ADHD検査(A-ADHD)」を使用した。セクシュアルマイノリティごとに, ADHD得点と下位尺度「不注意」「多動性」「衝動性」得点についてt検定,カットオフ54点以上の人数についてx2検定を行った。全てのセクシュアルマイノリティで有意にADHDと下位尺度得点が高く,カットオフ得点以上の人数も有意に多かった。なおトランスウーマンとトランスマンでADHD得点や人数に有意な差は見られなかった。以上から,セクシュアルマイノリティとADHDは密接に関係している事が明らかとなった。 |
キーワード | セクシュアルマイノリティ 発達障害 ADHD 注意欠如・多動症 |
出版物タイトル | 岡山大学教育推進機構教育研究紀要 |
発行日 | 2025-03-14 |
巻 | 2巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 12 |
ISSN | 1881-5952 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68426 |
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タイトル(別表記) | Personal Networks and Social Support in Relation to Age of Elderly Women |
フルテキストURL | bgeou_128_085_095.pdf |
著者 | 野邊 政雄| |
抄録 | 地方小都市である岡山県高梁市で1997年から1998年にかけて高齢女性を対象に調査をおこなった。本稿ではそのデータを分析し,年齢によって高齢女性のパーソナル・ネットワークとソーシャル・サポートの入手がどのように相違するかを検討した。 |
キーワード | 高齢女性 パーソナル・ネットワーク ソーシャル・サポート 地方小都市 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 2005-03-15 |
巻 | 128巻 |
開始ページ | 85 |
終了ページ | 95 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68425 |
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タイトル(別表記) | The Daily Life and Life History of Elderly Women in Melbourne |
フルテキストURL | bgeou_129_045_053.pdf |
著者 | 野邊 政雄| |
抄録 | メルボルンに住む3人の高齢女性に,①日常生活,②何に幸福を感じるか,③これまでの人生の3点に関して聞き取り調査を2004年9月におこなった。本稿では聞き取り調査の結果を提示し,それに考察を加えた。考察によって,次の4点を明らかにした。①子ども(夫婦)と頻繁に交際できない高齢女性は,代わりに,友人と頻繁に交際をしていた。そこで,社会関係には代替性があるといえる。② 3人の高齢女性は高い主観的幸福感を持っていた。これは,高齢女性が健康で,豊富な社会関係を保持していたからと考えられる。③大恐慌は,オーストラリア人の家族の生活に大なり小なり影響を及ぼしていた。④第二次世界大戦直後,オーストラリアでは専業主婦が一般的であった。 |
キーワード | 高齢女性 メルボルン パーソナル・ネットワーク 主観的幸福感 ライフ・ヒストリー |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 2005-07-15 |
巻 | 129巻 |
開始ページ | 45 |
終了ページ | 53 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68420 |
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タイトル(別表記) | A Review of Research on Digital Media Usage in Japanese Infancy |
フルテキストURL | bgeou_188_123_127.pdf |
著者 | 三宅 幹子| |
抄録 | 子どものデジタルメディア,デジタルデバイスの使用に関して,使用開始年齢の低年齢化・長時間利用の問題が指摘され,乳幼児期からの使用実態の把握やそれが発達に及ぼす影響,および親の使用実態やペアレンタルコントロールも含めた検討の必要性が高まっているといえる。本報告では,近年の本邦における乳幼児を対象としたデジタルメディア,デジタルデバイスの使用実態を報告する研究や報告書を概観し,乳幼児期における使用実態の概要を把握するとともに,乳幼児期における依存傾向の実態やデジタルメディア使用に対する親の認識,乳幼児期のデジタルメディア使用をめぐるその他のトピックについて概観した。 |
キーワード | デジタルメディア デジタルデバイス 乳幼児期 ペアレンタルコントロール |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 123 |
終了ページ | 127 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68419 |
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タイトル(別表記) | A Study on the Transition and Interpretation of Yasuo Kuniyoshi’s Works within Japan |
フルテキストURL | bgeou_188_115_121.pdf |
著者 | 伊藤 駿| |
抄録 | 洋画家・国吉康雄 (1889-1953) は、岡山市北区出石町に生まれ,日露戦争終結後の1906 年に労働移民として単身渡米し,アメリカの教育により画家としての才能を磨き,20 世紀前半のアメリカを代表する画家として評価される洋画家・国吉康雄(1889-1953)。本論では,その画業と作品評価について論じるわが国の研究者の記述を,作家の没後の1954 年に国立近代美術館(現国立東京近代美術館)で開催された「国吉康雄遺作展」を起点とし,20 世紀中に開催された主な展覧会と,2004 年に同じく東京国立近代美術館などで開催された「国吉康雄展」で確認した。結果,日本人による国吉作品の表現が,この1954 年時に決定づけられていることに,別の捉え方を提示されるまでに40 年の歳月を要していることが明らかとなった。 |
キーワード | 国吉康雄 作品解釈 日系アメリカ人アーティスト 展覧会 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 115 |
終了ページ | 121 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68418 |
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タイトル(別表記) | Reconsidering Students’ Views of Home Economics through Comparison with Other Subjects: Through an Examination of the Explanation of the Curriculum Guidelines for “Secondary Home Economics Education” |
フルテキストURL | bgeou_188_105_114.pdf |
著者 | 詫間 千晴| |
抄録 | 本稿では,中等家庭科教員養成課程に在籍する2年生の必修科目「中等家庭科教育法」において,家庭科と他教科を比較(共通点や相違点を整理)する機会を設けることで,受講した学生の家庭科に対する教科観がどのように変容するのかを調査することを目的とした。 その結果,他教科の中学校学習指導要領解説の記載内容から,学生は家庭科と各教科との関連性を認識し,他者の生活に対する価値観や考え方について理解を深めること,個人の生活が社会に影響を与えることについて理解を深めることなど,家庭科の学習が担う役割を新たに認識することができたと推察された。また,授業後の家庭科に対する教科観は,比較対象とした他教科による影響が見られ,「多様な生き方」,「様々な価値観や生き方」,「社会での課題を発見し,改善する力」,「未来の社会をつくる」等の新たな記述が見られた。 |
キーワード | 家庭科教員養成課程 教科観 家庭科 他教科 比較 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 105 |
終了ページ | 114 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68417 |
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タイトル(別表記) | Practice and Examination of Remaking Aprons Using Old Shirts in Elementary School Home Economics Classes: Development of the Home Economics Curriculum Based on the ESD (Ⅳ) |
フルテキストURL | bgeou_188_085_104.pdf |
著者 | 佐藤 園| 平田 美智子| 信清 亜希子| |
抄録 | 本継続研究の目的は,学校教育に社会的使命として求められているESDを視点とした小・中・高等学校家庭科の教育内容開発を行うことにある。本稿では,小学校家庭科において,従来,最も多くの学習時間が充てられてきた「被服製作学習」が「布を用いた製作」となり,製作時間短縮のために,市販のキットを用いた袋類やエプロン製作が実践されていることに着目し,古ワイシャツを用いたリメイクエプロンの製作を通して,児童に「自分と被服との関係」と「リメイクの意味」を考えさせる授業を開発し,この実践結果から小学校家庭科における「製作学習」の問い直しを行った。 |
キーワード | 家庭科 ESD 内容開発研究 リメイクエプロン 小学校 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 85 |
終了ページ | 104 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68416 |
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タイトル(別表記) | Basic Research on the Appreciation of Sculpture Works by Children in Schools for the Blind -Through the Arrangement of Issues Based on the Literature Survey- |
フルテキストURL | bgeou_188_077_084.pdf |
著者 | 松浦 藍| 妹尾 佑介| 清田 哲男| |
抄録 | 本論文は,美術科の教員が新しい価値の生成を目指した授業研究やカリキュラム構築を行うための基礎研究にあたるものであり,その目的は,教員も新しい価値を求めて学び続ける力を培うために「市井no姿勢ni学ぶ」プロジェクト(以下,市井プロジェクトと表記)の有用性を確認することである。市井プロジェクトとは,①教員が日常生活で出会った他者と会い,②他者が学んできたことについてインタビューし,③②を生かした授業を実施し,④②で話を聞かせていただいた他者と③の授業検討を行うというものである。本論文では,①と②の成果と課題をまとめた。成果は,②インタビューを通して教員自身の学びが変容する姿を確認し,インタビュー相手であるK氏自身にも変容が見られたことである。その一方で,課題は,K氏とインタビューの質問者との関係性による検討が行えていない点である。 |
キーワード | 美術教育 創造性 研修 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 77 |
終了ページ | 84 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68415 |
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タイトル(別表記) | Music Education Practice Based on the Region: An Improvisation Workshop at a Public Elementary School in Tamano City, Okayama |
フルテキストURL | bgeou_188_067_076.pdf |
著者 | 岡本 伸介| 増田 建太| |
抄録 | 本研究は,地域の文化や遺産,環境を念頭に置いた創造的な音楽教育によって,県内の人口減少に起因する課題の改善を図ることを目的としている。同時に,その創作教育を通じて,児童の柔軟な創造力や多様性を認める意識を育むこともねらっている。本研究において実践した取組は,現代音楽的表現を取り入れた即興演奏ワークショップである。 本稿では2024 年に行った玉野市内の小学校におけるワークショップの内容を中心に論じる。本ワークショップは,児童が柔軟かつ多様な創作表現を実践する場となったが,児童と地域住民らがその地域の特色を認識する機会としては新たな課題を生んだ。地域と創造的音楽教育を結んだ研究は実例が少なく,模索の段階であるため,本ワークショップを省みた上で今後の改善に繋げたい。 |
キーワード | 音楽教育 地域教育 即興演奏 作曲 現代音楽 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 67 |
終了ページ | 76 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68414 |
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タイトル(別表記) | Research Trends in Children’s Music Education and Behavior |
フルテキストURL | bgeou_188_057_065.pdf |
著者 | 髙須 裕美| |
抄録 | 本稿では,音楽教育研究の現状と今後の課題に関する研究動向から,保育者の専門性として認識すべき観点を導くために,子どもの即興的な音楽行動を手掛かりに専門的示唆を得ることを目的とした。子供の音楽行動は,単に音楽的な活動だけでなく,子どもの感受性や創造性を育む重要な要素であり,保育者の専門性がこのプロセスで重要な役割を示す。創造性を育成する手がかりとして,保育者が音楽表現の中で子供との対話を深め,子供の自然な音楽的行動を引き出す方法を模索する重要性,音楽文化の継承とその多様性が議論されていることから,保育現場における音や音楽の枠組みの再検討を提起した。 |
キーワード | 保育者の専門性 子どもの音楽文化 即興性 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 57 |
終了ページ | 65 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68413 |
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タイトル(別表記) | Classical Japanese Instrument Music: Connecting Local Communities and the Global World (2) −Developing ‘Intercultural Competence’ in Next Generation Cultural Exchange − |
フルテキストURL | bgeou_188_047_056.pdf |
著者 | 早川 倫子| 髙須 裕美| 清水 尚子| 山路 みほ| 別府 祐子| 樋口 亜希| 中村 愛| 三好 啓子| 土佐 千紘| 花草 容子| 竹下 則子| |
抄録 | 本研究は,地域社会とグローバルをつなぐ和楽器音楽次世代育成の実践研究の一環として実施した「おかやま国際和楽器学生フェスティバル」について,「異文化間能力」育成の視点からその可能性について検討したものである。 国内の学生については,①和楽器を介した繋がり/音楽的な協働,②演奏の質に関する違いの認識,③ 海外の和楽器演奏者に対する認識の3点が,海外の学生については,①表現スタイルや技術に関する違いの認識,②和楽器音楽の本質の理解,③演奏者としての学びと成長に対する意識の3点が,特徴として示された。「異文化間能力」の視点からは,国内外共に「文化的多様性」と「絶対的正統性の緩和」についての認識が認められ,柔軟で且つ寛容な和楽器との向き合い方が形成されていたことが明らかとなった。また「共感・協働のスキル」については,特に国内の学生に多く認められる結果となった。 |
キーワード | 和楽器音楽 異文化間能力 グローバル 次世代育成 質問紙調査 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 47 |
終了ページ | 56 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68412 |
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タイトル(別表記) | This Study on “Modeling Self-Transformation” and “Gestaltkreis” in the “Craftical Formation” of Individual Creators: Understanding Creative Processes Toward the Realization of “Individually Optimized Learning” |
フルテキストURL | bgeou_188_035_045.pdf |
著者 | 大平 修也| |
抄録 | 本研究では,造形行為の過程で制作者が経験する学びを分析し考察する視点について,特に,工芸制作に関連した文献の調査により検討することを目的とした。そのため,制作者自身の見方,感じ方,考え方と造形物を共に形成していく工芸の制作過程としての金子賢治の「工芸的造形」と,制作者が自身の変化と素材の変化を一体とした造形行為を連鎖させていく学びの過程としての橋本真之の「造形的自己変革」と,人間の「自己」が生み出されていく過程としてのヴァイツゼッカーの「ゲシュタルトクライス」について文献調査した。これにより,制作者自身の見方,感じ方,考え方と造形物を共に形成していきながら,制作者自身の変化と素材の変化が一体となって生じる造形行為の過程において,自らの「自己」を生み出し続けていく制作者の学びを分析し考察する視点をまとめた。今後は,本研究の成果を検証するため,本研究で示した視点に立つ事例研究の実施を課題とする。 |
キーワード | 工芸的造形 造形的自己変革 ゲシュタルトクライス 令和の日本型学校教育 個別最適な学び |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 35 |
終了ページ | 45 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68411 |
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タイトル(別表記) | The Proposal of Developmental Stage-Specific Achievement Indicators for Self-Care and Peer Support in Food Allergy Management |
フルテキストURL | bgeou_188_027_033.pdf |
著者 | 新宅 由実子| 上村 弘子| 津島 愛子| 髙瀬 淳| |
抄録 | 食物アレルギーのある子が健康で安全に過ごすためには,本人が必要なセルフケアを身につけることに加え,周囲の子が食物アレルギーについて理解し,適切に支援できる環境づくりが重要である。そのため,食物アレルギーに関する指導は,食物アレルギーのある子だけでなく,ない子に対しても発達段階に合わせて実施することが求められる。 そこで本研究は,各発達段階で子供に必要なセルフケアとピアサポートのスキルを包括的かつ具体的に整理し,指導の一助となる「食物アレルギーのセルフケアとピアサポートに関する発達段階別到達指標」を提案する。指標の作成時には,教員が疾患の特徴や子供の実態を踏まえて指導するため,学校生活における具体的なスキルとなるように表現を工夫した。 |
キーワード | 食物アレルギー 発達段階 セルフケア ピアサポート 慢性疾患 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 27 |
終了ページ | 33 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68410 |
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タイトル(別表記) | Conceptual Arrangement of Resistance to Change in Organizations: Toward Integrative Understanding from the Perspective of Multidimensional Attitudes |
フルテキストURL | bgeou_188_015_026.pdf |
著者 | 三沢 良| 有吉 美恵| 長谷川 尚子| |
抄録 | VUCA時代と呼ばれる現代社会において,組織には急速に変化する社会環境への柔軟な対応力が求められている。しかし,新たな制度・施策を導入しても組織変革が進まないケースは多い。組織における変化への抵抗は古くから研究されてきた現象であり,変革へのレディネスやコミットメントなどさまざまな概念が提唱されてきた。他方で,これらの概念の内容の重複による混乱が危惧されており,VUCAが注目されはじめた2000 年代以降も,変化への抵抗に関連する新たな概念が提唱されている。こうした混乱を解決し,統合的な理解を図るため,本稿では既往知見をレビューし,社会心理学で伝統的な多次元的態度(認知,感情,行動)の視点から,変化への抵抗とその関連概念を整理した。 |
キーワード | 組織変革 変化への抵抗 多次元的態度 文献レビュー |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 15 |
終了ページ | 26 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/68409 |
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タイトル(別表記) | Wie setzt sich die Didaktik mit der “Learnification of Education” auseinnander? – Ein Dialog mit Ewald Terhart – |
フルテキストURL | bgeou_188_001_013.pdf |
著者 | 宮本 勇一| テアハルト エヴァルト| 久田 敏彦| 松田 充| 熊井 将太| |
抄録 | 本稿は,2024 年10 月13 日(日)に北海道大学で開かれた日本教育方法学会第60 回大会ラウンドテーブル:教育方法学は「教育の学習化」にどう応答するか―ドイツ教授学との対話―(Wie setzt sich die Didaktik mit der “Lernification of Education” auseinander? ― Ein Dialog mit Ewald Terhart ―)に招聘したエヴァルト・テアハルトの講演,久田敏彦による指定討論,フロアとの質疑応答をまとめるとともに,講演と議論を踏まえたドイツ教授学の今日的課題を検討することを目的とする。テアハルトの動向整理から,ビースタによって提起された教育の「学習化(Learnification)」にドイツ教授学がどのように対峙しているかを検討し,ビースタによる「教えることの復権」が一般教授学研究の福音たり得ないこと,他分野との協働の具体とその意義は未だ明確な位置づけを得られていないことを明らかにした。 |
キーワード | ドイツ教授学 テアハルト 教育の学習化 ビースタインパクト 教育方法学 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2025-02-28 |
巻 | 188巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 13 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |