検索結果 1443 件
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9594 |
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フルテキストURL | 087_0301_0315.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 一 本稿は正徹の紀行文『なぐさめ草』の注釈である。一 島原市立図書館松平文庫本「慰草」(一一六-四一)を底本とし、次の方針で校訂本文を作成した。(1)漢字・仮名を原則として通行の字体に替え、新字体のある漢字はそれを用い、濁点・句読点を施した。(2)底本の仮名を漢字に改めた場合は、表記を改めた本文の右側にもとの仮名を記した。漢字の読みを()の内に示した所もある。(3)仮名遣いは原文のままとし、送り仮名を補った場合は()内に記入した。また歴史的仮名遣いと一致しない場合は、()を付して、歴史的仮名遣いを傍記した。ただし、仮名に漢字を宛てた場合は、これを省略した。(4)反復記号は底本のままとし、踊り字の場合は、もとの仮名に直し、右側に「ゝ」を付した。(5)底本の丁数は省略し、また本文も適宜改行した。(6)適当な箇所で区切り、番号と内容に即した見出しを付けた。一.校異・校訂本文は次の原則で作成した。(1)校合伝本としては、早稲田大学図書館本(略称-早)、扶桑拾葉集本(扶)、中川文庫本(中)、群書類従本(群)の四本を用いた。(2)異同のあるときは、その文字や表記の右肩に番号を付し、校異欄に異同を記した。ただし、さしたる意味もない独自異文や明らかな誤字などは、校異欄に省略したものがある。(3)底本の本文を他本で校訂したときは[]で示した。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1991-07-15 |
巻 | 87巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 15 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311065 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9586 |
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フルテキストURL | 087_0183_0190.pdf |
著者 | 加賀 勝| |
抄録 | 日本の武道の一つである弓道が、ヨーロッパで広く知られるようになったのは、1940年代末のことである。ドイツ人哲学者のオイゲン・ヘリゲン(Eugen Herrigel)の著者「弓と禅」(Zen in der Kunst des Bogenschiesens)により、日本の弓道は禅ととも興味ある存在として、主に観念的に知られていた。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1991-07-15 |
巻 | 87巻 |
開始ページ | 183 |
終了ページ | 190 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311051 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9578 |
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フルテキストURL | 087_0097_0102.pdf |
著者 | 平井 安久| |
抄録 | 筆者は既に既習の加法計算を解くことのできる子どもが未習の加法計算(和が10以上18以下であるようなくり上がりのある1位数+1位数の和)についても解くことが可能であることを調べ、そのとき用いられたストラテジーのレベルを調べることによって子供がどのようなレベルにいるかを同定した(平井、1991a)。さらに、SteffeのCounting Typeによる分類により、Compositeあるいは数詞との対応という視点からのデータの分析もおこなった。(平井、1991b)。ここでは、Fusonによる分類をもとにして、数え足しによってたし算問題を解いた子供たちのデータを分析することにする。 |
キーワード | 子ども 数え足し Fuson |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1991-07-15 |
巻 | 87巻 |
開始ページ | 97 |
終了ページ | 102 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311156 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9569 |
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フルテキストURL | 096_0301_0319.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 「徒然草」の著者兼好に家集があり、しかも、その自筆草稿本が前田育徳会尊経閣文庫に所蔵されていることは、周知のことである。夙くも昭和5年5月にその複製本が刊行されたのは意義深いことではあったが、「徒然草」研究の盛行に比較し、家集の方は、やや等閑視されてきたきらいがあり、それほど多くの論考が堆積されてきているわけではない。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1994-07-15 |
巻 | 96巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 19 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129629 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9559 |
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フルテキストURL | 096_0133_0152.pdf |
著者 | 野邊 政雄| 田中 宏二| |
キーワード | 社会的支援ネットワーク 精神的健康調査 岡山市 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1994-07-15 |
巻 | 96巻 |
開始ページ | 133 |
終了ページ | 152 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129620 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9553 |
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フルテキストURL | 096_0061_0075.pdf |
著者 | 山中 芳和| |
抄録 | 本節においては、まずはじめに高尚の国学の全体像をとらえ、次いで『浅瀬のしるべ』における高尚の諺解釈の分析を通して高尚の国学に見られる教化意識の特質を検討し、最後に『道のしるべ』のなかに展開される「神ノ道ノ教」に基づく教化論の特質を、人間像を中心に考察していくこととする。 |
キーワード | 化政期国学 藤井高尚 教化論 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1994-07-15 |
巻 | 96巻 |
開始ページ | 61 |
終了ページ | 75 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129614 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9545 |
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フルテキストURL | 095_0301_0310.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 豊臣秀吉は朝鮮征伐をめざし、文禄元年(1592年)三月、十六万の日本の兵力を九軍に編成して朝鮮に渡航させた。いわゆる文禄の役である。当時、二十四歳の青年武将で、龍野城主でもあった木下勝俊(長嘯子)は、同年正月十五日頃に京を出発、播磨に二十日ほど滞在、その後、備後の鞆の浦を訪れ、さらに、厳島に参詣して旧知を尋ね、下関の赤間が関、博多、大宰府を巡回した後、筑紫の歌枕などを眺めながら、四月初旬に肥前名護屋に到着している。この期間の旅程を綴ったのが、ここでとりあげる「九州の道の記」である。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1994-03-15 |
巻 | 95巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 10 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129606 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9534 |
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フルテキストURL | 095_0087_0098.pdf |
著者 | 北神 正行| |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1994-03-15 |
巻 | 95巻 |
開始ページ | 87 |
終了ページ | 98 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129597 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9533 |
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フルテキストURL | 095_0077_0085.pdf |
著者 | 山中 芳和| |
抄録 | 国学思想において、このような被治者たるものの心構えが、政治論的文脈の中で説かれるようななったのは、前章で指摘したとおり本居宣長においてであった。すなわち、宣長は『古事記伝』において「政」という言葉について次のようにのべている、政は、凡ての君の国を治坐す万の事の中に、神祇を祭賜ふが最重事なる故に、其余の事等をも括て祭事と云 とは、誰も思ふことにて、誠に然ることなれども、猶熟思に、言の本は其ノ由には非で 奉仕事なるべし、そは天下の臣連八十伴緒の天皇の大命を奉はりて、各其職を奉仕る、是天下の政なればなり、さて奉仕るを麻都理と云由は、麻都流を延て麻都呂布とも云ば、即君に服従て、其事を承はり行ふをいふなり 即ち「政」は「奉仕事なるべし」とのべ支配を形成する命令と服従の二つの要素のうち、被治者における服従の側面から政治を基礎づけたのであった。命令と服従あるいは治者と被治者との関係は「身分制的」社会における「上と下」の関係に外ならないのだが、本節ではこの問題に関して宣長学における「世間の風儀」の意義を中心に考察していくことにする。 |
キーワード | 化政期国学 藤井高尚 本居宣長 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1994-03-15 |
巻 | 95巻 |
開始ページ | 77 |
終了ページ | 85 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129596 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9514 |
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フルテキストURL | 094_0019_0024.pdf |
著者 | 加賀 勝| |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1993-11-15 |
巻 | 94巻 |
開始ページ | 19 |
終了ページ | 24 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311080 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9507 |
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フルテキストURL | 093_0301_0317.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | この注釈は、前稿「今川了俊『道行きぶり』注釈(一)(二)(三)(四)」(研究集録、第八十九号、第九十号、第九十一号、第九十二号)に続くもので、今回をもって完結する。念のために、凡例を再録しておく。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1993-07-15 |
巻 | 93巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 17 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311059 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9482 |
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フルテキストURL | 093_0001_0008.pdf |
著者 | 平井 安久| |
抄録 | 本研究では、小学校1年生の整数の加法計算の問題において、子どもにどのようなレベルのComposite Unitが形成されているかを調べ、そのことと子供が用いる道具(具体物、指、暗算)およびストラテジーとの関連について考察することを目的とする。既にCompositeのレベルについては、被加数と加数の認識の仕方を別々に考慮することで、具体物を用いたストラテジーでのCompositeレベル(平井、1992a)や発達によるCompositeレベルの変容(平井、1992b)について考えてきた。ここでは、指を用いた解法でのCompositeレベルとストラテジーとの関係を中心に述べることにする。 |
キーワード | 小学校1年生 たし算 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1993-07-15 |
巻 | 93巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 8 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311175 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9481 |
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フルテキストURL | 092_0301_0312.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | この注釈は、前稿「今川了俊『道行きぶり』注釈(一)(二)(三)」(研究集録、第八十九号、第九十号、第九十一号)に続くものである。念のために、凡例を再録しておく。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1993-03-15 |
巻 | 92巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 12 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311129 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9460 |
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フルテキストURL | 091_0201_0216.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | この注釈は、前稿「今川了俊『道行きぶり』注釈(一)(二)」(研究集録、第八十九号、第九十号)に続くものである。念のために、凡例を再録しておく。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1992-11-16 |
巻 | 91巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 16 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311061 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9441 |
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フルテキストURL | 090_0301_0315.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | この注釈は、前稿「今川了俊『道行きぶり』注釈(一)」(研究集録、第八十九号)に続くものである。念のために、凡例を再録しておく。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1992-07-15 |
巻 | 90巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 15 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311104 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9439 |
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フルテキストURL | 090_0203_0213.pdf |
著者 | 山中 芳和| |
抄録 | 本稿は、備中吉備津神社の神職であった国学者藤井高尚(明和元、1764年~天保11、1840年)に関して、かれの教訓的著作『浅瀬のしるべ』(文化9年)及び「道のしるべ」(文政7年『三のしるべ』上の巻)の検討を中心に、高尚の国学思惟における教化性の問題について考察することを通して、化政期国学の一断面を明らかにすることを主たる課題とするものである。 |
キーワード | 化政期国学 藤井高尚 備中吉備津神社 教化論 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1992-07-15 |
巻 | 90巻 |
開始ページ | 203 |
終了ページ | 213 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311097 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9425 |
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フルテキストURL | 090_0029_0037.pdf |
著者 | 平井 安久| |
抄録 | 小学校1年生のたし算ストラテジーに関して、すでに筆者は同一グループの子どもたちに対して年間を通して3回の調査を実施して、Compositeのレベルと子どもの用いるストラテジーとの関わりなどについて調べてきた(平井1991、1992)。本研究では一般にMemorized factとよばれるところの記憶にもとづいて答える解法について考える。Compositeのレベルの高低に関わらずごく一部の問については結果を既に記憶しているという状態は、既に第1回の調査の時点で多くの子どもたちに見られた現象であった。第3回までの調査においてMemorized Factはどのような意味をもってくるか(あるいはもつべきか)についていくつかの事例をあげながら考察することにする。 |
キーワード | 小学校1年生 Memorized Fact たし算 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1992-07-15 |
巻 | 90巻 |
開始ページ | 29 |
終了ページ | 37 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311159 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9421 |
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フルテキストURL | 089_0301_0315.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 「道行きぶり」は今川了俊(貞世)(嘉暦元年―応永二十一年頃)の紀行文である。その冒頭は、「きさらぎ廿日夜ふかく、かすみつつ山のはちかき月影に、中なる川うちわたすほど」とだけあり、旅立ちの年時は明示されていないが、渡辺世祐氏は内容から判断して、了俊が応安四年(一三七一)、九州探題となって、大宰府に赴くときのものと考証された。このことは、後に紹介する書陵部蔵桂宮本「道行觸」の傍注によっても確認できる。二月二十日に京都を出発、播磨、備前、備中、備後、と山陽道を西下した了俊一行は、やがて安芸国に入り、厳島に参詣、さらに十一月二十九日、長門国の赤間関に到り、平家一門の霊を弔っているところでこの紀行文は閉じられている。その間、約九か月の旅程を六十首の和歌を縷めながら、簡潔な文章で記述する。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1992-03-16 |
巻 | 89巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 15 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311137 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9415 |
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フルテキストURL | 089_0155_0166.pdf |
著者 | 井戸 和秀| |
抄録 | 音楽の指導において、拍子記号とリズムとの関連は古くから新しい問題である。拍子の成立に関しては、古代ギリシャにまで遡ることができ、17世紀においては記譜と実際の運用に関しては、多くの問題点が問われている。そのような歴史を経て、19世紀に至って拍子記号に関わる共通の理解が浸透することとなった。その共通の理解とは、拍子を指導することがリズム指導の基本的な内容であり、拍子記号(2拍子は強、弱、3拍子は強、弱、弱、4拍子は強、弱、中強、弱)による拍の規則的な強弱感(拍子感)の指導が、リズム指導の原理となっているというものである。いわば、拍子感の育成がリズム指導の前提となっているのである。このことは音楽教育の現場において、広く認められている理念となっている。 |
キーワード | 音楽 拍子概念 自然リズム |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1992-03-16 |
巻 | 89巻 |
開始ページ | 155 |
終了ページ | 166 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311083 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9403 |
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フルテキストURL | 089_0035_0041.pdf |
著者 | 平井 安久| |
抄録 | 本研究では、小学校1年生対象のたし算ストラテジー調査(現在実行中)の結果のうち、具体物がCompositeになっている子どもについて報告する。前回までの研究で、筆者(1991)は既習の加法計算を解くことのできる子どもが未習の加法計算(和が10以上18以下であるようなくり上がりのある1位数+1位数の和)についても解くことが可能であることを調べた。そこでは、調査データをSteffe(1988)のCounting Type(次節で説明)によって分類することで、Composite Unitが形成されていないために数え足しに失敗する子どもの例を得た。今回の調査では、同一グループの子どもたちに対して年間を通して3回行い、加法計算の問題において、子どもにどのようなレベルのComposite Unitが形成されているかを調べ、Compositeのレベルと子どもが用いる道具(具体物、指、暗算)との関連について調べることが目標である。今回は、第一回目の調査結果で同定された各レベルのCompositeのうち、具体物を用いた解法を示した子どもに見られるCompositeについて考えることにする。 |
キーワード | 小学校1年生 たし算ストラテジー |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1992-03-16 |
巻 | 89巻 |
開始ページ | 35 |
終了ページ | 41 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311078 |