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検索結果 7084 件

JaLCDOI 10.18926/68539
タイトル(別表記) A Study on the Relationship between Kazuo Inamori's Philosophy, the Teachings of Nanshu Saigo, and the Iroha Poem by Prince Jisshin
フルテキストURL hss_059_025.pdf
著者 町田 尚史|
抄録  一代で京セラやKDDIの前身となる第二電電(DDI)を創業し、合計数兆円企業に育て、倒産した日本航空(JAL)を3年で再建し、再上場に導いた稀代の経営者稲盛和夫は、アメーバ経営という独自の経営手法だけでなく、理念経営により数万人を導いてきた。中小企業の一経営者が経営の中から導き出した人生成功の処世術のルーツは何処にあるのか。生まれ育った薩摩の基礎となる郷中(ごじゅう)教育とは何か、などについて経営学の観点から関心が湧く。
 稲盛和夫が京セラ創業以降に出会い、自ら経営理念の基礎とした地元の偉人である西郷隆盛の言行録である西郷南洲翁遺訓及び16世紀に薩摩や日向など南九州を統一した島津家第15代領主島津貴久公の実父島津忠良(日新)が残した、島津日新公いろは歌とどのように連関があるのか。そもそも薩摩生まれの3名の思想にどのような連関があるのか、についても関心が湧く。この研究では、質的研究法であるグラウンデッド・セオリー・アプローチを援用して、稲盛和夫のフィロソフィーと西郷南洲翁遺訓及び日新公いろは歌の連関について分析した。結果的に3つの概念は400年の時代を超えて、連関していることが分析により明らかになった。特に稲盛和夫のフィロソフィーが稲盛和夫が敬愛する西郷隆盛の言行録である西郷南洲翁遺訓に正の影響を受けているだけでなく、薩摩での教育を背景に、400年前に遡る日新公いろは歌からも正の影響を受けていることが明らかになった。400年に渡り薩摩の人々が受け継いできた理念には、時代を超えても人が生きていく中で基礎とすべき、もしくは人生で重要なコアな思想・資質とすべき概念があると考えられる。
キーワード 稲盛和夫 (Kazuo Inamori) フィロソフィー (philosophy) 西郷隆盛 (Takamori Saigo) 西郷南洲翁遺訓 (the teachings of Nanshu Saigo) 島津忠良(日新) (Tadayoshi Shimazu (Nissin)) 日新公いろは歌 (Nisshin Iroha Uta) グラウンデッド・セオリー・アプローチ (grounded theory approach)
出版物タイトル 岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要
発行日 2025-03-28
59巻
開始ページ 25
終了ページ 44
ISSN 1881-1671
言語 日本語
著作権者 Copyright (c) 2025 岡山大学大学院社会文化科学研究科
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JaLCDOI 10.18926/68538
タイトル(別表記) (Translation)katrina Jaworski : The Gender of suicide, Part2
フルテキストURL hss_059_015.pdf
著者 齋藤 圭介|
出版物タイトル 岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要
発行日 2025-03-28
59巻
開始ページ 15
終了ページ 24
ISSN 1881-1671
言語 日本語
著作権者 Copyright (c) 2025 岡山大学大学院社会文化科学研究科
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/68537
タイトル(別表記) Study on the Accessibility of Admissions Information: Comparison of universities in Japan, East and South-East Asia and English-speaking countries
フルテキストURL hss_059_001.pdf
著者 稲森 岳央|
出版物タイトル 岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要
発行日 2025-03-28
59巻
開始ページ 1
終了ページ 14
ISSN 1881-1671
言語 日本語
著作権者 Copyright (c) 2025 岡山大学大学院社会文化科学研究科
論文のバージョン publisher
タイトル(別表記) CJEU Cases on the Montreal Convention 1999
フルテキストURL olj_74_3-4_312_278.pdf
著者 増田 史子|
出版物タイトル 岡山大學法學會雜誌
発行日 2025-03-24
74巻
3-4号
開始ページ 312
終了ページ 278
ISSN 0386-3050
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL cted_015_summary.pdf
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68504
タイトル(別表記) Proposals for Supporting Children’s Adaptation in School Mergers and Closures
フルテキストURL cted_015_357.pdf
著者 池田 祐加| 伊住 継行|
抄録 本研究の目的は,学校統廃合に係る文献検索および実態調査を通して,学校統廃合という環境移行が児童に与える影響について検討し,学校統廃合がもたらす環境移行に対する児童の適応支援策について提言することである。まず,学校統廃合に係る文献検索を行った結果,学校統廃合の経験が児童生徒のその後の人間関係形成やストレス反応の増加に影響を与えている可能性が示された。しかし,学校統廃合が児童に与える影響に関する研究は非常に少なく,統廃合の経験が児童に与える心理的影響については十分に解明されていないことがわかった。次に,実態調査として行ったインタビューにおいて,学校統廃合が児童にとって大きなストレス要因となる可能性があることがわかった。これらの現状を踏まえて,学校統廃合が児童に与える影響を和らげるため,特別活動を中心として,個人・学級・学年・学校レベルでの具体的な取組を提案した。
キーワード 学校統廃合 (School Consolidation) 児童 (Children) 人間関係形成 (Relationship Building) ストレス (Stress) 特別活動 (Special Activities)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 357
終了ページ 371
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68503
タイトル(別表記) Research Trends on Educational Needs and Support of Children with Cancer
フルテキストURL cted_015_341.pdf
著者 陳 依文| 吉利 宗久|
抄録  本研究は、小児がん患児の教育的支援に関する研究の動向を明らかにし、今後の課題とその解決策を提起することを目的とした。「学習」、「自己管理」、「対人」、「心理」、「連携」の5つの視点から分析を行った。学習支援について、治療に伴う学習の遅れや集中力の低下に対し、個別の教育支援計画や体験的な学習、および遠隔教育の実施に期待されていた。自己管理支援では、患児が自身の病状や治療による副作用を理解し、自立的に管理できる能力を育成することが求められていた。対人支援について、患児の長期入院により、友人関係の構築が困難になり、入院中や復学後のコミュニケーションの支援が重要であることが確認された。心理支援においては、周囲への効果的ながん教育や大学生ボランティアによる支援が、患児の心理的安定を促すことが示された。最後に、学校と医療機関、保護者の連携不足が指摘されており、連携ツールの開発が求められている。
キーワード 小児がん (child hood cancer) 慢性疾患 (chronic illness) 教育的ニーズ (educational needs) 研究動向 (research trends)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 341
終了ページ 355
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68500
タイトル(別表記) Exploring Home Learning That Bridges Lessons to Foster Autonomous and Self-Directed Learning
フルテキストURL cted_015_297.pdf
著者 田中 純子| 三沢 良|
抄録  生徒が自ら学習を進めていく力を身に付けるには,授業内だけでなく,家庭など授業外の場での学習経験を積む必要がある。つまり,学習は授業内だけで完結するのではなく,広範な活動を通して成立する。本研究では,公立中学校の第2学年を対象に授業と家庭学習を連携させる実践を行い,生徒の「主体的・自律的な学び」を萌芽させることを目指した。教師が学習方略や目標設定の重要性を伝え,メタ認知を促すことで,生徒は自己調整学習のサイクルを意識し,自分なりの学習方略を探求するようになった。また,家庭学習で授業につながる課題に取り組むことで,授業への主体的な参加と,授業外で自律的に学ぶ意欲が促されることも示唆された。
キーワード 授業と家庭学習の連携 (coordination between classroom and home learning) 自己調整学習 (self-regulated learning) 宿題 (homework) 授業改善 (lesson improvement)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 297
終了ページ 311
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68497
タイトル(別表記) Development Support a Child with Autism to Acquisition of Intersubjective Communication: Through the Environmental Setting of Play with Shared Positive Emotions
フルテキストURL cted_015_281.pdf
著者 角原 佳介| 伴 真里奈| 丹治 敬之|
抄録  自閉スペクトラム症児は,相互伝達行為の獲得に遅れがあることが指摘されている。本研究では,自閉スペクトラム症の診断のある知的障害特別支援学校小学部1年生男児を対象に,相互伝達行為の獲得を目指して,遊びを中心とした指導を行った。その結果,対象児の遊びが「感覚運動的遊び」「機能的遊び」から「象徴的遊び」「社会的遊び」へと移行するに伴い,相互伝達行為が見られるようになった。また,教師による働き掛けへの応答も見られるようになり,ポジティブな情動の共有が生み出されやすい遊びの環境設定が,相互伝達行為の獲得において効果的であったことが示唆された。遊び環境については,1)魅力的な玩具,2)魅力的な玩具を介した教師との遊び,3)対象児の遊びの発達段階に応じた介入,4)情動の共有を促す共感的関わりの4点が相互伝達行為の獲得を促した可能性が考えられた。
キーワード 自閉スペクトラム症 (a Child with Autism) 相互伝達行為 (Intersubjective Communication) 情動の共有 (effective sharing) 遊びの環境設定 (Setting of Play)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 281
終了ページ 295
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68496
タイトル(別表記) Examination of Practical Cases of Career Education to Promote Self-Understanding in Elementary School Students: Utilizing Character Strengths Intervention
フルテキストURL cted_015_267.pdf
著者 吉川 伸二| 磯田 浩平| 伊住 継行|
抄録 本研究では,公立小学校4年生を対象に,キャリア教育における自己理解能力の育成を目的とし,ポジティブ心理学に基づく性格特性的強み介入 (Character Strengths Intervention:CSI) と将来の夢についての学習を関連付けた学級活動 (3) の授業を行った。本実践を通して,児童は自分の強みを理解し,それを将来に活かそうとする意識が高まるとともに,互いの強みを認め合う活動によって児童同士の関係性の構築が促進された。一方で,学校全体でのキャリア教育の系統性と発展性の検討,強みの活用が難しい児童への個別支援の必要性が今後の課題として指摘された。
キーワード キャリア教育 (Career Education) 自己理解 (Self-awareness) 性格特性的強み (Character Strengths) 学級活動 (3) (Classroom Activities (3)) 児童 (Children)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 267
終了ページ 279
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68495
タイトル(別表記) Bridging the Gap: Outcomes and Challenges of a Collaborative Start Curriculum for Seamless Transition to Elementary School
フルテキストURL cted_015_251.pdf
著者 大倉 尚志| 松井 紀子| 伊住 継行|
抄録 本実践では,5歳児から小学1年生の「架け橋期」の滑らかな移行に焦点を当てたスタートカリキュラム共同編成プロジェクトを立ち上げ,幼稚園と小学校の教員が集まって5回の話合いを行った。本プロジェクトを評価するために,参加者に話合いの振返りを書いてもらい,その内容を検討した。成果として,①スクリーニングシートを使って,「気になる」子供を抽出し,見取りの違いを可視化することで,相互の子供観について共通理解を図ることができた。②幼稚園と小学校,双方の教員が互いの子供観・教育観の違いを理解し,歩み寄ろうとする姿勢や校種間の接続をより滑らかにしようとする意識の向上が確認された。一方,課題として,スタートカリキュラムの柔軟な運用や小学校教育における子供主体の教育の実現を妨げる教育課程の過積載状態の問題が指摘された。
キーワード 架け橋プログラム (Bridge Program) スタートカリキュラム (Start Curriculum) スクリーニングシート (Screening Sheet) カリキュラム・オーバーロード (Curriculum Overload)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 251
終了ページ 265
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68494
タイトル(別表記) Practical Research on Nurturing the Next Generation of Classical Japanese Instrument Music That Connects the Local and the Global Community (1): Analysis of External Evaluations of the “Okayama International Classical Japanese Instruments Student Festival”
フルテキストURL cted_015_235.pdf
著者 早川 倫子| 山路 みほ| 髙須 裕美| 別府 祐子| 樋口 亜希| 中村 愛| 清水 尚子| 花草 容子| 竹下 則子| 三好 啓子| 土佐 千紘|
抄録  本稿では,「和楽器音楽及び教育の拠点づくりの実践研究」の一環として開催した「おかやま国際和楽器学生フェスティバル」の取り組みについて,その概要を報告するとともに,外的評価として「おかやま国際和楽器学生フェスティバルコンサート」終演後に実施した一般来場者対象の質問紙調査及びフェスティバルを参観した岡山県内の学校関係者対象の質問紙調査を取り上げ,意義と課題について検討した。
 その結果,第一に音楽を通じた世代間や国際交流の喜びを感じ,和楽器の伝承と教育の重要性を強く意識する機会となったこと,第二に,和楽器が様々な国籍・年齢の学生に受容されていることを,来場者が客観視することで,自文化の価値の再認識につながったこと,第三に,フェスティバル全体としては,ワークショップが充実しており,様々な国籍・年齢の学生が同じステージで演奏する姿に対する評価が得られた点が明らかとなった。
キーワード 和楽器音楽 (Classical Japanese instrument) 教育 (education) 次世代育成 (nurturing the next generation) グローカル (glocal) 質問紙調査 (questionnaire survey)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 235
終了ページ 249
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68490
タイトル(別表記) Current Trends and Future Issues Related to Song’s speed in the Preschool-Elementary Cooperated Education Research
フルテキストURL cted_015_179.pdf
著者 髙須 裕美|
抄録  本研究では,音楽教育的観点から幼児歌唱曲の選定のあり方を検討した。その際,小学校の音楽教育で歌唱共通課題として挙げられてきた教材を比較対象とし,その傾向と課題を考察する。1つ目は曲の速度感において歌唱共通教材と選定頻度の高い幼児歌唱曲の平均的な速度において,どの程度の差があるのかという調査を行った。2つ目は,幼稚園と小学校音楽科で共通して用いられる教材曲の作曲された年代の違いについて明らかにした。この2つの調査を用いて,歌唱共通課題に選定されている曲の速度感から現代の子どもの歌の速度感の傾向を明らかにした。この結果から幼稚園教育における幼児歌唱曲のチャートを作成することによって,伝統的に歌い継がれてきた幼児歌唱曲の再考の可能性を示した。
キーワード 幼保小連携 (Preschool-elementary cooperation) 子供の歌の速度感 (Children’s Song speed) 子供の歌文化 (Children’s singing culture) 伝統音楽 (Japanese traditional song materials)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 179
終了ページ 190
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68487
タイトル(別表記) The Image of Mushroom Created by Junior High School Science Textbooks: Suggestions for Learning about Mushroom from Diachronic Surveys
フルテキストURL cted_015_133.pdf
著者 髙木 里彩| 池田 匡史| 山本 将也|
抄録  本稿では,戦後中学校理科検定教科書におけるきのこの扱われ方,すなわち学習者が受け取ることになるきのこ像について,①どのようなきのこが扱われてきたのか,②植物に分類されているか否か,③きのこのからだは何で形成されているのか,④生態系における働きの四つの観点から,通時的な調査によって明らかにした。全47種がこれまでの理科教科書で登場してきたが,近年は種への意識というよりも,きのこが分解者としての役割を持つことにのみ焦点が当てられてきていることを指摘した。また,これまで教科書においては菌根性のきのこ自体について取り上げられつつも,その生態系における相利共生の観点への言及はないことから,相利共生の理解を目指す学習の開発が可能性として浮かび上がってくることも指摘した。
キーワード 菌類 (Fungus) 菌根菌 (Mycorrhizal Fungi) 腐生菌 (Saprobic Fungi) 相利共生 (Symbiosis) 教材史 (History of teaching materials)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 133
終了ページ 145
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68484
タイトル(別表記) Reflections of Early Care and Education Practitioners, as Indicated in the Content on the Care and Education of Kindergarten Children Published by Japan’s Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology
フルテキストURL cted_015_091.pdf
著者 有田 翔| 横松 友義|
抄録  本研究では,まず,我が国の保育施設におけるカリキュラム・マネジメントに関する先行研究を概観し,カリキュラム・マネジメントを実現するために必要な,保育の目標・ねらい・内容の連関性の確保された全体的計画の作成が困難な状況にあることを確認した。続いて,保育の目標・ねらい・内容の連関性を確保する上で,そのことを可能にする保育者の振り返りの仕方が不可欠となることを踏まえて,幼稚園の保育全体に関する文部科学省公表資料に示されている,保育者の振り返りの目的,観点,方法を抽出し整理し,検討した。その結果,保育者の長期の振り返りに関して示されている記述では,具体性が乏しく,保育の目標・ねらい・内容の連関性の確保された長期指導計画及び全体的計画を作成する上で,実用的ではないことを明らかにした。
キーワード 保育者の振り返り (reflections of early care and education practitioners) 幼稚園 (kindergarten) カリキュラム・マネジメント (curriculum management) 文部科学省公表資料 (the content on the care and education of kindergarten children published by Japan’s Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 91
終了ページ 105
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68483
タイトル(別表記) Trends in Awareness of Earthquake Disaster Prevention among Students Aspiring to Become Childcare Providers
フルテキストURL cted_015_075.pdf
著者 佐藤 大介| 髙橋 慧| 馬場 訓子|
抄録  近年,南海トラフ巨大地震や都市直下型地震に対する危機感が高まる中,地震防災に対する高い意識を持ち,普段から防災に関する取り組みに努めることが求められている。本研究では,子どもの命を守る保育者を目指す志望学生が,地震災害に対する意識をどのように持ち,地震防災に関する知識や理解をどの程度保持しているのかについて,その実態を明らかにすることを目的とした。保育者養成校4大学の学生に対する質問紙調査を行った結果,地震への危機意識が学年によって異なる傾向にあることや,地震防災に関する意識の高低によって,地震に対する知識や認識の違いがあることが判明した。今後,幼児教育・保育施設における避難訓練の実施や,保育者養成課程において防災教育に関する指導を検討していくことが求められる。
キーワード 地震防災 (earthquake disaster prevention) 保育者志望学生 (students aspiring to become childcare providers) 意識調査 (questionnaire survey) 危機意識 (sense of crisis) 地震防災教育 (education for earthquake disaster prevention)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 75
終了ページ 89
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68481
タイトル(別表記) Childcare and Support in Nursery Schools for the Development of Geometry and Number Sense for Five-Year-Old Children
フルテキストURL cted_015_045.pdf
著者 鈴木 楓花| 片山 美香|
抄録  本研究では、幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿のひとつである、「数量・図形、文字等への関心・感覚」に着目し、就学前の5歳児に焦点を当て、保育所の日常生活や遊びにおいて子どもがどのような数量・図形に関する事柄を経験しているのか、また、その経験を小学校1年生の算数科の学習内容と照らして検討した。さらに、子どもが園生活や遊びの中で数量・図形に関心をもって親しみ、学びを得ることを支える保育の在り方について検討した。
 その結果、子どもは日常の中で主体的に数量・図形に親しむ経験をすると共に、その経験が小学校算数科の内容に連続する学びの基礎となっていることが明らかになった。また、保育士自身が小学校算数との繋がりを見通しながら、眼前の子どもの興味や関心に沿って援助することが専門的力量として求められることが示唆された。
キーワード 10 の姿 数量・図形 保育士 専門的力量 小学校算数科 the Ideal Image by the End of Childhood numbers & geometry professional nursery school teachers elementary school mathematics
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 45
終了ページ 58
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/CTED/68478
タイトル(別表記) Treatment of Learning about Marriage in High School Home Economics (2): Description Analysis of the Textbooks
フルテキストURL cted_015_001.pdf
著者 田邉 詩歩| 李 璟媛|
抄録  本稿では,「多様化する結婚」という日本の現状を踏まえ,結婚に関連する学習内容が,高等学校家庭科においてどのように扱われているかを分析することを目的とし,平成30年版の『高等学校学習指導要領』に基づいて構成された「家庭基礎」の教科書10冊を用いて結婚に関連する学習内容を分析した。分析の結果,教科書には,『指導要領』に基づいて結婚等に関連する法制度の記述がみられること,結婚をめぐる現状や変化を反映した学習内容が取り扱われていることを確認した。また,夫婦の氏,同性婚を取り上げ,具体的な学習活動について分析した結果,教科書によっては,知識や現状を提示する学習だけでなく,学習者である高校生が自ら考えること,選択すること,さらに他人の選択についても客観的に考えられるように問いかけている教科書もみられた。結婚に関連する法律,語句の掲載の有無,学習活動において,教科書によって取扱いの差があることが明らかになった。
キーワード 高等学校家庭科 (High School Home Economics) 教科書 (Textbooks) 結婚 (Marriage) 多様化する結婚 Course of Study
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 1
終了ページ 15
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
フルテキストURL cted_015_contents.pdf
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
フルテキストURL cted_015_all.pdf
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher