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ID 798
Eprint ID
798
フルテキストURL
タイトル(別表記)
Salt Tolerance of Higher Plants and Uptake of Inorganic Nutrients
著者
下瀬 昇 岡山大学
関谷 次郎 岡山大学
抄録
植物の耐塩性を調べるため,39種類の植物を用いて,NaCl,およびNa2SO,で塩処理(0~60meq/l)を行い,成育に対する影響,体内無機成分含量について検討した.その結果,アツケシソウは例外的に高塩濃度で成育が著しく促進され,NaとClあわせて乾物重の50%以上を占めた.植物の成育から耐塩性を判断した場合,耐塩性の強い植物として,ワタ,イタリアンライグラス,ハツカダイコン,ハゲイトウ,ホウレンソウ,アシ,イグサなど14種類があげられる.中程度の耐塩性を示す植物はセルリー,カブ,オクラ,アスパラガスなど14種類であった.耐塩性の弱いものはキュウリ,ナタネ,タバコ,シソなど11種類であった.これらの植物の茎葉のNa含量は0.8~8%(アツケシソウを除く)まで分布し,K,Ca,Mgの吸収が阻害されていた.しかし耐塩性(成育の阻害)とNa含量,あるいはK,Ca,Mgの吸収阻害の間には相関性は認められず,今後,耐塩性の機構についての検討が必要である.塩類処理による果実や子実の成育阻害は,茎葉のそれより影響が大きかった。
発行日
1991
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
77巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
21
終了ページ
29
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa