青果物の品温を制御しながら,CO2排出量を自動計測する装置をマイクロコンピュータとガスクロマトグラフを用いて試作した. また,同時にC2H4処理も自動的に行えるようにした. その結果,± 0.1 ℃ 以内の品温制御と0.001 % 程度のCO2濃度変化を測定可能であり,十分な実用性が得られた. この装置を用いて,実際に種々の環境変化に対する青果物のCO2排出量の変化を測定したところ,刻々と変化する状況を適確に連続的に自動追跡することができ,環境と生理活性との関係を明らかにする手段として極めて有用であることが示された。