本研究は,「おかやま国際和楽器学生フェスティバル」の実践における,異文化間能力育成の可能性について,参加した小中学生の質問紙調査結果から検討した。
その結果,1)体験を通して形成された新たな認識により,和楽器音楽文化と自己との関係性を再認識・再構築し,和楽器音楽文化への積極的な関与を示す価値づけ・意味づけが行われ,内在化が促されたこと,2)越境文化としての和楽器音楽文化に対して,開放的・尊重的態度を示していたが,自己の文化的アイデンティティを意識する契機となったこと,3)和楽器音楽の共有を通して生じた共感の上に,相互理解や協働関係が構築されていたこと,4)「文化の共有の可能性についての認識」が形成されるなど,フェスティバルでの経験が,文化観の形成に影響を与える契機となっていたこと,が明らかになった。
和楽器音楽 (Classical Japanese instrument)
異文化間能力 (‘Intercultural Competence’)
次世代育成 (the next generation)
質問紙調査 (questionnaire survey)
小学生・中学生 (elementary and junior high school students)