本稿では,大学の留学生と小学校の児童との交流活動の事例2件を取り上げ,実践者である小学校教諭が交流活動に何を期待し,何を重視していたか,また,どのような成果や課題を見出したかについて,教諭の語りの分析をもとに明らかにすることを目的とした。分析の結果,留学生との交流活動を通じて,異なる言語や文化的背景を持つ他者に対する児童のある種の構えが低減することが期待され,交流活動中に児童が感じる喜びややりがい,留学生に対する興味や親近感など,交流活動が児童の情意面に与える影響が成果として注目されることが示された。同時に,交流活動における体験的な学びと,その他の学習活動を有機的に組み合わせようとする教諭の狙いがうかがえた。