本研究は,多様な人的リソースを活用した聴覚障害学生支援のための初学者向けノートテイカー共同養成研修の効果と課題を明らかにし,今後の共同養成研修のあり方について検討することを目的とした。共同養成研修の効果として,【他大学との交流の有効性】,【研修順序の有効性】,【研修内容の充実】などが見られ,今後の研修の生かし方として,【研鑽や活動拡大】,【支援・研修の充実】などが挙げられており,研修の有効性が明らかになった。一方で,共同養成研修の課題として,交流プログラムの満足度が相対的に最も低く,【時間不足】が背景にあると考えられた。これらのことを踏まえて,共同養成研修のあり方として,学生・教職員が交流する十分な時間の確保や,各講義時間の増加のために,動画を視聴するオンデマンド形式を基本として,交流や演習などを対面,またはリアルタイムオンラインで実施するなどの研修方法が考えられる。