岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

「創造性が社会と出会う美術教育」による教員の学びに関する基礎研究Ⅱ ― 市井の他者との対話がもたらす教員の意味変容に関する考察 ―

松浦 藍 岡山大学学術研究院教育学域
妹尾 佑介 岡山県立玉島高等学校
木村 仁 滋賀大学教育学部附属小学校
武田 聡一郎 岡山大学附属中学校
宣 昌大 大阪教育大学附属天王寺中学校
清田 哲男 岡山大学学術研究院教育学域 Kaken ID researchmap
発行日
2026-02-28
抄録
 本研究は,清田哲男の理論枠組を基盤として,教員が日常生活で出会う市井の他者との対話を通じて創造性や授業観を変容させるプロセスを明確化したものである。市井プロジェクトの質的分析により,教員は他者の生き方や姿勢から新たな価値を受け取り(市井からの享受過程),その経験を契機に教育観を再編し(教育観変容過程),さらに授業構想に具体的変化を生じさせること(授業内容関与過程)が確認された。とりわけ,制度的研修では得にくい偶発的対話や生活知の受容が,教員の創造性を喚起し,日常に根ざした学びとして機能する点が成果である。本研究は,教員自身が学ぶ創造性という新たな研究領域の基盤を形成し,美術教育における創造性育成の新たな可能性を提示した。
キーワード
美術教育
創造性
研修
備考
研究論文 (Articles)
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
JaLCDOI