岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published by 岡山大学大学院教育学研究科

ISSN 1883-2423

制作者と造形物の対話を捉える視点の研究 ― バフチンに基づく質的な考察のための文献の検討 ―

大平 修也 岡山大学学術研究院教育学域
発行日
2026-02-28
抄録
 本研究では,制作者が造形行為の過程で実践する造形物との対話に着目し,造形行為において制作者に経験される学びを捉え質的に考察するための視点を,バフチン(Михаил Михайлович Бахти́н)の対話の概念に立ち検討した。まず,対話の過程でつくられる自己と他者の「相互作用,相互関係」について検討し,対話の過程において個々の「世界」が確立されると共に,確立された個々の「世界」が自己と他者の間で共有されることを検討した。次に,造形行為の過程で,制作者が素材を変化させていくにつれて,その造形物ないし作品のもつ形や色が,想像の世界,モチーフ,何らかの規則性などを纏っていく,制作者と造形物ないし作品との対話が実践されることを検討した。研究の成果として,造形物との対話の過程で制作者に経験される学びを捉え質的に考察するための視点である芸術的行為を提示した。
キーワード
対話
芸術的行為
自己
他者
相互関係または相互作用
備考
研究論文 (Articles)
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
JaLCDOI