本論文では,専門職としての教職員の学びを保障する研修のあり方を検討し,とくに大学が果たす役割と課題について考察する。教職員の学びは教育委員会での研修,勤務校園での研修,教職大学院での学修,研究団体での研修などにおいて展開される。大学が開発・実施する研修はこれらとどう関連し,どのような特色をもつか。独立行政法人教職員支援機構(以下,NITS)岡山大学センターの活動を通して検討する。そして,大学は教職員の学びのニーズに応える側にあるだけでなく,教職員の学びを再構成し,自律的協働的な学びを支援・促進していく側としての役割を果たすものであることを考察する。また,大学おけるアウトカム重視の研修開発の必要性を指摘し,今後の取組の課題として示す。