本研究は,観察による描画表現を学習活動として行うにあたり,児童・生徒の活動のねらい等を明確するために,観察と描画表現との関係について考察するものである。
本稿では,観察と自然科学との学びに介在した人体解剖図の描画に焦点を当て,イタリア・ルネサンスで活躍したレオナルド・ダ・ヴィンチとアンドレアス・ヴェサリウスの描画表現作品について先行研究を基に考察する。
成果として,意識として先入観をなくして臨んだ観察と,概念をとおした観察と,概念にこれまでの自己の経験を踏まえた視点を加えた観察による描画表現の価値の違い等について纏めることができた。