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JaLCDOI | 10.18926/66607 |
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FullText URL | oupc_009_025.pdf |
Author | 宗安 美佳| 東條 光彦| |
Abstract | 本研究では携帯電話の電子メール機能の過剰な使用傾向を測定する「携帯メール依存性尺度」の作成を試みた。大学生320名に対し、先行研究等から収集した64項目にもとづいた調査を実施し、6因子38項目からなる尺度が構成された。各因子はそれぞれ「心理的依存」「生活への障害」「返信への過剰反応」「孤独感の回避」「メールコミュニケーションの優先」「使用不能状態への不安」と命名された。これらの因子はいずれも形携帯メールヘの依存状態を表現する内容と考えられ、一定程度の信頼性、妥当性が確認された。今後は携帯メール依存状態がよりリスキーな中高生に対する適用可能性についてさらなる検討が必要であると考えられた。 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2011-02-28 |
Volume | volume9 |
Start Page | 25 |
End Page | 31 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66606 |
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FullText URL | oupc_009_015.pdf |
Author | 桑原 晴子| |
Abstract | 乳がんは長期にわたって心身ともに危機をもたらす事態であり,その心理臨床学的援助のあり方が問われている。本論文では,乳がんの女性の心理的特徴と心理臨床学的援助に関する先行研究を概観し,現在の心理的支援の現状を踏まえたうえでその問題点について検討を行った。その中でイメージを用いた心理療法である表現療法がもつ意義を考察するとともに,乳がんを抱えた女性への心理臨床学的援助として表現療法のあり方を検討する研究の必要性を述べ,今後の課題を論じた。 |
Keywords | 乳がん 心理臨床学的支援 イメージ 表現療法 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2011-02-28 |
Volume | volume9 |
Start Page | 15 |
End Page | 23 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66605 |
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FullText URL | oupc_008_027.pdf |
Author | 山本 力| |
Abstract | これまで分離不安といえば乳幼児期の母子関係の現象として記述されてきた。青年期以降では分離不安は生起しないのか。生起するとしたら,どのような経験内容を持っているのか。また「分離」とはなにを意味するのか。分離不安と見捨てられ不安の違いは何か。不安の低減はいかにして可能なのか。こうした問いに対する答えを探索することを目的として,筆者の臨床経験や恋愛関係での分離不安の調査データを基礎にして,分離不安と見捨てられ不安に関する新たな見解を試行的に明らかにした。 |
Keywords | 分離不安 見捨てられ不安 恋愛関係 簾越しの交流 内的喪失 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2010-02-15 |
Volume | volume8 |
Start Page | 27 |
End Page | 34 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66604 |
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FullText URL | oupc_008_009.pdf |
Author | 上地 雄一郎| |
Abstract | Kohut (1977) が行ったエディプス・コンプレックス論の修正について紹介し,父親の肯定的役割に注目することの意義を述べた。次に,Kohut (1977) と類似の見解であるAbelin (1971,1975),Blos (1985), 牛島・福井 (1980) の見解を紹介し,これらの見解を,①子どもを去勢する父親(古典的精神分析の視点),②子どもの男性性または女性性を強化する父親,③母親からの分離-個体化を促進する父親,④母親の失敗を代償する父親という四つの視点(モデル)として整理した。次に,Kohut (1979) の『Z氏の事例』を上記の観点から再分析した結果,Z氏の回復過程には②③④の視点がすべて適用できること,また,③の視点は②の視点と表裏の関係にあることを,筆者の見解として述べた。 |
Keywords | エディプス・コンプレックス 父親の役割モデル Z氏の事例 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2010-02-15 |
Volume | volume8 |
Start Page | 9 |
End Page | 26 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66603 |
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FullText URL | oupc_007_037.pdf |
Author | 山本 力| |
Abstract | 今日の喪失論はFreud,Sの対象喪失論を超えて、大きく変貌しつつある。その代表的な旗手が米国のNeimeyer,R.である。今夏、彼が来日して講演を行ったが、それを筆者が聴講したことに触発されて、Neimeyerの悲嘆の理解と援助に対する構成主義的なアプローチについて展望したのが本論文である。構成主義の視座から見ると、モーニングワーク(喪の仕事)の中心過程は「死別後における世界の意味の再構築」にある。さらにNeimeyer理論の検討に随伴して喪失論のニューウェーブを3点にまとめた。一つは「絆」の継続、二つめは悲嘆者の主本的・個別的なワーク、三つ目は人生の物語・意味の再構築である。 |
Keywords | 悲嘆行為 物語(ナラティブ) 意味の再構築 アイデンテイティ変容 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2009-03-15 |
Volume | volume7 |
Start Page | 37 |
End Page | 44 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66602 |
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FullText URL | oupc_007_031.pdf |
Author | 東條 光彦| 浅上 亜希子| |
Abstract | 中学校教員の職務上経験される日常的なストレスが、主観的評価による心身の健康状態に与える影響について検討した。まず、職務ストレス尺度の作成を行い「標準業務」「生徒関係」「生活指導」「同僚関係」の4因子13項目が抽出された。つぎにこれらの得点とGHQ得点の関係について検討したところ、GHQ各領域において「同僚関係」を除く各因子得点の関連が認められた。これらの結果より、中学校教員の心身の健康について職務上のストレスの関与が再確認されるとともに、労働の情緒的側面と心身症状との関連について検索が必要であると思考された。 |
Keywords | 中学校教員 職務ストレス 自覚的健康状態 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2009-03-15 |
Volume | volume7 |
Start Page | 31 |
End Page | 36 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66601 |
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FullText URL | oupc_007_021.pdf |
Author | 桑原 晴子| |
Abstract | 本論文では反社会的行動という形で行動化をする少年達との関わりにおいて、少年達が主体的に生きている「からだ」に着目することが、その行動化の意味を考え、心理臨床的関係を続ける上で意義を持つことを、事例を通して検討を行った。行動化を中心とする少年たちに合った心理臨床のあり方を考えるためには、Kawai (2006) による意識の変化という視点が有効であり、内面が欠如するポストモダンの意識を持つ少年との間では、クライエントの表面の身体への関心が「関係性を育む器」となる。またスクールカウンセラーが生きているからだを関係性の中で差し出すことが、主体の生成する場としての機能を持つとともに、クライエント自身のからだへの関心だけでなく、スクールカウンセラーが自らのからだを通して、行動化の体験をイメージするこころの作業がクライエント理解を深める上で非常に重要になると考えられた。 |
Keywords | からだ 行動化 反社会的行動 教育臨床 ポストモダンの意識 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2009-03-15 |
Volume | volume7 |
Start Page | 21 |
End Page | 29 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66600 |
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FullText URL | oupc_007_011.pdf |
Author | 上地 雄一郎| |
Abstract | セラピストの共感不全による面接関係の危機に対する対応のガイドラインを提唱した。まず,共感不全およびそれへの対応の意義について自己心理学的視点から論じた。次に,共感不全の指標およびそれへの対応のガイドラインを提唱した。共感不全は不可避なのであり,対応によっては面接関係に有意義な効果をもたらす。クライエントの反応から共感不全に気づき,両者の関連について問いかけ,クライエントの失望や不満を共感的に理解することが必要である。また,両者の体験のずれを問題にする際には,対等性・相互性のスタンスを維持することが重要である。 |
Keywords | 共感不全 ガイドライン 自己心理学 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2009-03-15 |
Volume | volume7 |
Start Page | 11 |
End Page | 20 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66599 |
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FullText URL | oupc_006_013.pdf |
Author | 塚本 千秋| |
Abstract | 臨床心理学を専攻する大学院において,臨床心理学的面接の訓練の一環として,学生ボランティアを対象にした“試行カウンセリング”が広く実施されている。録音した上で事後に指導者らによって検討されることを対象者(クライエント)にあらかじめ説明し,同意を得て行われる4~5回程度のセッションである。筆者は,試行カウンセリングを実施した大学院生を指導しているが,一般的なセッションに対する指導とはずいぶん勝手が違い, とまどうことも多い。本稿ではその違いに焦点を当て,試行カウンセリングの特性や指導方法について考察を行った。 |
Keywords | 心理面接の訓練 試行カウンセリング 同一視 治療的介入 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2008-03-31 |
Volume | volume6 |
Start Page | 13 |
End Page | 19 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66598 |
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FullText URL | oupc_006_001.pdf |
Author | 土屋 政雄| 古口 高志| 東條 光彦| |
Abstract | 本研究は教師における不登校児への理解(原因帰属,前兆行動の把握)と対応の特徴について,教職経験を通じて獲得される部分と,教師を目指すものが本来有している部分を明らかにすることを目的とした。タイプの異なる不登校の典型的な2事例を,教師,教職志望大学生,教師以外の職業である成人,一般大学生に対して呈示し,事例文中の子どもに対する理解と対応について評定するよう求めた。その結果,教師は不登校タイプに応じた現状尊重的な対応を,教職経験の中で身につけること,不登校タイプに応じた理解は教師だけでなく,様々な立場の者が共通して行うことが明らかになった。 |
Keywords | 不登校 教師理解 原因帰属 前兆行動 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2008-03-31 |
Volume | volume6 |
Start Page | 1 |
End Page | 11 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66597 |
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FullText URL | oupc_005_023.pdf |
Author | 塚本 千秋| |
Abstract | 前報(塚本,2005)で筆者は,わが子の問題で悩むクライアントに対して,初心のカウンセラーがアドバイスをしがちになることをとりあげ,その問題点と対策を論じた。本稿ではそれを広げ,“カウンセリングが『お悩み相談』になってしまう”という初心者にありがちな現象を取り上げる。こうした現象を防止するために必要なカウンセラー側の認識として,①そのとき自分が注意を向けているクライアントの問題点や,行いたいと考えている介入の性質を,介入前に意識化する②実際に介入する場合には,より抽象度の高い表現で介入できないか検討する③一連の面接の連続性に注目する,ことをあげた。 |
Keywords | 臨床心理学的面接 研修 介入 技法 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2007-03-31 |
Volume | volume5 |
Start Page | 23 |
End Page | 31 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66596 |
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FullText URL | oupc_005_015.pdf |
Author | 片山 美香| |
Abstract | 本論では,食思不振とトイレのことが気になって登校できないことを主訴に来談したA子とその母親の面接事例から,同ーセラピストによる親子面接について検討した。セラピストの面接方針として,子どもに関しては症状の背景にあるしんどさやつらさを共有し主体性を育むこと,親に関しては親自身の戸惑いやつらさを共有し,子どもの現状理解を促し,共にかかわり方を考え,A子の環境を調整することとした。その結果,前思春期という依存と自立の間で葛藤する時期にあったA子は,母親との間であらためて緊密な信頼関係を築きなおし,徐々に自立を遂げていった。母親自身の親としての認識の変化もみられた。この経過から,同ーセラピストによる親子面接の利点と課題について考察した。 |
Keywords | 同ーセラピスト 親子面接 前思春期 食思不振 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2007-03-31 |
Volume | volume5 |
Start Page | 15 |
End Page | 22 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66595 |
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FullText URL | oupc_005_009.pdf |
Author | 清水 妙子| 東條 光彦| |
Abstract | 高校生男女431名を対象に,統制困難な感情体験を評価する尺度を再構成した.その結果「内的混乱」「依存」「無力感」の3因子14項目からなる非自律性尺度が構成された.Cronbach のα係数を求めたところ十分な内部一貫性が確認され,構成概念妥当性が検証された. また本尺度は「内的混乱」「無力感」からなる感情体験の統制不能感とそれに起因する「依存」という2段階の特徴を示す尺度であると考えられた.性差については, 「依存」において女子の方が有意に高い得点を示していた.このことが男子よりも女子にリスクのある食行動を生じさせやすい一因となっている可能性があると考えられた. |
Keywords | 感情体験 統制不能感 非自律性 食行動 高校生 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2007-03-31 |
Volume | volume5 |
Start Page | 9 |
End Page | 14 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66594 |
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FullText URL | oupc_005_001.pdf |
Author | 山本 力| |
Abstract | 喪失と悲嘆に関する関心は年々広がりつつある。わが国でも、この領域の研究もかなり蓄積されてきたが、いまだ粗放的で、全体を統合する研究は少ない。20世紀初頭フロイトの黎明期の臨床的検討以来の長い研究史をもつが、いまだ用語の定義もあいまいで、概念規定にもかなりの揺れがある。そこで、私が30年間にわたって継続してきた研究と知識をリソースとして、主要な用語を整理して、喪失と悲嘆に関する32個のキーワードの意味を明確化しよう考えた。最後に、筆者の喪失研究の文献目録も掲載した。 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2007-03-31 |
Volume | volume5 |
Start Page | 1 |
End Page | 8 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66593 |
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FullText URL | oupc_004_023.pdf |
Author | 塚本 千秋| |
Abstract | 当相談室には,不登校など子どもの問題を相談にくる保護者が多い。現職教員でもある相談員は,そのような保護者からの相談に日常的に接していることもあって,比較的に安易に“助言”を与えてしまいがちである。もちろん助言が必要な場面は多々あり,そのすべてが問題ではないが,当相談室は,臨床心理学的面接の研修の場でもあるのだから,助言を行うまでにカウンセラーがなすべきことをよく吟味し,検討する必要があるだろう。本稿では,カウンセラーが助言をしたくなるような面接場面を架空に作り,それについて検討した。 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2006-03-31 |
Volume | volume4 |
Start Page | 23 |
End Page | 29 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66592 |
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FullText URL | oupc_004_015.pdf |
Author | 清水 妙子| 東條 光彦| |
Abstract | 大学生男女を対象に,個人の内的特性としての一般的な不合理な信念と問題のある食行動傾向の関係を検討した.その結果,従来指摘されていた栄養摂取や体型などの摂食に直接関連する信念ばかりではなく,より一般的な,個人に特性的な不合理な信念が強いほど問題のある食行動の頃向が強いことが明らかになった.加えて性別により問題のある食行動傾向の発現メカニズムや各人が持つ不合理な信念のスタイルが異なること,「感情の混乱」「依存」「無力感」など『コントロール不能感』と問題のある食行動傾向との関連が指摘された. |
Keywords | 問題のある食行動 不合理な信念 性差 コントロール不能感 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2006-03-31 |
Volume | volume4 |
Start Page | 15 |
End Page | 21 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66591 |
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FullText URL | oupc_004_001.pdf |
Author | 山本 力| 立花 明子| |
Abstract | 本論文は友人の自死に遭遇した女性Tさんの喪失経験の事例的検討である。まずTさんへのインタビュー調査を行い、その聞き取りの内容を再構成した論文草稿を被調査者に何度かフィードバックして、妥当性を検討してもらい、協力して悲嘆経験の本質に迫るという相互的な方法を行った。そして、従来の定型的な悲嘆反応の理解の仕方とは異なり、Tさん独自の経験様式のあり方、つまり悲嘆経験の個別性に関する心理臨床的な理解を試みたものである。 |
Keywords | 自死(自殺) 対象喪失 自己喪失 モーニングワーク 悲嘆の個別性 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2006-03-31 |
Volume | volume4 |
Start Page | 1 |
End Page | 6 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66590 |
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FullText URL | oupc_003_037.pdf |
Author | 塚本 千秋| |
Abstract | 事例報告や事例研究において,各回のセッションをどのように記述するかは,初心の執筆者にとって悩みの種である。面接場面を活き活きと再現しようとすると,クライエントの発言を多く採録したくなり,1回分の記述が膨大になって,焦点がぼやけ,冗長な報告となってしまう。投稿規定に従って短くしようとすると,事実が列挙されるだけの無味乾燥な記述になったり,重要なやりとりが失われたりする。本稿では「論文の目的や考察内容から,面接での発言や現象を絞り込み,経過を要約する」という基本的な観点は棚上げし,あくまで「技術論」として各回のセッションを短くわかりやすく記述するにはどうすればよいか,実例を例示して論じた。 |
Keywords | 事例研究 事例報告 抽象化 逆転移 論文執筆 |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2005-03-31 |
Volume | volume3 |
Start Page | 37 |
End Page | 45 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66589 |
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FullText URL | oupc_003_025.pdf |
Author | 山本 力| |
Abstract | 筆者は犯罪被害者カウンセラーの臨床実践を行ってきた。本論文では性暴力の被害者が被害後にどのような経験をしているかということと性暴力のカウンセリングの要点について学んだことをまとめることを目的とした。性暴力の本質は暴力と恐怖であり,その支援のためにはカウンセリングと平行して,さまざまの直接支援もオプションとして必要になる。箪者の行った様々の危機介入の経験をベースにしながら,性暴力の被害者に対する緊急カウンセリングの要点を暫定的にまとめたものである。オフィスでの個人カウンセリングが軸になっているが,臨床心理学的なコミュニティ支援の発想と方略が同時に求められる。 |
Keywords | 性暴力 緊急カウンセリング トラウマ 刑事手続き |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2005-03-31 |
Volume | volume3 |
Start Page | 25 |
End Page | 35 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/66588 |
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FullText URL | oupc_003_017.pdf |
Author | 森 真衣子| 東條 光彦| 佐々木 和義| |
Abstract | 本研究の目的は,青年を対象に, Kobasa (1979a) の定義にもとづいた青年期用ハーディネス尺度の作成を行うことであった。大学生554名(男性202名,女性349名,不明3名)を対象に,データの収集を行ったところ, 3因子27項目からなる青年期用ハーディネス尺度 (Personality Hardiness Inventory for Adolescence: PHIA-27) が構成され,信頼性と妥当性が確認された。さらに本尺度の簡易化を試行したところ,同様の因子構造を有するPHIA-15を確認することができた。PHIA-27,同15ともに,抽出された3因子は,いずれも従来のハーディネス概念に対応したコミットメント,チャレンジ,コントロールの要素を抱合していた。 |
Keywords | ハーディネス (Personality hardiness) 青年期 アセスメント |
Publication Title | Bulletin of Shinri-Kyouiku Counseling Clinic at Okayama University |
Published Date | 2005-03-31 |
Volume | volume3 |
Start Page | 17 |
End Page | 24 |
ISSN | 2185-5129 |
language | Japanese |
File Version | publisher |