JaLCDOI | 10.18926/bgeou/67894 |
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Title Alternative | Comparison of Acoustic Characteristics of Performances Conducted in Different Ways and Examination of Impression Investigations of the Performances |
FullText URL | bgeou_187_053_067.pdf |
Author | MUSHIAKI, Masako| ZAIMA, Takefumi| OWAKI, Masanao| |
Abstract | 筆者等は,音楽授業での指揮状況を向上させる方策として,授業での教員の立ち位置と指揮の仕方に注目した。異なる立ち位置と異なる指揮の仕方で演奏した場合,各々の演奏が音響学的にどのように変化するのか音カメラ装置で測定した。併せて,各々の演奏に対して受講学生の印象調査を行った。音響特性から,指揮の仕方によって,音節が明瞭になること(スペクトログラムの濃さ),ビブラートに変化が見られること(「ゆれ」の表れ),音量が変化すること(音圧レベル),音価が異なってくること(時間軸波形)が示された。印象調査からは,指揮者が,ピアノの位置で指揮をするのに比べて,合唱者の前で指揮をすることで,アゴーギク,ディナーミック,表現の豊かさに対する演奏の評価が大きく反転した。指揮の仕方では,形式的な指揮に比べて,音楽的な要素を入れた指揮をすると,アゴーギク,ディナーミック,息の流れの演奏評価が高くなった。さらに,音響特性と音楽表現との関連性が視覚的に確認され,特に,「ゆれ」(ビブラート)の頻出は,音楽表現を豊かにすることが示された。 |
Keywords | 指揮 音響特性 印象調査 比較 演奏 |
Publication Title | Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University |
Published Date | 2024-12-06 |
Volume | volume187 |
Start Page | 53 |
End Page | 67 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/64981 |
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Title Alternative | Analysis and Impression evaluation of Song “Heidenröslein” -Comparison of “Heidenröslein” by five composers- |
FullText URL | bgeou_182_035_045.pdf |
Author | Hayakawa, Rinko| Mushiaki, Masako| |
Abstract | 同じ歌詞でも音楽が異なるとどのような印象を持つのかという点に着目し,ゲーテの詩を元にした5 人の作曲家による《野ばら》を取り上げ,楽曲分析と印象評価の比較を行った。その結果,それぞれの楽曲を特徴付けている音楽的特徴,男声女声という表現媒体(音域)との関連を主にして,その曲の印象を評価していることが読み取れた。また,歌詞に関わらず,音楽的特徴に基づいてある程度共通の印象傾向を持たせる機能があることもわかった。さらに,曲の嗜好や「歌いたい」気持ちに関連する特徴については,身体的・心理的な感覚を想起しやすい特徴が,「歌いたい」気持ちを喚起する傾向にあること,声の表現の質に関する特徴や,歌唱の技術的な難易度の如何によって,歌唱への興味関心が影響を受ける傾向があることも示唆された。 |
Keywords | 歌曲 《野ばら》 楽曲分析 印象評価 |
Publication Title | Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University |
Published Date | 2023-02-24 |
Volume | volume182 |
Start Page | 35 |
End Page | 45 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/63242 |
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Title Alternative | On Role of Conducting in Singing Classes (2): Based on Questionnaire Survey of Chorus Students and Music Teachers of Elementary School, Junior High School and Senior High School |
FullText URL | bgeou_179_085_094.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| |
Abstract | 本稿では,歌唱授業において指揮の活用を進めるために,音楽授業での指揮の取り扱いの実状を調査し,指揮を取り入れる際の課題について考察した。このために,教員養成学部の合唱受講生及び学校教員に対するアンケート調査を実施した。その結果,音楽授業での指揮の必要性や有効性を合唱受講生,学校教員ともに認識している一方,歌唱指導や合唱指導をピアノの弾き歌いで行うという旧来の指導方法が定着しているため,音楽表現に活かせる指揮が活用されていないこと, 指揮法に自信のない教員が少なからず存在すること,研修の機会を求める教員が多数存在することが明らかになった。音楽授業で,音楽を共有しながら表現を追求していくためには,生徒に正対し,意思疎通を図りながら授業を進めていくことが必須で,このためにはピアノ伴奏をしながら歌唱指導を行うという旧来のスタイルから転換し,アカペラの教材を増やし,音楽教員の歌声を基盤とした授業が必要である。さらに,基礎を身に付ける重要な時期である小学校の全学年にわたって,専科指導を推進し,また,音楽教員のリカレント教育も切実な問題と考える。 |
Keywords | 指揮 役割 授業 アンケート調査 ピアノ伴奏 |
Publication Title | Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University |
Published Date | 2022-02-24 |
Volume | volume179 |
Start Page | 85 |
End Page | 94 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/63017 |
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FullText URL | bgeou_178_047_057.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| |
Abstract | 本研究は,コロナ禍にオンラインで行った合唱授業での経験から,指揮の有効性に注目し,合唱授業における指揮の役割について論じるものである。オンラインで合唱授業を実施するに際して,これまでの通常の授業では,あまり採用することのなかった練習法を取り入れてみた。その結果,次の様な合唱の練習法に関して新たな知見を得た。即ち,指揮者を見て歌唱することは,受講生全員が一体となって音楽を共有できる作用が高まること,ハミングで歌唱することは,響きの向上を自覚できる効果が高いこと,パソコンに保存されたパートの音声を利用した二重唱の練習は,実際の合唱に近い感覚が得られることの3点である。これらの事例の中から特に合唱指揮に着目し,合唱受講生を対象に,合唱指揮に関する比較調査を実施した。調査結果をもとに確認できたことは,歌っている間,合唱者は,指揮者の手の動きを注視しているのみならず,顔の表情,口の動き,身体全体の動きについても,指揮者の手の動きと同程度に注意を払っているということである。 |
Keywords | 指揮 役割 コロナ禍 授業 合唱 |
Publication Title | Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University |
Published Date | 2021-11-26 |
Volume | volume178 |
Start Page | 47 |
End Page | 57 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/61467 |
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FullText URL | bgeou_176_059_068.pdf |
Author | MUSHIAKI, Masako| HAYAKAWA, Rinko| |
Abstract | 本稿では,合唱団員に対して実施したアンケート調査の分析によって明らかとなった,合唱演奏会の前後における団員の意識の変容についての全体的な傾向を踏まえて(虫明, 2020),個々の団員の意識変化について,演奏会前の意識の異なる3名を抽出して,SCATを用いて分析を行った。その結果,演奏会前に,異なる方向へ向けられていた3名の団員の意識は,演奏会中の超越的な体験によって,演奏会終了後には,団員や指揮者との信頼関係へ向けられていることが挙げられた。また,個々の団員の練習参加頻度は,演奏会前の「指導者との関わりや指導内容」や演奏会後の「個々の思い」の変容に影響することも明らかになった。これらから,合唱の日々の美的追究やコンサート本番における音楽による生きたコミュニケーションによって成立する感動体験は,音楽的評価を超えて,人と人とを繋ぎ合わせる力を持っているということが考えられた。 |
Keywords | 合唱 本番 個々の団員 意識 変容 |
Publication Title | Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University |
Published Date | 2021-02-24 |
Volume | volume176 |
Start Page | 59 |
End Page | 68 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120006980462 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/61001 |
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FullText URL | bgeou_175_047_056.pdf |
Author | 虫明 眞砂子| |
Abstract | 合唱演奏会を実施すると,演奏会前後で団員の意識に大きな変容を実感することが有る。その要因を探るために,民間の合唱団であるイウス・フェミーネ女声合唱団の演奏会において,合唱団員に対するアンケート調査を実施した。アンケート調査は自由記述で行い,回答内容は,1.練習方法・内容,2.団員・仲間,3.指導者・指導内容,4.合唱技術・特質,5.個々の思い,6.その他の6項目に分類するこができた。これらを分析した結果,団員や指揮者が本番を経て体感した心理的な変容は,団員と指揮者との信頼関係が基盤となり,指揮者が行った合唱指揮に誘導されて,団員の中に一体感,開放感,高揚感が沸き上がり,ピーク・パフォーマンスとなって,団員各々が音楽的な力を最大限に発揮できたと考えられた。 |
Keywords | 合唱 本番 指揮 団員 意識 変容 |
Publication Title | Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University |
Published Date | 2020-11-27 |
Volume | volume175 |
Start Page | 47 |
End Page | 56 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120006937490 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/58125 |
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Title Alternative | Research on Facial Expression and Vocalization in Singing |
FullText URL | cted_010_123_137.pdf |
Author | KATAKAMI, Satomi| MUSHIAKI, Masako| |
Abstract | 音楽授業等で児童・生徒が歌唱する時の表情は,発声にどのように影響するのだろうか。この疑問を明らかにするために,筆者等は,小学生から大学生を対象に,無表情・怒り・悲しみ・笑顔の表情を取り入れて歌う歌唱実験および歌唱者へのアンケート調査を実施し,表情の変化がもたらす効果について検討した。その結果,よりよい歌唱時の表情の効果では,笑顔の表情が歌いやすく,発声面で良い効果をもたらしていることが明らかとなった。また,笑顔の表情の中でも[たて]の笑顔が響きや高音の発声に良好であること,[よこ]の笑顔は,歌いやすいが力みやすいこと,笑顔の表情では,口の開け方を意識していることが示された。アンケート調査からは,年代が大きくなるほど,表情によって声が変化すると認識していることがわかった。一方,小学生では,表情や声の変化を感じづらいため,教師側が基礎の発声の理解へ導き,歌唱者が表情で声が変わったと感じられる指導が必要である。 |
Keywords | 歌唱 (singing) 表情 (facial expression) 発声 (vocalization) 笑顔 (smiling face) |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2020-03-20 |
Volume | volume10 |
Start Page | 123 |
End Page | 137 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/56546 |
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FullText URL | cted_009_109_123.pdf |
Author | Yamashita, Yoshika| Mushiaki, Masako| |
Abstract | 幼児にとって「歌うこと」は日常と密着し,幼児の生活に彩りを加えるものである。では,具体的に保育者は,歌を提供する際にどのようなことに注意して歌の選曲や歌の活動を支援するべきなのであろうか。これらを検討するために,現在,幼児期に扱われる曲種の調査,幼児への歌の実践指導,保育関係者へのインタビューを行った。その結果,幼児向けの歌は曲名が「あ」行で始まる歌が多く,生活習慣を学ぶ歌,おとぎ話の歌,架空の生き物の歌等,多様に分類できることが解認できた。また,幼児への歌唱指導では,きっかけの言葉に即時反応する幼児から影響を受けて,他の幼児も反応する等の相互作用がみられた。インタビューからは「大きい声」「小さい声」の出し方の声掛けや歌の活動の工夫が示され,幼児期の歌活動には,年齢に応じた歌の導入,幼児の特性に応じた声掛け等,柔軟で細部まで配慮された指導や援助が必要とされることが明らかになった。 |
Keywords | 幼児期 歌 歌の活動 保育 歌唱指導 |
Publication Title | Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University |
Published Date | 2019-03-20 |
Volume | volume9 |
Start Page | 109 |
End Page | 123 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2019 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/55483 |
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Title Alternative | Consideration on a Vocalization of Chorus Singing and Solo Singing (2) : Through Questionnaire Surveys to Professional and Amateur Choral Singers, Students Attending a Chorus Class and Choral Conductors |
FullText URL | bgeou_166_099_108.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| |
Abstract | 合唱活動を行っている歌い手や指導者は,発声をどのように捉えているのであろうか。アマチュア合唱団員,プロの合唱団員,教員養成学部の合唱受講生,合唱指揮者を対象にアンケート調査を行い,自由記述の記述内容から発声の課題を検討した。その結果,ソロの発声技術と合唱の発声技術の両方を使用することに歌唱演奏者が苦労しながら取り組んでいることが明らかとなった。ソロ歌唱と合唱歌唱の理想的な発声を得るためには,両者とも声楽発声の基礎を身につけた上で,ソロと合唱それぞれに特有な歌唱技術のコントロールができることが必要である。また,ソリストは,「合わせる」経験を積んでいく中で,合唱歌唱の技術を磨いていくことが必要であり,合唱歌手は,「ソリストの歌唱技術」を獲得することで,個々の歌唱技術を磨いていくことが必要である。 |
Keywords | 合唱 ソロ 発声 歌唱技術 コントロール |
Publication Title | Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University |
Published Date | 2017-11-28 |
Volume | volume166 |
Start Page | 99 |
End Page | 108 |
ISSN | 1883-2423 |
Related Url | http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/54839 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120006368132 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54839 |
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Title Alternative | A Consideration on a Vocalization of Chorus Singing and Solo Singing (1) : Through Listening Experiment of Ensembles |
FullText URL | bgeou_164_065_074.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| Suda, Chihomi| |
Abstract | 合唱とソロでは,それぞれの歌唱形態で歌った場合,発声上の差異を生じると感じる歌い手が存在するのはなぜだろうか。この疑問を解明するために,合唱経験者,ソロ経験者をそれぞれ組み合わせたヴォーカルアンサンブルの演奏を実施し,演奏者を対象とした質問紙調査とその演奏に対する聴取実験を行った。その結果は以下のようであった。①ソロ経験者の歌声は,ビブラートや響き,声量等の個性が強いため,美しいアンサンブルを作り上げることが難しい。②合唱経験者は,他声部を聴く力はあるが,一人ひとりの歌声は声量や発音などの歌唱技術の点で物足りない部分があり,アンサンブルになると音楽表現にも弱点が見られる。③ソロ+合唱経験者は,合唱とソロそれぞれに適した発声に切り替えて歌うことができる,アンサンブルに適している。④ソロ経験者と合唱経験者は,「ビブラートのかけ方」「アンサンブルの合わせ方」の意識に差異が見られる。 |
Keywords | 合唱 ソロ 発声 聴取実験 |
Publication Title | Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University |
Published Date | 2017-02-24 |
Volume | volume164 |
Start Page | 65 |
End Page | 74 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120005997438 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/53820 |
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Title Alternative | A study of chorus activities in lifelong : based on a case study of a chorus |
FullText URL | bgeou_113_129_139.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| |
Abstract | 生涯学習は,高齢化社会に向けてその重要性が増している。合唱活動は生涯学習の一環として大きな役割を果たすものと期待されるが,生涯学習としての活動の実態は未だ明らかでない。今後,合唱活動を生涯学習の中で積極的に活用していくための具体的方針を確立するために,まず活動の現状と問題点を明らかにする必要がある。今回,岡山県内で活動している社会人を主体とする合唱団を調査し合唱団員の側から見た活動の意義,合唱団の抱えている問題等を探った。その結果,合唱団における合唱活動により,音楽に対する興味が一層深まった,仕事上のストレスが発散できた,日常生活で表情が明るく豊かになった等,この活動が各人に有効に作用していることが分かった。また,社会人として合唱活動を始め,その活動を継続する動機付けとして,学生時代の学校内での部活動,学校外における合唱活動,さらに家庭における音楽経験が強く影響していることが分かった。合唱団の抱えている問題点としては,有能な合唱指導者に恵まれないこと,合唱団員の活動時間が足りないこと等が明らかとなった。 |
Keywords | 生涯学習 高齢化社会 合唱活動 指導者不足 |
Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
Published Date | 2000-03-15 |
Volume | volume113 |
Start Page | 129 |
End Page | 139 |
ISSN | 0471-4008 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120005677863 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/53235 |
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Title Alternative | Consideration of Chorus Activities of a Junior High School in Okayama Prefecture |
FullText URL | cted_005_052_061.pdf |
Author | Takahashi, Akiko| Mushiaki, Masako| |
Abstract | 本研究は,岡山県の中学校教育における合唱活動の現状と,その課題点を明らかにすることを目的とする。そ のために,学習指導要領の分析,合唱連盟の加盟団体数及びNHK 全国学校音楽コンクールへの参加校数の他県 との比較,県内中学校の音楽科教員へのインタビュー調査を行った。その結果,①岡山県は合唱指導を得意とす る教員が少なく,音楽の授業や合唱・歌唱指導の内容に差が生じていること②指導者不足により,合唱部の活動 が衰退していること③現場の教員は生徒指導に多くの時間を割かなければならず,授業や部活動に力を入れにく いことが明らかになった。 |
Keywords | 岡山県 合唱活動 中学校教育 合唱部 NHK 全国学校音楽コンクール |
Publication Title | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
Published Date | 2015-03-06 |
Volume | volume5 |
Start Page | 52 |
End Page | 61 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2015 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
NAID | 120005572541 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/53158 |
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Title Alternative | An Attempt to Guide a Women’s Chorus Composed of Members of Various Occupations |
FullText URL | bgeou_158_137_148.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| |
Abstract | 多様な職種を持つI女声合唱団の団員に対する意識調査を基に,活動の魅力,技術面や心 身の変化を分析し,さらに仕事への影響についても検討した結果,5 点にまとめることがで きた。①活動の動機や魅力は,団員各自の合唱への愛好心,団員相互や指導者との信頼関係, 社会的な支援や貢献の共感等である。②柔軟体操や呼吸法は,職場環境から合唱活動への意 識や心身の転換の上で重要であり,ハーモニーやカノン練習は,耳の訓練として効果がある。 ③団員各自の合唱技術面の変化では,和声感の向上と発声技術の向上が多く見られた。意識 面では,人間関係や社会生活等に影響を与えている。身体面では,体が楽器になるという感 覚が徐々に理解できるようになった。④仕事への影響については,活動を通して前向きな気 持ちになることが自信を深め,仕事へのモチベーションの向上につながる。⑤主な課題とし て,団員個人に対しては,発声の改善や練習時間の確保,合唱団に対しては,団員の増員, 合唱団の方向性の検討や練習方法の改善が挙がった。 |
Keywords | 合唱 ハーモニー チャリティコンサート 職業 仲間 |
Publication Title | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
Published Date | 2015-02-25 |
Volume | volume158 |
Start Page | 137 |
End Page | 148 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120005553928 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/52180 |
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Title Alternative | Consideration of a Choral Warm-up Ⅲ - from a Viewpoint of“ Mental Training” |
FullText URL | bgeou_155_091_100.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| Kuroi, Kaori| |
Abstract | 歌唱と心技体のバランスの関係について,学生を対象に実施したメンタルトレーニングを取り入れた7日間の練習の間に行ったアンケート調査結果の分析をもとに考察した。その結果,以下の傾向が見られた。①全体的に,演奏本番に向かって,心技体のバランスを取り,良い状態にしていこうとする傾向にあること,②心技体のバランスがとれていない学生は,マイナス面の分野を大きく改善しようとする傾向にあること。③演奏経験の長い学年は,経験の短い学生に比べて,心技体の中ではメンタル面の数値が一番高く,常に気持ちをアップさせて技術面を伸ばそうとする傾向があること。よって,演奏経験の少ないものや歌唱に苦手意識がある学生に対して,心身のリラックスを促し,自信を持たせることが演奏能力向上に有効であり,演奏経験のある学生にとっても,技術面の伸張に繋がることが示唆された。 |
Keywords | ウォームアップ 合唱 歌唱 心技体 バランス |
Publication Title | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
Published Date | 2014-02-25 |
Volume | volume155 |
Start Page | 91 |
End Page | 100 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120005394605 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/51107 |
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Title Alternative | Consideration of a Choral Warm-up II ―from a Viewpoint of “Physical Relaxation”― |
FullText URL | bgeou_153_059_069.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| Kuroi, Kaori| |
Abstract | 合唱のウォームアップについて,合唱指導者の取り組みや合唱団の事例を通して,身体の リラックスの視点から考察した。野口体操や体ほぐしを取り入れた合唱指導者渡辺,岩崎, 橋本ら3者は,身体の柔軟性が良好な発声を導くという考えに基づいていることを示してお り,また,岩崎,橋本は,心理的柔軟性もその条件に付加していることが明らかになった。 次に,合唱団の実践例から,全体的に,身体的な観点からは「呼吸」と「姿勢」を大切にし た指導が行われ,上肢部分のストレッチに重点が置かれていることがわかった。他方,心理 的観点からは仲間との触れ合いを取り入れて心をほぐすなどの工夫が見られた。さらに,呼 吸と運動(動き)を同時に行う,合唱団員の年齢に応じた活動を取り入れるなどの工夫も見 られ,これらの活動が,息が自然に声につながるための手立てとなる示唆を得た。 |
Keywords | 体ほぐし リラックス 呼吸 合唱 ウォームアップ |
Publication Title | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
Published Date | 2013-07-25 |
Volume | volume153 |
Start Page | 59 |
End Page | 69 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120005324822 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/49486 |
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Title Alternative | Leading Cultural Activity through Student Opera (2) : Analysis of the Internal Evaluation of a Teacher and Student |
FullText URL | cted_003_042_051.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| Ogawa, Yoko| Hayakawa, Rinko| |
Abstract | 「学生オペラ」の発信は,教育現場で活躍できる人材育成と,岡山大学を文化活動の拠点とした文化・芸術活動の盛んな地域づくりを目指すことを目的として実施したものである。本稿では,(1)に引き続き,その取り組みの意義と課題について,教員(指導者)と学生の内的評価の分析を中心に考察を行った。学生対象のアンケート結果からは,全体の88%の学生が参加してよかったと感じており,また,教員養成におけるオペラ活動の意義を良い経験であると感じている学生は97%であった。大半の学生が,オペラのような総合的且つ横断的な分野の経験は,教育現場で活用でき,協調性や自主性を伸ばすことにもつながると考えており,活動の意義を共有していることがわかった。教員(指導者)のアンケート結果からは,それぞれの役割を発揮できたという連携の意義と,物理的体制の強化について課題が確認された。 |
Keywords | 学生オペラ 人材育成 連携 文化活動の拠点づくり 内的評価 |
Publication Title | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
Published Date | 2013-03-08 |
Volume | volume3 |
Start Page | 42 |
End Page | 51 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2013 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
NAID | 120005232447 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/49485 |
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Title Alternative | Leading Cultural Activity through Student Opera (1) : From a Viewpoint of Cooperation, Feedback and Innovation |
FullText URL | cted_003_032_041.pdf |
Author | Hayakawa, Rinko| Ogawa, Yoko| Mushiaki, Masako| |
Abstract | 「学生オペラ」の発信は,教育現場で活躍できる人材育成と,岡山大学を文化活動の拠点とした文化・芸術活動の盛んな地域づくりを目指すことを目的として実施したものである。本稿では,約半年間の準備期間の様子とその成果を報告し,筆者らが取り組んださまざまな連携のあり方と課題について考察した。連携に関しては,①教育学部内の教員の連携(教科内容専門の教員と教科教育専門の教員),②附属学校との連携,③他学部との連携,④地域や卒業生との連携に焦点を当てて検討した。また,オペラ終演後に実施したアンケート結果からは,来場された多くの方が非常に満足されており,これからも継続してほしいと要望していることが明らかになった。 |
Keywords | 学生オペラ 人材育成 文化活動の推進 アンケート調査 |
Publication Title | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
Published Date | 2013-03-08 |
Volume | volume3 |
Start Page | 32 |
End Page | 41 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2013 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
NAID | 120005232446 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/49022 |
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Title Alternative | Consideration of a Choral Warm-up Ⅰ – from a Viewpoint of “ Physical Release” in Physical Education – |
FullText URL | bgeou_151_109_117.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| Kuroi, Kaori| |
Abstract | 合唱のウォームアップについて,体育科の「体ほぐし」の視点から考察を行った。基礎と なる「野口体操」を概観した結果,「ゆるめる」・「ほぐす」・「身体感覚を拓く」ことが重要 であることがわかった。次に,体育科の視点から目的や実践方法について考察した結果,「体 ほぐしの運動」は,「体」とともに「心」をほぐし,解放することを目指している活動であ ることがわかった。また,体育科の「体ほぐし」の実践例は,その目的と効果を考慮すると そのまま合唱のウォームアップに活用できることがわかった。岡山大学でのウォームアップ の実践に対する意識調査では,体ほぐしのウォームアップは各自取り組みやすいことがわ かった一方,発声のウォームアップについては,声の変化の判断が難しく,取り組みにくい が,効果はあると認識していると推察できた。このことは,教師の専門的な支援がより必要 であることも示唆している。 |
Keywords | 合唱 ウォームアップ 野口体操 体育科 体ほぐし |
Publication Title | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
Published Date | 2012-11-27 |
Volume | volume151 |
Start Page | 109 |
End Page | 117 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 120005053297 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/48194 |
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Title Alternative | Retraining Teachers for Teaching Singing.-on a Teacher’ s License Recertification Course- |
FullText URL | cted_002_060_070.pdf.pdf |
Author | Hayakawa, Rinko| Mushiaki, Masako| |
Abstract | 教員免許状更新講習の実践内容と,受講者の事前および事後アンケートの分析を中心に,歌唱指導における教師力の育成について考察を行なった。受講前には,歌唱指導に問題意識や苦手意識を持っている教師らが多く,指導法に関しても,すぐ現場で使えるような発声法や指導法を求めている教師らが多かったが,講習により,①問題意識・苦手意識の緩和,②歌唱指導についての考え方の転換,③歌唱指導についての知識や技能の獲得,④歌唱指導( 音楽の授業) への意欲の喚起の4点の成果が得られたことが明らかとなった。特に,理論と実践を関連させながら,多角的な声へのアプローチをしていくことが,歌唱指導における教師力の育成につながると考えられた。 |
Keywords | 歌唱指導 教師力 新学習指導要領 発声 |
Publication Title | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
Published Date | 2012-03-19 |
Volume | volume2 |
Start Page | 60 |
End Page | 70 |
ISSN | 2186-1323 |
language | Japanese |
Copyright Holders | Copyright © 2012 岡山大学教師教育開発センター |
File Version | publisher |
NAID | 120003987709 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/47120 |
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Title Alternative | About Choral Education in School Education of Japan - On the Basic of a System of a Music Educational Institution in Finland - |
FullText URL | bgeou_148_039_048.pdf |
Author | Mushiaki, Masako| |
Abstract | 日本の学校教育における合唱活動の活発さを表す指標として,NHK全国学校音楽コンクールへの参加校数の割合を採用し,都道府県ごとの値を比較した。その結果,合唱の活発な地域とそうでない地域が2極化していることが分かった。岡山県の合唱活動は,その中でも非常に低調なグループに属することが分かった。このような状況を改善するための手掛かりとして,フィンランドの音楽教育およびエスポー音楽学校の形態およびカリキュラムを考察した。その結果,生涯教育を目的とした多様な音楽教育機関と幅広いカリキュラムが用意されていること,演奏家と聴衆の両方を育てることを目的としていることがわかった。エスポー音楽学校では,器楽の個別指導,ソルフェージュ,アンサンブルの3つの科目を主体とし,器楽教育を重要視している一方,合唱をアンサンブル活動の一つとして大切にしていること,音楽教育全体の質を高めるために,楽器と歌唱の両方を生徒たちに学習させるカリキュラムであることが明らかになった。 |
Keywords | 合唱 器楽 カリキュラム バランス フィンランド |
Publication Title | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
Published Date | 2011-10-25 |
Volume | volume148 |
Start Page | 39 |
End Page | 48 |
ISSN | 1883-2423 |
language | Japanese |
File Version | publisher |
NAID | 40019145254 |