Okayama Economic Review
Published by the Economic Association of Okayama University

Network Analysis of Interregional Information Exchange: A Study in the Takahashi River Basin Area

Nakamura, Ryohei Kaken ID researchmap
Yokota, Natsumi
Published Date
2026-03-18
Abstract
 本稿では,岡山県の「高梁川流域連携中枢都市圏」で2014年から開催されている「高梁川流域経済成長戦略会議」における参加主体間の情報交流についてのネットワーク分析を行った。高梁川流域連携中枢都市圏(高梁川流域圏)とは,岡山県高梁川周辺に位置する現在の新見市,高梁市,総社市,早島町,倉敷市,矢掛町,井原市,浅口市,里庄町,笠岡市の10自治体が参加している連携中枢都市圏である。高梁川流域圏におけるネットワーク分析に際しては,同圏域内で展開されている事業を8つに分類し,それぞれの事業に関する参加主体間の情報交流についてアンケート調査を行った。ネットワーク指標については事業ごとに次数中心性と媒介中心性の中心性指標を,また事業別に密度,推移性,相互性を算出した。事業別にみると,観光事業についての情報交流が最も密なネットワーク構造をしており,ネットワークの視点では観光事業が高梁川流域圏内で最も勢力的に行われている事業といえる。また全事業において特定の行政主体や商工会議所をはじめとする地域経済団体等の中心性指標が全体的に大きな値をとっており,ネットワークにおいて情報交流のハブや情報の集中・分散主体として機能していることが明らかになった。分析結果を踏まえ,ネットワークの視点から高梁川流域圏の今度の地域振興について2点提言した。1つは事業によって情報交流のハブや情報の集中・分散主体を主体間で分担することによって,すべての事業で密なネットワークを築くことを目指すことである。もう1つは高梁川流域圏の情報交流ネットワークに全く参加していない主体をなくすことで,全体的に密なネットワークを目指すことである。
Note
論説 (Articles)
ISSN
2433-4146
NCID
AN00032897
JaLCDOI