新学習指導要領で探究的な学びを経験した高校生が大学で学び始める2025年度を控え,大学の教養教育科目として,「色」を主題にして物理学と被服学の知見を組み合わせ,プロジェクト型の活動も組み入れた新たな授業を開発し実践した。昨年度の実践と同様に,様々なつながりを意識してものごとを捉えたり,学生自身の思考や感覚の特徴を自覚させることを促す仕掛けを組み込むことで,学生の主体性を促して創造的な思考を刺激する授業になっている。受講生のシャトルカードの記述,考察過程で作成したウェビング,物理や物理学習に対する学生の思考や態度を測定するCLASS調査紙などの分析の結果,「主体的,対話的に考え,感じ,判断する自分自身の存在を意識すること」を促す効果が大きいことが明らかになった。これは,探究的な学びの土台として重要な創造性の涵養に欠かせない要素になる。