児童の幸福や心理的 well-being を高める研究の1つが,よい character の育成を目指す教育研究である。Lavy(2020)は,これには2つの流れがあるとする。1つが character education,もう1つは character strengths education である。本稿では,まずこの2つの特徴について解説して世界の流れを示し,次にポジティブ心理学に基づく character strengths education の限界点を指摘した。具体的には,その原典となるVIA-IS(Peterson & Seligman, 2004)について,東アジアにおける強みと well-being の関連研究がほとんど成されていないこと,加えて児童期の教育的介入の成果がほとんど見られないことを指摘した。これらの検討を通して,児童期の認知特性や発達段階に応じた,児童の負荷の少ない身体活動量,習慣形成の視点で character の育成を目指す教育的介入の可能性について議論した。
Character education
Character strengths education
Well-being
児童
東アジア