ARIYOSHI, Mie
Deparment of Psychology, Kansai University of International Studies
HASEGAWA, Naoko
Faculty of Human Sciences, Department of Psychology, Bunkyo University
Published Date
Abstract
VUCA時代と呼ばれる現代社会において,組織には急速に変化する社会環境への柔軟な対応力が求められている。しかし,新たな制度・施策を導入しても組織変革が進まないケースは多い。組織における変化への抵抗は古くから研究されてきた現象であり,変革へのレディネスやコミットメントなどさまざまな概念が提唱されてきた。他方で,これらの概念の内容の重複による混乱が危惧されており,VUCAが注目されはじめた2000 年代以降も,変化への抵抗に関連する新たな概念が提唱されている。こうした混乱を解決し,統合的な理解を図るため,本稿では既往知見をレビューし,社会心理学で伝統的な多次元的態度(認知,感情,行動)の視点から,変化への抵抗とその関連概念を整理した。
Keywords
組織変革
変化への抵抗
多次元的態度
文献レビュー
Note
ISSN
NCID
JaLCDOI