Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

A Study of Reading “Taohuayuanji” with Imagination: About the Significance of Raeding with “Taohuayuanshi” Satoshi TSUCHIYA

Tsuchiya, Satoshi Division of Social Studies and Language Education, Graduate School of Education, Okayama University Kaken ID publons researchmap
Published Date
2022-02-24
Abstract
陶淵明は,事実の記録として「桃花源記」を制作する一方で,それを素材として空想に遊ぶ「桃花源詩」を制作した。前稿でのかかる結論を基に,本稿では「詩」が「記」の読解にどのように寄与するのかという問題を取り上げた。「詩」では村の生活の描写が12 句を占めるため,従来は学習者の想像によってなされていた「記」の簡潔さを補うことができる。先行事例として中国における「詩」の利用に注目し,「詩」が理想郷のイメージ形成に寄与することを,9つの項目にわたって検証した。また,「空想」という共通項によって,他作品との関連性が見出せることをも明らかにした。作者陶淵明の空想すなわち「詩」に導かれることによって,学習者はより深く古典世界に没入できると思われる。
Keywords
陶淵明
「桃花源記」
「桃花源詩」
補助的教材
空想
Note
研究論文(Articles)
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
JaLCDOI