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ID 12
Eprint ID
12
FullText URL
Title Alternative
On the culture due to the low temperature treatment of the gladiolus corms.
Author
Yasuda, Isao
Yokoyama, Jiro
Abstract
(1)グラジオラスの冬季開花を目標として15品種を用い,制御法(12品種)と促成法(3品種)とにより,球根の低温処理による栽培試験を行つた. (2)抑制法に於ては前年産の中球を用い,定植(9月14日及15日)迄10℃の冷蔵状態において,フレーム栽培を行ない11月中旬より電熱に依て保温したが,開花を終つたものは12月中旬迄に3品種,一部開花したものは5品種で,残りの4品種は全く開花しない(2月24日現在).この原因は冬季の最低温度7℃以下となつたためと思われる. (3)促成法に於てはその年収穫した球を用い,9月中旬より約1ケ月5℃の冷蔵庫に入れ,続いて次の1ケ月は25℃の定温器に約1ケ月入れ,11月15日に定植した所,2月24日現在ラッフルドビューチー種が30個の中22個花茎を抽出し,3個体が開花した.ペリグリナでは50球の中2ケが花茎を抽出し,ヘクターは未だそのままである. (4)促成塗で定植の際,処理映を発根させたものと未発根のまま植えたものでは,未発根のものの方が枯死する事が少く,葉数や草丈は初め小さくても後には発根球を凌駕するようである.但し,開花は発根球の方が早く,無処理区のものは成育が最もおそい. (5)促成法のフレームてば冬季の最低10℃内外で,この程度がグラジオラス冬季栽培の限度ではないかと思われる. (6)薬が定数(7~9枚)に達していても低温の場合は花茎が容易に抽出せず,抽出しても開花期迄に永い日数を必要とする.更に花が咲いても花穂が短く,1花茎当の花数が少くなる. (7)冬季開花は加温の温度が適当であれば,球根の低温処理により実現が可能であるが,市場の要求程度から見ると,現在では12~1月よりもむしろ2月以後に開花せしめる方が合理的であるようである.一般に開花容易なものには良品種少く,反対に優良なものは促成や抑制が困難のようである。
Keywords
グラジオラス球
低温処理
Published Date
1952
Publication Title
岡山大学農学部学術報告
Publication Title Alternative
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
Volume
volume1
Issue
issue1
Publisher
岡山大学農学部
Publisher Alternative
Faculty of Agriculture, Okayama University
Start Page
1
End Page
15
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
Content Type
Departmental Bulletin Paper
language
Japanese
File Version
publisher
Refereed
False
Eprints Journal Name
srfa