本研究では、看護課程志望の高校生が看護職に対してどのようなイメージを持っているのか、看護教育機関の希望や将来の看護職種の希望は看護職に対するイメージと関係があるのかを明らかにしたいと考えた。岡山県下の全ての高校に在学中の看護課程志望高校生に対して、質問紙調査をおこなった。222名から回答が得られ、分析を行った結果、以下のことが明らかになった。1)看護課程志望高校生は看護職に対して非常に良いイメージを持っており、同時に労働条件の厳しさも理解していた。その良いイメージとは、看護職の持つ尊さや献身性に由来する自負心と、資格のもつ現実的利点であった。しかし、看護職の専門性を表す、高度な知識・判断・技術、生涯教育の必要性の認識は低かった。2)短大・大学を志望する高校生は、看護学校・准看護学校志望者に比べ、看護職は生涯教育を必要とするとイメージしていた。3)看護婦、保健婦、助産婦のどの職種を希望するかによって、看護職に対するイメージに違いがあった。
看護職に対するイメージ (images of nurses)
高校生 (senior high school students)
看護課程 (nursing course)
看護職種 (nursing profession)