検索結果 47530 件
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10341 |
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タイトル(別表記) | Genealogy of "Makasetezomiru" |
フルテキストURL | 126_0201_0210.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 「まかせてぞみる」系列の措辞を有する和歌の発想は、当初は、多様な様相を呈していた。けれども「後拾遺集」時代の歌人を経て、やがて「堀河百首」の頃になると、この措辞に作中人物の隠遁的行為や精神を潜在させた歌が登場するようになる。本稿では、「まかせてぞみる」系列の措辞を取り込んだ歌の発想を分析し、やがてそこに隠遁的行為や心情を付与するまでの系譜を跡付けてみた。 |
キーワード | 隠遁 和歌 措辞 自然 系譜 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 2004-07-12 |
巻 | 126巻 |
開始ページ | 201 |
終了ページ | 211 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311214 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10339 |
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タイトル(別表記) | An Annotation of "Kounkiko" (Part Five) |
フルテキストURL | 109_0201_0207.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 伊勢参詣から帰洛の途中での石山寺参拝のこと、当時の関守の暴利を貪ぼる実態、蝉丸を祀った関の明神や四の宮河原での木曽義仲の思い出、日の岡で夕日を拝した後、やがて花頂の作者耕雲の草庵に帰着するまでの紀行文を、〔語釈〕「通釈」「考」に区分し、総合的に注釈を加えた。 |
キーワード | 参詣 関 旅寝 台命 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1998-11-13 |
巻 | 109巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 7 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129395 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10296 |
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タイトル(別表記) | Global solutions to lexical and grammatical problems in L2 sentence production |
フルテキストURL | 109_0011_0018.pdf |
著者 | 髙塚 成信| |
抄録 | In this paper an attempt is made to identify and classify global solutions to lexical and grammatical problems encountered in sentence production in English as a second language, It starts with a review of the previous research into local, or lexical level, solutions to communication problems and proceeds to describe some global solutions, which exploit semantic and pragmatic meaning relations. |
キーワード | communication strategies paraphrase local solutions global solutions lexical |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1998-11-13 |
巻 | 109巻 |
開始ページ | 11 |
終了ページ | 18 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129380 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10288 |
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タイトル(別表記) | An Annotation of "Kounkiko" (Part Four) |
フルテキストURL | 108_0201_0208.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 伊勢神宮の参詣を終えた作者耕雲が、帰路において見聞した、斎宮の辻の荒廃ぶりと絵馬掛けの民俗行事、海辺での海人達の辛苦の生活、鈴鹿山を越えた所にある三つ子塚、それに「夜這ひの松」の由来などに対して、自己の思念を重ねて綴った紀行文を、神道・儒教・仏教などの視点を導入しながら、〔語釈〕〔通釈〕〔考〕に区分して総合的に注釈を加えた。 |
キーワード | 斎宮 海人 伊勢 松 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1998-07-15 |
巻 | 108巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 8 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129376 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10256 |
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タイトル(別表記) | Zehohoshi and Kenkohoshi |
フルテキストURL | 123_0301_0313.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 是法法師は、兼好が「徒然草」のなかで、学識を誇示することなく念仏三昧に明け暮れながら、安らかに世を過ごす理想的な人物として評価した僧である。本稿では、この是法を、坊官、浄土僧、歌人の各側面から検討を加えるとともに、兼好の人間観・人生観・宗教観のなかで位置付けて把握することを試みた。 |
キーワード | 是法 兼好 坊官 浄土僧 念仏 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 2003-07-10 |
巻 | 123巻 |
開始ページ | (1) |
終了ページ | (13) |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311263 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10248 |
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タイトル(別表記) | A Review of Research on Cognitive and Interactive Perspectives in Educational Administration |
フルテキストURL | 123_0179_0194.pdf |
著者 | 淵上 克義| |
抄録 | The area of cognitive and interactive perspectives in educational administration is receiving increasing attention. This review focuses on research of cognitive and interactive perspectives in educational administration published since 1990. The domain approach has two fold. The one is teachers' social behavior in the schools in terms of self-efficacy, empowerment, collective-efficacy, and relationship with principals. The another is the characteristics of teachers' interaction in terms of social communication skills, social support, stress, interpersonal conflict, principals' leadership, and relationship with school counselors. Theories of social and cognitive psychology have been applied to explain the behavior of teachers in school. The review discusses changes directed at improving the quality of teachers' social behavior and interaction. |
キーワード | teachers' social behavior interaction educationsl administration social psychology |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 2003-07-10 |
巻 | 123巻 |
開始ページ | 179 |
終了ページ | 194 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005815776 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10233 |
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タイトル(別表記) | An Annotation of "Kounkiko" (Part Three) |
フルテキストURL | 107_0301_0307.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 寒風から富士山の眺望が叶わなかった無念さ、宮河での精進潔斎のための人々の行水風景、作者耕雲が僧侶であるため、鳥居の外や対岸から参拝せざるをえなかった、外宮や内宮のさまを記し、伊勢神宮への讃仰を綴った紀行文を、神道・仏教などの視点を導入しながら、〔語釈〕〔通釈〕〔考〕に区分して、総合的に注釈を加えた。 |
キーワード | 宮河 外宮 内宮 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1998-03-13 |
巻 | 107巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 7 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129357 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10184 |
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フルテキストURL | 106_0301_0306.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 一.本稿は耕雲の紀行文「耕雲紀行」の注釈である。一.底本は東京大学史料編纂所蔵本(貴41.2)で、次の方針に従って校訂本文を作成した。(1)漢字・仮名を原則として通行の字体に変え、新字体のある漢字はそれを用い、獨点、句読点を施した。(2)底本の仮名を漢字に改めた場合は、表記を改めた本文の右側に、もとの仮名を記した。漢字の訓みを()の内に示したものである。(3)仮名遣いは原文のままとし、送り仮名を補った場合は()内に記した。また歴史的仮名遣いと一致しない場合は、()を付して歴史的仮名遣いを傍記した。ただし、仮名に漢字を宛てた場合は、これを省略した。(4)反復記号は底本のままとし、踊り字の場合はもとの仮名に直し、右側に「ゝ」を付した。(5)底本の丁数などを省略し、本文も適宜改行した。(6)虫損などで判読するのに、やや支障をきたす個所は□とし、その中に推定した文字を記した所もある。(7)本文の不審な所には、(ママ)を付した。(8)全体を適当な個所で区切り、通し番号と内容に即した見出しを付した。一.注釈は〔本文〕〔語釈〕〔通釈〕〔考〕の順序で進める。一.「耕雲紀行」の翻刻を御許可くださった東京大学史料編纂所に対し、厚くお礼を申し上げます。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1997-11-14 |
巻 | 106巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 6 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129332 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10177 |
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フルテキストURL | 106_0149_0156.pdf |
著者 | 山中 芳和| |
抄録 | 尾張地方において、国学が普及する上で大きな勢力をもっていたのは、田中道麿とその社中であり、彼らは宣長が寛政元年に名古屋へ出講する以前から国学の学びを展開していた。天明4年に道麿は死去するが、その後は、道麿社中の主な人々は宣長に入門した。こうした状況の中で、宣長が名古屋に出講し、漸次門人の増加をみた。尾張地方のこれら宣長門人たちは、その内の幾人かが会集し、連絡を取り合っていくなかで次第にまとまりができ、名古屋社中としての組織が形成されていった。こうした鈴屋の社中の基本的な性格としては、「社中は地方在住の門人が相互に連絡し、便宜を図るための組織として誕生したもので、鈴の屋塾からの情報の伝達はもちろん、通信教育のさいの往復書簡の集配や授業料の一括納入などに活躍したが、一方ではまた、時おり集会して勉強するための組織でもあった。」といってよいであろう。その際、各地に散在する宣長門人がこのような社中としてまとまっていくには、鈴屋と彼らの間に介在して世話役を務め、門人の組織化を進める中心的な人物が存在して初めて可能になる。本稿では、このような世話役の存在に注目して名古屋社中の形成の過程をたどり、次いで、宣長没後も名古屋社中において指導的な役割を果たした植松有信(宝暦8年[1758]~文化10年[1813])を中心として名古屋社中としての「国学」学びの様相を考察していきたい。 |
キーワード | 国学 尾張地方 田中道麿 植松有信 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1997-11-14 |
巻 | 106巻 |
開始ページ | 149 |
終了ページ | 156 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129325 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10173 |
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フルテキストURL | 106_0119_0131.pdf |
著者 | 髙塚 成信| |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1997-11-14 |
巻 | 106巻 |
開始ページ | 119 |
終了ページ | 131 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129322 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10162 |
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フルテキストURL | 105_0301_0307.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 南北朝・室町時代の著名な歌人耕雲(花山院長親)に「耕雲紀行」(仮称)と称される紀行文学作品が現在する。この紀行文は応永二十五年(一四一八)九月、将軍足利義持の伊勢参宮に随行した耕雲が、翌二十六年春に、義持の命を受け、自詠などを織り込みながら、紀行文に仕立てて献上したものである。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1997-07-15 |
巻 | 105巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 7 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129312 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10159 |
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フルテキストURL | 105_0195_0202.pdf |
著者 | 山中 芳和| |
抄録 | このように、在地の文化人と連携し、富裕な町人層による財政面での援助を基盤として展開された羽田野の活動の中に、地方に生きる知識人によって担われた文化運動の意義を見ることができるであろう。羽田野の事例は、幕末期における国学運動が、文化史的・教育史的側面からも考察されるべきか豊かな事実を内包していることを示唆している。 |
キーワード | 幕末期国学 羽田野敬雄 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1997-07-15 |
巻 | 105巻 |
開始ページ | 195 |
終了ページ | 202 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129309 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10137 |
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フルテキストURL | 104_0133_0144.pdf |
著者 | 北神 正行| |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1997-03-14 |
巻 | 104巻 |
開始ページ | 133 |
終了ページ | 144 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129287 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10134 |
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フルテキストURL | 104_0123_0132.pdf |
著者 | 山中 芳和| |
抄録 | 本稿は、幕末期国学の地域における展開について、三河国吉田の平田篤胤門人、羽田野敬雄[寛政10年(1798)―明治15年(1882)]の活動を中心に考察し、地方知識人としての国学者による営為の教育史的意義を明らかにする事をねらいとしている。 |
キーワード | 幕末期国学 平田篤胤 羽田野敬雄 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1997-03-14 |
巻 | 104巻 |
開始ページ | 123 |
終了ページ | 132 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129286 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10131 |
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タイトル(別表記) | A Study on the Certificate of Qualification and Education Program of School Principal( I ) : On the Basis of the Formation Process of Principal's Certification in the Educational Personnel Certification Law |
フルテキストURL | 122_0123_0131.pdf |
著者 | 北神 正行| |
抄録 | 本研究は,現代教育改革の中で自律的学校経営が求められていることを受けて,学校経営の責任を担う校長に求められる資質能力を保障しうる資格要件の在り方と養成プログラムの開発を目的とするものである。そのための第1課題として,本論文では,戦後新たに校長免許状制度を導入した教育職員免許法の成立過程を分析し,その意味と意義を校長に求められる資質能力という観点から検討するものである。 |
キーワード | 校長 校長免許 教育職員免許法 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 2003-03-15 |
巻 | 122巻 |
開始ページ | 123 |
終了ページ | 131 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002311332 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10106 |
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タイトル(別表記) | A Study of "Tamesada-Chokusenshusenja-Wakasho" |
フルテキストURL | 121_0301_0313.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 「為定勅撰集撰者和歌抄」(仮称)は、康永年間の頃、浄土寺前大僧正慈勝の懇望によって、当時歌壇の重鎮であった二条為定が、「古今集」から「続後拾遺集」までの十六代の勅撰集の撰者の和歌三首ずつ抄出した、一種の秀歌選である。この資料は他に類本を見出していない新資料であり為定の撰歌方針などを考察してみると、そこに興味深い問題も多いので、ここに全文を翻刻し、かつ、種々な観点から検討を加えてみた。 |
キーワード | 為定 慈勝 勅撰集 撰者 和歌 秀歌 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 2002-11-15 |
巻 | 121巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 13 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129589 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10103 |
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フルテキストURL | 103_0301_0313.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 現代において「随筆」という概念がどのように定義されているか、試みに、二、三の辞典類に当たってみると、「見聞・経験・感想などを気の向くままに記した文章」(広辞苑)、「特定の形式を持たず、見聞、経験、感想などを気のむくままに筆にまかせて書きしるした文章」(日本国語大辞典)、「形式上の制約もなく筆のおもむくに随って自由に見聞・感想・体験を書きつづった散文体の著作をいう。とくに文学作品を認め得るものを随筆文学という」(日本古典文学大辞典)と、基本線では、ほぼ類似の説明がなされている。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1996-11-15 |
巻 | 103巻 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 13 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129273 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10098 |
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タイトル(別表記) | A Note on Social Support Interventions to The Elderly : Research on 'Meals on Wheels' PartII |
フルテキストURL | 103_0181_0192.pdf |
著者 | 田中 宏二| 兵藤 好美| 田中 共子| |
抄録 | これまでに筆者らは、若・中年齢女性あるいは高年齢女性の取り結ぶソーシャルサポートネットワーク(SNWと略す)の特性が、精神的健康にどのような影響を及ぼしているかについて検討してきた(田中・野邊、1994;田中、1995;兵頭・田中、1995)。特に高齢者に対しては、SNWの重要性が注目されてきている。高齢者の福祉と医療の基本原則は、住み慣れた地域の住民と積極的に関わり合いながら、対象者が住宅のまま地域生活を可能な限り続けることであるという認識が確立されてきている。(那須、1980)。そういった意味から、地域での生活を継続してゆくために、高齢者と地域とを取り結ぶSNWは、不可欠な要素となってくる。そしてケアの概念は生活に根ざした概念として把えられ、対象者に対して包括的なものであり、日常的でかつ直接的な対応が重要視されるようになってきている。とりわけ栄養摂取については生活の中枢をなすものであり、日常的でかつ直接的な対応が求められる。多くの研究者により、独居群がそれ以外の居住形態に属する高齢者と比較して、食物摂取行動の面で問題を多く抱えていることが指摘されている。また、杉澤(1993a)は、独居群の場合、別居子や友人・近隣などとの社会的紐帯の多寡が、独居家族の代替として保健行動面での問題の解消に寄与するという仮説の検証を行い、支持する結果を得ている。これらのことにより、独居者に対するソーシャルサポートネットワークが今後益々重要になってくるものと思われる。ところで岡山市では平成6年10月から、65歳以上の虚弱な高齢者で、かつ自力で調理が困難な場合又は調理の援助が得られない場合を対象とし、「一人暮らし老人等給食サービス促進事業」(給食サービスと略す)が始められている。この事業の主旨として直接的には、要援護高齢者の食生活安定、栄養バランスの補足と栄養改善、調理の負担軽減、楽しめる食事の提供等による高齢者の日常生活の支援を目的としている。また間接的には地域ボランティアの養成、地域交流、安否確認、孤独感の解消、生活リズムの把握、配食者による受給者の保健福祉ニーズの発見及び住宅保健福祉サービスへの仲介を通しての地域福祉の高揚を目的とするものである。給食サービスの形態は月~金曜日迄の週5日間、日1食昼食を配達する毎日型を基本としている。なお、配食体制は、調理業者から配食拠点施設へ社会福祉協議会職員又は配達運転手が配送し、その配色拠点施設からボランティア配食協力員(以降、ボランティア協力員と略す)が受給者宅へ配食を行うという方法をとっている。本調査では、地域のボランティア協力員が利用住宅の高齢者に昼食を届け始めて、1年半を経過した平成8年3月時点で調査を行った。本報告の目的は、給食サービス及び受給者-ボランティア協力員間のサポート授受関係が高齢者のSNWや精神的健康に対して、どのような影響を及ぼしているかについて、検討を行うものである。 |
キーワード | ソーシャルサポートネットワーク ボランティア |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1996-11-15 |
巻 | 103巻 |
開始ページ | 181 |
終了ページ | 192 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129271 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10065 |
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タイトル(別表記) | An Annotation of "Shokonikki" (part two) |
フルテキストURL | 120_0211_0220.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 「正広日記」は室町時代の歌僧正広の紀行文で、文明五年八月、友人に勧誘され、長谷寺から伊勢に赴き、そこから伊良湖へ渡海、東海道を下って駿州藤枝に滞在、やがて宿願であった富士山を眺望するまでの旅程を綴ったものである。本稿はその作品に、「語釈」「通釈」「考」に区分し、総合的な注釈を加えたものである。 |
キーワード | 紀行 歌枕 富士山 和歌 駿州 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 2002-07-15 |
巻 | 120巻 |
開始ページ | 11 |
終了ページ | 20 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129564 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10061 |
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フルテキストURL | 103_0017_0026.pdf |
著者 | 平井 安久| |
抄録 | 筆者がすでに実施してきた1991年以降のたし算・引き算に関する調査(小学校1年生が対象)の結果の一つとして得られたことは『11+6,3+8,4+12,15-5などの問いには、暗算で(10進位取り記数法にもとづいた方法で)答え、他の問い(8+6など)には、指やオハジキによる解法を示す子供が存在する』ことであった。これらの子どもは、例えば11+6では、「10が1個と1が1つ、さらに1が6つ、合わせて10が一つと、1が7つになる。」という暗算をすることができるのである。このことは、ある一部分のたし算(引き算)の間については、暗算ですべて操作できるだけの、記号的な処理ができているということを意味している。記号的な処理については、Sinclair and Sinclair(1986)およびHiebert(1988,1989)が記号と理解の結びつきについて論じた。本研究では、Hiebertのレベル分類(後述)にしたがって、子どものたし算・引き算の活動をとらえ、次のような2桁の数のたし算・引き算の可能性について考えることにする。―小学校1年生のたし算の問い(繰り上がりの有無を含めて)の全てを暗算で解決できなくても、特定の一部分の問い(後述)についてHiebertのレベル(後述)でSite 3のレベルにあるなら、13+24のような、(小学校2年生レベルの)2桁の数のたし算を解決することが可能であるかどうかということ。小学校1年生の引き算の問いについても、同様の理由で、25-12のような、(小学校2年生レベルの)2桁の数の引き算を解決することが可能であるかどうかということ。― |
キーワード | 小学校1年 たし算 引き算 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1996-11-15 |
巻 | 103巻 |
開始ページ | 17 |
終了ページ | 26 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129256 |