
検索結果 26 件
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/69611 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Current Status and Challenges in the Social and Emotional Development of Children Who Are Deaf or Hard of Hearing: Insights from My Past Educational Practices and Literature Review |
| フルテキストURL | bgeou_190_063_071.pdf |
| 著者 | 岡田 千登勢| |
| 抄録 | 聴覚障害児を取り巻く状況は大きく変化してきているが,依然として諸課題の克服がなされているとは言い難い。その一つが「社会性と情緒の発達」である。「きこえない」がために,言語発達が遅れ,コミュニケーション障害をもたらし,さらに心理的問題等を生じるという深刻な二次的,三次的障害を引き起こす恐れがある。教師や保護者は,聴児が苦も無く行う「偶発学習」を意図的,計画的に促す必要がある。また,保護者は,早期からコミュニケーションの困難さを克服する努力を開始し,子どもの心に寄り添いながら,「言語的過保護」の状態を避けつつ様々な情報を丁寧に伝えていく必要がある。教師は,これらを常に意識しながら聴覚障害児と保護者双方の支援にあたり,多様な方法から実態に合うコミュニケーション方法を選択して指導に取り組み,社会性や情緒,さらに生きる力を育む必要がある。 |
| キーワード | 聴覚障害児 社会性 偶発学習 言語的過保護 |
| 出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
| 発行日 | 2025-11-28 |
| 巻 | 190巻 |
| 開始ページ | 63 |
| 終了ページ | 71 |
| ISSN | 1883-2423 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/CTED/68492 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Lesson Structure of Elementary Social Studies Law-Related Education Focusing on the Concept of Contract: Through the Designing of a Unit on Production and Sales in the Third Grade |
| フルテキストURL | cted_015_207.pdf |
| 著者 | 宮本 あゆは| 桑原 敏典| |
| 抄録 | 本論文は、小学校社会科における市民性教育としての法教育のあり方を検討し、その授業構成原理を明らかにしたうえで、中学年の教育内容である販売の仕事に関する単元開発を行うものである。これまで小学校法教育では、発達心理学の論を基にしながら研究が進められてきたが、小学校社会科法教育としての体系的な研究は十分ではなかった。小学校第3学年の社会科では、第3学年「地域にみられる生産や販売の仕事について」の内容が設定されている。佐藤はスーパーマーケットを教材として小学校社会科で経済概念を形成する授業を開発し、その有効性を検証した。一方で、販売には売買契約のような法的問題も発生する。本論文では、これまでの社会科教育研究において蓄積されてきた法教育論や価値観形成論の成果を踏まえ、スーパーマーケットを教材とした小学校社会科単元開発を行う。 |
| キーワード | 法教育 (Law-Related Education) 初等教育 (Elementary School Education) 小学校社会科 (Social Studies) 民法学習 (Civil Law Education) |
| 出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
| 発行日 | 2025-03-28 |
| 巻 | 15巻 |
| 開始ページ | 207 |
| 終了ページ | 218 |
| ISSN | 2186-1323 |
| 言語 | 日本語 |
| 著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/66637 |
|---|---|
| フルテキストURL | oupc_021_025.pdf |
| 著者 | 稲月 聡子| |
| 抄録 | 本稿では,私立幼稚園における保育心理臨床業務の一つとして行った園内研修の実践について,その概要とアンケート結果を報告する。園内研修の対象者は幼稚園教諭8名で,新版K式発達検査の概要と,園児の発達検査の結果を共有する形で行った。アンケートでは,<発達検査の理解の深まり><子ども理解の深まり><今後の研修の在り方>の3つの大カテゴリーが抽出され,検査を理解することで,結果を通した子ども理解が深まること,クラス担任それぞれが検査結果を通して子ども理解を深めるのみならず,園全体で検査結果を子ども理解に役立てる視点が重要であることが示された。 |
| キーワード | 保育心理臨床 園内研修 発達検査 |
| 出版物タイトル | 岡山大学臨床心理学論集 : 岡山大学大学院社会文化科学研究科・心理相談室紀要 |
| 発行日 | 2023-12-25 |
| 巻 | 21巻 |
| 開始ページ | 25 |
| 終了ページ | 29 |
| ISSN | 2758-6138 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/66635 |
|---|---|
| フルテキストURL | oupc_021_007.pdf |
| 著者 | 原 実穂| 東條 光彦| |
| 抄録 | 貧困や虐待など,子どもを取り巻く危機状況の課題の一つに,「当事者自身が置かれている状況を問題として認識していない」ことが挙げられる。そこで本研究では,児童生徒の危機と,児童生徒の危機への認知能力について教職員がどのように評価しているか調査した。その結果,教職員の視点から「危機や課題を児童生徒自身が認識できている」と判断されるのは半数以下にとどまっていることが明らかとなった(研究Ⅰ)。さらにそれを踏まえ,認知的発達が十分ではないと推測される小学生を対象に,貧困などの「不利益場面」をどの程度認知できるか架空事例を用いて検討したところ,低学年ほど危機について正しい認識ができていないこと,危機察知が低い傾向にある児童は,他者へ援助を求めることの必要性を感じにくいことが示唆された(研究Ⅱ)。 |
| キーワード | 心理・社会的危機 援助要請志向性 危機認知 早期発見 架空事例 |
| 出版物タイトル | 岡山大学臨床心理学論集 : 岡山大学大学院社会文化科学研究科・心理相談室紀要 |
| 発行日 | 2023-12-25 |
| 巻 | 21巻 |
| 開始ページ | 7 |
| 終了ページ | 13 |
| ISSN | 2758-6138 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/66633 |
|---|---|
| フルテキストURL | oupc_020_031.pdf |
| 著者 | 稲月 聡子| |
| 抄録 | 本稿では,筆者が行ってきた私立幼稚園における発達相談の実践について改めて振り返り,保育心理臨床において心理職の果たす役割について整理・検討を行った。また,幼保小連携をふまえた今後の活動の方向性についても検討した。 |
| キーワード | 子育て支援 保育心理臨床 幼小連携 |
| 出版物タイトル | 岡山大学臨床心理学論集 : 岡山大学大学院社会文化科学研究科・心理相談室紀要 |
| 発行日 | 2022-12-25 |
| 巻 | 20巻 |
| 開始ページ | 31 |
| 終了ページ | 35 |
| ISSN | 2758-6138 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/66629 |
|---|---|
| フルテキストURL | oupc_017_007.pdf |
| 著者 | 桑原 晴子| |
| 抄録 | 幼児の異文化適応のプロセスに焦点を当てた心理臨床学的研究はほとんど見当たらないが,グローバル社会における幼児の異文化適応における心理支援を考える上では,検討が必要である。本研究では事例研究法を用い, 1人の幼児の異文化適応のプロセスを意識の発達という視点から検討を行った。その結果,集団の意識と個の意識という対極的な意識を統合し,また国や民族といった表層の差異を越えた,人間としての普遍性の次元でつながりを確立することで,幼児の異文化適応が深化していると考えられた。また,その異文化適応の心理支援の際に配慮すべきことについて検討を行った。 |
| キーワード | 異文化適応 幼児 個の意識 集団の意識 普遍性の次元でのつながり |
| 出版物タイトル | 岡山大学臨床心理学論集 : 岡山大学大学院社会文化科学研究科・心理相談室紀要 |
| 発行日 | 2019-12-25 |
| 巻 | 17巻 |
| 開始ページ | 7 |
| 終了ページ | 15 |
| ISSN | 2758-6138 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/66588 |
|---|---|
| フルテキストURL | oupc_003_017.pdf |
| 著者 | 森 真衣子| 東條 光彦| 佐々木 和義| |
| 抄録 | 本研究の目的は,青年を対象に, Kobasa (1979a) の定義にもとづいた青年期用ハーディネス尺度の作成を行うことであった。大学生554名(男性202名,女性349名,不明3名)を対象に,データの収集を行ったところ, 3因子27項目からなる青年期用ハーディネス尺度 (Personality Hardiness Inventory for Adolescence: PHIA-27) が構成され,信頼性と妥当性が確認された。さらに本尺度の簡易化を試行したところ,同様の因子構造を有するPHIA-15を確認することができた。PHIA-27,同15ともに,抽出された3因子は,いずれも従来のハーディネス概念に対応したコミットメント,チャレンジ,コントロールの要素を抱合していた。 |
| キーワード | ハーディネス (Personality hardiness) 青年期 アセスメント |
| 出版物タイトル | 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室紀要 |
| 発行日 | 2005-03-31 |
| 巻 | 3巻 |
| 開始ページ | 17 |
| 終了ページ | 24 |
| ISSN | 2185-5129 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/CTED/65081 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Literature Reviews on Sexual Harassment at School in Japan |
| フルテキストURL | cted_013_315.pdf |
| 著者 | 野田 夕月奈| 大守 伊織| |
| 抄録 | 児童生徒の健全な発達を阻害する一要因として就学時期におけるセクシュアルハラスメント(以下,SH)がある。文部科学省(2020)は,児童生徒への性犯罪・性暴力を根絶するため,「生命(いのち)の安全教育」として教育・啓発を強化し,SH についても正しい理解と知識を促している。本論文では,就学時期におけるSH について,先行研究や取組の動向をまとめ,今後の研究課題について述べた。就学時期におけるSH は,その被害経験が自尊心や学習意欲に影響を及ぼす可能性が示唆されているが,その発生件数について政府による一律的な調査は行われておらず,各自治体教育委員会独自の調査結果および相談件数やわいせつ事例に係る懲戒免職処分の件数から推測するにとどまっていた。就学時期におけるSHの研究課題として,SH の発生頻度を把握することや,SH の被害経験と被害者の心理的または社会的な適応との関連について,統計的手法を用いて客観的に検討することが挙げられる。 |
| キーワード | セクシュアルハラスメント (sexual harassment) ジェンダーハラスメント ジェンダーステレオタイプ |
| 出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
| 発行日 | 2023-03-30 |
| 巻 | 13巻 |
| 開始ページ | 315 |
| 終了ページ | 325 |
| ISSN | 2186-1323 |
| 言語 | 日本語 |
| 著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/64985 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | The Reception of Herbartian Literature in Britain at the End of the 19th Century: Focusing on An Introduction to Herbart’s Science and Practice of Education |
| フルテキストURL | bgeou_182_087_095.pdf |
| 著者 | 平田 仁胤| |
| 抄録 | 本論は,教員養成におけるジャーマン・インパクトという視座から,各国が19-20 世紀の国際関係のなかでどのように教員を養成したのかを比較発達史的に分析しようとする研究の一部をなす。ここでは19 世紀末イギリスにおけるヘルバルト学派の受容に迫るために『ヘルバルトの教育の科学および実践への入門』の読解を行った。それはヘルバルト教育学の特徴を,心理学,倫理学,そして実践的教育学の観点から分析し,さらに教授の前提である管理と訓育の役割について説明を加えるものであったが,ツィラーの二重理論については厳しい批判を展開していた。その結果,ヘルバルト教育学を高く評価している一方で,ドイツを中心とした初等教育におけるヘルバルト学派の展開については距離を保っていることが明らかになった。 |
| 出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
| 発行日 | 2023-02-24 |
| 巻 | 182巻 |
| 開始ページ | 87 |
| 終了ページ | 95 |
| ISSN | 1883-2423 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/CTED/55816 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Study of “Confusion after the Entrance to Higher Education” Ⅱ : Practice of Psychological Support Service for Student |
| フルテキストURL | cted_008_173_180.pdf |
| 著者 | 池谷 航介| 原田 新| |
| 抄録 | 本稿は,学生が大学入学後に陥りがちな高等学校と大学とのギャップからくる戸惑いや困難の状態を「大1コンフュージョン」であると,その要因を踏まえた支援の在り方について,学校心理学における3段階の心理教育的援助サービスの枠組みを用いて分類しつつ論考するものである。「大1コンフュージョン」の予防と緩和に関する実践的研究を推進するにあたって,(1)全ての新入学生,(2)苦戦し始めた一部の学生,(3)苦戦が著しい状態にある特定の学生,以上のそれぞれを対象とした具体的な支援例について検討した。 |
| キーワード | 学生支援 (support for student) 発達障害 (developmental disorder) 大1コンフュージョン (confusion after the entrance to higher education) 心理教育的援助サービス (psychological support service) |
| 出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
| 発行日 | 2018-03-20 |
| 巻 | 8巻 |
| 開始ページ | 173 |
| 終了ページ | 180 |
| ISSN | 2186-1323 |
| 言語 | 日本語 |
| 著作権者 | Copyright © 2018 岡山大学教師教育開発センター |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/CTED/54929 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | The Review for the Future Studies of the Children's Adjustment to the Kindergarten and the Facilitation This Process of Adjustment |
| フルテキストURL | cted_007_041_050.pdf |
| 著者 | 真嶋 梨江| 岡山 万里| 髙橋 敏之| 西山 修| |
| 抄録 | 近年、入園などに伴う子どもの移行期が注目され、新しい環境への適応とその支援は、保育・教育現場の重要な課題となっている。幼稚園等は、幼児同士が初めて集団生活を経験する場としての役割を担い、園に適応し安定した生活を送ることは、その後の1人1人の発達の基盤となる。そこで本論では、幼児の園への適応支援の在り方を検討するために、まず、幼児期における適応の定義を明確化することを試みた。また、保育・教育領域における適応を捉える視点を整理した。次に、これらを踏まえ、幼児の園への適応支援における保育者の役割を中心に検討を加えた。さらに、現行の『幼稚園教育要領』等における適応に関する記述を確認した。その結果、幼児の園への適応の中核は「幼児の心理的な安定」と「幼児と環境との適切な関係構築」と捉えることができ、その支援に関わる保育者の役割が明示された。最後に、研究方法の課題等を整理し、今後の研究展望を示した。 |
| キーワード | 幼児 (young children) 園への適応 (adjustment to the kindergarten and the facilitation) 保育者の役割 (the role of the kindergarten teacher) 心理的安定 (psychological stability) 関係構築 (the interaction between the children and the new environment) |
| 出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
| 発行日 | 2017-03-27 |
| 巻 | 7巻 |
| 開始ページ | 41 |
| 終了ページ | 50 |
| ISSN | 2186-1323 |
| 言語 | 日本語 |
| 著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
| 論文のバージョン | publisher |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/52775 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Clinical application of the Rey-Osterrieth Complex Figure Test for children with developmental disorders |
| フルテキストURL | bgeou_156_007_013.pdf |
| 著者 | 眞田 敏| 池田 葵| Higa Diez, Midory| 加戸 陽子| 荻野 竜也| 中野 広輔| 山根 大輝| 横内 理絵| 濃野 信| |
| 抄録 | 本研究では,10 名の読みや書きなどの学習面に困難を抱える発達障害をともなう子ども にWechsler式知能検査およびRey-Osterrieth複雑図形検査(ROCF)を実施し,認知特性の 実態把握の過程におけるROCFの有用性を検討した。ROCFの記録には被検者の描画過程 をデータ化してパソコンに取り込むことのできるタッチペン (Inkling™) を用い,成績評価 には,描画の質的評価も含むBoston Qualitative Scoring System (BQSS) を用いた。 Wechsler式知能検査における知覚統合や知覚推理の下位検査の得点が良好であっても, ROCFにおいて構成力や描画過程に困難が少なからず認められ,これらは学習面における困 難の背景にある病態を反映したものと考えられた。また,本検査成績を検討する上で, BQSSの概要得点の1 つである組織構成,概要得点に含まれていないクラスター要素や細部 要素の配置の評価の重要性についても論じた。 |
| キーワード | Rey-Osterrieth複雑図形検査(ROCF) Boston Qualitative Scoring System (BQSS) Inkling™ 神経心理学的検査 発達障害 |
| 出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
| 発行日 | 2014-07-28 |
| 巻 | 156巻 |
| 開始ページ | 7 |
| 終了ページ | 13 |
| ISSN | 1883-2423 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| NAID | 120005464803 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/52427 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Current Research Findings on DevelopmentaI Disdorder |
| フルテキストURL | bgeou_127_121_128.pdf |
| 著者 | 加戸 陽子| 玉木 涼子| 眞田 敏| |
| 抄録 | 近年の特殊教育をめぐる状況の変化に伴い,通常学級に在籍しながら教育を受ける子どもへの特別な教育的対応が求められるようになってきた。しかし,学習障害,注意欠陥/多動性障害,高機能自閉症など軽度発達障害の実態は未だ十分には把握されていない。そこで,本稿ではこれらの障害の診断上の指標策定や特別支援法の確立に資する目的で,当該領域の最新の研究成果を概説した。その結果,個別支援計画作成の際に役立つと思われる研究成果が多く認められた。また, LDや自閉症では側性化の評価が, AD/HDではDoparnine transporterの測定などが診断上の手がかりとして注目され,臨床応用に向けた今後の研究が期待される。 |
| キーワード | Developrnental disorder Autism AD/HD Neurophysiology Neuropsychology |
| 出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
| 発行日 | 2004-11-15 |
| 巻 | 127巻 |
| 開始ページ | 121 |
| 終了ページ | 128 |
| ISSN | 0471-4008 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| NAID | 120005425644 |
| 著者 | 井上 剛照| |
|---|---|
| 発行日 | 2006 |
| 出版物タイトル | |
| 資料タイプ | 図書 |
| JaLCDOI | 10.18926/CTED/49482 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Musical Factors on Emotion and Developmental Aspect of Musical Behavior ‐ Knowledge of Musical Support for Children with Pervasive Developmental Disorder - |
| フルテキストURL | cted_003_010_016.pdf |
| 著者 | 横内 理絵| 眞田 敏| |
| 抄録 | 本研究では,音楽を用いた支援を行う際の基礎的条件になると考えられる音楽の三要素が,情動におよぼす影響について検討し,さらに,乳幼児期の音楽的行動の発達についても既報論文に基づいて展望的研究を行った。リズムは人と人との情動的結びつきを強化させ,メロディーは安心や懐かしさを感じさせ,ハーモニーは心理的あるいは身体的な緊張と弛緩を生み出すことが示唆された。音楽的行動の発達では,スプーンでものを口に運ぶ18か月ごろからタンバリンを振り鳴らす行動が見られ,ひもを結ぶなど手指の分化が著しくなる5 歳ごろから旋律楽器での分担奏が可能となることなどが示唆された。効果的な支援を行うためには,音楽の三要素の特性を理解し情動的影響を企図した支援を行なうこと,音楽的行動の発達過程を参考に対象児の音楽的技術の獲得水準を判断した楽器や曲の選択が重要であることを提言した。 |
| キーワード | 音楽 情動 音楽的行動 広汎性発達障害 支援 |
| 出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
| 発行日 | 2013-03-08 |
| 巻 | 3巻 |
| 開始ページ | 10 |
| 終了ページ | 16 |
| ISSN | 2186-1323 |
| 言語 | 日本語 |
| 著作権者 | Copyright © 2013 岡山大学教師教育開発センター |
| 論文のバージョン | publisher |
| NAID | 120005232443 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/48789 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Developmental Changes in the Trail Making Test |
| フルテキストURL | bgeou_150_009_016.pdf |
| 著者 | 眞田 敏| 新谷 真以| 福田 あやこ| 津島 靖子| 荻野 竜也| |
| 抄録 | Trail Making Test(TMT)は,ワーキングメモリや反応抑制,反応の切り替えなどの能力が求められる神経心理学的検査である。TMT は実行機能評価法の一つとして広く用いられているが,子どもを対象とした標準値の作成や臨床応用に関する報告はいまだ少ない。そこで本研究では,TMT の小児期から青年期までの各年齢群別標準値を作成するとともに,各指標の発達的変化について検討した。その結果,Part A の遂行時間,Part B の遂行時間,B-A 値およびB/A 値の4指標において年齢による有意な発達的変化が認められ,本検査は子どもの実行機能の発達の程度を反映しうるものと考えられた。本法は従来のTMT よりも刺激数を削減し簡便化したものであり,注意欠陥/動性障害などの発達障害をともなう子 どもへの臨床応用が期待される。 |
| キーワード | Trail Making Test(TMT) 神経心理学的検査 標準値 発達的変化 |
| 出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
| 発行日 | 2012-07-27 |
| 巻 | 150巻 |
| 開始ページ | 9 |
| 終了ページ | 16 |
| ISSN | 1883-2423 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| NAID | 40019424388 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/48168 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | New Trends in Neuropsychological Study for Children with ADHD and Autism |
| フルテキストURL | bgeou_118_093_099.pdf |
| 著者 | 眞田 敏| 加戸 陽子| 松田 真正| |
| 抄録 | 発達障害児における神経心理学的検査の応用に関する研究は未だ乏しい。そこで注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症などの発達障害の領域における神経心理学的検査実施の動向を調査し,その臨床応用について考察することを目的とした。ADHDや自閉症の原因として脳の中でも特に未解明な部分が多い前頭葉の機能が注目されている。そこで文献研究に基づいて, 前頭葉損傷がもたらす影響について明らかにし,さらに,前頭葉機能に焦点を当てているとされる各種神経心理学的検査の特性についての検討を行った。その結果,発達障害児を対象とした神経心理学的検査に求められる今後の課題として,小児における検査の標準化,実施法の簡便化,適用基準の明確化などが挙げられた。障害児教育の現場において個々の障害児の各種認知過程に関する正確な情報が必要とされているが,このような視点から神経心理学的検査の有用性について考察した。 |
| キーワード | ADHD 自閉症 神経心理学的検査 前頭葉機能 ウィスコンシンカード分類テスト |
| 出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
| 発行日 | 2001-11-15 |
| 巻 | 118巻 |
| 開始ページ | 93 |
| 終了ページ | 99 |
| ISSN | 0471-4008 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| NAID | 110000129518 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/47123 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Young children's understanding of other's mental states: Using robot illustrations |
| フルテキストURL | bgeou_148_069_075.pdf |
| 著者 | 林 創| 今中 菜七子| |
| 抄録 | 本研究は,イラストを使った人間の行動とロボットの行動を比較することを通して,幼児期における他者の心の理解の発達を検討したものである。45人の幼児に,人間版とロボット版の誤信念課題と道徳判断課題を提示した。人間版とロボット版では,主人公が人間であるかロボットであるかの違い以外はすべて同じ状況で同じ行動とした。その結果,誤信念課題においては,ロボット版の方が人間版より得点が有意に低く,幼児は「ロボットに対して,人間に対する時ほどには誤信念を考慮しない」という傾向が明らかになった。道徳判断課題では,作為的な状況であれ不作為的な状況であれ,ロボットの行動と人間の行動の悪さの比較に差はなく,ロボットの行為に対しても,人間の行為に対してと同様の道徳判断をしたことが示唆された。 |
| キーワード | 心の理論 幼児 道徳判断 不作為 ロボット |
| 出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
| 発行日 | 2011-10-25 |
| 巻 | 148巻 |
| 開始ページ | 69 |
| 終了ページ | 75 |
| ISSN | 1883-2423 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| NAID | 40019145282 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/47112 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Review of functional localization for the attention system, especially concerning continuous performance test studies |
| フルテキストURL | bgeou_147_145_149.pdf |
| 著者 | 津島 靖子| 眞田 敏| |
| 抄録 | Continuous performance test(CPT)は,注意機構の評価に適する神経心理学的検査として用いられている。これまでにMirskyはCPTの課題遂行に被蓋,中脳橋網様体や視床が関与すると推測しているが,最近のPETやfMRIなどによる脳循環や代謝測定法に基づく知見を反映した見解ではない。そこで本稿では,これらの測定法に基づく注意機構の脳機能局在に関する研究を展望し,注意機構の諸要素にかかわる脳機能システムについて文献的検討を行った。その結果,CPT遂行には,視床のみならず,帯状回を含む前頭葉内側面,背外側面, 眼窩面および側頭葉におよぶ広汎な領域の関与が示唆された。 |
| キーワード | Continuous performance test 神経心理学的検査 注意機構 脳機能局在 |
| 出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
| 発行日 | 2011-06-25 |
| 巻 | 147巻 |
| 開始ページ | 145 |
| 終了ページ | 149 |
| ISSN | 1883-2423 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| NAID | 120003551003 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/16084 |
|---|---|
| タイトル(別表記) | Psychoeducational program to prevent emotional and behavioral problems among junior high school students: Process evaluation for Successful Self 2 |
| フルテキストURL | 142_093_105.pdf |
| 著者 | 安藤 美華代| |
| 抄録 | 青少年における情緒的および行動上の問題に対する包括的な予防をねらいとした心理教育的プログラム"サクセスフル・セルフ"を継続して活用可能にするために,新たなレッスンを作成した。作成したレッスンのうち4レッスンについて,中学3年生1学級を対象に担任が学級単位で実施した。レッスンのねらいと教材の整合性,レッスンの難易度,理解度,今後の生活に役立つ程度について,プロセス評価を行った。その結果,各レッスンは,プログラムのねらいに沿った内容であった。また結果を参考に,より発達段階に沿ったスムースでかつ適切な課題を行うための改訂を行い得た。中学校からその後の進路先への移行段階での実施は,新しい環境への適応をサポートし情緒的および行動上の問題を予防することが可能と示唆された。 |
| キーワード | 心理教育的プログラム プロセス評価 中学生 友達関係 自己理解 |
| 出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
| 発行日 | 2009-10-21 |
| 巻 | 142巻 |
| 開始ページ | 93 |
| 終了ページ | 105 |
| ISSN | 1883-2423 |
| 言語 | 日本語 |
| 論文のバージョン | publisher |
| NAID | 120002306270 |