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ID 65923
JaLCDOI
Sort Key
4
タイトル(別表記)
The Early Writings of Sir William Temple: Romances
フルテキストURL
著者
岸本 広司 岡山大学学術研究院教育学域
抄録
 サー・ウィリアム・テンプルは,グランド・ツアーの滞在先で9編のロマンスを書いている。テンプル最初期の著作である。いずれも短編で,フランソワ・ド・ロセの『現代悲劇物語』の翻案である。そのうち,現在読むことができるのは5編のみである。文学作品として見た場合,物語のプロットや人物造形が単純かつ類型的で,多くの欠点が目立つ。しかしたとえ稚拙なものであろうとも,それら若書きの作品の中に,創作していたときのテンプルの内面をのぞき見ることができる。そこには,恋人ドロシー・オズボーンとの仲を引き裂かれ,大陸の旅先で悶々とした日々を送っていたテンプルのやり場のない感情が込められているのである。本稿は,22 歳前後に書かれた散文ロマンスをテンプルの伝記の中に位置づけ,それと関連づけながら読む必要があることを明らかにした。
キーワード
サー・ウィリアム・テンプル
ドロシー・オズボーン
ロマンス
翻案
備考
研究論文 (Articles)
出版物タイトル
岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日
2023-09-20
183巻
出版者
岡山大学大学院教育学研究科
出版者(別表記)
Graduate School of Education, Okayama University
開始ページ
29
終了ページ
37
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
Eprints Journal Name
bgeou