このエントリーをはてなブックマークに追加


ID 66617
JaLCDOI
Sort Key
2
フルテキストURL
著者
嶋本 恵 岡山大学大学院精神神経病態学教室
西村 大樹 岡山県精神科医療センター
東條 光彦 岡山大学大学院教育学研究科 Kaken ID publons researchmap
抄録
 不登校の背景にある登校回避感情は,自尊感情の低さや友人関係上の問題,学業の問題など,抑うつ症状を示す児童と類似した心理的特徴を持つ。そこで本研究では,西日本の公立小学校の4~6年生344名を対象に,Beckら (1979) の抑うつ認知モデルにより児童の登校回避感情説明することで,登校回避感情がどのような過程で生起するか検討した。その結果,登校回避感情の生起には,非機能的態度をもつ者がストレスフルな出来事を経験したとき,ネガティブな自動思考とポジティプな自動思考のいわばバランスの崩れが影響していることが明らかとなった。今後は,児童の抑うつ生成過程における素因ストレスモデルと,本研究で作成されたモデルを明確に比較論じるためには,今後登校回避感情生起過程におけるストレス要因を考慮したモデルとの対照検討が必要であると考えられた。
キーワード
登校回避感情
抑うつ認知モデル
児童
備考
論文
出版物タイトル
心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日
2015-12-25
13巻
出版者
岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室
開始ページ
23
終了ページ
29
ISSN
2185-5129
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
Eprints Journal Name
oupc