検索結果 250 件
JaLCDOI | 10.18926/15222 |
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タイトル(別表記) | Nursing Care Workers' Concerns about Child Restraint System |
フルテキストURL | 013_1_017_024.pdf |
著者 | 小野 清美| 住吉 和子| 岡崎 愉加| 太田 武夫| |
抄録 | 本調査は患児の救急搬送時のことやCRS (child restraint system)における法規制の理解などに対する看護職の意識と子どもの車での搬送に関する問題への対応を知る目的で実施した。岡山市内にある病院および保健所・保健センターに勤務している看護職725名(回収率72.2%)を対象に無記名アンケート方式で郵送法にて実施した。その結果,入退院時の搬送については「一度も話したことがない者」は84.6%で,搬送に関してはほとんど関与していなかった。CRSの除外規定に関する法的理解について5項目質問したが、正解者は40.9%であった。その他"肥満児および精神的な不穏時のCRSの対応"として は保護者への判断を促す者と医師の判断を仰ぐ者との2通りの意見があった。 わが国では健常児の非CRS使用時の搬送時に事故がおき運転者責任を問われたが,除外規定に関する判例ではなかった。今後は交通事故の発生の場合には確実にCRSの問題は運転者の判断を問われることになる。看護職としては子どもの搬送にCRSは関与していることを認識することへの示唆となるだろう。 |
キーワード | チャイルドシート (child restraint system) 看護職 (nursing care worker) 子どもの搬送 (child transportation) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2002-12-25 |
巻 | 13巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 17 |
終了ページ | 24 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307325 |
JaLCDOI | 10.18926/15220 |
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タイトル(別表記) | 危機に立つ助産師教育 |
フルテキストURL | 013_1_001_005.pdf |
著者 | 合田 典子| 中務 八千代| |
抄録 | Midwifery education in Japan falls far short of the international standard with respect to the course requirements and the length of the clinical training. Student midwives in Japan are required to assist ten deliveries during the designated two-month clinical practicum, a difficult task to satisfy due to Japan's low birthrate. In contrast, midwifery education in Western countries takes between 12 and 48 months to finish and the E.U. standard requires students to assist at least 40 deliveries during their clinical training. Midwifery training in Japan had been traditionally offered as a non-degree certificate program at private institutions. However, four-year universities have started to offer the program as an elective program. At four-year universities, some midwifery course requirements have been deleted and the length of the clinical training has been shortened because of the congested curriculum. Serious discussion is necessary regarding the improvement of midwifery education in Japan. |
キーワード | Midwife (助産師) Clinical training (臨床実習) Midwifery Education (助産学) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2002-12-25 |
巻 | 13巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 5 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 英語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307306 |
JaLCDOI | 10.18926/15218 |
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タイトル(別表記) | Study of childcare anxieties and way coping in O city |
フルテキストURL | 013_2_099_107.pdf |
著者 | 板倉 祐子| 大土 井希| 小池 麻希子| 梅地 智恵| 野村 佳代| 樋口 まち子| |
抄録 | 本研究の目的は,母親たちが育児に関して直面している不安を把握し,その不安に対する保健師の対処の実態を明らかにすることである。そこでO市にあるN保健センターの家庭訪問と月1回の育児相談会において,保健師が受けた育児に関する相談を分析した。対象はN保健センター管内の4つの地区で,1歳2ヶ月未満の児を持つ母親からの216件の相談内容である。その結果,母親たちの育児不安で最も多かったのは児の身体や栄養についてであった。さらに不安は出産順位によっても差があり,また児の月齢により変化し,その内容は児の成長発達と深く関係していた。そして,育児に関する情報は増えているものの,個別性に欠けていることや,母親たちの知識に偏りがあることも明らかになった。これらの結果をもとに,現在の母親が抱える不安の傾向を考察し,N保健センターで実施している育児支援活動を踏まえ,母親の不安の対処について検討した。 |
キーワード | 母子保健 (Maternity health) 育児不安 (childcare anxiety) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-03-20 |
巻 | 13巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 99 |
終了ページ | 107 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307542 |
JaLCDOI | 10.18926/15217 |
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タイトル(別表記) | Students' empirical learning from clinical nursing practice for chronic illness |
フルテキストURL | 013_2_091_098.pdf |
著者 | 林 優子| |
抄録 | 本報告は,慢性期看護実習において,学生が何をどのように感じ,悩み,考え,創造し,ケアし,看護観や自己成長を培っていったかという「経験による学び」の過程とその状況を明らかにすることを目的としている。その結果,学生は,関心を持って患者と出会うことで患者の心情を感じとり,受け止め,考えたり悩んだりしながら,患者のそばにいる,感情を共有する,傾聴する,思いを受け止める,そばでよく観察する,などして能動的に患者にかかわっていた。患者との相互関係のなかで,患者を知り,患者がわかるようになると患者の問題が見えてくるようになり,必要なケアを考えて,創造したケアを実践していた。それらの経験が看護観を培っていた。また,看護婦が醸し出す良い雰囲気を経験した学生は,人間としての暖かさと看護の専門家としての看護師像を浮き彫りにさせ,自分を見つめて自己成長を培っていた。 |
キーワード | 慢性期看護実習 (Clinical nursing practice for chronic illness) 経験による学び (Empirical learning) 看護観 (View of nursing) 自己成長 (Self development) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-03-20 |
巻 | 13巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 91 |
終了ページ | 98 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307369 |
JaLCDOI | 10.18926/15216 |
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タイトル(別表記) | Achievement levels of students on clinical nursing practice for chronic illness |
フルテキストURL | 013_2_083_090.pdf |
著者 | 林 優子| 景山 甚郷| 中西 代志子| 石﨑 博之| 森本 美智子| 森 恵子| 坪井 桂子| |
抄録 | 実習目標の到達度及び実習目標間の関係を明らかにするために,74名の学生による実習目標の自己評価を分析した。その結果,実習目標の到達度は,「自己の看護観や自己成長を培う」が最も高かった。そして「疾患の病態生理や検査・治療についての理解と看護援助」「セルフケアに向けた看護援助」「危機に直面している患者の看護援助」などの看護実践面に関する目標が高値を示していた。学生は目標に沿った看護を実践する中で,経験したひとつひとつのケアを意味づけたり,看護とは何かを探求していったと思われ,それが看護観の形成や自己成長につながっていったものと考えられた。実習目標間の関係では,各実習目標との間に相関が見られ,それらは信頼性のある妥当な慢性期看護実習の目標であることが確認された。 |
キーワード | 慢性期看護実習 (Clinical nursing practice) 実習目標の到達度 (Achievement levels) 自己評価 (Self-assessment) 実習目標間の関係 (Relationships between each objective) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-03-20 |
巻 | 13巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 83 |
終了ページ | 90 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307175 |
JaLCDOI | 10.18926/15214 |
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タイトル(別表記) | Examination of informed consent to preoperative esophagus cancer patient |
フルテキストURL | 013_2_067_075.pdf |
著者 | 森 恵子| 金尾 直美| 難波 佳代| 石川 貴子| 斎藤 信也| 猶本 良夫| |
抄録 | 食道がん患者が食道切除術を受けることを自己決定する場合には,食道癌であることの告知と、食道癌に対する治療方法に関するインフォームド・コンセントが重要となる。食道がん患者の治療法選択における自己決定を指向したインフォームド・コンセントの有り様について,質的帰納的に分析した文献は少ない。今回,食道がん患者に対して,半構成的質問用紙を用いて,面接を実施することで,患者が治療法として手術を自己決定するために役立つインフォームド・コンセントとはどのようにあればいいかを明らかにした。その結果,患者が食道切除術を受けることを決めるためには,①患者の理解度にあわせ,何度かに分けてインフォームド・コンセントが行われる必要があること,②術後に起こってくる症状,特に患者にとって苦痛を伴う検査,処置等については,患者のパーソナリティーを考えながら,術後のイメージがわくような説明が必要であること,③患者の自己決定に至る過程のみならず,インフォームド・コンセント後においても,患者や家族を支援する体制が重要であること,が明らかになった。 |
キーワード | インフォームド・コンセント (Informed consent) 食道がん (esophagus cancer) 治療法の選択 (selecting treatment method) 自己決定 (self-determination) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-03-20 |
巻 | 13巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 67 |
終了ページ | 75 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307148 |
JaLCDOI | 10.18926/15213 |
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タイトル(別表記) | A study on patient's difficult experiences' and coping methods for them that patients go through following laryngectomy |
フルテキストURL | 014_1_075_083.pdf |
著者 | 森 恵子| |
抄録 | 本研究の目的は,喉頭切除術を受けた患者が体験している困難とそれへの対処方法を明らかにすることである。自宅で生活する1名の喉頭切除術後患者に対して行った半構成面接により得られたデータを質的帰納的に分析した結果,喉頭切除術を受けた患者が体験している困難な体験としては,【転移に対する恐怖を持ち続けて生活していかなければならない不安】【うまく意思疎通できないことへの苛立ち】【元通りの生活ができない煩わしさ】【変化した機能を補いながら生きていかなくてはならない不便さ】【予測できない症状に対する恐怖】【役割を果たせないことに対する自己嫌悪】【気管ロを特異な目で見られることの不快感】【生活を再構築するための時間の必要性】の8のカテゴリーが抽出された。また,困難な体験に対する患者の対処方法としては,<術後の状態をイメージする><治療を継続する><発声以外の方法によるコミュニケーションへの転換をはかる><毎日の生活の中で工夫しながら食べる><入浴時つかれるところまでつかり,あとは拭く><気管口をふさがない洋服に買い換える><生きて行くために淡々と気管カニューレの入れ替えを行い,気道の清浄化をはかる><家族から臭いについて情報を得る><自分で病院を受診する><自分で対処方法を修得する><今自分のできることを行う><自分の感覚に従って,覆い隠さず普通にする><時間をかけて元の生活に近づける>の13のカテゴリーが抽出された。<術後の状態をイメージする>という対処方法は,その他12の対処方法の根底として存在し,この<術後の状態をイメージする>という対処方法が,困難な体験を乗り越えていくための原動力になっていることが明らかとなった。 |
キーワード | 食道癌 (Esophageal cancer) 喉頭切除術 (laryngectomy) 失声 (loss of voice) インフォメーションニーズ (information needs) 生活の再構築 (restructuring of postoperative life) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 75 |
終了ページ | 83 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307806 |
JaLCDOI | 10.18926/15212 |
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タイトル(別表記) | The role of forensic psychiatric nursing in foreign nations |
フルテキストURL | 014_1_103_111.pdf |
著者 | 日高 経子| 三木 明子| 金崎 悠| |
抄録 | 本論文は,諸外国における司法精神看護(forensic psychiatric nursing)について文献学的に概観し,司法精神看護の役割について明らかにすることを目的とした。司法精神看護師の役割としては,法的知識と看護の知識を持った上で,犯罪者が法廷に出る前の精神症状のアセスメントをし,適切な治療やケアを受けることができるように調整していくこと、また性的暴力を受けた被害者を検査し、フォローアップケアを行うこと等があった。司法精神看護の対象は,重大な罪を犯した精神障害者(触法精神障害者)だけでなく,触法精神障害者の家族,被害者が含まれていた。触法精神障害者に対しては,投薬,薬の効果・副作用の教育,社会的能力のトレーニングを行い,触法精神障害者の家族や犯罪被害者に対しては,感情のアセスメント,心理的危機介入,行動面等の評価を行う役割を担っていた。 |
キーワード | 司法精神看護 (forensic psychiatric nursing) 役割 (role) 触法精神障害者 (mentally disorder offenders) 被害者 (victim) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 103 |
終了ページ | 111 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307997 |
JaLCDOI | 10.18926/15211 |
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タイトル(別表記) | Deregulation in the Education: The Transition of Nursing Education |
フルテキストURL | 014_1_095_101.pdf |
著者 | 合田 典子| 大室 律子| 細越 幸子| 西山 智春| 鈴木 良子| |
キーワード | 規制緩和 (deregulation) 大綱化 (flexibility) 教育 (education) 看護教育 (nursing education) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 95 |
終了ページ | 101 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307655 |
JaLCDOI | 10.18926/15210 |
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タイトル(別表記) | Analysis of humidification of low-flow-oxygen therapy |
フルテキストURL | 014_1_085_094.pdf |
著者 | 加藤 湖月| 尺田 峰| 渡邉 久美| |
抄録 | 低流量酸素吸入時の加湿について,アメリカのいくつかの学会が提唱するガイドラインでは,加湿には科学的根拠がないとしている。このため,O大学医学部附属病院放射線部特殊検査室において,低流量酸素吸入時の加湿を廃止したが,廃止後,医療者や患者から加湿の要望が若干あった。また,病院内の各部署から依頼をうける特殊検査室では,院内における加湿状況にばらつきがあり,明確な基準を確立する必要性を感じた。我が国において,酸素加湿に対する基準やガイドラインは見当たらないため,国内外の文献をもとに,低流量酸素吸入時の加湿の必要性について考察した。加湿の効果を,健常者や患者を対象として加湿の有無で比較調査した研究では,日本国内で酸素流量2L/分以下,アメリカで5L/分以下において自覚症状に有意差は認められず,加湿器を使用しなくても問題がないことが明らかにされていた。日本国内で酸素流量を5L/分以下に設定して比較調査した研究は行われていなかった。特記すべき点として,有意差は認められなかったものの,両群とも鼻・咽頭の乾燥感に関する訴えが多かったことが挙げられた。これらの知見から,日本国内において,さらに酸素流量を増し,環境中の湿度を考慮した比較調査が必要であることと,鼻・咽頭の乾燥感への対策を考案することが,加湿の基準を確立する上で重要であると考える。 |
キーワード | 低流量酸素吸入(low flow oxygen) 加湿 (humidification) 乾燥感 (dry sensation) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 85 |
終了ページ | 94 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307981 |
JaLCDOI | 10.18926/15209 |
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タイトル(別表記) | First year students' understanding of the relationship between the |
フルテキストURL | 014_1_065_073.pdf |
著者 | 小野 清美| |
抄録 | 助産学総論は助産師の基礎教育において最も基本となる教科であるが,講義時間は30時間と限られた中で近年の女性やパートナーとの問題を含め,専門職として学修させるためには膨大な内容を示唆していかなければならない。それには講義のみでなく看護学実習,地域実習,助産学実習などとの関連も把握しながら,これを遂行していくことは重要である。講義および助産学実習について講義評価アンケートや実習理解度アンケートなどから助産学総論の内容への理解度を検討した。検討結果,助産学総論の講義内容においてわかったことは,「助産学総論の講義で理解させなければならないこと」,「助産学実習と関連して理解させられること」,「助産学実習以外の他の実習でも理解させられること」などの内容を選別することができた。 |
キーワード | 助産学 (Midwifery) 助産学実習 (Midwifery practice) 看護学実習 (nursing practice) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 65 |
終了ページ | 73 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307791 |
JaLCDOI | 10.18926/15208 |
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タイトル(別表記) | Provision of information and health care in a maternity ward: More effective use of corridor notice boards |
フルテキストURL | 014_1_057_064.pdf |
著者 | 小野 清美| 奥田 博之| 松井 たみこ| |
抄録 | 病棟における情報提供の一つとして掲示板は手軽に利用されるが,これに関する研究はないといっても過言ではない。しかし,日本医療機能評価機構(Japan Council for Quality Health Care)においては自己評価票の項目として「掲示物の配慮」について評価するようになっている。そこで,O大学附属病院産科病棟の廊下にある掲示板を使用し,掲示板周辺の色彩の視感測定と照度測定を実施し後,掲示物の内容の整理をし,その美観について整理前後の評価をSD法(Semantic Diferenial Method)で評価しその結果, 整理後は好転していた。さらに,掲示物への意見の調査,希望する掲示内容に関する調査なども実施した。これらのことから掲示板の有効活用の仕方と情報提供の内容の選別の2点が明確化した。それぞれの留意点は以下のとおりである。<有効活用について>1.掲示物の重要度と緊急性に応じた貼り方をする。2.文字や絵の大きさにより,掲示板の有効活用をする。<情報提供の内容の選別について>1.産科領域の患者教育および健康教育などの提供の必要性がある。2.掲示物の内容は患者本人に必要なことか,家族にも必要なことなのか,対象者の明確化をして貼付する必要がある。3.一般ニュースの提供や絵や写真などの癒しの必要性もある。 |
キーワード | 情報提供 (information service) サービス (health care) 産科病棟 (maternity ward) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 57 |
終了ページ | 64 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307962 |
JaLCDOI | 10.18926/15207 |
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タイトル(別表記) | The grief process of patient's family over the death at hospital against the cancer |
フルテキストURL | 014_1_047_055.pdf |
著者 | 赤畠 鮎美| 岡野 初枝| |
抄録 | 近年,在宅で死を迎えたいという人が増えている。本研究の目的は,終末期を在宅で迎えようとしていた癌患者が,病状の悪化により病院死となった場合の事例を対象に,家族の悲嘆反応の変化を把握し,家族に対しどのような援助が必要なのかを明らかにすることである。インタビューを患者の夫と娘に行い,A. Deekenによる12の悲嘆のプロセスの概念を基に分析を行った。その結果,夫はA. Deekenの概念のうち7段階に該当しており,娘は5段階に該当していた。悲嘆反応に影響を与えた要因としては,急な病変の経験,家族間の協力や仕事,告知に関する心残りがあげられた。在宅療養継続か入院かを見極めること,キーパーソンをみつけること,家族の仕事をアセスメントすること,家族が告知をどう捉えているかを把握し尊重することなどが,必要な援助であることが示唆された。 |
キーワード | 在宅ケア (Home care) 病状の悪化 (aggravated condition) 病院死 (death at hospital) 悲嘆反応 (grief process) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 47 |
終了ページ | 55 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307665 |
JaLCDOI | 10.18926/15206 |
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タイトル(別表記) | A study of patient's intake of meals provided by the hospital and its relevant factors using a self-administered questionnaire |
フルテキストURL | 014_1_037_045.pdf |
著者 | 片岡 徹也| 住吉 和子| 川田 智恵子| |
抄録 | 岡山大学医学部附属病院に入院中で,主に消化器系の疾患を持ち手術を受けた患者,主に消化器内で治療中の患者,主に血液内科で治療前・治療中の患者,主に腎・内分泌内科など慢性疾患の治療を受けている患者で,1週間以上入院しており,了承の得られた92名の患者を対象に,自己申告による病院食の摂取量とその関連要因について調査した結果以下の4点が明らかになった。 1.病院食の摂取量が半分以下であると答えた患者は約40%であった。 2.病院食の摂取量は,治療方法,身体症状と強い関連がみられた。 3.病院食の摂取量が多い者は食事の時間を楽しく感じ,食事にも満足していた。 4.食事に対する知識・興味・行動・有益性と病院食の摂取量との間には有意な関係はみられなかった。 |
キーワード | 病院食の摂取量 (patient's intake of meals) 身体症状 (the symptoms in the patient) 食事の満足度 (satisfaction of patient food service) 給食サービスの評価 (evaluation of patient food service) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 37 |
終了ページ | 45 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307939 |
JaLCDOI | 10.18926/15205 |
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タイトル(別表記) | Development of human limb volume meter for evaluation of edema |
フルテキストURL | 014_1_031_035.pdf |
著者 | 中村 隆夫| 合田 典子| 白井 喜代子| 楠原 俊昌| 山本 尚武| |
抄録 | 周産期医学にとって浮腫の定量評価は重要である。これまでは,測定部位の2箇所の周囲長をメジャーで測り,その変化により浮腫を評価している。また周囲長により容積を推定する方法も提案されている。しかしながら,この方法ではメジャーの測定部位への巻き付け方による誤差や容積を推定する根拠となる測定部位のモデル形状と実際の測定部位の形状との誤差など様々な誤差の影響により,精度の点からは十分とはいえない。そこで,本研究では浮腫評価のための高精度で日常的な使用に適した体肢容積計を開発した。この測定原理はアルキメデスの原理を適用したもので,水を入れた水槽に測定部位を入れる前後の質量変化により,その容積を量るしくみである。まず,この容積計の出力の線形性,分解能,安定性,再現性について検討を行った。この結果,本装置の仕様は最大計測容積25,000cm(3),分解能1cm(3),非直線性0.007%以下となり,非常に高精度であるといえる。また,被験者3名の足部,下腿部の容積の日内変化を測定した結果,各被験者の容積変化の特徴を明らかにすることができ,浮腫評価への応用ができることを確認した。 |
キーワード | 体肢容積計 (volume meter) 浮腫 (edema) アルキメデスの原理 (Archimedes' Principle) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 31 |
終了ページ | 35 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002308024 |
JaLCDOI | 10.18926/15200 |
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タイトル(別表記) | Home caregivers of the elderly: their motivation andpositive feedback in caregiving |
フルテキストURL | 014_2_141_155.pdf |
著者 | 高原 万友美| 兵藤 好美| |
抄録 | 高齢者の在宅介護者7名に対して質問紙を用いた面接を行い,介護継続理由と介護より得たものの二側面について尋ねた。その中で特に,それらがどのように介護者と高齢者のQOLを向上させるかに注目した。介護継続理由については,愛情と家族の杵が最も重要であり,被介護者の健康の悪化が,しばしば在宅介護を中断させていた。また家父長制に基づく性的役割が,介護者の義務感や伝統観に強く影響していることも明らかになった。介護が始まった時期における被介護者からの希望や宗教的影響は,継続理由とはならないことが分かった。また,介護から得るものが多いと感じていた2人の嫁は,介護に高い意欲を持っており,介護が価値ある体験であるという認識が,介護の動機付けを行っている可能性が示唆された。 |
キーワード | 在宅介護者 (home caregivers) 高齢者 (the elderly) 介護継続理由 (motivation) 介護から得たもの (feedback in caregiving) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-03-31 |
巻 | 14巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 141 |
終了ページ | 155 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307169 |
JaLCDOI | 10.18926/15197 |
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タイトル(別表記) | An overview of the trend of research in nursing patients with uterine cancer who had undergone surgery and future research subjects |
フルテキストURL | 014_2_113_120.pdf |
著者 | 秋元 典子| |
抄録 | 本研究の目的は,1994年~2003年9月までに発表された手術を経験する子宮がん患者の看護実践領域における研究について,文献件数および研究領域の観点からその動向を概観し,今後の研究課題を明らかにすることである。JMED,CINAHL,MEDLINEの3つを文献情報データベースとして用い,「子宮がん」and「看護」and「子宮摘出術」および「uterine cancer」and「nursing」and「hysterectomy」の検索式により文献集合を絞り,原著論文に限って検討した。その結果,以下の9つの課題, 1)行った研究を誌上発表する 2)子宮がんの早期発見・予防,ターミナル期に焦点を当てた研究 3)術後合併症に注目した研究 4)患者のもつ力に注目し,それを引き出し,高めていくことを支援する看護に関する研究 5)術後のセクシュアリティに関連した研究 6)退院指導プログラムの開発およびクリティカル・パスの作成 7)子宮がん患者の自己効力感に関連した研究 8)cancer survivorに関する研究 9)介入研究,が明らかになった。 |
キーワード | 子宮がん患者 (uterine cancer) 看護研究 (nursing research) 子宮摘出術 (hysterectomy) 文献概観 (literature review) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-03-31 |
巻 | 14巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 113 |
終了ページ | 120 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307557 |
JaLCDOI | 10.18926/15196 |
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タイトル(別表記) | Nursing Education for a Gender-equal Society* - The Situation of Male Student Nurses - |
フルテキストURL | 015_1_039_049.pdf |
著者 | 合田 典子| 大室 律子| 西山 智春| 鈴木 良子| 布施 千草| 松本 幸枝| |
抄録 | 題目:男女共同参画社会における看護教育―男子看護学生の動向について― 1975年の国際婦人年以来,カイロ宣言でのリプロダクテイブヘルス/ライツ,北京宣言等次々に男女差別の撤回と女性の自立をめざした運動が推進されてきた。この女性のエンパワーメント運動の中で,我が国は労働基準法,男女雇用機会均等法,育児休業法等の制定および改正を経て,1999年6月「男女共同参画社会基本法」の施行に至った。以来,国を挙げて男女共同参画社会の構築に取組んでいる。看護界にあっては昭和23年に制定された保健婦助産婦看護婦法における看護職者は女子とされ,男子には国家免許を得る正式な資格が無かった。やがて,法の改正とともに男性看護職者の進出が可能となってきた。しかし,半世紀を経て,なお男性看護職者の占める割合は低く,看護界における男女共同参画の現状は進んでいるとはいい難い。男性看護職者養成の沿革と現状を概観し,その問題点と課題を検討することとした。 |
キーワード | 男女共同参画社会 (Gender-equal society) 男子看護師学生 (male student nurse) 看護教育 (nursing education) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-12-15 |
巻 | 15巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 39 |
終了ページ | 49 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307785 |
JaLCDOI | 10.18926/15194 |
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タイトル(別表記) | The significance of therapy in a private room to patientsin acute psychiatric wards |
フルテキストURL | 015_1_029_037.pdf |
著者 | 豊田 由起子| 三木 明子| 藪下 祐一郎| 鬼塚 愛彦| |
抄録 | 本研究は,全個室病棟で療養する精神疾患患者を対象に,患者自身が考える個室環境の意味を明らかにすることを目的とした。個室に2週間以上療養し,インタビューの協力が得られた患者は7名であった。患者にとっての個室環境の肯定的意味は,自分だけの空間を確保できることから,他者との距離の調節の場,プライバシーが保護される場,自由裁量が拡大される場であると捉えていた。また,休養や睡眠が確保できる場,症状をコントロールできる場であるという治療的意味や,個室を自己洞察の場ととらえ,他者の影響を受けずに自分らしさを再獲得するためという意味が示された。一方,個室環境の否定的意 味として,寂しさや不安が挙げられ,話しかけられる存在を身近に見出しにくい個室においては,わからないことや不安なことを尋ねにくく,人間関係を築くきっかけがつかみにくいことが示された。 |
キーワード | 精神疾患 (mentally ill) 患者 (patients) 個室 (private room) 精神科急性期病棟 (acute psychiatric ward) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-12-15 |
巻 | 15巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 29 |
終了ページ | 37 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307586 |
JaLCDOI | 10.18926/15193 |
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タイトル(別表記) | Analysis of Problems in Family Nursing at Intensive Care Unit of O University Hospital |
フルテキストURL | 015_1_023_028.pdf |
著者 | 渡邉 久美| 竹内 加恵| 岡野 初枝| |
抄録 | O大学病院のICUにおける家族看護のあり方を検討するため,過去の記録から入室患者の特性と家族の状況を把握し,課題を明らかにした。128例の看護記録を資料に,患者の入室理由,入室期間,転帰の状況を分類し,入室期間別の家族の言動等から,家族看護の必要性について検討した。また,家族に対する看護実践を,家族に関する情報の記載の有無から評価した。その結果,ICU入室患者の9%が死亡退院で,そのうち受け持ち看護師の決まっていない入室後3日以内に死を迎えた患者の家族へのフォローが充分に行えていなかったこと,また,14日以上の長期入室患者の家族には,全事例に家族に関する情報が 記載されており,看護師が家族の気持ちや疲労感,患者への回想などの語りを捉えていたことが明らかとなった。今後は,短期間で死亡の転帰となった家族へのグリーフケアや,長期入室患者の家族に対する継続看護の評価が必要である。 |
キーワード | ICU (Intensive Care Unit) 家族看護 (Family Nursing) クリティカルケア (Critical care) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-12-15 |
巻 | 15巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 23 |
終了ページ | 28 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307719 |