ID | 49379 |
フルテキストURL | |
タイトル(別表記) | Cancer immunotherapy with blocking of immune checkpoints
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著者 | |
抄録 | がんワクチンによる免疫治療では,如何にCD8T細胞を感作(プライミング)しその数を増やすか(免疫増強)という点に多大の努力が払われて来た.樹状細胞への抗原デリバリーと抗原プロセシング/提示,Toll様受容体などの刺激,即ち自然免疫系の活性化の併用などはそれに該当する.しかし十分に活性化されたT細胞をもってしても癌の拒絶は容易ではない.それには癌組織という特殊な環境が禍している.T細胞は癌塊内に入り込み莫大な数の癌細胞と遭遇する.癌組織内での繰り返す抗原認識の過程でT細胞は疲弊し,次第に本来あるべき機能を喪失していく.この疲弊(exhaustion)と呼ばれる現象は,T細胞に発現する複数の免疫抑制性分子―免疫チェックポイント分子―と腫瘍に発現するそのリガンドの結合によってもたらされる.代表的なチェックポイント分子の機能を抑制し,エフェクターT細胞が疲弊することなくその機能を長く維持できれば,これからのがん免疫治療に飛躍的な進展がみられるかもしれない.
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キーワード | がんワクチン
CTL
免疫チェックポイント
T細胞疲弊
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備考 | 総説(Review)
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発行日 | 2013-04-01
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出版物タイトル |
岡山医学会雑誌
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出版物タイトル(別表記) | Journal of Okayama Medical Association
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巻 | 125巻
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号 | 1号
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出版者 | 岡山医学会
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出版者(別表記) | Okayama Medical Association
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開始ページ | 13
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終了ページ | 18
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ISSN | 0030-1558
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NCID | AN00032489
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資料タイプ |
学術雑誌論文
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関連URL | http://www.okayama-u.ac.jp/user/oma/
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言語 |
日本語
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著作権者 | Copyright (c) 2013 岡山医学会
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論文のバージョン | publisher
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査読 |
有り
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DOI | |
Eprints Journal Name | joma
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