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ID 324
Eprint ID
324
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タイトル(別表記)
Studies on Pituitary Prolactin Level in different Reproductive States of Rat : I. Effect of Suckling Stimulus on Pituitary Prolactin Level of Lactating Rat
著者
湯原 正高 岡山大学
和田 宏 岡山大学
抄録
ディスク電気泳動法は,精製Prolactinおよび下垂体抽出物についてprolactinを独立したバンドとして分離することができる. この研究は第1にディスク電気泳動法による精製prolactinおよびラットの下垂体前葉中のprolactinの測定を行ない,次にこの方法を用いて,哺乳中のラットの下垂体Prolactinレベルに及ぼす吸乳刺激の影響を知るために行なった. その結果は次の通りである. 1.NIHの標準牛prolactinの量とprolactinバンドの測定値との間には10μgから100μgの範囲内で比例関係がみられた. 2.雌ラットの下垂体前葉の泳動像には3本の太い蛋白バンドが認められた. それぞれのバンドは鳩の嗉のう反応によって,そのprolactin活性を検定した. prolactinは先端バンドに近い易動度の最も大きいバンドであることが認められた. Prolactlnバンドの測定値は,カラムに加えるラット下垂体の量に比例して増加し,この方法によって量的な比較の可能性が示された. 3.分娩後4日目および7日目のラットでは,12時間乳子を隔離した状態の母ラットの下垂体Prolactinレベルは著しく増加した. 乳子を12時問隔離後,その子を母ラットに戻して30分間または3時間の吸乳を行なうと母ラットの下垂体Prolactinレベルは有意に減少した. 分娩後3週目のラットでは,12時間隔離後3時間の吸乳を行なっても母ラットの下垂体Prolactinレベルの変動は認められなかった. 吸乳する乳子の数も6匹から2匹に減らすと母ラットの下垂体Prolactinレベルには著しい増加が認められた。
発行日
1973
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
41巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
45
終了ページ
52
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa