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ID 68558
JaLCDOI
タイトル(別表記)
Indonesian Immigrants in Melbourne
フルテキストURL
著者
野邊 政雄 岡山大学教育学部社会科教育講座 Kaken ID researchmap
抄録
 本稿では,参与観察によってメルボルンに住むインドネシア人の生活を解明した。明らかになったのは,次の9点である。(1)インドネシア人はメルボルンの中で分散して住んでいる。(2)インドネシア人の教会は親睦集団としての性格が強い。社会階層による対立が教会のメンバーの中に見られる。(3)メルボルンに住むインドネシア人は宗教によって分断されている。(4)夫婦共働きの増加と自家用車の普及によって,近隣関係がだんだんと希薄になっている。(5)窃盗の増加に対抗するため,住民は「ネイバーフッド・ウォッチ」という防犯のための相互協力組織を結成した。しかし,その活動はあまり活発でない。(6)参与観察をしたインドネシア移民の女性は,近隣地域であまり社会関係を持っておらず,メルボルンのさまざまな場所で友人関係を組織していた。また,大部分の友人関係はインドネシア人と取り結んでいた。(7)インドネシア移民の子供は家庭と学校のしつけが異なるから,混乱をしてしまう。(8)インドネシア移民は日常生活で差別されていると感じている。(9)移民のオーストラリアでの職業的地位はたいてい本国でのそれよりも低い。
キーワード
メルボルン
インドネシア移民
参与観察
出版物タイトル
岡山大学教育学部研究集録
発行日
1999-07-15
111巻
出版者
岡山大学教育学部
出版者(別表記)
Faculty of Education, Okayama University
開始ページ
75
終了ページ
85
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
Eprints Journal Name
bgeou