ID | 149 |
Eprint ID | 149
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フルテキストURL | |
タイトル(別表記) | Studies on the origin of Mentha piperita L.
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著者 |
宇渡 清六
岡山大学
清水 純夫
信州大学農学部農産製造学研究室
池田 長守
岡山大学
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抄録 | (1)M. piperita L. は,形態的に,M. aquatica L. とM. spicata L. の中間にあつて,両種の交雑に由来すると言われているが,筆者等は,欧州及び北米から直接とりよせた栽培系統,古く輸入されて,わが国で標本的に栽培されている系統および,栽培系統の野生化したものと考えられる自生系統等,合計8系統のM. piperitaを選んで供試し,形態的,細胞学的観察を行ない,精油を分析し,さきに育成したM. aquatica×M. spicataのF1と比較した.(2)6系統のM. piperitaは,2n=72で,これらは,単に外部形態のみならず,体細胞染色体数,減数分裂の際の染色体の行動,稔性なども,全くF1(2n=72)と一致した.それ故,2n=72のM. piperitaは,M. aquatica×M. spicataのF1そのものであるという結論に達した.(3)2系統のM. piperitaは,それぞれ,2n=120および2n=96であり,染色体数はF1と異なるが,形態は酷似していた.その起原については,前項の6系統と同様,M. aquatica×M. spicataに由来し,2次的に,染色体数に変異の起つたものと考えた.(4)M. piperitaの精油主成分は,メントールとメントンである.然るに,M. aquatica×M. spicataのF1の精油主成分は,ピペリトンあるいはプレゴンであつて,メントンやメントールは,ほとんど含んでいない.したがつて,F1の精油には,M. piperitaの精油のごとき,芳香が少なく,この点,両者間に一致が見られなかつた。
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発行日 | 1961
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出版物タイトル |
岡山大学農学部学術報告
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出版物タイトル(別表記) | Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
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巻 | 20巻
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号 | 1号
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出版者 | 岡山大学農学部
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出版者(別表記) | Faculty of Agriculture, Okayama University
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開始ページ | 1
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終了ページ | 12
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ISSN | 0474-0254
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NCID | AN00033029
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資料タイプ |
紀要論文
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言語 |
日本語
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論文のバージョン | publisher
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査読 |
無し
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Eprints Journal Name | srfa
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