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検索結果 33826 件

JaLCDOI 10.18926/66614
フルテキストURL oupc_012_043.pdf
著者 山縣 成美| 東條 光彦|
抄録  本研究の目的は,主として対人関係認知スタイルと潜在的不登校の関係を明らかにし,その学校生活意識の特徴を把握することであった。1,129名(1年生男女186名,181名,2年生男女172名,199名,3年生男女151名,177名)の登校している中学生に対し,対人関係認知,自己肯定感,学校生活調査を実施したところ,他者を否定的に認知し,かつ他者の自分に対する思いも否定的であると認知している個人は,①学校嫌い意識を持ち,②新学期の始まる日や月曜日には学校へ行きたくないと思っており,早退をすることが多い。③学校行事,体育が嫌いであり,④学校で打ち込んでいるものはない,という学校生活意識を有していることが明らかとなった。
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2013-12-25
12巻
開始ページ 43
終了ページ 48
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66613
フルテキストURL oupc_011_033.pdf
著者 山本 力|
抄録  アメリカのオレゴン州,ポートランドに全米遺児・遺族をサポートする,ダギーセンターがあるがある。本論文はそのセンターでの研修報告である。大切な人を亡くした幼児から青年までの子どもたちが通い,分かち合いやプレイ,創造的な活動を通して,悲しみに適応していくことを促進する,年間650人前後の人たちが利用している。その支援の核心は「安全な居場所でのサポート」にある。本論文では,筆者の研修経験を掘り下げながら,「安全な居場所」をどう提供するのか,「安全な居場所」となるための要件は何か, という問いを解明しようとした。
キーワード 安全な居場所 遺児 グリーフケア サポートグループ ダギーセンター
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2013-02-28
11巻
開始ページ 33
終了ページ 41
ISSN 2185-5129
言語 日本語
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JaLCDOI 10.18926/66612
フルテキストURL oupc_011_023.pdf
著者 桑原 晴子|
抄録  本論文では妊娠出産という母親になるという体験の初期について、身体性の次元に着目しつつ、妊娠期の母子一体感という幻想、自然分娩という呪縛、母乳育児や断眠による試練がもつ心理的意味などの観点から、自身の経験も交えながら考察を行った。母親になるというという体験は、自らの身体性に直面することが必要であり、母親になるというイニシエーションは育児の日常の反復の中で生じるものだと考えられる。
キーワード 母親 身体性 イニシエーション 反復
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2013-02-28
11巻
開始ページ 23
終了ページ 31
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66611
フルテキストURL oupc_011_013.pdf
著者 宇土 真理子| 東條 光彦|
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2013-02-28
11巻
開始ページ 13
終了ページ 21
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66610
フルテキストURL oupc_010_025.pdf
著者 山本 力|
抄録 災害や事件・事故の被害者たちへの危機介入は,今日の社会において大きな課題となっている。コミュニテイ臨床という視点から精神科医Lindemannは,犠牲者の急性悲嘆に関して,悲嘆反応に関する詳しい症候学的な観察と記述を初めて行った。1942 年,アメリカのボストンにあるナイトクラブで火災が発生したが,彼は多数の犠牲者の遺族の治療と観察を行った。そして,その反応を「急性悲嘆症候群」と命名し,悲嘆反応の特徴を明確にすると同時に,病的悲嘆や予期悲嘆の特徴も報告した。本論文では,こうしたLindemann の論文を紹介しつつ,その内容について今日的視点から検討を加えたものである。
キーワード 悲嘆 ココナッツグローブ火災 病的悲嘆 予期悲嘆
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2012-02-29
10巻
開始ページ 25
終了ページ 31
ISSN 2185-5129
言語 日本語
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JaLCDOI 10.18926/66609
フルテキストURL oupc_009_039.pdf
著者 渡邉 淳一|
抄録  児童生徒の暴力行為の増加が憂慮されている現在,教師がより適切な指導を行うことが以前にも増して求められている。では,教師は児童生徒の攻撃行動をどう理解したらよいか。指導の前提となる理解の在り方について,心理学の様々な立場を整理して提示した。さらに,筆者の臨床経験から得た事例を通して具体的な解説を加え,このテーマでの教師研修についての見解を明らかにした。
キーワード 攻撃行動 怒り 暴力行為 児童生徒 教師研修
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2011-02-28
9巻
開始ページ 39
終了ページ 49
ISSN 2185-5129
言語 日本語
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JaLCDOI 10.18926/66608
フルテキストURL oupc_009_033.pdf
著者 山本 力|
抄録  喪失と悲嘆に関する認識を明細化する作業を30年余り継続してきたが,近年,欧米の悲嘆理論は変貌をとげ,深化してきている。その理論的展開については,本紀要の第7号「Niemeyerによる喪失論のニューウェーブ」において概観した。こうした動向と歩調を合わせて,私の愛着と喪失に関する認識も変化してきている。近年,私が着想していることを,断片的で,随想的ではあるが,着想ノートという形で,6つのテーマについて記述しておきたいと思う。今後の研究展開の萌芽となると考えられるからである。
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2011-02-28
9巻
開始ページ 33
終了ページ 38
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66607
フルテキストURL oupc_009_025.pdf
著者 宗安 美佳| 東條 光彦|
抄録  本研究では携帯電話の電子メール機能の過剰な使用傾向を測定する「携帯メール依存性尺度」の作成を試みた。大学生320名に対し、先行研究等から収集した64項目にもとづいた調査を実施し、6因子38項目からなる尺度が構成された。各因子はそれぞれ「心理的依存」「生活への障害」「返信への過剰反応」「孤独感の回避」「メールコミュニケーションの優先」「使用不能状態への不安」と命名された。これらの因子はいずれも形携帯メールヘの依存状態を表現する内容と考えられ、一定程度の信頼性、妥当性が確認された。今後は携帯メール依存状態がよりリスキーな中高生に対する適用可能性についてさらなる検討が必要であると考えられた。
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2011-02-28
9巻
開始ページ 25
終了ページ 31
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66606
フルテキストURL oupc_009_015.pdf
著者 桑原 晴子|
抄録  乳がんは長期にわたって心身ともに危機をもたらす事態であり,その心理臨床学的援助のあり方が問われている。本論文では,乳がんの女性の心理的特徴と心理臨床学的援助に関する先行研究を概観し,現在の心理的支援の現状を踏まえたうえでその問題点について検討を行った。その中でイメージを用いた心理療法である表現療法がもつ意義を考察するとともに,乳がんを抱えた女性への心理臨床学的援助として表現療法のあり方を検討する研究の必要性を述べ,今後の課題を論じた。
キーワード 乳がん 心理臨床学的支援 イメージ 表現療法
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2011-02-28
9巻
開始ページ 15
終了ページ 23
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66605
フルテキストURL oupc_008_027.pdf
著者 山本 力|
抄録  これまで分離不安といえば乳幼児期の母子関係の現象として記述されてきた。青年期以降では分離不安は生起しないのか。生起するとしたら,どのような経験内容を持っているのか。また「分離」とはなにを意味するのか。分離不安と見捨てられ不安の違いは何か。不安の低減はいかにして可能なのか。こうした問いに対する答えを探索することを目的として,筆者の臨床経験や恋愛関係での分離不安の調査データを基礎にして,分離不安と見捨てられ不安に関する新たな見解を試行的に明らかにした。
キーワード 分離不安 見捨てられ不安 恋愛関係 簾越しの交流 内的喪失
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2010-02-15
8巻
開始ページ 27
終了ページ 34
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66604
フルテキストURL oupc_008_009.pdf
著者 上地 雄一郎|
抄録  Kohut (1977) が行ったエディプス・コンプレックス論の修正について紹介し,父親の肯定的役割に注目することの意義を述べた。次に,Kohut (1977) と類似の見解であるAbelin (1971,1975),Blos (1985), 牛島・福井 (1980) の見解を紹介し,これらの見解を,①子どもを去勢する父親(古典的精神分析の視点),②子どもの男性性または女性性を強化する父親,③母親からの分離-個体化を促進する父親,④母親の失敗を代償する父親という四つの視点(モデル)として整理した。次に,Kohut (1979) の『Z氏の事例』を上記の観点から再分析した結果,Z氏の回復過程には②③④の視点がすべて適用できること,また,③の視点は②の視点と表裏の関係にあることを,筆者の見解として述べた。
キーワード エディプス・コンプレックス 父親の役割モデル Z氏の事例
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2010-02-15
8巻
開始ページ 9
終了ページ 26
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66603
フルテキストURL oupc_007_037.pdf
著者 山本 力|
抄録  今日の喪失論はFreud,Sの対象喪失論を超えて、大きく変貌しつつある。その代表的な旗手が米国のNeimeyer,R.である。今夏、彼が来日して講演を行ったが、それを筆者が聴講したことに触発されて、Neimeyerの悲嘆の理解と援助に対する構成主義的なアプローチについて展望したのが本論文である。構成主義の視座から見ると、モーニングワーク(喪の仕事)の中心過程は「死別後における世界の意味の再構築」にある。さらにNeimeyer理論の検討に随伴して喪失論のニューウェーブを3点にまとめた。一つは「絆」の継続、二つめは悲嘆者の主本的・個別的なワーク、三つ目は人生の物語・意味の再構築である。
キーワード 悲嘆行為 物語(ナラティブ) 意味の再構築 アイデンテイティ変容
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2009-03-15
7巻
開始ページ 37
終了ページ 44
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66602
フルテキストURL oupc_007_031.pdf
著者 東條 光彦| 浅上 亜希子|
抄録  中学校教員の職務上経験される日常的なストレスが、主観的評価による心身の健康状態に与える影響について検討した。まず、職務ストレス尺度の作成を行い「標準業務」「生徒関係」「生活指導」「同僚関係」の4因子13項目が抽出された。つぎにこれらの得点とGHQ得点の関係について検討したところ、GHQ各領域において「同僚関係」を除く各因子得点の関連が認められた。これらの結果より、中学校教員の心身の健康について職務上のストレスの関与が再確認されるとともに、労働の情緒的側面と心身症状との関連について検索が必要であると思考された。
キーワード 中学校教員 職務ストレス 自覚的健康状態
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2009-03-15
7巻
開始ページ 31
終了ページ 36
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66601
フルテキストURL oupc_007_021.pdf
著者 桑原 晴子|
抄録  本論文では反社会的行動という形で行動化をする少年達との関わりにおいて、少年達が主体的に生きている「からだ」に着目することが、その行動化の意味を考え、心理臨床的関係を続ける上で意義を持つことを、事例を通して検討を行った。行動化を中心とする少年たちに合った心理臨床のあり方を考えるためには、Kawai (2006) による意識の変化という視点が有効であり、内面が欠如するポストモダンの意識を持つ少年との間では、クライエントの表面の身体への関心が「関係性を育む器」となる。またスクールカウンセラーが生きているからだを関係性の中で差し出すことが、主体の生成する場としての機能を持つとともに、クライエント自身のからだへの関心だけでなく、スクールカウンセラーが自らのからだを通して、行動化の体験をイメージするこころの作業がクライエント理解を深める上で非常に重要になると考えられた。
キーワード からだ 行動化 反社会的行動 教育臨床 ポストモダンの意識
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2009-03-15
7巻
開始ページ 21
終了ページ 29
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66600
フルテキストURL oupc_007_011.pdf
著者 上地 雄一郎|
抄録  セラピストの共感不全による面接関係の危機に対する対応のガイドラインを提唱した。まず,共感不全およびそれへの対応の意義について自己心理学的視点から論じた。次に,共感不全の指標およびそれへの対応のガイドラインを提唱した。共感不全は不可避なのであり,対応によっては面接関係に有意義な効果をもたらす。クライエントの反応から共感不全に気づき,両者の関連について問いかけ,クライエントの失望や不満を共感的に理解することが必要である。また,両者の体験のずれを問題にする際には,対等性・相互性のスタンスを維持することが重要である。
キーワード 共感不全 ガイドライン 自己心理学
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日 2009-03-15
7巻
開始ページ 11
終了ページ 20
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66599
フルテキストURL oupc_006_013.pdf
著者 塚本 千秋|
抄録  臨床心理学を専攻する大学院において,臨床心理学的面接の訓練の一環として,学生ボランティアを対象にした“試行カウンセリング”が広く実施されている。録音した上で事後に指導者らによって検討されることを対象者(クライエント)にあらかじめ説明し,同意を得て行われる4~5回程度のセッションである。筆者は,試行カウンセリングを実施した大学院生を指導しているが,一般的なセッションに対する指導とはずいぶん勝手が違い, とまどうことも多い。本稿ではその違いに焦点を当て,試行カウンセリングの特性や指導方法について考察を行った。
キーワード 心理面接の訓練 試行カウンセリング 同一視 治療的介入
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室紀要
発行日 2008-03-31
6巻
開始ページ 13
終了ページ 19
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66598
フルテキストURL oupc_006_001.pdf
著者 土屋 政雄| 古口 高志| 東條 光彦|
抄録  本研究は教師における不登校児への理解(原因帰属,前兆行動の把握)と対応の特徴について,教職経験を通じて獲得される部分と,教師を目指すものが本来有している部分を明らかにすることを目的とした。タイプの異なる不登校の典型的な2事例を,教師,教職志望大学生,教師以外の職業である成人,一般大学生に対して呈示し,事例文中の子どもに対する理解と対応について評定するよう求めた。その結果,教師は不登校タイプに応じた現状尊重的な対応を,教職経験の中で身につけること,不登校タイプに応じた理解は教師だけでなく,様々な立場の者が共通して行うことが明らかになった。
キーワード 不登校 教師理解 原因帰属 前兆行動
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室紀要
発行日 2008-03-31
6巻
開始ページ 1
終了ページ 11
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66597
フルテキストURL oupc_005_023.pdf
著者 塚本 千秋|
抄録  前報(塚本,2005)で筆者は,わが子の問題で悩むクライアントに対して,初心のカウンセラーがアドバイスをしがちになることをとりあげ,その問題点と対策を論じた。本稿ではそれを広げ,“カウンセリングが『お悩み相談』になってしまう”という初心者にありがちな現象を取り上げる。こうした現象を防止するために必要なカウンセラー側の認識として,①そのとき自分が注意を向けているクライアントの問題点や,行いたいと考えている介入の性質を,介入前に意識化する②実際に介入する場合には,より抽象度の高い表現で介入できないか検討する③一連の面接の連続性に注目する,ことをあげた。
キーワード 臨床心理学的面接 研修 介入 技法
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室紀要
発行日 2007-03-31
5巻
開始ページ 23
終了ページ 31
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66596
フルテキストURL oupc_005_015.pdf
著者 片山 美香|
抄録  本論では,食思不振とトイレのことが気になって登校できないことを主訴に来談したA子とその母親の面接事例から,同ーセラピストによる親子面接について検討した。セラピストの面接方針として,子どもに関しては症状の背景にあるしんどさやつらさを共有し主体性を育むこと,親に関しては親自身の戸惑いやつらさを共有し,子どもの現状理解を促し,共にかかわり方を考え,A子の環境を調整することとした。その結果,前思春期という依存と自立の間で葛藤する時期にあったA子は,母親との間であらためて緊密な信頼関係を築きなおし,徐々に自立を遂げていった。母親自身の親としての認識の変化もみられた。この経過から,同ーセラピストによる親子面接の利点と課題について考察した。
キーワード 同ーセラピスト 親子面接 前思春期 食思不振
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室紀要
発行日 2007-03-31
5巻
開始ページ 15
終了ページ 22
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/66595
フルテキストURL oupc_005_009.pdf
著者 清水 妙子| 東條 光彦|
抄録  高校生男女431名を対象に,統制困難な感情体験を評価する尺度を再構成した.その結果「内的混乱」「依存」「無力感」の3因子14項目からなる非自律性尺度が構成された.Cronbach のα係数を求めたところ十分な内部一貫性が確認され,構成概念妥当性が検証された. また本尺度は「内的混乱」「無力感」からなる感情体験の統制不能感とそれに起因する「依存」という2段階の特徴を示す尺度であると考えられた.性差については, 「依存」において女子の方が有意に高い得点を示していた.このことが男子よりも女子にリスクのある食行動を生じさせやすい一因となっている可能性があると考えられた.
キーワード 感情体験 統制不能感 非自律性 食行動 高校生
出版物タイトル 心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター心理教育相談室紀要
発行日 2007-03-31
5巻
開始ページ 9
終了ページ 14
ISSN 2185-5129
言語 日本語
論文のバージョン publisher