検索結果 1457 件
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54936 |
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タイトル(別表記) | How Nursery Teachers Understand and Respond to Infants’ Cry? : An Observational Study in a Nursery School |
フルテキストURL | cted_007_107_116.pdf |
著者 | 清永 歌織| 片山 美香| |
抄録 | 本研究では,0歳児クラスにおける保育実践場面の観察事例から,乳児の「泣き」の実態と「泣き」に対する保育士の理解と対応について検討した。収集した 事例をもとに「泣き」が生じた背景について検討したところ,5種類に分類された。生理的状態や他者との関係を含む心理的状態,時間帯等によって「泣き」が生じていることがわかった。保育士は,「泣き」を生じさせた負の心情を全面的に受け止めて共感するとともに,正の心情への改善に努めることが子どもと信頼関係を築く機会にもなっていると捉えていた。さらに,信頼関係が深まってくると負の心理的状態を子ども自身が主体的に制御しようとする姿が見られるようになることに加えて,「泣き」の質の変容が認められることが明らかになった。 |
キーワード | 乳児 (infant) 保育士 (nursery teacher) 泣き (cry) 対応 (respond) 保育の質 (quality of daycare) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 107 |
終了ページ | 116 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54934 |
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タイトル(別表記) | How Must We Treat about the Deplorable Accidents Caused by School Teaching Staff ? : From Recognition of Promotive Factors and Restraint Factors |
フルテキストURL | cted_007_091_096.pdf |
著者 | 塚本 千秋| |
抄録 | 学校教職員の不祥事が社会的に問題になっており,各地の教育委員会は防止対策に追われている。ひとことで不祥事と言うが,誰でも起こしうる<うっかり>の連続線上に位置づけられる事案から,通常なら考えられないような<特異性の高い>事案まで,実態は多様である。本稿では,不祥事の種類や頻度,すでに行われている防止策について概観した上で,さらに有効な対策を講じるために,発生を促進する要因や抑止する要因について検討した。 |
キーワード | 学校教職員 不祥事対策 発生促進要因 抑止要因 Deplorable Accidents Indecent Conducts Administrative Measure and Punishment Promotive Factors and Restraint Factors |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 91 |
終了ページ | 96 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54933 |
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タイトル(別表記) | Practical Seminar for Teacher Profession on the Teacher Training Program at Okayama University : For the Making of Lecture to be able to Learn a Class Fourth Semester System from a Pillar Systematically for 60 Minutes |
フルテキストURL | cted_007_081_090.pdf |
著者 | 稲田 修一| 髙旗 浩志| 三島 知剛| 小林 清太郎| 橋本 拓治| 今井 康好| 加賀 勝| 山根 文男| 曽田 佳代子| 江木 英二| 後藤 大輔| 髙塚 成信| |
抄録 | 岡山大学における全学教職実践演習については,平成25年度の本格実施から,7課程認定学部(独自で開講する教育学部を除く)と教師教育開発センターが協働して取り組んでいる。平成28年度から岡山大学では,国立の総合大学全学部実施としては全国初となる「60分授業・4学期制」が導入された。この教育改革では,単純に現状の講義内容をそのまま詰め込むものではなく,教育方法・指導の改善を一層進め,体系的に学べる構造にする講義づくりが求められている。そこで,最初に学生の進路状況や取得見込みの教員免許状の現状を確認した。次に,教育実践力を構成する力がバランスよく形成されているか,4年生前半期に取り組んだ教育実習と全学教職実践演習後のアンケート結果をもとにその効果を検証した。これに基づいて,平成28年度以降の「60分授業・4学期制」に対応した内容を構築した。 |
キーワード | 60分授業・4学期制 (60 Minute Class and 4 Semester System) 体系的に学べる講義づくり (Creating Lectures that can be Learned Systematically) 全学教職実践演習事前と事後の意識の変容 (Transformation of Consciousness Before and After Exercise for Teaching Practice at the University) 全学教職実践演習 (Practical Seminar for Teacher Profession) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 81 |
終了ページ | 90 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54932 |
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タイトル(別表記) | Analysis of the Effective Conditions on Social Narratives (SN) Interventions outcomes : Focus on Communication Skills and Social Skills. |
フルテキストURL | cted_007_071_080.pdf |
著者 | 丹治 敬之| 吉光 美陽| |
抄録 | 本研究は,諸外国のソーシャルナラティブ(SN)介入研究論文14 編35 事例を分析対象とし,コミュニケーションスキルや社会的スキルの介入効果に影響を与える条件を検討した。本研究の結果から,以下4 点の示唆を得た。1 点目は,認知能力が平均下から平均上の発達水準の対象児が多い点である。2 点目は,標的行動はコミュニケーションスキル(例:会話)に比べて,社会的スキル(例:集団参加,ルールやマナーを守る)において介入効果が高い点である。3 点目は,SN と他の介入方略(例:プロンプト,ビデオモデリング等)を組み合わせることで効果が高まる点である。4 点目は,対象児の好み,社会的動機づけ,標的行動の社会的強化が介入効果を高める要因になり得る点である。最後に,他者との対話や振り返りによる学びや本人の語りを反映させたSN 介入の必要性,自己指導文や空欄文の活用,体験と学習の関連づけを高めることの可能性について論じた。 |
キーワード | ソーシャルナラティブ (Social narratives) コミュニケーションスキル (Communication skills) 社会的スキル (Social skills) 社会的強化 (Social reinforcement) 社会的動機づけ (Social motivation) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 71 |
終了ページ | 80 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54931 |
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タイトル(別表記) | Self-Reliance Activities Based on Self-Understanding for Autistic Child Have Probrems in Emotional Stability : An Analysis of Teaching Records Focused on Self-Regulation Scales |
フルテキストURL | cted_007_061_070.pdf |
著者 | 大野呂 浩志| 仲矢 明孝| |
キーワード | 自閉症 (autism) 情緒の安定 (emotional stability) 自立活動 (self-reliance activities) 自己理解 (self-perception) 自己制御機能 (self-regulation) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 61 |
終了ページ | 70 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54930 |
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タイトル(別表記) | An Attempt at Curriculum Improvement through an Evaluation by External Experienced Childcare Workers |
フルテキストURL | cted_007_051_060.pdf |
著者 | 馬場 訓子| 清水 眞里子| 井山 房子| 片岡 加代子| 古埜 弘子| 白神 繁子| 平松 由美子| 蜂谷 幸子| 西山 修| |
抄録 | 本論は,保育現場における園のカリキュラム・マネジメントを活性化させるために,園外の保育経験者にカリキュラムの外部評価を依頼し,その評価内容と一連の評価方法について検討するものである。具体的には,地方政令市にあるA 保育園のカリキュラムを取り上げ,保育所保育士経験者及び幼稚園教諭経験者によって構成させる7名の外部評価者から,カリキュラムの評価を得た。その結果,外部評価者の勤務経験の違いを反映した,幅広い観点から,カリキュラムの評価できる点や問題点を確認することができた。カリキュラム改善の観点としては,「表記・表現の統一と分かりやすい様式の採用」「園の独自性や子どもの実態に即した計画の作成」「保健計画の作成」「PDCA サイクルによる再編成」「職員間での確認」の項目を明示することができた。カリキュラム改善の一方策として,保育経験者による外部評価に一定の有効性を確認した。 |
キーワード | カリキュラム改善 (curriculum improvement) 保育経験者 (the childcare workers with experience) 外部評価 (external evaluation) 評価の観点 (viewpoints of evaluation) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 51 |
終了ページ | 60 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54929 |
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タイトル(別表記) | The Review for the Future Studies of the Children's Adjustment to the Kindergarten and the Facilitation This Process of Adjustment |
フルテキストURL | cted_007_041_050.pdf |
著者 | 真嶋 梨江| 岡山 万里| 髙橋 敏之| 西山 修| |
抄録 | 近年、入園などに伴う子どもの移行期が注目され、新しい環境への適応とその支援は、保育・教育現場の重要な課題となっている。幼稚園等は、幼児同士が初めて集団生活を経験する場としての役割を担い、園に適応し安定した生活を送ることは、その後の1人1人の発達の基盤となる。そこで本論では、幼児の園への適応支援の在り方を検討するために、まず、幼児期における適応の定義を明確化することを試みた。また、保育・教育領域における適応を捉える視点を整理した。次に、これらを踏まえ、幼児の園への適応支援における保育者の役割を中心に検討を加えた。さらに、現行の『幼稚園教育要領』等における適応に関する記述を確認した。その結果、幼児の園への適応の中核は「幼児の心理的な安定」と「幼児と環境との適切な関係構築」と捉えることができ、その支援に関わる保育者の役割が明示された。最後に、研究方法の課題等を整理し、今後の研究展望を示した。 |
キーワード | 幼児 (young children) 園への適応 (adjustment to the kindergarten and the facilitation) 保育者の役割 (the role of the kindergarten teacher) 心理的安定 (psychological stability) 関係構築 (the interaction between the children and the new environment) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 41 |
終了ページ | 50 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54928 |
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タイトル(別表記) | Consideration of morality class making considered from the angle of the welfare education in a teacher education course : From a morality analysis about handicapped person's teaching materials-ization |
フルテキストURL | cted_007_031_040.pdf |
著者 | 坂本 清美| 作田 澄泰| 中山 芳一| |
抄録 | 本研究では,教職志願者の大学生を対象とし,ハンディキャップをもつ人の生き方から自己を見つめると共に,将来希望する校種における道徳授業づくりについて検討した。授業を検討する際に,福祉教育の観点を視野に入れ指導案を作成し,中心場面,プレゼンテーションソフトの活用等を含め,道徳性を高める授業づくりについて考察した。 研究にあたり,実際に各自で作成した道徳授業づくりを交流することで,福祉教育の視点から考える道徳授業づくりに必要な道徳的価値,道徳性を高める上で重要である中心場面等が明らかとなった。 |
キーワード | ノーマライゼーション (Normalization) 道徳的価値の変容 (Change in the moral value) 福祉と道徳授業づくり (Welfare and morality class making) 全人的道徳教育 (Complete man-like moral education) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 31 |
終了ページ | 40 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54927 |
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タイトル(別表記) | A Study of the subject crossing learning by the collaboration between Community and Schools : The approach to "barrier" which inheres in school by Cultural-Historical Activity Theory |
フルテキストURL | cted_007_021_030.pdf |
著者 | 藤枝 茂雄| |
抄録 | 本研究は、全国的に体制整備が進みつつあるコミュニティ・スクールをフィールドとして、次期学習指導要領で重要視される教科横断的な学びの阻害要因とその解消のための方策について検討する。その際、「文化・歴史的活動理論」をもとに、小学校、中学校、地域それぞれに内在する「文化による枠組み」を、改善に対する「壁」としてとらえ、それを越えていくために校区の小学校、中学校、地域が、それぞれの活動システムを地域協働学校という活動システムへと再構成する実践モデルを構築する。さらに、そのモデルをもとに、地域の題材を小学校、中学校、地域の三者協働で教材化していくプロセスを通じた新しい地域協働による教科横断的な学びの場を創造するための校区連携プロジェクトを提案する。 |
キーワード | 教育課程 (Curriculum) コミュニティ・スクール (Community Schools) 活動理論 (Cultural-Historical Activity Theory) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 21 |
終了ページ | 30 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/54926 |
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タイトル(別表記) | How Can We Practice Life-Education as Moral Education in Junior High School?(2) |
フルテキストURL | cted_007_011_020.pdf |
著者 | 渡邉 満| 小林 万里子| |
抄録 | 阪神・淡路大震災と東日本大震災では,大人だけでなく,多くの子どもたちが犠牲となった。改めて「命の教育」の重要性が指摘されている。また,青少年,特に中学生による殺傷事件やいじめによる自殺も後を絶たない現状にある。一方,2019(平成31)年度から中学校の「道徳の時間」は「特別の教科 道徳」という名称の教科となる。その理由は様々であるが,教育再生実行会議の第一次提言によれば,同会議が教科化提言に踏み切った直接の要因は,いじめ問題への実効性のある道徳教育を求めることにあった。しかし,学校の道徳教育や「命の教育」は役に立たないという指摘もあり,教科となった道徳科における道徳教育は,これまでの諸課題を確実に見直し,確たる実践的基盤を打ち立てなければならない。本稿(2)では,前号の(1)で論じた〈いのち〉とその教育に関する独自の観点によりながら,「〈いのち〉の教育」に取り組む「道徳科の授業」の新しい展開を提案したい。 |
キーワード | ビオスとゾーエー (bios and zoé) 〈いのち〉の教育 (life-education) 発達段階 (development stages) コミュニケーション的行為 (communicative action) 討議 (Diskurs) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2017-03-27 |
巻 | 7巻 |
開始ページ | 11 |
終了ページ | 20 |
ISSN | 2186-1323 |
関連URL | http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/ja/54026 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2017 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
著者 | 岡山大学大学院教育学研究科| |
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発行日 | 2017-02-24 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
巻 | 164巻 |
資料タイプ | その他 |
著者 | 岡山大学大学院教育学研究科| |
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発行日 | 2017-02-24 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
巻 | 164巻 |
資料タイプ | その他 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54841 |
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タイトル(別表記) | Elementary School Teachers’ Gender Image, Negative Feelings and Embarrassment toward Dance |
フルテキストURL | bgeou_164_085_090.pdf |
著者 | 酒向 治子| 平田 麻里子| 猪崎 弥生| |
抄録 | 本研究では,岡山県内の教員歴が比較的少ない小学校教員を対象として,ダンス教育におけるジェンダー・イメージ(男らしさ/女らしさ),ダンスに対する態度(抵抗感と羞恥心[恥ずかしさ])に関する質問紙調査を行い,実状を把握することを試みた。その結果,①ジェンダー・バイアスについては未だ根強く残っており,特に「創作ダンス」が女性らしいと思われる傾向にあること,②抵抗感や羞恥心については,過半数が抵抗感や羞恥心を抱いていることが明らかとなった。今後さらなる調査研究を進め,長年ダンス教育で指摘されてきた小学校教員のダンス(表現運動)へのバイアスや負の意識のメカニズムを解明する必要性が浮き彫りとなった。 |
キーワード | ダンス ジェンダー・イメージ 羞恥心 抵抗感 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2017-02-24 |
巻 | 164巻 |
開始ページ | 85 |
終了ページ | 90 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005997440 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54840 |
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タイトル(別表記) | Fundamental Researches about Relations with Observation and the Drawing Expression (Part 2) ; One Consideration of the Outlook on Observation to Black-and-White Drawing and Western Painting of Japan |
フルテキストURL | bgeou_164_075_084.pdf |
著者 | 清田 哲男| |
抄録 | 本稿は,前稿「観察と描画表現との関係についての基礎研究 その1─ レオナルドとヴェサリウスの人体解剖図からの一考察 ─」の継続研究である。本研究は,学校教育での図画工作科,美術科での児童・生徒の活動のねらい等を明確するために,観察と描画表現との関係について考察するものである。 本稿では,日本の観察観を,水墨画や浮世絵を西洋の絵画と比較しつつ,自然に対しての思想と表現の関係について検討し,観察による絵画表現の変遷を論じる。 |
キーワード | 観察 描画表現 絵画史 自然観 解剖図 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2017-02-24 |
巻 | 164巻 |
開始ページ | 75 |
終了ページ | 84 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005997439 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54839 |
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タイトル(別表記) | A Consideration on a Vocalization of Chorus Singing and Solo Singing (1) : Through Listening Experiment of Ensembles |
フルテキストURL | bgeou_164_065_074.pdf |
著者 | 虫明 眞砂子| 須田 千帆美| |
抄録 | 合唱とソロでは,それぞれの歌唱形態で歌った場合,発声上の差異を生じると感じる歌い手が存在するのはなぜだろうか。この疑問を解明するために,合唱経験者,ソロ経験者をそれぞれ組み合わせたヴォーカルアンサンブルの演奏を実施し,演奏者を対象とした質問紙調査とその演奏に対する聴取実験を行った。その結果は以下のようであった。①ソロ経験者の歌声は,ビブラートや響き,声量等の個性が強いため,美しいアンサンブルを作り上げることが難しい。②合唱経験者は,他声部を聴く力はあるが,一人ひとりの歌声は声量や発音などの歌唱技術の点で物足りない部分があり,アンサンブルになると音楽表現にも弱点が見られる。③ソロ+合唱経験者は,合唱とソロそれぞれに適した発声に切り替えて歌うことができる,アンサンブルに適している。④ソロ経験者と合唱経験者は,「ビブラートのかけ方」「アンサンブルの合わせ方」の意識に差異が見られる。 |
キーワード | 合唱 ソロ 発声 聴取実験 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2017-02-24 |
巻 | 164巻 |
開始ページ | 65 |
終了ページ | 74 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005997438 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54838 |
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タイトル(別表記) | One Consideration about four pietas of Michelangelo |
フルテキストURL | bgeou_164_057_063.pdf |
著者 | 上田 久利| |
抄録 | ミケランジェロが制作した四作のピエタ(サン・ピエトロ寺院のピエタ,フィレンチェのピエタ,パレストリーナのピエタ,ロンダニーニのピエタ)について,造形要素とミケランジェロの信仰の姿の二つの視座から考察する。 ミケランジェロにとってのピエタは自身の信仰と造形の到達点であった。キリストの受難とマリアをテーマとした具象的な彫刻ではあるが,一種の人体を構成した記号,抽象化,またシンボルである。 特に,最晩年のロンダニーニのピエタの到達点は現代の具象彫刻,あるいは抽象彫刻の一つの方向を示している。 |
キーワード | ミケランジェロ ピエタ ルネサンス 彫刻 キリスト教 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2017-02-24 |
巻 | 164巻 |
開始ページ | 57 |
終了ページ | 63 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005997437 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54837 |
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タイトル(別表記) | The Letters of Dorothy Osborne (III) |
フルテキストURL | bgeou_164_049_055.pdf |
著者 | 岸本 広司| |
抄録 | ドロシー・オズボーンは,結婚前に,のちに外交官・著述家として名を成すウィリアム・テンプルに多くの手紙を書いている。本研究は,これまでまとまった形ではほとんど論じられてこなかったドロシーの手紙を取り上げ,それらを通して結婚までの経緯をたどりながら,彼女の人物像,手紙に含まれる文学的意義,テンプルの思想や生き方に与えたであろう影響等を探ろうとするものである。小論では,「ドロシー・オズボーンの手紙(Ⅰ)・(Ⅱ)」(本誌第161 号・162 号, 2016 年)の続稿として,秘密裏の婚約,ドロシーの天然痘罹患,さまざまな障害を乗り越えての結婚,ムーア・パークでのハネムーン等を伝記的に考察した。 |
キーワード | ドロシー・オズボーン ウィリアム・テンプル 手紙 結婚 天然痘 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2017-02-24 |
巻 | 164巻 |
開始ページ | 49 |
終了ページ | 55 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005997436 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54836 |
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タイトル(別表記) | Results of Musculoskeletal Examinations in Elementary School Students and its Challenges |
フルテキストURL | bgeou_164_041_047.pdf |
著者 | 津島 愛子| 三村 由香里| 本田 浩江| 荻原 真菜| 桑島 若菜| 能海 佳奈| |
抄録 | 児童生徒の運動に関連した現代的健康課題として,運動不足に伴う肥満などの生活習慣病と運動過多に伴う四肢および脊柱のスポーツ傷害が指摘されている。「運動器の10 年」日本委員会1)は,運動器疾患の罹患率を,6~7%と報告しており,「過度な運動,スポーツによる運動器疾患・障害を抱える子どももみられる状況」と指摘している。その流れを受けて,学校保健安全法施行規則の一部改正により検診項目に「運動器」が加えられ,平成28 年度より幼稚園から高等学校までの学校において運動器検診が義務化された。この検診を通じて,運動器疾患の早期発見やスポーツ障害を予防することが目指されている。しかし,平成23年の文部科学省の調査によると内科検診で運動器の検診している学校は,3.2 ~ 4.7%であり多くの学校で運動器検診は,これまで実施されていない。本研究は,平成27 年度に,義務実施に先行して小学校において運動器検診を行い,実施上の問題点や児童の運動器の現状を明らかにした。 |
キーワード | 運動器検診 運動器 スポーツ障害 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2017-02-24 |
巻 | 164巻 |
開始ページ | 41 |
終了ページ | 47 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005997435 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54835 |
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タイトル(別表記) | Effects of Special Morae Reading Instruction Using Multilayer Instruction Model (MIM) for First Grade Students in a General Curriculum Class |
フルテキストURL | bgeou_164_031_039.pdf |
著者 | 丹治 敬之| 矢野 悠| |
抄録 | 本研究は,読みの基礎学力向上を課題としていた小学校において,通常の学級に在籍する1年生31 名を対象に,多層指導モデル(MIM)を用いた指導の有効性を検討した。有効性の評価については,特殊音節の読みに関するアセスメント(MIM-PM)の得点,子どもと教員に対するアンケート結果から評価した。その結果,MIM-PMにおけるクラス得点の増加,子どもの読みに対する意識の変化,教員によるMIMの効果に対する肯定的な回答が示され,先行研究で示された有効性を支持する結果となった。MIM-PM得点が低い児童(3rd ステージ群)においては,小集団による補足的な指導を実施した結果,一定の効果が認められた。しかし,学年末においてもMIM-PM得点が低い群の児童が多く残ったことから,低得点群に対する効果的な指導方法の検討を検討することが,今後の課題となった。 |
キーワード | 多層指導モデル(MIM) 特殊音節 読み 通常の学級 小学1年生 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2017-02-24 |
巻 | 164巻 |
開始ページ | 31 |
終了ページ | 39 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005997434 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/54834 |
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タイトル(別表記) | The Linguistic Basis of Engeström’s Expansive Learning Theory |
フルテキストURL | bgeou_164_019_029.pdf |
著者 | 平田 仁胤| |
抄録 | 本論は,エンゲストロームの拡張的学習の理論の意義を指摘し,その理論的基盤を解明することを目的とする。文化・歴史的活動理論に基づく拡張的学習の理論は,状況的学習論が十分に提示できずにいた,状況あるいは文脈を越境し,新しく共同体を再組織化するあり様について理論的説明を与えている。垂直的次元と水平的次元との弁証法として位置づけられる再組織化の過程は,言語を基盤としている。言語は,活動システムの媒介物として状況・文脈依存性を持ちながらも,同時に,それらの横断可能性を想定させる機能を有しており,それに拡張的学習は支えられている。 |
キーワード | 文化・歴史的活動理論 拡張的学習 状況的学習論 転移 再組織化 |
出版物タイトル | 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 |
発行日 | 2017-02-24 |
巻 | 164巻 |
開始ページ | 19 |
終了ページ | 29 |
ISSN | 1883-2423 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120005997433 |