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ID 1592
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著者
稲田 利徳 岡山大学
抄録
この論考は大きく二つの問題の考察を企図する。二つの問題は、ある意味において、互に乖離しているので、本来、別個に処理すべき性格のものかもしれない。即ち、一つは「徒然草」三九段の「家にありたき木は」の段を中心に兼好の草木に対する嗜好を吟味することであり、他の一つは、「徒然草」の諸段にあらわれる草木を構想とのかかわりから、筆者の表現意図とからめて論及せんとするものである。前者が兼好の趣味や思想と関連するのに対し、後者は「徒然草」各段の構想や虚構性など-いわば創作態度とかかわりをもってくる点、互に次元を異にするといえる。しかし、二つの問題は、草木を論ずることでは接点をもっていて、互に関連を有する面もあるので、ここに、前編、後編として一括して考察してゆきたい。
出版物タイトル
岡山大学教育学部研究集録
発行日
1977
46巻
1号
出版者
岡山大学教育学部
出版者(別表記)
Faculty of Eucation, Okayama University
開始ページ
182
終了ページ
192
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
NAID
Eprints Journal Name
bgeou