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ID 66601
JaLCDOI
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2
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著者
桑原 晴子 岡山大学大学院教育学研究科
抄録
 本論文では反社会的行動という形で行動化をする少年達との関わりにおいて、少年達が主体的に生きている「からだ」に着目することが、その行動化の意味を考え、心理臨床的関係を続ける上で意義を持つことを、事例を通して検討を行った。行動化を中心とする少年たちに合った心理臨床のあり方を考えるためには、Kawai (2006) による意識の変化という視点が有効であり、内面が欠如するポストモダンの意識を持つ少年との間では、クライエントの表面の身体への関心が「関係性を育む器」となる。またスクールカウンセラーが生きているからだを関係性の中で差し出すことが、主体の生成する場としての機能を持つとともに、クライエント自身のからだへの関心だけでなく、スクールカウンセラーが自らのからだを通して、行動化の体験をイメージするこころの作業がクライエント理解を深める上で非常に重要になると考えられた。
キーワード
からだ
行動化
反社会的行動
教育臨床
ポストモダンの意識
備考
論文
出版物タイトル
心理・教育臨床の実践研究 : 岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室紀要
発行日
2009-03-15
7巻
出版者
岡山大学大学院教育学研究科・心理教育相談室
開始ページ
21
終了ページ
29
ISSN
2185-5129
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
Eprints Journal Name
oupc