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検索結果 48254 件

JaLCDOI 10.18926/bgeou/10103
フルテキストURL 103_0301_0313.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 現代において「随筆」という概念がどのように定義されているか、試みに、二、三の辞典類に当たってみると、「見聞・経験・感想などを気の向くままに記した文章」(広辞苑)、「特定の形式を持たず、見聞、経験、感想などを気のむくままに筆にまかせて書きしるした文章」(日本国語大辞典)、「形式上の制約もなく筆のおもむくに随って自由に見聞・感想・体験を書きつづった散文体の著作をいう。とくに文学作品を認め得るものを随筆文学という」(日本古典文学大辞典)と、基本線では、ほぼ類似の説明がなされている。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-11-15
103巻
開始ページ 1
終了ページ 13
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129273
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10098
タイトル(別表記) A Note on Social Support Interventions to The Elderly : Research on 'Meals on Wheels' PartII
フルテキストURL 103_0181_0192.pdf
著者 田中 宏二| 兵藤 好美| 田中 共子|
抄録 これまでに筆者らは、若・中年齢女性あるいは高年齢女性の取り結ぶソーシャルサポートネットワーク(SNWと略す)の特性が、精神的健康にどのような影響を及ぼしているかについて検討してきた(田中・野邊、1994;田中、1995;兵頭・田中、1995)。特に高齢者に対しては、SNWの重要性が注目されてきている。高齢者の福祉と医療の基本原則は、住み慣れた地域の住民と積極的に関わり合いながら、対象者が住宅のまま地域生活を可能な限り続けることであるという認識が確立されてきている。(那須、1980)。そういった意味から、地域での生活を継続してゆくために、高齢者と地域とを取り結ぶSNWは、不可欠な要素となってくる。そしてケアの概念は生活に根ざした概念として把えられ、対象者に対して包括的なものであり、日常的でかつ直接的な対応が重要視されるようになってきている。とりわけ栄養摂取については生活の中枢をなすものであり、日常的でかつ直接的な対応が求められる。多くの研究者により、独居群がそれ以外の居住形態に属する高齢者と比較して、食物摂取行動の面で問題を多く抱えていることが指摘されている。また、杉澤(1993a)は、独居群の場合、別居子や友人・近隣などとの社会的紐帯の多寡が、独居家族の代替として保健行動面での問題の解消に寄与するという仮説の検証を行い、支持する結果を得ている。これらのことにより、独居者に対するソーシャルサポートネットワークが今後益々重要になってくるものと思われる。ところで岡山市では平成6年10月から、65歳以上の虚弱な高齢者で、かつ自力で調理が困難な場合又は調理の援助が得られない場合を対象とし、「一人暮らし老人等給食サービス促進事業」(給食サービスと略す)が始められている。この事業の主旨として直接的には、要援護高齢者の食生活安定、栄養バランスの補足と栄養改善、調理の負担軽減、楽しめる食事の提供等による高齢者の日常生活の支援を目的としている。また間接的には地域ボランティアの養成、地域交流、安否確認、孤独感の解消、生活リズムの把握、配食者による受給者の保健福祉ニーズの発見及び住宅保健福祉サービスへの仲介を通しての地域福祉の高揚を目的とするものである。給食サービスの形態は月~金曜日迄の週5日間、日1食昼食を配達する毎日型を基本としている。なお、配食体制は、調理業者から配食拠点施設へ社会福祉協議会職員又は配達運転手が配送し、その配色拠点施設からボランティア配食協力員(以降、ボランティア協力員と略す)が受給者宅へ配食を行うという方法をとっている。本調査では、地域のボランティア協力員が利用住宅の高齢者に昼食を届け始めて、1年半を経過した平成8年3月時点で調査を行った。本報告の目的は、給食サービス及び受給者-ボランティア協力員間のサポート授受関係が高齢者のSNWや精神的健康に対して、どのような影響を及ぼしているかについて、検討を行うものである。
キーワード ソーシャルサポートネットワーク ボランティア
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-11-15
103巻
開始ページ 181
終了ページ 192
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129271
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10065
タイトル(別表記) An Annotation of "Shokonikki" (part two)
フルテキストURL 120_0211_0220.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 「正広日記」は室町時代の歌僧正広の紀行文で、文明五年八月、友人に勧誘され、長谷寺から伊勢に赴き、そこから伊良湖へ渡海、東海道を下って駿州藤枝に滞在、やがて宿願であった富士山を眺望するまでの旅程を綴ったものである。本稿はその作品に、「語釈」「通釈」「考」に区分し、総合的な注釈を加えたものである。
キーワード 紀行 歌枕 富士山 和歌 駿州
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2002-07-15
120巻
開始ページ 11
終了ページ 20
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129564
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10061
フルテキストURL 103_0017_0026.pdf
著者 平井 安久|
抄録 筆者がすでに実施してきた1991年以降のたし算・引き算に関する調査(小学校1年生が対象)の結果の一つとして得られたことは『11+6,3+8,4+12,15-5などの問いには、暗算で(10進位取り記数法にもとづいた方法で)答え、他の問い(8+6など)には、指やオハジキによる解法を示す子供が存在する』ことであった。これらの子どもは、例えば11+6では、「10が1個と1が1つ、さらに1が6つ、合わせて10が一つと、1が7つになる。」という暗算をすることができるのである。このことは、ある一部分のたし算(引き算)の間については、暗算ですべて操作できるだけの、記号的な処理ができているということを意味している。記号的な処理については、Sinclair and Sinclair(1986)およびHiebert(1988,1989)が記号と理解の結びつきについて論じた。本研究では、Hiebertのレベル分類(後述)にしたがって、子どものたし算・引き算の活動をとらえ、次のような2桁の数のたし算・引き算の可能性について考えることにする。―小学校1年生のたし算の問い(繰り上がりの有無を含めて)の全てを暗算で解決できなくても、特定の一部分の問い(後述)についてHiebertのレベル(後述)でSite 3のレベルにあるなら、13+24のような、(小学校2年生レベルの)2桁の数のたし算を解決することが可能であるかどうかということ。小学校1年生の引き算の問いについても、同様の理由で、25-12のような、(小学校2年生レベルの)2桁の数の引き算を解決することが可能であるかどうかということ。―
キーワード 小学校1年 たし算 引き算
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-11-15
103巻
開始ページ 17
終了ページ 26
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129256
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10059
フルテキストURL 103_0013_0016.pdf
著者 野邊 政雄| 田中 宏二| 兵藤 好美|
抄録 筆者らは、平成7年2月に60歳以上80歳未満の女性を対象に、岡山市において社会的支援ネットワークの調査を実施した。(以下では、この調査を「高齢女性調査」と呼ぶ。)本稿では、この調査の概要を説明し、単純集計表を提示する。そして、この単純集計表を検討することから得られた知見を解説する。
キーワード 高齢女性 社会的支援ネットワーク 精神的健康
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-11-15
103巻
開始ページ 13
終了ページ 16
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129255
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10058
タイトル(別表記) Effects of teachers' acceptance on principals' influence with that of assistant principals' influence on teachers' evaluation of their colleague group, task motivation, effectiveness of their educational activity and role expectation.
フルテキストURL 120_0161_0170.pdf
著者 淵上 克義|
抄録 The purpose of this study was to compare effects of teachers' acceptance on principals' influence with that of assistant principals' influence on teachers' evaluation of their colleague group, task motivation, effectiveness of their educational activity and role expectation. The sample consisted of 106 school teachers. Teachers were classified as four types ((1)teachers who were much influenced by both a principal and an assistant principal (H-H), (2)teachers who were much influenced by a principal (H-L) , (3)teachers who were much influenced by an assistant principal (L-H), (4)teachers who were less influenced by both a principal and an assistant principal (L-L)). Results showed that teachers classified as H-H and H-L made more positive evaluation for their colleague group and effectiveness of their educational activity and role expectation than teachers classified L-H and L-L. The high constant magnitude of results obtained was interpreted as the importance of teachers' acceptance of principals' influence in the school organizations.
キーワード 校長 教頭 影響力
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2002-07-15
120巻
開始ページ 161
終了ページ 170
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129562
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10050
フルテキストURL 102_0301_0310.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 この拙稿は、本誌第一〇一号に掲載した「『兼好自撰家集』の伝本の流布状況(上)」の続稿である。(上)では、伝本の研究史の概略を述べ、ついで尊経閣文庫(自筆稿本)と寛文版本・群書類従本との異同を摘記した。また、それを基底に、現在までに管見に及んだ約五十本ほどの写本を、一応、(1)自筆稿本系、(2)群書類従本系、(3)寛文四年版本系、(4)西荘文庫旧蔵本系、(5)改編本系の五系統に分類、(1)~(3)の伝本の所在、特徴、流布状況を概説した。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-07-15
102巻
開始ページ 1
終了ページ 10
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129252
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10029
タイトル(別表記) コミュニケーション方略の指導 ―パラフレイズのための後置修飾構造の指導を目指した授業―
フルテキストURL 102_0165_0184.pdf
著者 Takatsuka, Shigenobu|
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-07-15
102巻
開始ページ 165
終了ページ 184
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002311298
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10026
タイトル(別表記) An Annotation of "Shokonikki"(Part One)
フルテキストURL 119_0201_0211.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 「正広日記」は室町時代の歌僧正広の紀行文で、文明五年八月、友人に勧誘され、長谷寺から伊勢に赴き、そこから伊良湖へ渡海、東海道を下って駿河藤枝に滞在、やがて宿願であった富士山を眺望するまでの旅程を綴ったものである。本稿はその作品に、「語釈」「通釈」「考」に区分し、総合的な注釈を加えたものである。
キーワード 紀行 歌枕 富士山 和歌 駿州
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2002-03-15
119巻
開始ページ 1
終了ページ 11
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129545
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10013
フルテキストURL 102_0055_0072.pdf
著者 野邊 政雄| 田中 宏二| 兵藤 好美|
抄録 筆者らは、平成7年2月に60歳以上80歳未満の女性を対象に、岡山市において社会的支援ネットワークの調査を実施した。(以下では、この調査を「高齢女性調査」と呼ぶ。)本稿では、この調査の概要を説明し、単純集計表を提示する。そして、この単純集計表を検討することから得られた知見を解説する。
キーワード 高齢女性 会的支援ネットワーク 精神的健康調査 岡山市
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-07-15
102巻
開始ページ 55
終了ページ 72
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129234
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10005
フルテキストURL 102_0001_0013.pdf
著者 田中 宏二| 田中 共子| 兵藤 好美|
抄録 ソーシャル・サポート・ネットワークが健康に肯定的な効果を持つという知見は様々に確認され報告されている。こうした基礎的知見の次段階として、どのようにソーシャル・サポート・ネットワークを拡充するのかといった研究上の問いが考えられる。介入の実践は総じてコミュニティ・メンタルヘルス領域での適用例が多いが、他にも社会福祉、健康心理、臨床心理(家族療法、行動療法、学生相談他)などの複数の領域に渡っており、応用研究のすそ野は広い。それぞれの基本的理論を背景に、従来その領域で目的とされたこと(例えば治療や健康の増進など)を効果的に遂行するため、付加的あるいは補足的にこのアプローチが取り入れられている。ここに社会学的・社会心理学的な調査から、介入への方向性を示した研究を加えると、研究は相当数にのぼる。介入研究を分類してみると、まずおおまかに「ソーシャル・サポートを獲得する」介入と、「ソーシャル・ネットワークを拡大する」介入があるように思われる。後者はネットワーク拡大をサポート源の獲得とみなし、いわば潜在的なサポートを獲得することを目的とする。そしてその活性化に対し、さらに何らかの関わりをとるかどうかで、「ネットワーク成立の機会を提供する」介入と、「ネットワーク成立んお能力を獲得する」介入が分類できよう。後者はソーシャル・スキルを身につけたうえで出会いの機会を提供し、機会を生かせるよう計画する。アプローチの基本は、本人を取り巻く対人関係を調整する、現場でのフィールド実験である。研究領域ごとに用いる方法論、測定・評価の方法、実験計画、目標や価値観などが異なる。その形態も、訪問(例えばJohnson,Howell and Molloy, 1993)や電話(例えば、Heller, Thompson, Vlachos-Weber and Steffen, 1991)などの接触行為、アクティビティ参加(例えばBenum,Anstorp,Steffen and Sorensen, 1987)、関係強化の指導(例えば、Attneave, 1990)、グループ形成(例えばHaley,Brown and Levine, 1987)など様々である。援助対象者は、何らかの意味で困難な状況に陥っている者で、ソーシャル・サポート・ネットワークが不足、あるいは現在以上に強化する必要のある者である。潜在的な問題から顕在的な問題までが含まれる。出産後の母親(例えばHiggins,Schimoeller,Baranowski and Coladarci, 1993)や高齢者(例えばClarke,Clarke and Jagger,1992)、母子家庭(例えばSoehner,Zastowny,Hammond and Taylor 1988)、孤独感の高い者(例えばAndersson,1985)などであれば、軽微な困難を軽減するための援助的介入、ないしは問題発生の可能性を持つハイリスクな対象者への予防的介入である。しかしリハビリをする患者(例えばAllegrante,MacKenzie,Robbins and Cornel,1991)や治療中の患者(例えばStephens,Roffman and Simpson,1944)などは、治療の一環として問題解決的な介入といえよう。介入対象として操作するのは、ハンディやリスクのある本人すなわち「ターゲット」の場合も、あるいは周囲の「サポーター」の場合もある。前者にはハイリスクの人や患者、後者には障害者のクラスメイト(例えば、Haring and Breen,1992)、障害者の家族(例えばKirkham、Schilling Norelius and Schinke,1986)、介護者である家族(例えばToseland and Rossiter,1989)、ターゲットの居住する地域の住民(例えばJohnson,et al. 1993)などが考えられる。
キーワード ソーシャル・サポート・ネットワーク サポーター
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-07-15
102巻
開始ページ 1
終了ページ 13
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129230
JaLCDOI 10.18926/bgeou/10000
フルテキストURL 101_0301_0308.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 齢六十を越えたころ、兼好は長年にわたって書き留めてきた詠草類を整理し、家集編纂を思い立ったようである。その家集は部位を基軸に据えたものでもなく、さりとて詠歌年時配列でもない特異な配列によった、従前に類をみない斬新な編纂方針のもとで成立したのであった。そこに収録された詠歌には、二十歳代のもの、出家前の苦闘を吐露した三十歳前後のものから、編纂時に近い頃の歌まで、相当長い歳月にわたる歌を収載している。その収録歌数は二百八十余首と、さして多くはないが、かなり精選し、そこに南北朝という動乱の時代を生きぬいた一人の知識人の、和歌を介入しての生の軌跡が浮上するように企図されている。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-03-15
101巻
開始ページ 1
終了ページ 8
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002311334
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9989
フルテキストURL 101_0181_0186.pdf
著者 柳原 正文|
抄録 障害者の社会への「完全参加と平等」が国連総会で決議されたのは1976年のことである。ここでいう完全参加と平等とは、障害者のための交通機関、建物利用の整備のほか、雇用機会の創出など生活環境全般にわたる改善を目指したものであった。さらにまた、誤解や偏見に満ちた一般社会の意識変革を進めることもその課題とされていた。1983年から始まった「国連・障害者の十年」の長期計画を受けて、わが国でも総理府を中心に各種の事業が積極的に展開されており、現在、その継続発展計画として「アジア太平洋障害者の十年」が4年目を迎えようとしている。著者は、社会意識の啓発事業がどの程度の効果を収めたかを点検する目的で、前回、教育関係者を対象に障害に関する認識の実態を報告した(柳原、1995)。この中で、障害ならびに障害者の認識には年代差の認められることを明らかにし、啓発事業が一過性の効果に過ぎなかった可能性を指摘した。今回は、一般市民を対象に同様の調査を実施し、認識の年代変化をさらに詳細に探るとともに、一般市民と教育関係者の間に認識の違いについても検討を加えることにした。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-03-15
101巻
開始ページ 181
終了ページ 186
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002311169
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9988
タイトル(別表記) A note of Psychological Study on Caregiver's Self-help Group
フルテキストURL 118_0173_0180.pdf
著者 兵藤 好美| 田中 宏二| 田中 共子|
抄録 Research on the relation between relaxation and promotion factors of stresses from home caregiving revealed that the number of years as a member of caregivers group had positive effect against such stresses. In this study, we prepared questionnaires focused on psychological function of caregiver's self-help group. Survey sheets were mailed to 385 caregivers joinning in such groups, and 176 valid answers were collected from February to March, 2000. The average age of caregivers was 64.5 years old, and most of them are spouses and daughters-in-law in 3 to 4 people families. The average period as a member of a group is 4.2 years. They satisfied with the activities, and are willing to be continuing members. One third of them always or often come to the meetings, and they ask public service when they attend. Demand for knowledge and technique on caregiving is high, and the group fulfill most of the demand. The members are also willing to tell information to others.
キーワード Family care givers Self help group Support Elderly Burden
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2001-11-15
118巻
開始ページ 173
終了ページ 180
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129527
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9951
タイトル(別表記) A Note of Study on Social Support Intervention of Elderly : The preliminary research on meal sevice for elderly
フルテキストURL 101_0001_0013.pdf
著者 田中 宏二| 兵藤 好美| 田中 共子| 野邊 政雄|
抄録 わずか40年ほどの間に、世界のどの国よりも速いスピードで高齢化を迎えたわが国では、老齢人口が総人口の約13%を占めるに至っている。この急速な高齢化の波に対し敏速に対応した施策や整備が望まれるが、実際には追いつかず、多くの問題が発生してきている(松下・田所・海保、1994)。特に老齢期という特性を考えると、その身体・精神・経済的変化に伴って、次第に周囲からのサポートが必要になってくる。しかしながら、近年の家族形態の変化の中で老親子の居住形態も大きく変化し、従来の同居から燐居・別居といった居住形態をとる家族も増加しつつあり、特に高齢の一人暮らしあるいは夫婦のみの世帯では、子供達等からのサポートの得難さが問題となってきている。(中村・奥村、1989)。そこで、このような高齢者に対しどのようにケア・サービスを提供するかが課題となってくる。岡山市では、平成6年の10月から65歳以上の虚弱な高齢者で、かつ自力で調理が困難な場合又は援助が得られない場合を対象とし、給食サービスが始められている。そこで筆者らは、事業開始から1年を迎えた「一人暮らし老人等給食サービス」が高齢者の心理面にどのような影響をもたらしているか、またボランティア配食協力員は、高齢者とどのような関わりをもっているか等を知り、今後の社会的支援介入計画(Social Support Intervention)への参考資料を得るために、予備調査を行った。その内容を記すと共に、KJ法による分類と考察を行ったので報告する。
キーワード 一人暮らし老人等給食サービス 社会的支援介入計画(Social Support Intervention) 高齢化
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1996-03-15
101巻
開始ページ 1
終了ページ 13
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002311149
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9937
タイトル(別表記) A Note of Psychological Study on Family Care Givers for the Elderly
フルテキストURL 117_0011_0020.pdf
著者 兵藤 好美| 田中 宏二| 田中 共子|
抄録 Load for caregiving is increasing as the number of elderly is increaing and their bedridden period is becoming longer. The load for caregiving should be shared by the entire society, but the fact is that actual load is on domestic caregivers. We carried out a survey on the load for caregiving from January to March, 1999. Questionnaires were delivered and collected from 239 home caregivers who have elderly over 65 years old. The average age of the caregivers were 65.0 years old. Our analyses indicate that the caregivers are exhausted mentaly and physically from the load, but they keep encouraging themselves with resposibility as families.
キーワード Family care givers Elderly Burden Burnout Support
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2001-07-15
117巻
開始ページ 11
終了ページ 20
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129500
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9913
タイトル(別表記) A Study of Children's Labour in the Early Modern Japan
フルテキストURL 116_0131_0146.pdf
著者 山中 芳和|
抄録 前近代の社会において子どもたちが日常の生活の中で労働に励むことは,家族労働の重要な要素であり,また一人の人間として社会的に自立した生活を営む事を可能にするために欠かすことの出来ない実践であった。前近代の社会は子どもたちの成長を促すいとなみの中に労働という行為を積極的に位置づけていたといえる。家職を基礎とした近世社会では家業を継承し,存続させることが家族成員の最大の関心事であると同時に責務でもあった。家の後継者である子どもの教育は,実際の家業に子どもを参加させることによって展開される。それは「一人前」の人間の形成を意図した教育意識に裏打ちされたものであった。本研究は,近世日本における子どもの労働に関する教育史的研究として,おもに近世社会の家職遂行における子どもの労働の位置づけに関して,農民家族のなかでの労働の担い手としての子どもという側面から研究することを目的とする。
キーワード 近世社会 家職 勤労倫理 家の子・村の子 子どもの労働
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2001-03-15
116巻
開始ページ 131
終了ページ 146
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129496
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9907
タイトル(別表記) Study of the Teacher Training Curriculum under the New Educational Personnel Certification Law : An Analysis of the Survey of Teacher Education
フルテキストURL 116_0105_0115.pdf
著者 北神 正行|
抄録 本研究は,新免許法下における教員養成カリキュラムの在り方を検討する一環として1999年に大学教員・教育長・小学校長を対象に実施した「教師教育に関する意見調査」の結果から考察したものである。具体的には,大学における教員養成の目的,教員養成カリキュラムの体系化原理,養成段階で修得すべき資質能力とその構造,教職専門科目の履修構造,そして教員養成制度改革に関する調査に対する3者の回答結果を教師教育の「統合」と「連続性」という観点から比較検討したものである。調査結果からは,3者の間に認識の異なる部分があり,その違いをいかに捉えながら共通認識を確立していくかが課題として指摘できる。と同時に,今回の改正では大学の主体的な教員養成カリキュラムの構築が課題とされおり,大学における教員養成の内実を形成していく上で大きな課題があることも明らかになった。
キーワード 教員養成 教員養成カリキュラム 大学における教員養成 教育職員免許法
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2001-03-15
116巻
開始ページ 105
終了ページ 115
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129494
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9899
フルテキストURL 099_0301_0313.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 日本の文学史に甚大な影響を及ぼした優れた作品を残した作者の追究が盛行しているのは、しごく当然の営為であり、それ相当の意義がある。それとは逆に、ささやかな作品しか現存させ得ず、文学史のなかに埋没して希薄な存在になっている作者に、スポットを当てる試みも、マイナーな作家発掘という好事家的趣味とは別次元の意味においてなされてしかるべきである。ここに宗久という歌僧がいる。「都のつと」という紀行文学作品を残すとともに、三つの勅撰集に四首の和歌が入集する歌人でもある。彼は南北朝という疾風怒濤の時代に出家を遂げ、九州から東北地方まで仏道修行を目的とした漂泊の旅を遂行した後、京洛の歌壇にも登場する一方、今川了俊の九州鎮定の際、その使僧としても活動している。そこに南北朝の時代を生き抜いた、文人的な僧侶の生きざまが、複雑な陰翳を伴って彷彿としてくる。この論考では希少な作品や記録類によって、わずかに辿ることのできる足跡を綴り合わせながら、宗久の生の有様と作品の一端に触れてみたい。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1995-07-15
99巻
開始ページ 1
終了ページ 13
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129689
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9888
タイトル(別表記) Relationship perceptions of penetration and spread of principals' influence with school member's (teachers and principals) evaluation of educational goal on their school
フルテキストURL 116_0011_0023.pdf
著者 淵上 克義|
抄録 The purpose of this study was to investigate the relationship perceptions of penetration and spread of principals' influence with school members' (teachers and principals) evaluation of educational goal on their school. The sample consisted of 53 teachers and 29 principals. Main findings are as follows. While teachers classified the principal centered influence style made negative evaluation of educational goal on their school, thier perception on penetration of principals' influence correlated positively with their evaluation of educational goal on their school. While there were teacher/principal differences, principals' own perception on penetration of principals' influence correlated positively with their evaluation of educational goal on their school. The high magnitude of correlations obtained was interpreted as supporting the importance of faculty's cognitive processes and sense making of principals' influence.
キーワード principals' influence perception cognition within school organization organizational goal sense making of principals' influence
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2001-03-15
116巻
開始ページ 11
終了ページ 23
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 110000129484