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ID 37
Eprint ID
37
フルテキストURL
タイトル(別表記)
Studies of Mint Breeding II : Karyological Consideration on the Phylogeny of the Genus Mentha L.
著者
池田 長守 岡山大学
宇渡 清六 岡山大学
抄録
本研究に於いて,筆者等は薄荷属の11変種を含む6種の染色体数を決定し,既報の日本薄荷を加え,是等7種について系統学的考察を行つた. 1.筆者等は薄荷属植物の基本染色体数を12と考える.而して上記7種間の染色体数には明瞭な倍数関係が認められる. 2.是等の7種の中で染色体数の最も少いrotundifoliaが本属のprototype又は之につながるものと考えられる. 3.染色体数の倍数関係は,種内の変種,系統の間にも見られる(第1表,gentilis, spicta). 4.体細胞染色体数36(triploid)及び72(hexaploid)の種或は変種は,すべて完全不稔であり,他の染色体数を有するものは部分不稔である.その原因の解明は今後の研究に待ちたい. 5.精油が広く利用せられる日本薄荷と西洋薄荷とは,属の中で最高次の倍数性を示す.尚,諸研究者は種及び変種の染色体数に関して,可なり異なる数を報告している(第1表).これは(1).種の中に倍数的変異が存在し,それぞれの研究者の観察がその一部のみにとどまる場合,(2)種又は変種の染色体数に異数的変異が存在する場合,(3).種又は変種の鑑定の誤り,(4).染色体数の誤読等が原図と考えられる。
発行日
1954
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
4巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
43
終了ページ
49
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa