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ID 377
Eprint ID
377
フルテキストURL
タイトル(別表記)
Wilting Tolerance of the Cut Flowers in Chrysanthemum and Carnation
著者
中村 怜之輔 岡山大学
右遠 誠一 大阪府泉南地区農業改良普及所
伊東 卓爾 岡山大学
抄録
切花の輸送や貯蔵を考える場合の基礎資料を得る目的で,キクおよびカーネーション切花について,しおれの回復限界および回復後の状態について調査を行なった. その結果,しおれの回復限界は採花後の期間でみると一概にはいえないが,生体重からみるとキクでは採花時の約70%,カーネーションでは約80%であった. その範囲内では,水揚げ後約12時間でほぼ完全に回復してその後の開花も順調に進行した. また,採花後一定期間内にしおれが比較的早く進行した場合の方が,水揚げ後の回復が良好になる傾向がうかがわれた. とくにカーネーションでは回復後の開花が良好で花径も大きくなり,外観も良好で日持期間がやや延長する傾向が認められた. しおれとその後の水揚げに伴う呼吸強度の変化を調査したところ,水揚げ開始とともに一時的に呼吸強度が急増するが,その後はむしろ低い水準でほとんど変化のない状態が保たれた. このようなことが,その後の回復状態が良好であったことと関係があるのかも知れない. 今後,しおれの持つ生理的影響についてさらに検討が必要であろう。
発行日
1975
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
46巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
38
終了ページ
45
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa