ID | 66128 |
JaLCDOI | |
Sort Key | 3
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タイトル(別表記) | How did Educational Scholars in Japan Read Neo-Kantian? Bibliographic-Research on Shinohara Library
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フルテキストURL | |
著者 |
宮本 勇一
岡山大学学術研究院教育学域
深見 奨平
宮崎大学教育学部
佐藤 宗大
日本女子大学人間社会学部
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抄録 | 本稿は,「篠原助市教育学の形成過程に関する教育学説史的研究:新カント派受容に着目して」の一環として,京都大学教育学部図書館の篠原助市・陽二文庫の書誌調査から,戦前期日本の教育学者が新カント派のテクストの「どれ」を「いつ」「どのように」読んだのかについて,篠原助市の生涯と彼の著作『教育の本質と教育学』(1930 年)に焦点を当てて検討したものである。書誌調査から,篠原助市文庫のほとんどが陽二のものであることがわかった。篠原は学校に務めていたころにナトルプの解説書から新カント派に出会ったが,本格的にこれに習熟するようになるのは京都帝国大学入学以後であることがわかった。京都帝国大学から東京高等師範学校時代はヴィンデルバント(新カント派のバーデン学派)により重点を置いた読書を重ね,その歴史哲学的指向性を受容するも,その後1923 年から1930 年までの東北帝国大学時代には,博論執筆に向けてナトルプ(マールブルク学派)を深めており,バーデン学派の思想的成熟は『本質』執筆以後の1930 年代に成し遂げられたことがわかった。篠原の『本質』における新カント派受容をナトルプに限定し,その解釈を「補完・敷衍」「憑依・同調」「当馬・対立」という類型で整理した。
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キーワード | 篠原助市
新カント派
ナトルプ
戦後教育学
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備考 | 研究論文 (Articles)
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出版物タイトル |
岡山大学大学院教育学研究科研究集録
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発行日 | 2023-11-24
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巻 | 184巻
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出版者 | 岡山大学大学院教育学研究科
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出版者(別表記) | Graduate School of Education, Okayama University
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開始ページ | 9
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終了ページ | 30
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ISSN | 1883-2423
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NCID | AA12338258
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資料タイプ |
紀要論文
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OAI-PMH Set |
岡山大学
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言語 |
日本語
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論文のバージョン | publisher
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Eprints Journal Name | bgeou
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助成機関名 |
Japan Society for the Promotion of Science
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助成番号 | 23K02061
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