ID | 310 |
Eprint ID | 310
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フルテキストURL | |
タイトル(別表記) | Studies on Silage-Making : (XIX) The Relations between the Growth Stage and Silage Quality on the Green Oats
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著者 |
須藤 浩
岡山大学
内田 仙二
岡山大学
三宅 一憲
岡山大学
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抄録 | エンバクをサイレージに調製する場合の刈取適期を知るため,穂孕(5月16日),出穂(6月1日),開花(6月14日),乳熟(7月1日)の4期に刈りとり,その収量を調査し,その成分を調査すると同時にサイレージを調製し,約3ヵ月後にこれを開き,品質を調査し,ヤギにより消化試験を行ない,飼料価値を査定した. 結果の要約はつぎのようである. 1)収量調査の結果,乾物の収量は,生育期が進むにつれて増大した. 粗タンパク質の収量は出穂開花の頃が最大になり,その後減少した. 2)各期収穫における材料のサイレージの品質は,いずれも良質のものが得られなかった. しかし穂孕・出穂期刈りとりのものが,開花・乳熟期のものに比較して多少良質の傾向にあったが,いずれも酪酸を相当含み,アンモニア態窒素率も高かった. 3)ヤギによる有機物の消化率は,穂孕期66%,出穂期56%,開花期41%,乳熟期サイレージ42%で,また粗タンパク質・粗繊維の消化率は,生育期が進むにつれて典型的に減少した. 消化率はサイレージの発酵的品質に支配されるが,材料草の生育時期が第一次的に支配因子になることが推定された. 4)エンバクをサイレージにした場合,単位面積あたりのDCPの収量は,穂孕期から開花期までは余り差がなかったが,乳熟期にはかなり減少した. TDNの収量は出穂期まで増加したが,その後の増加は余りなかった,出穂期またはその前後が収量・土地利用の両面から経済的で有利と思われる. 5)エンバクは一般には晶質良好なサイレージのできにくい材料であるので,調製上の基本的条件の充実,材料の混合埋蔵,添加物の工夫が必要であることが推定された。
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発行日 | 1972
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出版物タイトル |
岡山大学農学部学術報告
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出版物タイトル(別表記) | Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
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巻 | 40巻
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号 | 1号
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出版者 | 岡山大学農学部
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出版者(別表記) | Faculty of Agriculture, Okayama University
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開始ページ | 25
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終了ページ | 33
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ISSN | 0474-0254
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NCID | AN00033029
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資料タイプ |
紀要論文
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言語 |
日本語
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論文のバージョン | publisher
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査読 |
無し
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Eprints Journal Name | srfa
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