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ID 279
Eprint ID
279
フルテキストURL
タイトル(別表記)
Studies on the Cholinesterase of the Chicken. : III. In vitro and in vivo Inhibition of Intestinal Cholinesterase activities by Paraoxon and Parathion.
著者
田辺 昭 岡山大学
堀 慧 岡山大学
鳥海 徹 岡山大学
抄録
1.in vitro 鶏の小腸平滑筋のtruecholinesterase活性に対するparaoxonのI50は3.7×10-9M,同じくpseudocholinesteraseに対するI50は1.25×10-8Mとなった. また小腸粘膜のpseudocholinesteraseに対するparaoxonのI50は4×10-8Mとなった. 小腸平滑筋のtruecholinesteraseと小腸粘膜のpseudocholinesteraseに対するparaoxonのI50の比は11となり1,他の動物の場合と比較して大きい差が認められた. 2.LD50 白色レグホン種雄鶏(平均体重873多)に対するParathioのLD50は経口投与で5.85mg/kgとなった. 3.in vivo 鶏にparathionを1mg/kgの割合で経口投与して,消化管輸送能および消化管,脳組織,血漿のcholinesterase活性に及ぼす影響をしらべた. 1)Parathion投与鶏群の消化管輸送能は対照鶏群に比較して,平均65%増加した. しかし個体差はかなり大きかった. 2)小腸平滑筋のtruecholinesterase活性は,実験鶏群では対照鶏群の14.4%となったが,65%の活性の残存した個体から,全く活性の認められない個体まで,個体差は極めて大きかった. 3)小腸平滑筋のpseudocholinesterase活性は対照鶏群の63.2%となった. 一方小腸粘膜のcholinesterase活性は対照の44.6%となり,両者の阻害の程度はin vitroの場合と逆になった. 4)脳組織のcholinesterase活性値は対照鶏群の9.8%~76.5%,平均47.2%となった. 血漿のcholinesterase活性値は対照の64.1%となり,阻害程度はかなり均一であった. 5)各個体において,小腸,脳組織および血漿のcholinesteraseの阻害程度は,必しも並行しない。
発行日
1970
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
36巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
69
終了ページ
78
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa