ID | 879 |
Eprint ID | 879
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フルテキストURL | |
タイトル(別表記) | A New Assay Method of Retinal Reductase Activity in Rat Intestinal Mucosa and Its Enzymatic Properties
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著者 |
高木 茂明
岡山大学
藤井 佑子
岡山大学
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抄録 | ラット小腸粘膜のレチナール還元酵素(RRase)のin vitroにおける活性測定法を確立すると共に,その系におけるレチナールの還元及び酸化反応について調べた.小腸のRRaseは摂取されたβ-カロテンなどプロビタミンAから生じるレチナールをレチノールに変える作用が主たる役割と考えられる酵素である.小腸粘膜ホモジェネートを用いてin vitroでRRase活性を測定すると,比活性の再現性が乏しく,またホモジェネート中でのRRaseの速やかな失活が起こる.これを防ぐためには,酵素調製用緩衝液にニコチンアミドやNADHなどのニコチンアミド誘導体を2mM以上加えるのが有効であることを見いだした.最適pHは4.3,cofactorとしてGSHを要求する点はすでにGoodmanらが報告している通りであるが,GSH以外のチオール試薬もGSHと同様に有効であった.EDTA添加によって活性を殆ど失うが,Ca2+,Mg2+の添加で活性が回復することから,これらが金属イオンとして要求されていると思われる.RRaseのkm値は83.3μMであり,200μM以上のレチナールを用いて活性測定を行うと120minで基質レチナールの40%以上が還元される.このことは,レチナール還元反応がレチノール生成に大きく傾いた反応であることを示すものである。
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発行日 | 1993
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出版物タイトル |
岡山大学農学部学術報告
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出版物タイトル(別表記) | Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
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巻 | 81巻
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号 | 1号
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出版者 | 岡山大学農学部
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出版者(別表記) | Faculty of Agriculture, Okayama University
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開始ページ | 1
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終了ページ | 7
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ISSN | 0474-0254
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NCID | AN00033029
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資料タイプ |
紀要論文
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言語 |
日本語
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論文のバージョン | publisher
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査読 |
無し
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Eprints Journal Name | srfa
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