Eprint ID | 225
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フルテキストURL | |
タイトル(別表記) | Studies on Silage-Making : IX. The Effect of Some Treatments at the Ensiling Time.
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著者 |
須藤 浩
岡山大学
内田 仙二
岡山大学
坂本 広司
岡山大学
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抄録 | グラスサイレージ調製の際の添加物の効果ならびに排気,低水分処理などの効果を知るために,イタリアンライグラスを材料にしてサイレージを調製し,無添加対照区に対し,その品質・消化率・添加効率などを比較した結果は,つぎのように要約される.1)糖質添加区として,糖ミツ(4%),モレア(4%),脱脂コメヌカ(10%),グルコース・フスマ1:1混合(2%),グルコース(2%)の諸区はいずれも効果があり,良質サイレージの得られることが認められた.対照区の評点28点に対し,グルコース区100点,他の諸区はいずれも95点であった.2)モレア添加区ではアンモニア態窒素率が14%におよんだが,酪酸の生成がみられず,モレア中の糖ミツが,尿素によって生ずる欠点をおさえる特徴が見出された.3)AIV液(4%添加)区は,品質がよく.Spoilageを全く生じなかったが,サイレージの品質の評点は84点で,イタリアンライグラスの場合では,2N液4%量では十分でないように推察された.4)サイロからの排気は,100mm Hgでも品質改善に効があり,Spoilageを生じなかった.5)耐性乳酸菌,抗生物質(Streptomycin or Bacitracin),グルコース混合の添加は,品質改善に効があるように思われたが,多少問題が残っている.6)市販添加剤(バイタル)の添加は多少の効果が認められた.7)高度の日乾(Wilting)は,それだけで品質改善に効があるが,Spoilageが多くなるので実用的には,サイロの上層には普通水分(75~80%程度)の材料をつめこむのが望ましい.8)添加物の効果を添加効率A. E. =(A-C)/(B-C)×100をもって示すことを提案した.ここにAは考える試料の添加によってでき上ったサイレージの品質の評点,Bは基準の添加物の添加によってできたサイレージの品質評点,Cは無添加対照区のでき上りサイレージの評点である.9)グルコース(2%添加)区を基準(100)にすれば,その添加効率は.糖ミツ93,モレア93,コメヌカ93,グルコース・フスマ混合93,バイタル46,尿素-25,AIV液78であった.すなわち,糖質類の添加が,もっとも確実であることが認められた。
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発行日 | 1967
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出版物タイトル |
岡山大学農学部学術報告
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巻 | 30巻
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号 | 1号
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出版者 | 岡山大学農学部
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出版者(別表記) | Faculty of Agriculture, Okayama University
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開始ページ | 37
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終了ページ | 50
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ISSN | 0474-0254
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NCID | AN00033029
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資料タイプ |
紀要論文
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言語 |
日本語
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論文のバージョン | publisher
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査読 |
無し
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Eprints Journal Name | srfa
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