JaLCDOI 10.18926/bgeou/9379
フルテキストURL 073_0219_0237.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 頓阿の家集「草庵和歌集」(正・続)が南北朝・室町時代および江戸時代を通じて、二条派和歌の聖典として広く享受されてきたことは、諸々の方面から確認できる。南北朝・室町時代の歌人たちは「草庵集」を写本で繙読しただろうが、江戸時代になると、版本が上梓されたので、それによって享受されることの方が多かったと推測される。江戸時代には、まず承応二年(一六六四)に、各々版本が刊行されている。『國書総目録』によると、承応二年板は、内閣文庫本以下五部、寛文四年板は慶応大学本以下二十部を各々掲出しているが、特別に多く現存するというほどではない。この二度にわたる版本の上梓は、江戸前期の歌人たちの渇をいやしたであろうが、元禄以降になると、「草庵集」を解体し、歌題別に分類、組織変えした「草庵和歌集類題」(以下「草庵類題」と略称)なる版本が一般に広く流布したようである。この事実は、すでに武者小路実影・似雲・澄月などの「草庵集」の享受の様相を辿ったところでも一言触れたことがあるが、彼らは皆、このコンパクトで便益な「草庵類題」を手許に所持し、詠歌の際に規範として活用していた。また、この本は、『國書総目録』に、元禄八年板、寛延四年板、安永四年板、嘉永二年板の諸版本が掲出されているように、頻繁に重刷された。この「草庵類題」は、「草庵集」(正・続)を解体し、歌題別に編纂したものだが、元禄頃から江戸時代を通し、人々に最も親しまれた頓阿の家集だけに、編纂に際して依拠した「草庵集」の伝本、本文の信頼度、編纂方針など、いわゆる成立問題の解明が改めて必要となる。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1986
73巻
1号
開始ページ 19
終了ページ 37
ISSN 0471-4008
言語 Japanese
論文のバージョン publisher
NAID 120002311151
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9373
フルテキストURL 073_0063_0075.pdf
著者 森 熊男|
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1986
73巻
1号
開始ページ 63
終了ページ 75
ISSN 0471-4008
言語 Japanese
論文のバージョン publisher
NAID 120002311077
JaLCDOI 10.18926/bgeou/9372
フルテキストURL 073_0047_0062.pdf
著者 山中 芳和|
抄録 本稿は、まず[Ⅰ]において主として鈴木雅之と岩倉具視を手がかりにして、王政復古前における天皇統治の原理がどのように把握されていたかを明らかにする。次に[Ⅱ]において王政復古直後に形づくられようとした天皇像の基本的性格を矢野玄道と大久保利通の見解によって考察する。[Ⅲ]においては、[Ⅰ][Ⅱ]をうけて、明治維新政府の最初の教育制度構想である学舎制の特質を、矢野玄道の国学思想と学校構想とに焦点をあてて考察し、明治初頭の復古性を教育理念の側面から明らかにしたい。これらの作業は、教育勅語によって確定される民衆の臣民化政策の性格を、その道程の発端の時点において明らかにすることになるとおもうのである。
キーワード 国学 教化論 鈴木雅之 岩倉具視
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1986
73巻
1号
開始ページ 47
終了ページ 62
ISSN 0471-4008
言語 Japanese
論文のバージョン publisher
NAID 120002311166